この章の内容は次のとおりです。
レポート要件にあわせてOracle Fusionの財務レポートおよび分析ソリューションを使用します。Oracle Fusion General Ledgerの転記プロセスでは、残高がリアルタイムで更新され、効率的なマルチディメンション分析用の残高キューブとトランザクション処理用のリレーショナル表の両方に、これらの残高が格納されます。財務レポート機能では、次のことができます。
財務情報と管理情報、レポートおよびキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)の分析
リアルタイム・トランザクション・データのアドホック照会および分析
有効日階層を使用した過去、現在または将来のデータの分析
勘定体系セグメントの親レベルごとの事前集計済残高
任意の親レベルから次の親レベルまたは子レベルへのドリルダウン
任意のレベルから詳細残高、仕訳明細および補助元帳トランザクションへのドリルダウン
次の表は、レポートのニーズおよびこれらのニーズを満たすためにOracle Fusionで使用できるソリューションを示しています。
レポートのニーズ | ソリューション |
---|---|
役員会にも提出可能な、ソース・トランザクションへのライブ・ドリルダウンを備えた財務諸表 |
財務レポート・センターの財務レポート |
マルチディメンション分析およびドリルダウン機能を備えた例外ベースの勘定科目モニタリング |
財務レポート・センター内および一般会計ダッシュボードから使用できる勘定科目モニターおよび勘定科目インスペクタ |
マルチディメンション分析、ピボットおよびドリルダウン機能を備えたスプレッドシート財務レポート |
Oracle Hyperion Smart View |
構成可能なテンプレートを備えた大量の業務レポート |
Oracle Business Intelligence Publisher (BI Publisher) |
トランザクションのアドホック問合せ |
Oracle Fusion Transactional Business Intelligence |
Oracle Fusionでは、財務レポート・センターによって、財務レポート機能と勘定科目モニターを介して照会およびレポートが提供されます。財務レポート機能は次のとおりです。
様々なフォーマットでのライブ・レポートおよび台帳の実行
事前に定義およびスケジュールしたバッチからの様々なフォーマットでの発行済スナップショット・レポートおよび台帳
埋込みチャートおよびグラフの作成
実行時の視点またはパラメータを使用したレポート・データのリフレッシュ
任意の親から次の親レベルまたは子レベルへの展開またはドリルダウン
任意のレベルから詳細残高、仕訳明細および補助元帳トランザクションへの展開またはドリルダウン
クライアント・ベースのツールであるOracle Hyperion Financial Reporting Studio, Fusion Editionを使用した、複数階層を備えたマルチディメンション・レポートの作成
Eメールを使用した組織全体へのレポートの自動配布
PDF、HTML、スプレッドシートなどの様々なフォーマットを使用した、リポジトリ・フォルダ構造へのレポートの保存
財務レポート・ソリューションでは、セルフモニタリング勘定科目を作成するために許容範囲ルールを定義します。オプションで、ある比率または一定額を上回るまたは下回る残高の増減に対して、選択した2つの残高間の比較測定値の基準を使用して許容範囲ルールを設定できます。基準に該当した場合のみ、指定した勘定科目に関する残高情報が勘定科目モニターに表示されます。ルールからの出力は、財務レポート・センターおよび一般会計ダッシュボードにある勘定科目モニターと呼ばれるリージョンに表示されます。許容範囲限度を超えた勘定科目は自動的に表示されるため、クローズ・プロセス時に勘定科目の予期しない異常に気付くこともなくなります。勘定科目モニターでは次のことを実行します。
例外または永続ベースで、重要な勘定科目をリアルタイムで自動的にモニターします。
現行残高および比較残高の両方を、予算数値との比較、PTD、YTD、QTDまたは前年同期間などの様々な時間枠間の比較を含めてレビューします。
残高の差異が適切か適切でないかを査定するために、定義済のルールおよびしきい値に基づいて変更率を分析します。
ビジネス要件にあうように、勘定科目グループを定義し、定期的にモニターする勘定科目を異なる勘定科目グループに配置します。
また、勘定科目モニターは、勘定科目インスペクタというオンライン・マルチディメンション分析ツールと完全に統合されています。勘定科目インスペクタでは次のことを実行します。
アドホックのマルチディメンション・ピボット表分析を実行します。
勘定科目モニターのデータに基づいてチャートをレビューします。
勘定科目モニターから、任意の親から次の親レベルまたは子レベルへのドリルダウンを使用します。
任意の子レベルから詳細残高、仕訳明細および補助元帳トランザクションへのドリルダウンを実行します。
Oracle Hyperion Smart View, Fusion Editionでは、スプレッドシートを作成およびリフレッシュして、リアルタイムの勘定残高情報にアクセスできます。スマート・ビューを使用して次のことを実行します。
スプレッドシートの全機能を使用してアドホックのマルチディメンション・ピボット分析を実行します。
任意の親から次の親レベルまたは子レベルにドリルダウンします。
任意のレベルから詳細残高、仕訳明細および補助元帳トランザクションへのドリルダウンを実行します。
実績、予算および予測情報を分析します。
チャートおよびグラフを使用して可視性を高めます。
過去、現在または将来の階層に有効日階層を適用して、財務レポートでレポートされる財務データを変更します。たとえば、2010年と2011年の結果を比較するには、2011年の組織階層を適用して2010年のレポートのデータを再編成します。
よく使用する大容量のレポートに対しては、BI Publisherで次が提供されます。
Adobe Acrobat PDF、Microsoft Word、Excelなどの使い慣れたデスクトップ・ツールを使用したレポート・レイアウト
1つのテンプレートを作成して、185までの言語および244までの地域言語でレポートを提供する機能
Word、Excel、PDF、RTF、HTMLなど、様々な出力で公開されるレポート
広範囲の宛先に送信するためのスケジュール済レポート
Oracle Fusion Transactional BIは、埋込み型分析機能を提供するレポート・ツールです。Oracle Fusion Transactional BIを使用すると、ほぼすべてのトランザクション・オブジェクトに対するオンライン照会が提供されるため、カスタマイズ・レポートまたはデータ・ウェアハウスを作成して保守する必要はありません。Oracle Fusion Transactional BIでは、次も提供されます。
トランザクション表からアドホック問合せを直接実行する機能
レポート・レイアウトを作成して、レポートを即時実行してリアルタイムの結果を取得するためのドラッグ・アンド・ドロップ機能
特定の定義の表示または保存に使用するレポート・オプションである、レポート・カタログを使用した共有問合せおよびレポート
Oracle Fusion Financial Reporting Centerは、Oracle Fusion General Ledgerの残高をレポートする機能を備えています。リアルタイムの勘定科目情報を使用するレポートへの安全なセルフサービス・アクセスが提供されます。
貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー・レポートなどの従来の財務レポート・フォーマットを設計できます。また、財務データまたは分析データ用に、テキストやグラフィックを含む従来とは異なるフォーマットを設計することもできます。
財務レポート・センターは、多数のコンポーネントで構成されています。
財務レポート: 財務ユーザーおよびアナリストは、ライブ・レポートおよび台帳、または事前にスケジュールしたバッチから、様々なフォーマットの発行済スナップショット・レポートおよび台帳にアクセスします。さらに、次のような機能があります。
実行時の視点またはパラメータを使用したレポート・データのリフレッシュ
ある親から他の親へのドリル・スルー
詳細残高、仕訳明細および補助元帳トランザクションへのドリルダウン
Oracle Hyperion Smart View: 財務アナリストは、Oracle Fusion General Ledgerの残高のデータをMicrosoft Excelで表示、インポート、操作、配布および共有します。
勘定科目モニターおよび勘定科目インスペクタ: 財務アナリストは、ディメンションおよび階層のすべてのレベルで、重要な勘定残高をリアルタイムでモニターおよび追跡します。これらのツールは、マルチディメンション勘定科目分析およびドリルダウン機能を備えています。
Workspace: レポート管理者は、次の作業を行います。
フォルダの作成、オープン、保存および削除
レポート・オブジェクト、レポートおよびスナップショット・レポートの格納
Oracle Hyperion Financial Reporting Studio: レポート作成者は、テキスト・ボックス、グリッド、イメージ、チャートなどのレポート・オブジェクトを含むオブジェクト指向のグラフィック・レポート・レイアウトを使用してレポートを設計します。
WorkspaceでOracle Hyperion Financial Reportingのオブジェクトの作業に使用する場合の「開く」ダイアログは、少し異なって表示されます。
ダイアログのタイトルは「選択」になり、次の操作が可能です。
このダイアログを表示して、台帳内の文書などのオブジェクトを挿入します。この場合、ダイアログには「使用可能なアイテム」と「選択アイテム」の領域が表示されます。「使用可能なアイテム」領域で1つ以上の項目を選択し、シャトル・コントロールを使用して、「選択アイテム」領域に移動できます。「選択アイテム」領域の横にある矢印を使用して、リストの項目の順序を変更できます。台帳内のファイルの順序は重要です。ダイアログの左側にある矢印をクリックして、「フォルダ」リストを展開および縮小します。
このダイアログを表示して、カタログでフォルダを選択し、ZIPファイルなどのファイルからオブジェクトをインポートします。フォルダを選択すると、インポートするファイルを指定するダイアログが表示されます。
このダイアログを表示して、ファイルまたはフォルダを選択し、カタログから「Financial Reporting」オブジェクトをエクスポートします。フォルダを選択すると、エクスポートする場所を指定するダイアログが表示されます。
次のコンポーネントを使用します。これらは、Oracle Hyperion Financial Reportingのオブジェクトのみに使用可能です。
開く形式: このボックスを使用して、「Workspace」内の「Financial Reporting」からのオブジェクトをオープンする方法を指定します。HTMLまたはPDFを指定できます。
MIMEタイプの選択: このボックスを使用して、「Workspace」内の「Financial Reporting」からのオブジェクトを保存する方法を指定します。
次のオプションを選択できます。
Financial Reportingブック: 台帳の定義を保存します。
Financial Reportingスナップショット・ブック: 台帳を実行し、出力を保存します。
Financial Reportingバッチ: バッチを保存します。
:
Oracle Hyperion Financial Reporting Studio, Fusion Editionを使用すると、レポート作成者は、テキスト・ボックス、グリッド、イメージ、チャートなどのレポート・オブジェクトを含むオブジェクト指向のグラフィック・レポート・レイアウトを使用してレポートを設計できます。
Financial Reporting Studioでは、次の機能がサポートされています。
クライアント・ベースのレポート定義ツール。
オブジェクト・ベースのレポート。オブジェクトは、複数のレポートで再使用できます。
レポート・グリッドのドラッグ・アンド・ドロップ。
テキスト・ボックス、イメージ、チャートなど、追加のレポート・オブジェクトの挿入。
レポート・グリッドへのディメンションのドラッグ・アンド・ドロップ。各ディメンションは、レポート上の1箇所(行、列、ページまたは視点(POV))にのみ配置できます。
データ、算式、テキストを含む行および列の挿入。
メンバー選択または関数を使用したディメンション・メンバーの選択。
計算または数学関数の追加。
Oracle Hyperion Smart View for Officeは、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management、Oracle Business Intelligence Enterprise EditionおよびOracle Fusion General Ledger用に特別に設計されたWord、PowerPointおよびExcelの共通インタフェースを備えています。スマート・ビューを使用すると、Excel、WordおよびPowerPointのインタフェースでデータを表示、インポート、操作、配布および共有できます。Enterprise Performance Management、Business IntelligenceおよびGeneral Ledgerのコンテンツに、Microsoft Office製品からアクセスして統合するための包括的なツールです。
スマート・ビューでは、スプレッドシートを作成およびリフレッシュして、リアルタイムの勘定残高および活動にアクセスできます。スマート・ビューを次のことに使用できます。
アドホックまたは自由形式の分析
事前定義フォームの対話
レポート設計
スマート・ビューでは、Excel環境を使用して、ソースに含まれているデータを対話形式で調査します。ユーザーは、プロセスを開始するテンプレートから開始するか、または空白のシートから開始して、公開済の機能を使用するようにデータのグリッドの形成および変更を開始します。
事前定義の入力フォームまたはレポート・フォームを実行するOracle Fusionユーザーは、スマート・ビューがMicrosoft Office環境内でタスクを完了する便利な方法であることがわかります。Webアプリケーションと比較して一貫した操作性を実現するため、または他のスプレッドシートベース・モデルをプロセスに結合するためにExcel環境で作業する場合は、スマート・ビューを使用します。たとえば、まだスプレッドシートおよびワークブック・ベースのモデルに保存されているデータを取り込むためには、スマート・ビューをOracle Hyperion Planning, Fusion Editionとともに使用します。
レポート設計はスマート・ビューの別の側面であり、Oracle Fusion General Ledgerデータの機能を利用します。データがスマート・ビュー内で使用可能になると、データ・ソースの組合せに基づいて必要に応じてレポートを作成できます。たとえば、プランニングおよび財務管理データを使用して実績と予算を比較できます。レポートは、異なる期間の複数のシナリオを比較できるようにすることで、さらに複雑にできます。スマート・ビューはレポートを作成するために使用され、必要に応じて定期的にリフレッシュされます。
スマート・ビューでは、スプレッドシートを作成およびリフレッシュして、リアルタイムの勘定残高情報にアクセスできます。スマート・ビューを使用すると、次のことを実行できます。
スプレッドシートの全機能を使用してアドホックのマルチディメンション・ピボット分析を実行します。
任意の親値から次の親値または子値にドリルダウンします。
任意の子値から詳細残高、仕訳明細および補助元帳トランザクションへのドリルダウンを実行します。
実績、予算および予測情報を分析します。
チャートおよびグラフを使用して可視性を高めます。
過去、現在または将来の階層に有効日階層を適用して、財務レポートでレポートされる財務データを変更します。たとえば、2010年と2011年の結果を比較するには、2011年の組織階層を適用して2010年のレポートのデータを再編成します。
Oracle Fusion Financial Reporting Centerは、財務レポートや分析データをアクセス、設計および表示するための強力なツールです。データを分析するには、勘定科目モニターで特定の勘定科目グループを定義します。
この例では、勘定科目グループを定義して、重要な勘定科目を目的別、カテゴリ別および比較基準別に編成します。勘定科目グループを定義する手順は、次のとおりです。
「財務レポート・センター」->「勘定科目モニター」リージョンから、「表示」->「勘定科目グループ」->「作成」を選択します。
勘定科目グループ名を入力し、その勘定科目グループを勘定科目モニターのデフォルト・ビューに使用するかどうかを決定します。
モニターする勘定科目、しきい値オプションおよび比較オプションを入力します。
「保存してクローズ」または「保存して別の作成」をクリックします。
残高は、勘定科目階層のすべてのレベルで事前集計され、仕訳の転記時に更新されます。リアルタイム残高を照会および分析する手順は、次のとおりです。
財務レポート・センターを使用して、アクティブおよび事前公開済のレポートと台帳の両方にアクセスします。
勘定科目階層の任意の時点のサマリーおよび詳細情報を、異なる視点を使用してレビューします。
親レベルおよび詳細レベルから残高およびトランザクションにドリルダウンします。
重要
ドリル・リンクを有効にするには、その前にすべてのセグメント値および列、行またはページ・レベルを詳細レベルにする必要があります。
勘定科目インスペクタを使用して勘定科目残高を展開し、ドリルダウンします。勘定科目インスペクタのデフォルトのビューには、勘定科目モニターで選択したデフォルトの勘定科目グループのメンバー値が含まれます。
「ナビゲータ」 > 「財務レポート・センター」リンクをクリックします。
「勘定科目モニター」で、勘定科目を1つ選択します。
「残高の照会および分析」リンクをクリックします。
次の項目をドラッグ・アンド・ドロップまたは選択します。
すべてのコスト・センター値
勘定科目
会社: すべての会社値
その他すべてのセグメントには0を入力するか、デフォルトを受け入れます。
「会計期間」を選択します。
「リフレッシュ」をクリックします。
「コスト・センター」で「展開」をクリックします。
残高をレビューします。
会計期間を変更して、残高が変化する様子を確認します。
「詳細残高の照会」ページを使用すると、Oracle Fusion General Ledger内の勘定科目照会を、勘定体系ディメンションの親値とは関係なく実行できます。個別の勘定科目組合せで検索する必要はなく、勘定科目階層の任意のレベルを使用して検索できます。残高キューブに公開された勘定科目階層(ツリー・バージョン)のみが使用可能です。
「詳細残高の照会」タスクは、「財務レポート・センター」のタスク・ペインで実行します。次の機能があります。
仕訳明細へのドリル、さらに仕訳または補助元帳トランザクションへのドリル。
財務レポートまたはスマート・ビュー問合せからこのページにドリル・スルーし、さらに仕訳明細、仕訳および補助元帳トランザクションへのドリル。
元帳セットでの検索。
予算および予測シナリオ・ディメンションだけでなく、実績残高に等しいシナリオ・ディメンションの照会。注意: 仕訳へのドリルは、実績残高に対してのみ可能です。
注意
仕訳へのドリルは、実績残高に対してのみ可能です。
「表示」メニュー > 「列の管理」を使用した、列の表示または非表示の選択。
注意
ユーザーは、8つの勘定体系ディメンションの最初の4つを表示して、会社、コスト・センターおよび勘定科目のみの説明を表示するように制限できます。勘定体系ディメンションの説明は、デフォルトで非表示になっています。
勘定体系ディメンションまたはその他の列でのソート。
詳細残高のExcelへのエクスポート。
その他の考慮点:
元帳ディメンションは、データ・アクセス・セットに制限されます。
通貨は、デフォルトでデータ・アクセス・セット内のデフォルト元帳の通貨になります。
会計期間のドリルは自および至の両方のみが可能であり、会計期間ディメンションの年または四半期のドリルはできません。
問合せがパフォーマンスの考慮事項の原因となる場合は、タイムアウトが設定されます。ページではエラーが発生します。勘定体系ディメンションに親レベルを設定してレベルを下げてから、検索を再実行する必要があります。
入力済または換算前の通貨タイプについては、結果が2行に分かれて表示されます。1行は入力済通貨、すぐ後の1行が元帳通貨です。
財務レポートまたはスマート・ビュー問合せの親レベルから「詳細残高の照会」ページにドリルできます。財務レポートまたはスマート・ビュー問合せの元帳ディメンション設定を、現在のデータ・アクセス・セットに含める必要があります。そうしない場合、問合せで行が戻りません。その他の機能は次のとおりです。
仕訳明細へのドリル、さらに仕訳または補助元帳トランザクションへのドリル。
財務レポートおよびスマート・ビューの行、列、ページおよびPOVをはじめとする各ディメンション設定が、ページ検索ページのデフォルト値として表示されます。
財務レポートまたはスマート・ビューで「会計期間」が年または四半期に設定されている場合のドリルでは、「詳細残高の照会」機能によって、これらの会計期間が適切な範囲の会計期間に変換されます。
財務レポートまたはスマート・ビューからデフォルトで設定されたデフォルトの検索基準を修正してから検索を再実行します。
タイムアウト設定も適用可能なため、財務レポートからドリル・スルーを実行するときは、財務レポートまたはスマート・ビューで、勘定体系ディメンションのPOVをできるだけ低い親または詳細値に設定することをお薦めします。エラーが発生した場合は、財務レポートまたはスマート・ビューの設定をさらに低いレベルに変更してから、ドリル・スルーを再実行する必要があります。
「詳細残高の照会」ページのその他すべての機能は、前述のセクションの一覧と同様に適用されます。
財務レポートまたはスマート・ビュー問合せから勘定科目インスペクタにドリル・スルーして、さらに分析できます。
財務レポートの場合、Excel環境にするには、財務レポートをスマート・ビュー問合せにエクスポートします。その後は、スマート・ビューから「詳細残高の照会」にドリル・スルーできます。
スマート・ビューの場合は、Excelで分析のみを行い、その後「詳細残高の照会」にドリル・スルーできます。
Oracle Fusion General Ledgerには、次の領域を扱うレポートが事前定義されています。
勘定科目分析
仕訳
残高試算表レポート
消込レポート
勘定体系
レポートは、「スケジュール済プロセス」ワークエリアでスケジュールおよび実行できます。場合により、「レポートおよび分析」ワークエリアでレポートにアクセスしてオープンできます。どちらのワークエリアも、「ナビゲータ」の「ツール」にあります。「レポートおよび分析」ワークエリアの上部にあるアイコンを使用して、ビジネス・インテリジェンス(BI)カタログを起動します。ここでもレポートを実行および編集できます。
次の表は、事前定義済レポートを示しています。
勘定科目分析レポート | 摘要 |
---|---|
勘定科目分析 |
|
総勘定元帳勘定科目詳細レポート |
|
相対勘定の勘定科目分析レポート |
|
平均残高監査会計分析レポート |
注意 勘定科目に対して平均残高をどのように計算したかを調べるために使用します。 |
仕訳レポート | 摘要 |
---|---|
仕訳レポート |
|
一般仕訳レポート |
指定された期間または期間の範囲の仕訳活動、貸借一致セグメント値、通貨、および勘定科目セグメント値の範囲が示されます。 |
仕訳バッチ要約レポート |
|
仕訳詳細レポート |
フィールドごとにシステムに入力された全データや外部ソースからインポートされた全データなど、転記の前に手動で入力された仕訳に関する情報が示されます。 |
仕訳帳レポート |
|
残高試算表レポート | 摘要 |
---|---|
残高試算表レポート |
集計された実績勘定残高および活動が元帳別、貸借一致セグメント別、および勘定科目セグメント値別に示されます。 |
残高試算表 - 平均残高 |
注意 追加情報を要求するには、貸借一致セグメントおよび勘定科目範囲を指定します。 |
消込レポート | 摘要 |
---|---|
現金からの一般会計消込レポート |
資金管理から一般会計に消し込むために資金管理と一般会計の会計およびトランザクション・データが抽出されます。 |
買掛/未払金からの元帳消込レポート |
|
売掛/未収金からの元帳消込レポート |
|
勘定体系レポート | 摘要 |
---|---|
貸借一致セグメント値割当レポート |
注意 重複する貸借一致セグメント値はオンラインではチェックされません。 |
勘定体系マッピング・ルール・レポート |
|
事前定義済レポートを実行するには、「スケジュール済プロセス」ワークエリアにナビゲートして、次の手順を実行します。
「新規プロセスのスケジュール」ボタンをクリックします。
プロセス名を検索します。
パラメータを入力します。
プロセス・オプションおよびスケジュールを入力します。
「発行」をクリックします。
勘定科目分析レポートを使用して、ヨーロッパや南アメリカなどの国での会計検証プロセスをサポートする完全なレポート・セットを作成します。これらのレポートは、アメリカ合衆国などの国で会社の財務状況について株主に通知するためにも使用できます。
会社には多くの場合、次のような作業が求められます。
選択された期間および勘定科目範囲について、一般会計に転記されたすべての仕訳トランザクションの情報の収集およびレポート
トランザクションがシステム的に記録されていることの確認および一般会計から補助元帳までの監査証跡の実施の確認
クローズ後の各会計期間の検証
会計仕訳明細の承認前の確認
勘定科目分析レポートには次の機能があります。
法的なアカウント元帳の作成
補助元帳残高の一般会計残高での消込
監査証跡の維持
定期的な内部検証
一般には、次の情報が勘定科目ごとに表示されます。
勘定科目識別
レポート期間の勘定科目期首残高
補助元帳および一般会計情報のある期間トランザクション
結果の勘定科目期末残高
勘定科目分析レポートには次のレポートが含まれます。
総勘定元帳および補助元帳の勘定科目分析レポート
総勘定元帳および補助元帳の仕訳明細別会計レポート
法的エンティティ別勘定科目分析レポート
次の表は、すべての勘定科目分析レポートに共通するパラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
元帳 |
選択したデータ・アクセス・セットの元帳を指定します。元帳は、すべての一般会計レポートに必要です。 |
法的エンティティ |
法的エンティティを指定します。貸借一致セグメント値を法的エンティティに関連付けている場合のみ、このパラメータを使用してレポート出力を制御できます。 |
「期間: 自」および「期間: 至」 |
レポート・データの期間範囲を示します。 |
フレックスフィールド・フィルタ条件 |
会計フレックスフィールドのフィルタ条件を入力します。選択した元帳のすべてのセグメントを選択し、勘定科目値範囲などの条件を定義できます。 |
総勘定元帳および補助元帳の勘定科目分析レポートには、勘定科目別の勘定科目残高が、補助元帳仕訳詳細とともに印刷されます。
レポートには、次の内容も含まれます。
入力済金額
サード・パーティ情報
連番
借方および貸方文書の総数
柔軟なソート・オプション
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
法的エンティティ情報を含む |
レポートに法的エンティティを印刷するには、「はい」を選択します。 |
残高タイプ |
残高タイプが予算、予算引当または実績金額のどれであるかを指定します。 |
税率コードの表示 |
税率コードの詳細を含めるには、「はい」を選択します。 |
文書連番名 |
仕訳に対して一意の番号を生成するために使用する文書連番の名前を入力します。 |
総勘定元帳および補助元帳の仕訳明細別会計レポートには、勘定科目でグループ化された補助元帳会計活動が印刷されます。
レポートには、次の内容も含まれます。
入力済金額
サード・パーティ情報
ソース
カテゴリ
連番
借方および貸方文書の総数
柔軟なソート・オプション
レポートには、次の内容が印刷されます。
補助元帳会計仕訳明細の詳細(総勘定元帳仕訳の要約処理とは無関係)。
各会計仕訳明細をサポートするための、元のビジネス文書またはトランザクションに関する監査証跡情報。この情報は国ごとに異なります。
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
会計連番名 |
補助元帳仕訳に対して一意の番号を生成するために使用する連番の名前を示します。 |
転記ステータス |
転記ステータスが、転送済だが未転記、未転送または転記済のいずれであるかを示します。 |
仕訳ステータス |
仕訳がドラフト、最終または無効のどのステータスであるかを示します。 |
サード・パーティ・タイプ |
パーティ・タイプを顧客またはサプライヤとして選択します。これはオプションのパラメータであり、空白のままにすることもできます。 |
仕訳ソース |
買掛/未払金、売掛/未収金または手動など、仕訳の発生元を入力します。 |
仕訳カテゴリ |
特定の補助元帳仕訳カテゴリについてレポートする場合は、仕訳カテゴリを選択します。すべての仕訳カテゴリを含める場合は空白のままにします。 |
法的エンティティ別勘定科目分析レポートには、勘定科目残高が、サード・パーティ情報および連番を含めた補助元帳仕訳詳細とともに印刷されます。
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
残高タイプ |
残高タイプが予算、予算引当または実績金額のどれであるかを指定します。 |
ゼロ金額明細を含む |
選択した期間に活動のない勘定科目、つまりゼロ金額明細をレポートに含める必要があるかどうかを示します。 |
レポート・ヘッダー |
デフォルト値を受け入れるか、選択可能な値の1つを選択してレポート・ページ・ヘッダーをカスタマイズします。デフォルト値は法的エンティティ名です。 |
仕訳レポートは、仕訳、会計仕訳およびソース文書が法的要件を遵守していることを確認するために使用します。
仕訳レポートには次のレポートが含まれます。
日次仕訳レポート
補助元帳詳細仕訳レポート
仕訳元帳レポート
ヨーロッパおよびラテン・アメリカの一部の国では、各会社が会計期間の一般会計のすべての仕訳を毎月、毎四半期および毎年報告する必要があります。
日次仕訳レポートには次の内容が含まれます。
補助元帳会計仕訳明細(総勘定元帳仕訳の要約処理とは無関係)。
各会計仕訳明細をサポートするための、元のビジネス文書またはトランザクションに関する監査証跡情報。
仕訳または会計仕訳とソース文書の両方に対して、すべての仕訳が法的順序付けルールを使用して欠番なしで年代順に記録されていることの検証の詳細。
消込に役立つ柔軟なソート・オプション。レポート・データは、期間終了文書連番名および番号、会計連番、会計日および仕訳名でソートされます。
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
転記ステータス |
適用可能な転記ステータスを選択します。有効な値は、「エラー・ステータス」、「転記済仕訳」、「未転記の仕訳」です。 |
仕訳ステータス |
仕訳がドラフト、最終または無効のどのステータスであるかを示します。 |
サード・パーティ名 |
レポートを生成するサード・パーティの名前を選択します。 |
要約処理レベル |
次の値を選択します。
|
勘定科目要約の表示 |
会計フレックスフィールド・レベルでレポートの要約を印刷するには、「はい」を選択します。 |
補助元帳詳細仕訳レポートには、売掛/未収金補助元帳および買掛/未払金補助元帳からの転記済総勘定元帳仕訳バッチに関する情報が表示されます。詳細と要約のどちらで転送されているかにかかわらず、すべてのトランザクションがレポートされます。
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
仕訳ステータス |
仕訳がドラフト、最終または無効のどのステータスであるかを示します。 |
会計連番名 |
仕訳を実行する会計連番名を指定します。 |
仕訳元帳レポートには、法的要件およびビジネス要件を満たすために、一般会計と補助元帳の間の監査証跡が示されます。レポートには、一般会計の会計仕訳が補助元帳の詳細とともにリストされます。
仕訳元帳レポートは、次の目的で使用します。
監査証跡の維持
定期的な内部検証の実行
補助元帳会計活動の総勘定元帳仕訳での消込
補助元帳データの監査および消込のためのデータのソートデータは、期間終了文書連番名および番号、会計連番、会計日および仕訳名でソートできます。
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
会計期間タイプ |
レポートを発行する会計期間タイプを、すべて、標準または修正から選択します、 |
現在までの合計を表示 |
現在までの合計をレポートに印刷するには、「はい」を選択します。 |
勘定科目別に集計 |
単一仕訳の勘定科目別に貸方明細および借方明細の要約を印刷するには、「はい」を選択します。デフォルト値は「いいえ」です。 |
一般会計仕訳および残高レポートには、仕訳および勘定科目残高の詳細が表示されます。これらのレポートには、選択した期間範囲のすべての期間について、勘定科目残高別の転記済会計活動がリストされます。各勘定科目ごとに、期首残高、一般会計転記済仕訳明細および期末残高が表示されます。仕訳レポートには、一般会計仕訳のすべての詳細が印刷されます。
一般会計仕訳および残高レポートには、次のレポートが含まれます。
一般会計仕訳レポート
一般会計仕訳および残高レポート
次の表は、すべての一般会計仕訳および残高レポートに適用可能な共通パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
データ・アクセス・セット |
定義されたセキュリティ構造に基づいてアクセス可能なデータ・アクセス・セットを入力します。データ・アクセス・セットは、すべての一般会計レポートに必要です。 |
元帳 |
選択したデータ・アクセス・セットの元帳を指定します。元帳は、すべての一般会計レポートに必要です。 |
「期間: 自」および「期間: 至」 |
レポート・データの期間範囲を示します。 |
フレックスフィールド・フィルタ条件 |
会計フレックスフィールドのフィルタ条件を入力します。選択した元帳のすべてのセグメントを選択し、勘定科目値範囲などの条件を定義できます。 |
一般会計仕訳レポートには、特定の期間または日付範囲の一般会計仕訳活動に加えて、オプションとして仕訳ソース、入力通貨、仕訳バッチなどのその他の基準が示されます。レポート発行時には、柔軟なグループ化およびソート・オプションを使用できます。
仕訳には次のものが含まれます。
仕訳バッチ
仕訳ヘッダー
仕訳明細
注意
一般会計仕訳レポートを発行する前に、補助元帳仕訳を一般会計に転送する必要があります。
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
転記ステータス |
適用可能な転記ステータスを選択します。有効な値は、「エラー・ステータス」、「転記済仕訳」、「未転記の仕訳」です。 |
仕訳ソース |
買掛/未払金、売掛/未収金または手動など、仕訳の発生元を入力します。 |
一般会計仕訳および残高レポートには、選択した期間範囲のすべての期間について、勘定科目残高別の転記済会計活動がリストされます。レポートは、各勘定科目ごとに、期首残高、一般会計転記仕訳明細および期末残高を表示するように構成されます。
一般会計仕訳および残高レポートを発行する前に、補助元帳仕訳の一般会計への転送を完了する必要があります。
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
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通貨タイプ |
入力済、統計、合計などの通貨タイプを指定します。デフォルト値は「合計」です。 |
残高タイプ |
残高タイプが実績であるか、予算引当であるかを指定します。デフォルトは「実績」です。 |
Oracle General LedgerおよびOracle Subledger Accountingには、各種の財務レポートが用意されており、残高試算表、詳細仕訳、勘定科目分析などのレポート要件をサポートします。これらのレポートは、内部レポート、消込、および顧客やサプライヤなどのサード・パーティとの通信を求める組織のニーズもサポートします。
総勘定元帳および補助元帳のレポートは、次のように分類されます。
勘定科目分析レポート: ヨーロッパや南アメリカなどの国での会計検証プロセスをサポートしたり、アメリカ合衆国などの国で会社の財務状況について株主に通知するレポートです。
勘定科目分析レポートには次の機能があります。
法的なアカウント元帳の作成
補助元帳残高の一般会計残高での消込
監査証跡の維持
定期的な内部検証
仕訳レポート: 仕訳、会計仕訳およびソース文書が法的要件を遵守していることを確認するレポートです。
サード・パーティ詳細および残高レポート: サード・パーティ管理勘定科目、サード・パーティおよびサード・パーティ・サイト当たりの残高を示すレポートです。これらのレポートは、サード・パーティの補助元帳が総勘定元帳に一致することを確認します。
サード・パーティ詳細および残高レポートは、次のような目的に使用します。
サード・パーティおよびサード・パーティ・サイト別の会計プロセス詳細のレビュー
サード・パーティ勘定科目の詳細な監査
会計プロセス中にこれらのレポートを実行し、補助元帳と総勘定元帳の残高が一致することを確認し、相違を識別します。
一般会計仕訳および残高レポート: 選択した期間範囲のすべての期間について、一般会計仕訳と勘定科目残高をリストするレポートです。各勘定科目ごとに、期首残高、一般会計転記済仕訳明細および期末残高が表示されます。
一般会計残高試算表レポート: 勘定科目残高をチェックし、会計活動をレビューするレポートです。このレポートは、会計年度の開始時にゼロ期首残高を使用して実行できます。
次の表は、カテゴリ別に提供されるレポートをリストしています。
レポート・グループ | レポートのリスト |
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勘定科目分析レポート |
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仕訳レポート |
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サード・パーティ詳細および残高レポート |
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一般会計仕訳および残高レポート |
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残高試算表レポート |
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一般会計残高試算表レポートは、勘定科目残高をチェックし、会計活動をレビューするために使用します。このレポートには、必要な階層レベルでの勘定科目の詳細が、詳細または要約フォームでリストされます。このレポートは、会計年度の開始時にゼロ期首残高を使用して実行できます。
一般会計残高試算表レポートには、次の内容が表示されます。
会計組合せまたは勘定科目値および摘要
前期間活動および年累計活動
期首残高および期末残高
レポートを発行する前に、次のタスクを完了する必要があります。
選択した日付および勘定科目範囲に、印刷可能な残高があることを確認します。
勘定科目階層を定義します。
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
パラメータ | 摘要 |
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データ・アクセス・セット |
定義されたセキュリティ構造に基づいてアクセス可能なデータ・アクセス・セットを入力します。データ・アクセス・セットは、すべての一般会計レポートに必要です。 |
元帳 |
選択したデータ・アクセス・セットの元帳を指定します。元帳は、すべての一般会計レポートに必要です。 |
「期間: 自」および「期間: 至」 |
レポート・データの期間範囲を示します。 |
フレックスフィールド・フィルタ条件 |
会計フレックスフィールドのフィルタ条件を入力します。選択した元帳のすべてのセグメントを選択し、勘定科目値範囲などの条件を定義できます。 |
通貨タイプ |
入力済、統計または合計などの通貨タイプを指定します。デフォルト値は「合計」です。 |
勘定科目レベル |
レポートに使用する階層レベルの数を入力します。有効な値は次のとおりです。
|
トップ・レベル連結先勘定科目 |
作業する最も高いレベルであるトップ・レベル連結先勘定科目を示します。このパラメータは、勘定科目レベル・パラメータで機能します。 |
勘定科目区分 |
特定の勘定科目区分を選択するか、デフォルト値である「すべて」を受け入れます。 |
勘定科目デリミタ |
会計フレックスフィールド・セグメント間のセパレータとして使用する必要がある文字を指定します。 |
ゼロ年度期首残高 |
次の値を選択します。
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残高試算表タイプ |
期首または期末時点の詳細レベルおよび結果を決定する勘定科目残高のタイプを指定します。期首、詳細、期末、結果から1つのタイプを選択できます。デフォルト値は期首です。 |
ページ番号書式 |
適用可能なページ番号書式を選択します。有効な値は、「ページ: n」および「ページ: n/m」です。デフォルト値は「ページ: n/m」です。 |
サード・パーティ詳細および残高レポートは、サード・パーティ管理勘定科目、サード・パーティおよびサード・パーティ・サイト当たりの残高を示します。これらのレポートは、サード・パーティの補助元帳が総勘定元帳に一致することを確認します。
サード・パーティ詳細および残高レポートは、次のような目的に使用します。
サード・パーティおよびサード・パーティ・サイト別の会計プロセス詳細のレビュー
サード・パーティ勘定科目の詳細な監査
監査会社が計上したトランザクションのサード・パーティが計上したトランザクションでの消込
会計プロセス中にこれらのレポートを実行し、補助元帳と総勘定元帳の残高が一致することを確認し、相違を識別します。たとえば、次のような場合があります。
トランザクション金額が誤った勘定科目に割り当てられています。たとえば、請求書配分金額が、負債勘定に割り当てられる場合があります。
トランザクションが一般会計に転記されていません。
仕訳バッチが一般会計に転記されていません。
サード・パーティ詳細および残高レポートには、次の種類があります。
サード・パーティ残高要約レポート
サード・パーティ詳細および残高レポート
サード・パーティ勘定科目残高レポート
仕訳および第三者レポート
レポートを発行する前に、次のタスクを完了する必要があります。
選択した日付および勘定科目範囲に、印刷可能なサード・パーティ管理勘定科目残高があることを確認します。
サード・パーティ・トランザクションをオンラインで計上した場合は、元帳およびアプリケーションに対して「補助元帳会計残高の更新」プロセスを手動で実行します。
注意
サード・パーティ管理勘定科目を設定する必要があります。これは、サプライヤ管理勘定科目、顧客管理勘定科目またはその両方として設定できます。
サード・パーティ残高要約レポートには、各サード・パーティ、サード・パーティ・サイト勘定科目および勘定科目識別に関する情報が表示されます。このレポートは、サード・パーティ勘定科目を監査するためのツールです。
残高には、期首残高、期間活動残高および期末残高が含まれます。補助元帳残高を一般会計残高で消し込むことにより、サード・パーティの補助元帳が一般会計に一致しているかどうかを確認できます。
次の情報は、各勘定科目、サード・パーティ、サード・パーティ・サイトに共通して表示されます。
勘定科目識別
サード・パーティおよびサード・パーティ・サイトの識別
期首、期間活動および期末残高
サード・パーティ詳細および残高レポートは、期間のサード・パーティ勘定科目残高および会計活動詳細を表示します。レポートは、会計日または文書連番名および番号でソートできます。レポートには、勘定科目活動が入力通貨と元帳通貨でリストされます。各勘定科目、サード・パーティおよびサード・パーティ・サイトについて、期首残高、期間活動および期末残高が表示されます。
サード・パーティ勘定科目残高レポートには、特定期間の勘定科目および関連するサード・パーティ・トランザクションが印刷されます。残高を印刷する会計フレックスフィールド・セグメントまたはセグメント範囲を選択できます。トランザクション・タイプ、トランザクション番号、会計連番、税金詳細、入力通貨および元帳通貨での金額が表示されます。期首残高および期末残高は、サード・パーティおよびサード・パーティ・サイトについて印刷されます。すべての勘定科目組合せまたは選択した3つまでのセグメントを表示できます。
レポートを実行して、補助元帳と総勘定元帳の残高が一致することを確認し、相違を識別します。
仕訳および第三者レポートは、会計期間について一般会計に転記されたすべての仕訳を印刷します。総勘定元帳仕訳の要約処理に関係なく、トランザクション明細摘要、サード・パーティ名および番号、入力通貨と元帳通貨でのトランザクション金額をはじめとする詳細な補助元帳会計仕訳明細レポート・レベルを提供します。このレポートでは、会計仕訳とソース文書の両方に対して、すべての仕訳が法的順序付けルールを使用して欠番なしで年代順に記録されているかどうかの検証も行われます。
このレポートを使用すると、消込および監査に役立つ7つの柔軟なソート・ルールに基づいて、レポートの情報の様々なビューを作成できます。
次の表は、選択するレポート・パラメータを示しています。
レポート名 | パラメータ | 摘要 |
---|---|---|
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レポート・ヘッダー |
レポート・ヘッダーを印刷する場合に選択します。「元帳」、「法的エンティティ」、「イタリアの法定ヘッダー」のオプションから1つ選択できます。 |
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仕訳ソース |
買掛/未払金、売掛/未収金または手動など、仕訳の発生元を入力します。 |
仕訳および第三者レポート |
イベント区分 |
クレジット・メモやデビット・メモなどのイベント区分を示します。 |
仕訳および第三者レポート |
期間別グループ |
仕訳を期間でグループ化するかどうかを示します。 |
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サード・パーティ・タイプ |
サプライヤや顧客などのパーティ・タイプを示します。 |
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サード・パーティ名 |
特定のサード・パーティにレポートを発行します。すべてのサード・パーティに発行する場合は、このフィールドを空白のままにします |
「ナビゲータ」を選択した後、「ツール」、「レポートおよび分析」の順にクリックして、「レポートおよび分析」ワークエリアにナビゲートします。「レポートおよび分析」ワークエリアには、アクセス可能なすべてのレポートへのリンクが含まれています。
「レポートおよび分析」ワークエリアには、Oracle Business Intelligence Presentation Catalogからのレポートおよび分析へのリンクが編成済の階層で含まれています。「レポートおよび分析」ワークエリアでは、ビジネス・インテリジェンスの分析およびダッシュボードが「分析」として分類され、Oracle Business Intelligence Publisherレポートが「レポート」として分類されています。
同じレポートでもパラメータが異なる複数のインスタンスが、1つのワークエリアおよびそのエリアの同じフォルダ内に存在する場合があります。同じレポートへのリンクが、複数のフォルダにある場合があります。
「レポートおよび分析」ワークエリアで、ビジネス・インテリジェンスの分析またはダッシュボードを表示または編集できます。既存のレポートに加えた変更は、変更されたレポートがユーザーの「自分のフォルダ」領域に保存されていないかぎり、Oracle Fusion Applicationsで分析またはダッシュボードが使用されている場合は反映されます。
ビジネス・インテリジェンスの分析およびダッシュボードは、「レポートおよび分析」ツールバーから作成されます。これらは個人用に保存することも共有することもできます。
一般会計のリアルタイム分析を作成するには、サブジェクト領域、フォルダおよび属性を理解する必要があります。
分析を作成するには、初めにサブジェクト領域を選択します。サブジェクト領域では、分析に含める情報の列を選択します。たとえば、仕訳情報の分析を作成するには、General Ledger - Journals Real Timeサブジェクト領域を選択して開始します。サブジェクト領域は、ビジネス・オブジェクトまたはファクトに基づきます。この例では、サブジェクト領域は仕訳表の列に基づいています。
General Ledgerには、一般会計固有の4つのサブジェクト領域があります。
General Ledger - Balances Real Time
General Ledger - Journals Real Time
General Ledger - Period Status Real Time
General Ledger - Transactional Balances Real Time
ヒント
複数のサブジェクト領域からのデータを組み合せるレポートを作成できます。このようなレポートをサブジェクト領域間問合せと呼びます。
ただし、最も簡単に素早くレポートを生成する方法は、単一のサブジェクト領域を使用することです。対象にするディメンション属性およびファクト・メトリックすべてを単一のサブジェクト領域から取得できる場合は、そのサブジェクト領域を使用してレポートを作成できます。このようなレポートはパフォーマンスに優れ、保守が容易です。
複数のサブジェクト領域からのメトリックが必要になるため、どの単一のサブジェクト領域でもレポート要件を満たすことができない場合は、共通ディメンションを使用して、サブジェクト領域間問合せを作成できます。
各サブジェクト領域には、1つのファクト・フォルダと多数のディメンション・フォルダがあります。ファクト・フォルダには、測定可能な属性、つまり仕訳借方金額および仕訳貸方金額のような数値が格納されています。ファクト・フォルダは、通常はフォルダのリストの最後にあり、普通はサブジェクト領域の名前が付けられます。ディメンション・フォルダには、仕訳名や会計期間のような属性および階層列が格納されています。
「時間」のように、複数のサブジェクト領域に現れるフォルダもあります。これらは共通フォルダまたは共通ディメンションと呼ばれます。
サブジェクト領域内の各フォルダの粒度が異なる場合があります。次に例を示します。
「仕訳承認」には承認属性があります。
「仕訳バッチ」にはサブフォルダがあり、サブフォルダの下に属性があります。
最後に、各ディメンション・フォルダには、残高タイプや転記日のような属性(列)があります。次の図は、サブジェクト領域、フォルダおよび属性の構造を示しています。
この図には、次のコンポーネントが表示されています。
サブジェクト領域: General Ledger - Journals Real Time
ディメンション - 表示フォルダ: Approval Status
ディメンション - 属性: Approval Status Code、Approval Status DescriptionおよびApproval Status Meaning
ファクト - 表示フォルダ: Lines
ファクト - メジャー: Accounted Credit、Accounted Debit、Entered Credit、Entered DebitおよびStatistical Quantity
財務レポート・センターとOracle Enterprise Performance Management System Workspaceの主な違いは次のとおりです。
財務レポート・センター | Oracle Enterprise Performance Management System Workspace |
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ほとんどの財務ユーザーが対象 |
パワー・ユーザーが対象 |
レポート実行のために統合された領域 |
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サポートされる機能:
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サポートされる機能:
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注意
財務レポート・センターとワークスペースは、どちらも同じレポート・リポジトリにアクセスします。
Oracle BI EEをOracle Fusion Applicationsの一部としてインストールしている場合は、Oracle Hyperion Financial Reportingのために作成する新しいオブジェクトを、Oracle BI Presentation Catalogのワークスペースに格納して編集できます。カタログでのこれらのオブジェクトの操作は、プロパティのコピーや変更のような他のオブジェクトを作業する方法と同じです。オブジェクトの作業の完全な情報は、Hyperion Financial Reportingのマニュアルを参照してください。財務レポート・レポート・デザイナは、Financial Reporting Studioの財務レポート・オブジェクトにもアクセスできます。