サポート参照初期残高の修正
サポート参照を使用すると、補助元帳仕訳に関する追加情報を仕訳明細レベルで柔軟に保存およびレポートできます。
残高のあるサポート参照を使用して、サポート参照と勘定体系の組合せを使用してソースの補助元帳残高を記録するように選択できます。
サポート参照初期残高のインポート・スプレッドシートでは、サポート参照の初期残高をアップロードできます。初期残高は、アプリケーション、元帳および勘定科目の組合せのコンテキストにおけるサポート参照の開始残高です。
このタスクには、「設定および保守」作業領域からアクセスします。
残高が存在しない場合のサポート参照残高の初期化
Oracle Fusionでは使用できず、Oracle Fusion Cloud ERPへの移行時にこれらの残高を持ち込む必要があるレガシー・システム内の特定のディメンションの残高をすでに保持しているとします。サポート参照残高は、サポート参照(口座番号、顧客カテゴリ、明細タイプ、国コード、都道府県コード)に対して次のように初期化されるとします。
元帳 |
補助元帳 |
期間 |
勘定科目組合せ |
通貨 |
残高(借方) |
残高(貸方) |
口座番号 |
顧客カテゴリ |
明細タイプ |
国コード |
都道府県コード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Vision Operations |
Payables |
Jun-20 |
01-120-2210-0000-000 |
USD |
12654 |
76768 |
ゴールド |
商品 |
US |
NY |
|
Vision Operations |
Payables |
Jun-20 |
01-120-2210-0000-000 |
USD |
2030 |
76576 |
シルバー |
サービス |
US |
CA |
「サポート参照残高の修正」タスクにナビゲートし、スプレッドシート・テンプレートをダウンロードする必要があります。サポート参照残高の修正のADFdiスプレッドシートを使用して、サポート参照(口座番号、顧客カテゴリ、明細タイプ、国コード、都道府県コード)のサポート参照残高を初期化します。バックグラウンドで作成される仕訳入力には、両サイドのサポート参照情報がなく、相殺入力のサポート参照はNULLです。この例では、次のように仕訳が作成されます。
期間 |
勘定科目組合せ |
入力済(借方) |
入力済(貸方) |
通貨 |
計上済(借方) |
計上済(貸方) |
ANALYTICAL_BALANCE_FLAG |
SR1 |
SR2 |
SR3 |
SR4 |
SR5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6/20/2021 |
01-120-2210-0000-000 |
12654 |
EUR |
15050 |
P |
76768 |
ゴールド |
商品 |
US |
NY |
||
6/20/2021 |
01-120-2210-0000-000 |
12654 |
EUR |
15050 |
||||||||
6/20/2021 |
01-110-2240-0000-000 |
2030 |
USD |
2030 |
P |
76456 |
シルバー |
サービス |
US |
CA |
||
6/20/2021 |
01-110-2240-0000-000 |
2030 |
USD |
2030 |
サポート参照残高を初期化するために作成された仕訳は確定ステータスで作成されますが、すべての検証が成功した場合はGLに転送されません。入力通貨で残高を維持しない場合(XLA_ENABLE_ENTERED_CURR_BAL_SUPP_REFが無効)、サポート参照残高表は初期化時に次のように更新されます。
LEDGER_ID |
APPL_ID |
PERIOD |
CCID |
PERIOD_BALANCE_DR |
PERIOD_BALANCE_CR |
SR1 |
SR2 |
SR3 |
SR4 |
SR5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
200 |
6/20/2021 |
01-120-2210-0000-000 |
15050 |
76768 |
ゴールド |
商品 |
US |
NY |
|
1 |
200 |
6/20/2021 |
01-110-2240-0000-000 |
2030 |
76456 |
シルバー |
サービス |
US |
CA |
入力通貨で残高を保守すると(XLA_ENABLE_ENTERED_CURR_BAL_SUPP_REFが有効)、初期化時にサポート参照残高表が次のように更新されます。
LEDGER_ID |
APPL_ID |
PERIOD |
CCID |
PERIOD_BALANCE_DR |
PERIOD_BALANCE_CR |
PERIOD_ENTERED_BALANCE_DR |
PERIOD_ENTERED_BALANCE_CR |
ENTERED_CURRENCY_CODE |
SR1 |
SR2 |
SR3 |
SR4 |
SR5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
200 |
6/20/2021 |
01-120-2210-0000-000 |
15050 |
12654 |
EUR |
12654 |
ゴールド |
商品 |
US |
NY |
||
1 |
200 |
6/20/2021 |
01-110-2240-0000-000 |
2030 |
2030 |
USD |
76456 |
シルバー |
サービス |
US |
CA |
残高が存在する場合のサポート参照残高の修正
サポート参照残高がすでに存在し、単に残高を調整するとします。次の勘定科目とサポート参照の組合せについてサポート参照残高がXLA_AC_BALANCES表に存在し、200.00米ドルの上方修正を行うとします。
LEDGER_ID |
APPL_ID |
PERIOD |
CCID |
PERIOD_BALANCE_DR |
PERIOD_BALANCE_CR |
SR1 |
SR2 |
SR3 |
SR4 |
SR5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
200 |
6/20/2021 |
01-120-1210-0000-000 |
12354 |
76768 |
ブロンズ |
商品 |
US |
NY |
「サポート参照残高の修正」タスクにナビゲートし、スプレッドシート・テンプレートをダウンロードします。サポート参照残高の修正のADFdiスプレッドシートを使用して、サポート参照残高を更新します。
残高の修正に使用される明細の1つについてのサポート参照情報を持つ手動仕訳がバックグラウンドで作成され、相殺入力のサポート参照はNULLです。この例では、次のように仕訳が作成されます。
期間 |
勘定科目組合せ |
入力済(借方) |
入力済(貸方) |
通貨 |
計上済(借方) |
計上済(貸方) |
ANALYTICAL_BALANCE_FLAG |
SR1 |
SR2 |
SR3 |
SR4 |
SR5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6/20/2021 |
01-120-1210-0000-000 |
200 |
USD |
200 |
P |
76768 |
ブロンズ |
商品 |
US |
NY |
||
6/20/2021 |
01-120-1210-0000-000 |
200 |
USD |
200 |
サポート参照残高を修正するために作成された仕訳は確定ステータスで作成されますが、すべての検証が成功した場合はGLに転送されません。入力通貨で残高を維持しない場合(XLA_ENABLE_ENTERED_CURR_BAL_SUPP_REFが無効)、サポート参照残高表は初期化時に次のように更新されます。
LEDGER_ID |
APPL_ID |
PERIOD |
CCID |
PERIOD_BALANCE_DR |
PERIOD_BALANCE_CR |
SR1 |
SR2 |
SR3 |
SR4 |
SR5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
200 |
6/20/2021 |
01-120-1210-0000-000 |
12554 |
76768 |
ブロンズ |
商品 |
US |
NY |