勘定体系構造およびインスタンスの作成
Oracle General Ledgerでは、勘定体系構造の概念に基づいて勘定体系モデルが構築されています。このモデルでは、1つ以上の勘定体系構造インスタンスを作成できます。
勘定体系構造では、勘定体系の重要な属性が定義されます。これらの属性には、セグメント数、セグメント順序、セグメント名、セグメント・プロンプト、セグメント・ラベル(たとえば、勘定科目やプライマリ貸借一致)およびデフォルト値セットが含まれます。
勘定体系インスタンスは、ユーザー・インタフェースおよびプロセスに表示されます。デフォルトでは、勘定体系インスタンスは勘定体系構造のすべての属性を継承します。これは、同じ構造のすべてのインスタンスが共通の形を共有し、同一のセグメントが同じ順序で存在することを意味します。ただし、勘定体系インスタンス・レベルでは、セグメントのデフォルトの値セット割当てを上書きし、値セットの値の親子関係を決定する一意の勘定科目階層を割り当てることができます。勘定体系インスタンス・レベルでは、新しい勘定科目組合せを手動で作成せずに、動的に生成するかどうかを決定できます。
勘定体系構造
企業InFusion America, Inc.の勘定体系を設定するために勘定体系構造を作成しています。次のステップに従います。
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「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
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オファリング: 財務
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機能領域: 財務レポート体系
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タスク: 勘定体系構造の管理
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「一般会計」モジュールを選択し、「検索」をクリックします。
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「構造の管理」をクリックします。
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「キー・フレックスフィールド構造の管理」ページで、「一般会計」行を選択して、「作成」アイコンをクリックします。
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「キー・フレックスフィールド構造の作成」ページで、一意の構造コードINFUSION_AM_COA_STRUCTUREを入力し、名前にInFusion America COA Structureを指定します。オプションの摘要として、InFusion America Inc. chart of accounts structureと入力します。
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セグメント値を視覚的に区切るためのデリミタを選択します。
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「保存」をクリックします。
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新しいセグメントを作成するには、「作成」アイコンをクリックして、「キー・フレックスフィールド・セグメントの作成」ページを開きます。
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次の表のように、各フィールドに値を入力します。
フィールド
値
セグメント・コード
INFUSION_AM_CO
名前
InFusion America Company
摘要
InFusion America Inc.
連番
1
プロンプト
会社
短いプロンプト
CO
表示幅
2
列名
Segment1
デフォルト値セット・コード
INFUSION_AM_COMPANY
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セグメント・ラベル「プライマリ貸借一致セグメント」を選択し、勘定体系内でのその目的を指定します。
ノート: プライマリ貸借一致セグメントと勘定科目セグメントの2つのセグメント・ラベルは必須です。これらのラベルは、相互に使用されることはなく、特定のセグメントの他のラベルにも使用されません。 -
「保存してクローズ」をクリックします。
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「完了」をクリックします。
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同じステップに従ってその他のセグメントを定義します。
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勘定体系インスタンス
企業InFusion America, Inc.の勘定体系を設定するために勘定体系インスタンスを作成しています。次のステップに従います。
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「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
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オファリング: 財務
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機能領域: 財務レポート体系
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タスク: 勘定体系構造インスタンスの管理
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「勘定体系構造インスタンスの管理」ページで、「一般会計」モジュールを選択し、「検索」をクリックします。
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「一般会計」行を選択し、「構造インスタンスの管理」をクリックします。
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「キー・フレックスフィールド構造インスタンスの管理」ページで、「作成」アイコンをクリックします。
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「キー・フレックスフィールド構造インスタンスの作成」ページで、一意の構造インスタンス・コードINFUSION_AM_COA_INSTANCEを入力し、名前にInFusion America COA Instanceを指定します。オプションの摘要として、InFusion America Inc. chart of accounts structure instanceと入力します。
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「動的組合せの作成可能」オプションを選択し、勘定科目組合せを動的に生成することを指定します。
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インスタンスを体系InFusion America Structureに関連付けます。
ノート: デフォルトでは、関連付けられた体系の重要な属性がインスタンスに継承されます。各セグメントに割り当てられた値セットなどの一部の属性は、変更可能です。 -
「保存」をクリックします。
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インスタンス・セグメントを変更する場合は、セグメント行を選択して「編集」をクリックします。
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「必須」、「表示済」および「BI有効」のオプションを選択します。
ノート: 将来使用する予定のセグメントを含むすべてのセグメントに対して「必須」と「表示済」のオプションを選択します。ベスト・プラクティスとして、将来の使用のために1つのセグメントを定義して、デフォルト値を設定することをお薦めします。これによって、勘定体系の拡張余地が確保され、勘定科目組合せに予備のセグメントが移入されることが保証されます。Oracle Fusion Transactional Business Intelligenceでキー・フレックスフィールド・セグメントを使用するために、「BI有効」オプションを選択します。ビジネス・インテリジェンス・オプションは、セグメント・ラベル付きのセグメントで使用可能になっている場合にのみ有効です。第2のステップでは、「キー・フレックスフィールドの管理」ページから開いた「セグメント・ラベルの管理」ページで、セグメント・ラベルごとに「BIオブジェクト名」フィールドを設定します。 -
「OK」をクリックします。
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「保存してクローズ」をクリックします。
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同じプロセスに従ってその他のインスタンスを定義します。
ノート: または、セグメント・インスタンス表で対応する値セット・コードを選択して、値セットの値の作成に直接進みます。 -
「完了」をクリックします。
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「フレックスフィールドのデプロイ」をクリックします。
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「OK」をクリックします。