分析の財務データ構造

BIリポジトリには、分析に含めることができる列(またはデータのスライス)を定義するメタデータが含まれます。また、リポジトリには、各列のデータの取得元も表示されます。リポジトリはサブジェクト領域に分類され、これらに列を持つフォルダが含まれます。

次の表で、3種類の列を説明します。

列のタイプ

摘要

列タイプのアイコン

ファクト

数値である値のメジャーを提供します。

仕訳明細の貸方金額

ルーラー

属性

値が日付、IDまたはテキストであるビジネス・オブジェクトに関する情報を表します。属性列は、BIリポジトリにインポートされたフレックスフィールド・セグメントも使用できます。

仕訳の承認ステータス・コード。

紙切れ

階層

階層状に編成されたデータ値を保持します。

会計期間

  • 四半期

列: 正方形の階層

サブレベル: 単一の正方形

サブジェクト領域

分析を作成する場合、次のようにします。

  • まず特定のビジネス・オブジェクトまたはビジネス領域に関連する列を含むサブジェクト領域を選択します。たとえば、「総勘定元帳 - 残高リアルタイム」などです。

  • 次に、サブジェクト領域内のフォルダを開き、分析に含める列を特定します。たとえば、「承認ステータス」フォルダを開き、その中から列を選択できます。

フォルダ

各サブジェクト領域に、1つのファクト・フォルダと複数のディメンション・フォルダがあります。フォルダにはサブフォルダが含まれている場合があります。たとえば、「総勘定元帳 - 仕訳リアルタイム」サブジェクト領域の「仕訳明細」フォルダには、「勘定科目」「明細詳細」「明細」などの複数のサブフォルダがあります。

「ファクト」フォルダおよび「ディメンション」フォルダの定義は、次のとおりです。

  • ファクト: メジャーまたはメトリック。ファクトは数値で構成されます。レポートには、少なくとも1つまたは多くても数個のファクトが含まれています。

  • ディメンション: ファクトのコンテキストを提供します。ディメンションは記述的に指定できます。

ノート: レポート列はファクトとディメンションで構成されます。
  • ファクト・フォルダ:

    • ファクト列が格納されます。

    • 通常はフォルダのリストの最後にあり、その名前はサブジェクト領域に基づいています。

  • ディメンション・フォルダ:

    • 属性および階層列が格納されます。

    • サブジェクト領域内でファクト・フォルダと結合されています。

      たとえば、分析にディメンション・フォルダから通貨属性を含めた場合、結果に通貨が表示されます。合計ファクトも追加した場合は、通貨と合計の両方を含むレコードのみが分析に含まれるようになります。追加する列が多くなるほど、分析の問合せセットは小さくなります。

    • 複数のサブジェクト領域に含まれる共通フォルダまたは共通ディメンションである場合があります。分析に複数のサブジェクト領域の列がある場合、次のようにします。

      • それらのサブジェクト領域のすべてに共通するディメンション・フォルダの列のみ含める必要があります。このような列が少なくとも1つ必要です。

      • それらの各サブジェクト領域のファクト・フォルダからの列を1つ含める必要があります。

ノート: 詳細は、Customer ConnectのFinancials Cloud OTBIリリース11: サブジェクト領域の文書(https://appsconnect.oracle.com/files/8164acf4e9/FINS_OTBI_Subject_Area_Documentation_R_11_FINAL.pdf)を参照してください。