見越計上逆仕訳の例

次の例は、見越計上逆仕訳をスケジュールおよび計上する方法を示しています。

例1

ある会社で、毎月30日に100米ドル相当の資材を受領するが、その時点では未請求だとします。資材の受領時には次の仕訳が作成され、見越計上が記録されます。

この表は仕訳を示しています。

勘定科目

入力済借方

入力済貸方

計上済借方(USD)

計上済貸方(USD)

見越費用

100.00

100.00

見越負債

100.00

100.00

見越計上逆仕訳の会計日は「次の会計期間の初日」に設定されます。見越計上を逆仕訳するため、次の仕訳が作成されます。

この表は逆仕訳を示しています。

勘定科目

入力済借方

入力済貸方

計上済借方(USD)

計上済貸方(USD)

見越負債

100.00

100.00

見越費用

100.00

100.00

例2

先物取引では、市場間で日常的に使用するマージン口座が必要です。つまり、投資家やポジション上の元帳の損益が毎日反映されます。マージン口座が指定金額(マージンの維持金額)を下回ると、マージン・コールが発行されます。この場合、口座保有者は最初のマージン・レベルまで資金を補充するか、ポジションを決済する必要があります。

投資家またはレッジャーは、口座を毎日見張っている必要があります。前日に記帳した仕訳は、新しいポジションを反映するために逆仕訳が必要です。

仕訳の作成

  • 次の仕訳の作成日は2006年6月1日です。

  • 会計日: 2006年6月1日

この表は仕訳を示しています。

勘定科目

入力済借方

入力済貸方

計上済借方(USD)

計上済貸方(USD)

損失

100.00

100.00

マージン負債

100.00

100.00

仕訳の逆仕訳

  • 見越計上逆仕訳の会計日は「翌日」に設定されます。6月1日以降の仕訳を逆仕訳するため、次の仕訳が作成されます。

  • 会計日: 2006年6月2日

この表は仕訳を示しています。

勘定科目

入力済借方

入力済貸方

計上済借方(USD)

計上済貸方(USD)

マージン負債

100.00

100.00

損失

100.00

100.00

新しいポジションの反映

  • 6月2日に新しいポジションを反映した新しい仕訳が作成され、6月3日に逆仕訳されます。

  • 会計日: 2006年6月2日

この表は仕訳を示しています。

勘定科目

入力済借方

入力済貸方

計上済借方(USD)

計上済貸方(USD)

損失

105.00

105.00

マージン負債

105.00

105.00

見越計上の逆仕訳

  • 6月3日に、6月2日以降の見越計上を逆仕訳するため、次の仕訳が作成されます。

  • 会計日: 2006年6月3日

この表は仕訳を示しています。

勘定科目

入力済借方

入力済貸方

計上済借方(USD)

計上済貸方(USD)

マージン負債

105.00

105.00

損失

105.00

105.00