サブスクリプション請求の概要

サブスクリプション管理では、構成可能な請求頻度、事前請求および延滞請求、および一部期間請求をサポートします。これらの請求戦略のいずれかをサブスクリプションに対して使用できます。また、製品レベルで前払金の請求を構成することもできます。

サブスクリプション管理を使用すると、月次、四半期ごと、年次、または会社定義の頻度により、顧客に対して柔軟に請求できます。会社定義の頻度は、隔月、毎週などにできます。各種の請求機能を使用して次のことができます。

  • 前払いまたは後払いの手数料の請求。

  • 請求の停止。

  • 会社固有の請求ルールの使用。

  • ビジネス・ユニットや顧客の請求実行のスケジュール。

  • 会社固有の請求スケジュールの作成。

  • クレジット・メモを作成し、クレジット・メモを作成する事由を取得します。クレジット・メモを作成できるのは、請求明細がOracle Accounts Receivableにインタフェースされた後のみです。

  • 請求修正を作成し、請求修正を作成する事由を取得します。

ノート: 次のものを使用して、クレジット・メモおよび請求修正を作成する事由を作成および管理できます。

請求書テキスト

売掛管理で請求書の摘要を処理するには、サブスクリプション請求書テキストの属性を追加する必要があります。これには手数料名、製品名、請求終了日、請求開始日などが含まれます。サブスクリプション請求書テキストでは、最大150文字がサポートされます。デフォルトでは、請求書テキストは[$Subscription Number] [$Product Name] [$Charge Name] [$Bill from Date] [$Bill to Date]のように表示されます。詳細は、『サブスクリプション管理の実装』の「サブスクリプション・プロファイルの設定」を参照してください。

集計済請求と詳細請求

サブスクリプションにカバレッジ製品を追加する際、複数の対象レベルの各明細品目の集計済手数料を表示するか、各手数料の明細品目を個別に表示するかを選択できます。集計済請求では、すべての対象明細の請求明細が特定の期間の手数料定義によってグループ化され、カバレッジ製品レベルで表示されます。

詳細請求と集計済請求の例を見てみましょう。カバレッジ製品およびその対象レベルの設定は次のとおりです。

Coverage Line - Gold Support 1 Year
  Charge - Activation Fee $1000
  Covered Level Asset: A Qty: 6
    Charge - Setup Fee $1000
    Charge - Monthly Service Fee $100/Month
  Covered Level Asset: B Qty:5
    Charge - Setup Fee $500
    Charge - Monthly Service Fee $50/Month

詳細請求の表示は次のようになります。

期間

手数料名

金額

請求書テキスト

0

アクティブ化料金

$1000

0

設定料金

$1000

資産A

0

設定料金

$500

資産B

1

月次料金

$100

資産A

1

月次料金

$50

資産B

次に、集計済請求の表示を見てみましょう。

期間

手数料名

金額

0

アクティブ化料金

$1000

0

設定料金

$1500

1

月次料金

$150

対象明細はグループ化されず、詳細請求に個別にリストされています。集計済請求では、「設定料金」および「月次料金」でグループ化された手数料品目を分析できます。

Revenue Management Cloudの統合

Oracle Revenue Management Cloud Serviceでは、収益認識プロセスを管理するためにサブスクリプション関連のデータが必要です。収益は、各種のイベントが発生した場合に履行義務に対して認識されます。この統合プロセスの一環として、Revenue Management Serviceでは次のことを実行します。

  • サブスクリプション製品、カバレッジ製品および使用製品のサブスクリプション明細を自動的にインポートします。

  • サブスクリプション変更をOracle Subscription Managementの改訂として自動的にインポートします。これらは、売上管理で遡及的会計改訂として処理されます

  • 売掛管理から収益管理にサブスクリプション請求をインポートし、契約資産残高を決済したり、割引を記録したり、初期パフォーマンス・イベントを記録します。

収益管理へのデータ転送を起動するサブスクリプション・イベントは次のとおりです。

  • サブスクリプションの修正

  • サブスクリプションの更改

  • サブスクリプションの終了

  • 使用請求

  • エバーグリーン請求

  • 価格設定条件

ノート: サブスクリプション・レコードをRevenue Managementにインタフェースできるのは、サブスクリプション・ヘッダーと関連製品の両方がアクティブ・ステータスの場合のみです。