支払方法

支出支払方法とは、サプライヤ、顧客または従業員への支払に会社で使用する支払方法のことです。支払方法には、EFT、支払手形、銀行振込などの電子支払方法や小切手などの印刷済支払方法があります。

支払方法を使用して、1人以上の第三者受取人に支払うことができます。

支出支払方法を作成する目的は、次のとおりです。

  • 支払の実行に使用する支出支払方法を定義します

  • 支出支払方法の使用を特定のビジネス・ユニット、法的エンティティおよびその他の属性に制限する使用ルールを定義します。

  • 買掛/未払金文書、支払および支払ファイルで実行する支出支払方法に検証を割り当てます

支出支払方法に必要な粒度のレベルは、これらを定義する前に考慮する必要がある要素です。粒度の高い支出支払方法を設定するか、粒度の低い支出支払方法を設定するかを決定しておく必要があります。最も粒度の低い支払方法とは、小切手や電子支払など、Oracle Fusion Paymentsで事前定義されている支払方法です。この設定では、各支払方法を多数の支払プロセス・プロファイルおよび支払フォーマットに関連付けることができます。このアプローチでは、請求書入力担当者などのソース製品ユーザーの知識はあまり必要ありませんが、後の支払プロセスでより多くの作業が必要になる可能性があります。

または、より詳細な支払方法を定義できます。これを行う場合、特定のトランザクションに特化した検証を支払方法に追加することでメリットを得ることができます。非常に詳細な支払方法の例として、イタリアに固有の検証を追加できるイタリアEFTがあります。このような設定では、請求書入力時という早い段階で検証が実行されるため、エラーをより迅速に修正できます。

非常に詳細な支払方法を作成すると、より多くの支払方法が生じるため、支払方法デフォルト・ルールを設定することも重要です。支払方法デフォルト・ルールにより、請求書入力時に、使用可能な多数の支払方法から1つの適切な支払方法を手動で選択する負担が軽減されます。「支出システム・オプションの管理」ページの「支払方法デフォルト基準」セクションで使用可能な、サプライヤ固有のデフォルトのオプションを使用することもできます。

Paymentsでの支出支払方法の作成は、次の主要タスクで構成されます。

  • 使用ルールの作成

  • 検証の作成または割当

使用ルールの作成

使用ルールは、買掛/未払金文書のソース製品で支出支払方法を使用できる時期を指定します。使用ルールを作成することにより、Oracle Fusion Paymentsと統合されている各ソース製品に対して支払方法を使用可能または使用不可にします。様々なソース製品に対して様々な使用ルールを指定し、支払方法が使用可能かどうかや、いつ使用可能になるかを変更できます。

「支払方法の作成」ページの「使用ルール」タブで、支払方法を次のいずれかに割り当てるかどうかを決定します。

  • すべての受取人

  • Oracle Fusion Payablesの特定のビジネス・ユニット、法的エンティティおよび支払プロセス・トランザクション・タイプ

  • Oracle Fusion Receivablesの特定のビジネス・ユニット、法的エンティティおよび支払プロセス・トランザクション・タイプ

  • Oracle Fusion Cash Managementの特定の支払プロセス・トランザクション・タイプ

検証の作成または割当

「支払方法の作成」ページの「検証」タブで、この支払方法に事前定義済検証を割り当てたり、ユーザー定義の検証を作成できます。検証は、買掛/未払金文書、支払または支払ファイルの有効性を確認するルールです。