売掛/未収金修正に対する税処置の例

修正の売掛/未収金活動では、Oracle Fusion Taxのリポジトリに修正が格納されているかどうかが判断されます。「控除対象」オプションが選択されていない売掛/未収金活動を使用して作成する修正は、Oracle Fusion Receivablesにのみ格納されます。

控除対象外の修正の背景にあるコンセプトは、税金を修正しても請求書に対して計算されている税金は依然として税務当局に支払うということです。売掛/未収金活動に「控除対象」オプションを選択した場合、修正は、税金レポートの基盤であるOracle Fusion Taxのリポジトリにも登録されます。

請求書修正、明細修正および税金修正のみが、修正について入力した売掛/未収金活動に従ってOracle Fusion Taxのリポジトリに格納されます。

税金修正の税金計算は、ヘッダー・レベルの税金のみの「消込済」クレジット・メモと同じです。修正した税額は、トランザクションの各税金明細に比例して修正されます。

シナリオ

たとえば、2つのトランザクション明細にそれぞれ2つの税金が計算されたトランザクションがあります。

  • トランザクション明細1: 1000 CAD

    • 税金A: 100 CAD

    • 税金B: 50 CAD

  • トランザクション明細2: 2000 CAD

    • 税金A: 0 CAD

    • 税金B: 100 CAD

-125 CADの税金修正を作成すると、税金は次のように修正されます。

  • トランザクション明細1:

    • 税金A: -50 CAD

    • 税金B: -25 CAD

  • トランザクション明細2:

    • 税金A: 0 CAD

    • 税金B: -50 CAD

例に示すように、この場合、Oracle Fusion Taxに格納された修正トランザクションには、ゼロの明細金額と前述の税金があります。

明細修正ではトランザクション明細金額のみが修正されます。税額は修正されません。修正された請求書明細金額は、修正トランザクションとしてOracle Fusion Taxに格納されます。

請求書修正を作成することもできます。ゼロの未回収残高を作成することで請求書全体が修正されます。請求書明細および対応する税金明細の修正金額は、修正トランザクションとしてOracle Fusion Taxに格納されます。