旅程のインポートおよび検証の問題の解決方法

「旅程のインポート」プロセスを実行してGetThereトラベル・パートナからOracle Fusion Expensesに旅程をインポートし、検証します。同様に、「検証のみ」プロセスを実行して、他のサードパーティ・トラベル・パートナから転記された旅程をレビューします。

これらのプロセスを実行すると、次の結果が発生する可能性があります:

  • プロセスがエラーありで完了する。

  • プロセスが警告ありで完了するか、正常に完了するが、旅程がインポートされない。

  • プロセスが警告ありで完了する。

プロセスがエラーありで完了する

「旅程のインポート」プロセスがエラーありで完了するときの条件には次のようなものがあります:

  • GetThereトラベル・パートナとの接続を確立できない。

  • 予期しないエラーが発生した。

  • GetThereポータルまたは予約サイトを使用できない。

エラーを識別するには、次のステップを実行して「旅程のインポート」プロセスのログおよび出力詳細をレビューします:

  1. 「出張管理」作業領域にナビゲートします。

  2. 該当するプロセスを選択します。

  3. 「処理」メニューから、「プロセス詳細の表示」を選択します。

  4. 「プロセス詳細の表示」ダイアログ・ボックスで、ログの.txtファイルをクリックします。

  5. 出力パラメータの表示列で、出力ファイルをクリックします。

次の表で説明するトラベル・パートナ統合の値が、GetThereの「トラベル・パートナ統合の編集」ページで正しく設定されていることを確認します。そのページにナビゲートするには、次のステップに従います:

  1. 「設定および保守」作業領域で、次のものを使用して「トラベル・パートナ統合の管理」ページにナビゲートします。

    • オファリング: 財務

    • 機能領域: 経費

    • タスク: トラベル・パートナ統合の管理

  2. 「トラベル・パートナ統合の管理」ページで、GetThereトラベル・パートナのリンクを選択します。

    GetThereの「トラベル・パートナ統合の編集」ページが表示されます。

無効な値

ログ・ファイル・エラー

ページ

「接続ユーザー名」および「接続パスワード」

CreateSesssionWSが認証エラーで失敗しました。

GetThereの「トラベル・パートナ統合の編集」ページ

スーパー・サイト名

CreateSesssionWSが認証エラーで失敗しました。

GetThereの「トラベル・パートナ統合の編集」ページ

「セッションの作成」のWeb Service Definition Language (WSDL)の場所

CreateSessionWSがInaccessibleWSDLExceptionで失敗しました。

エラーが発生するのは、トラベル・パートナからWSDLの場所を変更するよう求められ、それを正しく入力しなかった場合のみです。

GetThereの「トラベル・パートナ統合の編集」ページ

「旅程ロケータの取得」のWSDLの場所

RetrieveItinLocatorWSがInaccessibleWSDLExceptionで失敗しました

エラーが発生するのは、トラベル・パートナからWSDLの場所を変更するよう求められ、それを正しく入力しなかった場合のみです。

GetThereの「トラベル・パートナ統合の編集」ページ

「旅程詳細の取得」のWSDLの場所

RetrieveItinDetailWSがInaccessibleWSDLExceptionで失敗しました

エラーが発生するのは、トラベル・パートナからWSDLの場所を変更するよう求められ、それを正しく入力しなかった場合のみです。

GetThereの「トラベル・パートナ統合の編集」ページ

ノート: EndSessionWSがInaccessibleWSDLExceptionで失敗したことがログ・ファイルに示されている場合、「旅程のインポート」プロセスは、「セッションの終了」のWSDLの場所が正しく更新されなかった場合でもエラーにはなりません。こうした特殊なセッションは、最終的にトラベル・パートナによって削除されます。

WSDLフィールドのエントリを元の値にリセットする場合の元のWSDLの場所を次の表に示します。

Webサービス名

WebサービスのURL

セッションの作成

http://webservices.sabre.com/wsdl/sabreXML1.0.00/usg/SessionCreateRQ.wsdl

旅程ロケータの取得

http://webservices.sabre.com/wsdl/sabreXML1.0.00/GetThere/GT_ERP_TravelItineraryLocatorRead1.0.0RQ.wsdl

旅程詳細の取得

http://webservices.sabre.com/wsdl/sabreXML1.0.00/GetThere/GT_ERP_TravelItineraryRead1.0.0RQ.wsdl

セッションの終了

http://webservices.sabre.com/wsdl/sabreXML1.0.00/usg/SessionCloseRQ.wsdl

ヒント: 設定の問題が解消された後もWebサービスの接続の問題が続く場合は、トラベル・パートナの管理者または自社のサポート担当者に連絡してWSDLの場所が正しいことを確認するか、トラベル・パートナのポータルまたは予約サイトが停止しているかどうかを調べてください。他の予期しないエラーについては、Oracleサポートに連絡してください。

プロセスが警告ありで完了するか、正常に完了するが、旅程がインポートされない

警告をレビューするには、このトピックの前の項に記載したステップを実行して、「旅程のインポート」プロセスのログおよび出力詳細をレビューします。

次の表では、「旅程のインポート」プロセスが警告ありで完了するか、正常に完了するが、GetThereトラベル・パートナから旅程がインポートされないときの結果について説明します。

無効な値

結果

ページ

サイト識別子

  • ログ・ファイルにエラーはありません。

  • インポートされた新しい旅程の件数が出力ファイルでゼロになります。

  • 「旅程のインポート」プロセスは警告ありで完了するか、正常に完了します。

「予約サイトの作成」ダイアログ・ボックス

「予約サイトの作成」ダイアログ・ボックスにナビゲートするステップは、次のとおりです:

  1. 「設定および保守」作業領域で、次のものを使用して「トラベル・パートナ統合の管理」ページにナビゲートします。

    • オファリング: 財務

    • 機能領域: 経費

    • タスク: トラベル・パートナ統合の管理

  2. 「トラベル・パートナ統合の管理」ページで、GetThereトラベル・パートナのリンクを選択してGetThereの「トラベル・パートナ統合の編集」ページを開きます。

  3. 「予約サイト」セクションで、「作成」アイコンをクリックします。

プロセスが警告ありで完了する

「旅程のインポート」プロセスまたは「検証のみ」プロセスが警告ありで完了するときの条件には次のようなものがあります:

  • 旅程のインポートに失敗した

  • 旅程にクリティカルな検証エラーがある

  • 旅程に無効なデータがある

  • 旅程に不一致の値がある

警告をレビューするには、このトピックの前の項に記載したステップを実行して、「旅程のインポート」または「検証のみ」プロセスのログおよび出力詳細をレビューします。

次の表では、旅程インポート失敗の原因と解決方法について説明します。

ログ・エラー・メッセージ

原因

解決方法

ステータス属性の値がないため、この旅程をインポートできませんでした。

  • 旅程ステータスがnullです。

  1. 「旅程インポート失敗」ダイアログ・ボックスでインポート失敗のメッセージをレビューします。

  2. 「旅程のインポート」プロセスによって、指定したユーザー定義日数について失敗した旅程のインポートが自動的に再試行されます。

  3. 旅程の失敗が続く場合は、トラベル・パートナの担当者に連絡して問題を解決してください。

旅程が変更されたかどうかを示すタイム・スタンプが無効であるため、この旅程をExpensesに取り込むことができません。

旅程の最終変更タイム・スタンプがnullです。

  1. 「旅程インポート失敗」ダイアログ・ボックスでインポート失敗のメッセージをレビューします。

  2. GetThereについては、「旅程のインポート」プロセスによって、指定したユーザー定義日数について失敗した旅程のインポートが自動的に再試行されます

    他のサードパーティ・トラベル・パートナについては、正しいタイム・スタンプを使用して旅程を再度転記する必要があります。

  3. 旅程の失敗が続く場合は、トラベル・パートナの担当者に連絡して問題を解決してください。

欠落メッセージ・テキスト。

予約されておらず確認番号がない予約が含まれているため、この旅程をインポートできません。

nullの予約確認番号が旅程に含まれています。

  1. 「旅程インポート失敗」ダイアログ・ボックスでインポート失敗のメッセージをレビューします。「旅程のインポート」プロセスによって、指定したユーザー定義日数について失敗した旅程のインポートが自動的に再試行されます。

  2. 旅程の失敗が続く場合は、トラベル・パートナの担当者に連絡して問題を解決してください。

旅程詳細Webサービスから次のエラーが返されたため、この旅程をインポートできません: {ERROR}。

旅程の詳細をインポートしようとしているときに予期しないエラーが発生しました。

「旅程のインポート」プロセスでは、特定の旅程で予期しないエラーが発生した場合でも、旅程のインポートが続行されます。

  1. 「旅程インポート失敗」ダイアログ・ボックスでインポート失敗のメッセージをレビューします。

  2. 「旅程のインポート」プロセスによって、指定したユーザー定義日数について失敗した旅程のインポートが自動的に再試行されます。

  3. 旅程の失敗が続く場合は、Oracleサポートに連絡してください。

現時点では要求を完了できません。要求を確認し、再試行してください。

旅程に複数の出張者がいるため、旅程詳細を取得できません。

  1. 「旅程インポート失敗」ダイアログ・ボックスでインポート失敗のメッセージをレビューします。

  2. 「旅程のインポート」プロセスによって、指定したユーザー定義日数について失敗した旅程のインポートが自動的に再試行されます。

  3. トラベル・パートナは、複数の出張者について予約された旅程をサポートしていません。

検証失敗によるエラーは、出張管理者が解決します。次の表に、クリティカルな検証エラーのエラー、原因および解決方法を示します。

検証エラー

原因

解決方法

無効な従業員番号:

  • 従業員番号がnullです。

  • 従業員番号がOracle Fusion Human Capital Managementの従業員番号と一致しません。

  • トラベル・パートナのサイトにおける従業員のユーザー・プロファイルの従業員番号がnullまたは無効です。

  • 従業員番号がトラベル・パートナから送信されません。

  • この出張者は応募者であり、従業員ではありません。

  1. トラベル・パートナのサイトでユーザー・プロファイルを修正します。

  2. 「出張管理」作業領域から、旅程インポート・エラーの解決ページにナビゲートします。

  3. 旅程に正しい従業員を割り当てます。

予約価格設定情報の欠落

  • トラベル・パートナ予約サイトで、価格設定を使用できない2つの航空会社間でスプリット・フライトを従業員が予約することが許可されています。

  1. 会社の旅行代理店に連絡して、欠落している価格設定情報を更新します。

  2. 「出張管理」作業領域から、「旅程インポート結果のレビュー」ページを開いて、その旅程の欠落している価格設定情報を更新します。

  3. 将来のエラーをなくすために、価格設定情報のない予約が防止されるよう、出張予約サイトの構成を変更することを検討します。

予期しないエラー

  • 旅程の検証中にアプリケーションで予期しないエラーが発生しました。

  • 「旅程のインポート」プロセスでは、特定の旅程で予期しないエラーが発生した場合でも、旅程のインポートが続行されます。

次のステップを実行して、「旅程のインポート」プロセスのログ・ファイルをレビューします:

  1. 「出張管理」作業領域にナビゲートします。

  2. 該当するプロセスを選択します。

  3. 「処理」メニューから、「プロセス詳細の表示」を選択します。

  4. 「プロセス詳細の表示」ダイアログ・ボックスで、ログの.txtファイルをクリックします。

  5. エラーを診断できない場合は、Oracleサポートに連絡してください。

ノート: 旅程インポート失敗およびクリティカルな検証エラーが解決したら、「検証のみ」プロセス・モードで「旅程のインポート」プロセスを再実行してエラーを取り除き、旅程から出張を自動的に作成できるようにします。

次の表では、「無効なデータ」検証エラーの検証エラー、原因および解決方法について説明します。

検証エラー

原因

解決方法

無効なデータ

  • データの欠落

  • 無効なデータ書式

  1. 「出張管理」作業領域から、「旅程インポート結果のレビュー」ページを開きます。

  2. GetThereについては、エラーを修正し、「旅程のインポート」プロセスを再実行してエラーを再検証するか、次にスケジュールされた「旅程のインポート」プロセスで再検証されるまで待機します。

    他のサードパーティ・トラベル・パートナについては、エラーを修正するか、旅程を再度転記します。その後、旅程を再検証します。

  3. トラベル・パートナに連絡し、今後のエラーを防ぐための措置を講じます。

次の表では、「不一致の値」検証エラーの検証エラー・タイプ、原因および解決方法について説明します。

検証エラー

原因

解決方法

ポリシー違反に関する不一致の値。

予約ポリシー違反マッピングの欠落

  1. 「旅程インポート結果のレビュー」ページで値をレビューし、正しいポリシー違反を選択します。

  2. 欠落している予約ポリシー違反マッピングを参照データに追加するには、参照EXM_POL_VIOLATIONS_TYPESの新しい参照コードを作成し、予約ポリシー違反テキストで内容を定義します。

  3. 外国語で設定された予約サイトに対する予約ポリシー違反検証を強制するには、その外国語の参照コード内容として予約ポリシー違反を定義します。

  4. 会社定義参照タイプをポリシー違反検証に使用する場合は、この会社定義参照タイプの参照コードとして新しいポリシー違反を追加します。

  5. 欠落している予約ポリシー違反の参照コードがすでに存在する場合は、参照コード内容が、トラベル・パートナによって提供される予約ポリシー違反として正確に定義されていることを確認します。

航空会社、ホテル、鉄道、レンタカーのコードまたは名前に関する不一致の値。

業者コードの欠落

  1. 「旅程インポート結果のレビュー」ページで値をレビューし、正しい業者コードを選択します。

  2. 欠落している業者コードを業者参照データに追加するには、「出張管理」作業領域にナビゲートします。

  3. 業者の管理リンクをクリックします。

  4. スプレッドシートをダウンロードし、新しい業者を追加してアップロードします。

航空予約のチケット区分に関する不一致の値

航空チケット区分の欠落

  1. 「旅程インポート結果のレビュー」ページで値をレビューし、正しい航空チケット区分を選択します。

  2. 欠落している航空チケット区分を参照データに追加するには、参照タイプEXM_TICKET_CLASSの新しい参照コードを作成し、その航空チケット区分で内容を定義します。

  3. 外国語で設定された予約サイトに対する航空チケット区分検証を強制するには、その外国語の参照コード内容として航空チケット区分を定義します。

  4. 会社定義参照タイプを航空チケット区分検証に使用する場合は、この会社定義参照タイプの参照コードとして新しい航空チケット区分を追加します。

  5. 欠落している航空チケット区分の参照コードがすでに存在する場合は、参照コード内容が、トラベル・パートナによって提供される航空チケット区分として正確に定義されていることを確認します。

事業所に関する不一致の値。

事業所の欠落

  1. 「旅程インポート結果のレビュー」ページで値をレビューし、正しい事業所を選択します。

  2. 欠落している事業所を参照データに追加するには、トラベル・パートナから送信された市区町村、都道府県および国の値にマップする欠落している事業所をOracle Fusion Trading Community Architectureで定義します。

    ナビゲーション: 「設定および保守」作業領域→「地理の管理」タスク→「地理の管理」ページ。