支払条件および参照データ共有

支払条件は、複数セットへの割当方法を使用する参照データ共有で使用可能で、共通値は許可されません。事前定義済参照グループは「買掛/未払金支払条件」と呼ばれ、参照グループの決定要因タイプはビジネス・ユニットです。

支払条件を使用するには、その前に、支払条件を参照データ・セットに割り当てる必要があります。

この図は、支払条件の「45日以内全額支払」と「30日以内全額支払」が異なるビジネス・ユニット間でどのように共有されるかの例を示しています。

この図は、支払条件セットの割当を示しています。

「45日以内全額支払」支払条件は、「北アメリカ」参照データ・セットに割り当てられます。「北アメリカ」参照データ・セットは、「アメリカ合衆国」と「カナダ」のビジネス・ユニットに割り当てられます。これらのビジネス・ユニットに対する請求書では、「45日以内全額支払」支払条件を使用できるようになります。「30日以内全額支払」支払条件は、「北アメリカ」と「欧州」の参照データ・セットに割り当てられます。「欧州」参照データ・セットは、「フランス」ビジネス・ユニットに割り当てられます。「アメリカ合衆国」、「カナダ」および「フランス」ビジネス・ユニットの請求書では、「30日以内全額支払」支払条件を使用できます。

参照データ共有の支払条件の設定

参照データ共有の支払条件の設定には、次のものが含まれます。

  • ビジネス・ユニットへの参照データ・セットの割当: ビジネス・ユニットを定義するときに、「買掛/未払金支払条件」参照グループの参照データ・セットをビジネス・ユニットに割り当てます。

  • 参照データ・セットのデータ・ロールの生成: 参照データ・セットを支払条件に割り当てるには、最初にその参照データ・セットのデータ・ロールを生成する必要があります。データ・ロールは、SetIDの一般会計共通モジュール・テンプレートと呼ばれる事前定義済データ・ロール・テンプレートを使用して生成します。

  • 実装者へのデータ・ロールのプロビジョニング: 支払条件を作成する実装者に参照データ・セット・データ・ロールを割り当てます。

  • 支払条件の作成: 「支払条件の作成」ページの「セット割当」セクションで、1つ以上の参照データ・セットを支払条件に割り当てます。

ヒント: 買掛管理と調達に共通のオプションを定義する前に、ビジネス・ユニットの参照データ・セットに「即時」支払条件を割り当てる必要があります。
ノート: 支払条件は、他のセットと同様に機能する事前定義済の共通セットに割り当てることができます。支払条件を他の参照データ・セットに割り当てる場合を除き、その支払条件は共通セットがあるビジネス・ユニットのみで使用できます。