ロックボックス入金に対するチャネル収益管理要求の作成および決済

請求書関連および非請求書関連の過少支払と超過支払の両方について、「ロックボックスを介した入金の処理」プロセスの実行中に、チャネル収益管理の要求をロックボックス入金から自動的に開始できます。

売掛/未収金標準入金インポートFBDIテンプレートを使用してロックボックス・データを準備し、「ロックボックスを介した入金の処理」プロセスを使用してロックボックス入金をインポートおよび処理し、関連する過少支払および超過支払に対する要求を生成します。

  • 「レコード6 - 支払」タブおよび「レコード4 - オーバーフロー支払」タブの「顧客事由1」列から「顧客事由8」列までを使用して、トランザクション参照1からトランザクション参照8列の値に対する控除および超過支払の顧客事由を入力します。

  • 「レコード6 - 支払」タブおよび「レコード4 - オーバーフロー支払」タブの「顧客参照1」列から「顧客参照8」列までを使用して、「トランザクション参照1」から「トランザクション参照8」列の値の控除および超過支払に関連する顧客参照を入力します。

  • 「ロックボックスを介した入金の処理」プロセスの「無効なトランザクション参照を持つ入金を未消込として転記」パラメータで「はい(要求あり)」を選択し、ロックボックス入金で要求を開始します。

ロックボックス入金の要求の作成と決済に影響する設定

ロックボックス入金のチャネル収益管理要求の作成と決済には、次の設定が影響します。

  • チャネル収益管理で対応する設定が完了していることを確認します。

    • チャネル設定の管理。

    • ユーザー・ステータスの管理。

    • 要求タイプを作成し、Receivablesの請求書およびクレジット・メモにマップします。

    • 要求事由を作成し、Receivablesのクレジット・メモ事由にマップします。

    • Receivablesの控除および超過支払の決済方法で使用する要求ソースを定義します。

  • 事前定義済チャネル収益管理トランザクション・ソース: 要求が決済される際、「顧客要求の決済」プロセスによって作成されるReceivablesのクレジット・メモおよび請求書に対して、このトランザクション・ソースが割り当てられます。

    ノート: このトランザクション・ソースをコピーまたは更新しないでください。
  • 入金のイベント区分および要求調査の会計区分ための事前定義済の補助元帳仕訳ルール。

  • 要求調査売掛/未収金活動タイプ: 該当するビジネス・ユニットに対して事前定義済の要求調査売掛/未収金活動タイプを更新します。

    1. 「売掛/未収金活動の作成」ページにナビゲートします。

    2. ビジネス・ユニットおよび活動名を入力します。

    3. 「活動タイプ」フィールドで、「調査要求」を選択します。「GL勘定科目のソース」フィールドには、デフォルトでGL勘定科目活動が表示されます。

    4. 「GL勘定科目活動」フィールドで、要求調査の費用または収益を配賦するGL勘定科目コードの組合せを入力します。

  • 自動消込ルール・セット: 非請求書関連の過少支払および超過支払の要求用の自動消込ルール・セットを更新します。

    1. 「自動消込ルール・セットの管理」ページで、必要な自動消込ルール・セットを作成または選択します。

    2. 「自動消込ルール・セットの編集」ページの「自動照合ルール」セクションで、「消込残高処理」フィールドの「調査要求」を選択します。

      これにより、ロックボックス処理中に、非請求書関連の過少支払および超過支払の消込残高処理に対する要求が作成されます。

  • 入金消込例外ルール: 請求書関連の過少支払および超過支払の要求の入金消込例外ルールを更新します。

    1. 「入金消込例外ルールの管理」ページで、必要な消込例外ルールを作成または選択します。

    2. 「入金消込例外ルールの編集」ページの「例外ルール」セクションで、請求書関連の要求について、過少支払と超過支払条件を作成します。

      1. プラス(+)アイコンをクリックして条件を作成します。

      2. 必要な過少支払条件を選択し、「金額」および「パーセント」を入力します。

      3. 「処理」フィールドで「要求」を選択します。

      4. トランザクション要求に対して「ユーザー・レビュー必須」オプションが使用可能になっていないことを確認してください。

      5. 超過支払条件に対してステップ1から4を繰り返します。

      ノート: 消込例外ルールに重複する条件がないことを確認する必要があります。
  • 売掛/未収金システム・オプション: 要求調査に適用可能なビジネス・ユニットの売掛/未収金システム・オプションを更新します。

    1. 「売掛/未収金システム・オプションの管理」ページで、目的のビジネス・ユニットのシステム・オプション・レコードを選択します。

    2. 「システム・オプションの編集」ページで、「現預金処理」タブにナビゲートします。

    3. 「現預金処理」タブ付きリージョンで、次の手順を実行します。

      1. 「チャネル収益管理調査の使用可能」オプションを有効にします。

      2. 「自動消込ルール・セット」フィールドで、非請求書関連の要求調査用に上で定義した自動消込ルール・セットを選択します。

      3. 「消込例外ルール」セクションの「消込例外ルール・セット」フィールドで、請求書関連の要求用に上で定義した消込例外ルール・セットを選択します。

  • 顧客プロファイル: 要求調査の対象となる顧客アカウントおよびサイトのプロファイルを更新します。

    1. 「顧客の管理」ページで、目的の顧客を検索して選択します。

    2. 該当するアカウントまたはサイトのプロファイルを選択します。

    3. プロファイルの編集ページの「入金照合」セクションで、次の手順を実行します。

      1. 「自動消込ルール・セット」フィールドで、非請求書関連の要求調査用に定義した自動消込ルール・セットを選択します。

      2. 「未回収ルール・セット」フィールドで、非請求書関連の要求調査用に定義された自動消込ルール・セットを選択して、残りの入金額に対する要求を開始します。

      3. 「消込例外ルール・セット」フィールドで、請求書関連の要求用に上で定義した消込例外ルール・セットを選択します。

      4. 該当するアカウントまたはサイトごとに、これらの手順を繰り返します。

      ノート: ロックボックスは、請求書トランザクションとの完全一致についてのみ、「入金別照合」ルールの設定を使用します。ロックボックス・プロセスで入金を請求書と照合できる場合は、入金が自動的に消し込まれ、残りの過少支払または超過支払に対する要求が作成されます。ロックボックスは、入金消込に対する送金参照推奨の要求を自動的に作成しません。「入金の編集」ページを使用して、要求調査を手動で作成する必要があります。
    4. 該当する各顧客について、これらのステップを繰り返します。

  • 入金方法: 該当するビジネス・ユニットのロックボックスに使用する入金区分および入金方法の送金銀行口座を更新します。

    1. 「入金区分と入金方法の管理」ページで、目的の入金区分を検索して選択します。

    2. 「入金区分および入金方法の編集」ページの「入金方法」セクションで、ロックボックス入金の入金方法を作成または選択します。

    3. 「送金銀行口座」セクションで、該当するビジネス・ユニットに必要な送金銀行口座を作成または選択します。

    4. 「送金銀行口座の編集」ページの「GL勘定科目」セクションで、「要求調査」フィールドで、該当するビジネス・ユニットのGL勘定科目コード組合せで更新した要求調査売掛/未収金活動を選択します。

  • ロックボックス: 要求調査のためにロックボックスを有効にします。

    1. 「ロックボックスの管理」ページで、ロックボックスを作成または選択します。

    2. 「ロックボックスの作成」または「ロックボックスの編集」ページの「入金別照合」セクションで、「要求の作成」オプションを有効にします。

ノート: ロックボックスを使用して非請求書関連の要求を処理するには、ロックボックスと売掛/未収金システム・オプションの両方で自動照合と自動適用が無効になっていることを確認する必要があります。これは、ロックボックスが入金消込の勧告として送金参照を使用せず、かわりに送金参照に対する要求を作成するために必要です。

ロックボックス入金に対する要求の作成および決済方法

ロックボックス処理中にチャネル収益管理の要求調査を開始する手順は、次のとおりです。

  1. 売掛/未収金標準入金インポートFBDIテンプレートをダウンロードして、データを準備します。

    1. ロックボックスに必要なデータを入力します。

    2. 「レコード6 - 支払」タブおよび「レコード4 - オーバーフロー支払」タブに、顧客支払を入力します。

    3. 「顧客理由」列に、該当する支払に対する要求の顧客理由を入力します。

    4. 要求に関連する追加の参照情報を「顧客参照」列に入力します。

  2. 「スケジュール済プロセス」ページに移動し、「ロックボックスを介した入金の処理」プロセスを開きます。

  3. ロックボックス・データ・ファイルおよびロックボックス番号を入力します。

  4. 「検証の発行」パラメータを「はい」に設定します。

  5. 「無効なトランザクション参照を持つ入金を未消込として転記」パラメータを「はい(要求あり)」に設定します。

  6. 「入金転記の発行」パラメータを「はい」に設定します。

  7. 要件に従って残りのパラメータを入力して発行します。

請求書関連の要求を開始するロックボックス・プロセスには、次のステップが含まれます。

  • 入金を照合して請求書に消し込んだ後、請求書金額の過少支払または超過支払に対する要求を開始します。

  • 要求の「入金消込例外ルール」で、過少支払および超過支払条件を使用します。

  • 請求金額の請求書のビジネス・ユニットと通貨を使用します。

非請求書関連の要求調査を開始するロックボックス・プロセスには、次のステップが含まれます。

  • 未回収顧客残高に入金を消し込んだ後、過少支払または超過支払金額の要求調査を開始します。

  • 該当する顧客プロファイルで、「消込残高処理」が「要求調査」に設定された「未回収ルール・セット」として指定された自動消込ルール・セットを使用して要求を開始します。

  • 超過支払要求の入金のビジネス・ユニットおよび通貨を使用します。入金の残りの未消込金額は、請求金額です。

  • ロックボックス入金方法の送金銀行口座に定義されている要求調査売掛/未収金活動タイプは、インポートされた入金に対する要求調査消込のデフォルトの活動として使用されます。

ロックボックス処理中に作成されたチャネル収益管理の請求書関連および非請求書関連の要求調査の解決および決済に関連するプロセスは、「入金の編集」ページを使用して作成された要求の場合と同じです。

ノート: チャネル収益管理で要求を処理するためにクレジット・メモや請求書を作成する際、外部税金パートナ計算サービスは現在使用できません。

チャネル収益管理の控除または超過支払要求の詳細は、「入金の編集」ページの「入金詳細」セクションの「活動」タブで確認できます。