American Expressのトークン化されたGL1025ファイル用の送金通知書の設定

会社でAmerican Expressのトークン化されたGL1025ファイルを使用している場合は、American Express送金フォーマットであるグローバル送金ユーティリティを使用して送金通知書を生成できます。従業員がビジネス経費にAmerican Expressコーポレート・カードを使用して経費精算書を発行すると、一般的な会社シナリオが展開されます。

経費精算書の承認後、Oracle Payablesでは1回の支払でAmerican Express請求書の支払を行います。必要に応じて、従業員カード所有者およびその各支払の金額がリストされている送金ファイルをAmerican Expressに送信できます。

開始する前に、事前定義済権限である「Submit Corporate Card Remittance File」をユーザー・アカウントに追加する必要があります。この権限は、あらかじめ用意されているロールには割り当てられていません。

次のタスクを実行して、American Expressのトークン化されたGL1025ファイル用の送金通知書の伝送を有効にします:

  1. 事前定義済のAmerican Expressグローバル送金ユーティリティ書式を構成します。

  2. 送金ファイル・フォーマットを作成します。

  3. 伝送ファイル構成を作成します。

  4. 支払プロセス・プロファイルを変更します。

  5. 支払プロセス要求を発行します。

  6. 「コーポレート・カード送金ファイルの発行」プロセスを実行します。

  7. American Expressに送金通知書を伝送します。

事前定義済のAmerican Expressグローバル送金ユーティリティ書式の構成

会社の詳細を反映するように、事前定義済の送金通知書書式を構成する必要があります。グローバル送金ユーティリティの書式を構成するには、「レポートおよび分析」へのアクセス権を持つユーザーとしてサインインします。

  1. BI管理者ロールでOracle BI Publisherサーバーにサインインします。

  2. Oracle BI Publisherのホーム・ページで、「カタログ」メニューをクリックします。

  3. 「カタログ」ページの「フォルダ」ペインで、「共有フォルダ」→「財務」→「支払」を展開します。

  4. 「支出コーポレート・クレジット・カード送金フォーマット」を見つけます。

  5. 「詳細」メニューから「カスタマイズ」を選択し、カスタム・テンプレートをアップロードできるようにレポートのコピーを作成します。

  6. 「支出コーポレート・クレジット・カード送金フォーマット」ページで、「編集」リンクをクリックしてCorporateCreditCardRemittanceFile.rtfをダウンロードし、ローカル・ドライブに保存します。

  7. ローカル・ドライブで、保存したRTFファイルにナビゲートして開きます。

  8. OutboundPaymentInstruction表でレコード・タイプ00を見つけます。

  9. 位置3で、会社のグローバル企業識別子を反映するように<DATA>列のテキストを変更します。この値は、American Expressによって提供されます。

  10. OutboundPayableLine表でレコード・タイプ01を見つけます。

  11. 位置3で、IF SUMの後が次のようになるように<DATA>列のテキストを変更します:

    (DocumentPayableLine/LineGrossAmount/Value) < 0 THEN '+' ELSE '-' END IF
  12. 位置4で、ABSの後が次のようになるように<DATA>列のテキストを変更します:

    (ROUND (SUM (DocumentPayableLine/LineGrossAmount/Value)*100))
  13. 位置223から、<DATA>列にカード・トークン化番号管理アカウントを追加します。位置の範囲は223から241までです。

    ノート: カード・トークン化番号は、カードが属する管理アカウントの場合とそうでない場合があります。いずれの場合も、カード番号のトークン化は管理アカウント番号に設定されます。この階層レベルより下のアカウントはすべてトークン化されます。
  14. OutboundPaymentInstruction表でレコード・タイプ02を見つけます。

  15. 位置85で、<FORMAT>列に支払日を追加します。

  16. 位置85で、<DATA>列にInstructionGrouping/PaymentDateを追加します。

    ヒント: 支払日は支払ファイルの日付以降にする必要があります。
  17. 変更したテンプレートのコピーをOracle BI Publisherにアップロードします。

送金ファイル・フォーマットの作成

送金ファイル・フォーマットを作成するには、次のステップを実行します:

  1. 「設定と保守」作業領域で、次を使用します。

    • オファリング: 財務

    • 機能領域: 支払

    • タスク: フォーマットの管理

  2. 「フォーマットの管理」ページで、「タイプの選択」選択リストから「支出コーポレート・クレジット・カード送金ファイル」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 「フォーマットの作成」ページの「名前」フィールドに、送金ファイル・フォーマットの名前を入力します。

  5. 「コード」フィールドに、送金ファイル・フォーマットのコードを入力します。

  6. 「BIパブリッシャ・テンプレート」選択リストから、BI Publisherにアップロードしたテンプレートを選択します。

  7. 「保存して閉じる」をクリックします。

伝送構成の作成

伝送構成を作成するには、次のステップを実行します:

  1. 「設定と保守」作業領域で、次を使用します。

    • オファリング: 財務

    • 機能領域: 支払

    • タスク: 伝送構成の管理

  2. 「伝送構成の管理」ページの「プロトコルの選択」選択リストで、「静的ファイル名のセキュア・ファイル転送プロトコル」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 「伝送構成の作成」ページの「構成」フィールドに、構成の名前を入力します。

  5. 「送信ファイル名」の「値」フィールドに、「GRU.<会社ID>.&REQUESTID.&PAYMENTFILEID.&DATE」と入力します。

  6. 入力するために必要なパラメータ値をAmerican Expressから入手します。

  7. 「保存して閉じる」をクリックします。

支払プロセス・プロファイルの変更

適用可能な支払プロセス・プロファイルを変更するには、次のステップを実行します:

  1. 「設定と保守」作業領域で、次を使用します。

    1. オファリング: 財務

    2. 機能領域: 支払

    3. タスク: 支払プロセス・プロファイルの管理

  2. 「支払ファイル」タブで、「支払日」チェック・ボックスを選択します。

  3. 「保存して閉じる」をクリックします。

支払プロセス要求の発行

支払プロセス要求を発行してAmerican Expressに支払うには、次のステップを実行します:

ヒント: 支払ファイル参照番号をメモしておいてください。後で「コーポレート・カード送金ファイルの発行」プロセスを実行して送金通知を生成するときに、この番号を選択するためです。
  1. Oracle Payments作業領域で、「タスク」アイコンをクリックし、「支払プロセス要求の発行」リンクをクリックします。

  2. 「支払プロセス要求の発行」ページで、「選択基準」タブを選択し、該当するフィールドに入力します。

  3. 「支払グループ」で、「特定」を選択します。

  4. 「検索と選択: 支払グループ」ダイアログ・ボックスで、Oracle ExpensesでAmerican Expressカード・プログラムを設定したときに、American Express会社アカウント用に選択した支払グループを検索して選択します。

    これにより、American Expressに関連する請求書のみが支払バッチで選択されます。

  5. 「支払および処理のオプション」タブを選択し、該当するフィールドに入力します。

  6. 「発行」をクリックします。

「コーポレート・カード送金ファイルの発行」プロセスの実行

「コーポレート・カード送金ファイルの発行」プロセスをスケジュールまたは実行します。

  1. 「ナビゲータ」→「ツール」→「スケジュール済プロセス」

  2. 「新規プロセスのスケジュール」をクリックします。

  3. 「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、「コーポレート・カード送金ファイルの発行」を検索して選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「コーポレート・カード送金ファイルの発行」プロセスの「プロセスの詳細」ダイアログ・ボックスで、次のパラメータ値を入力します。

フィールド名

パラメータ値

「支払ファイル」選択リスト

American Expressに対する支払が行われたときに生成された支払ファイルの参照番号。

「フォーマット」選択リスト

BI Publisherで構成したカスタマイズ済の送金通知書フォーマットの名前。

「ファイル連番」フィールド

ユーザー定義値です。この値は一意である必要があり、各グローバル企業識別子の伝送日中に入力する必要があります。

「ファイル・バージョン番号」フィールド

デフォルト値は、00です。

送金ファイルがAmerican Expressによって拒否され、同じファイルを再発行する場合は、新しいバージョンを表すために値を01、02、03のように増分する必要があります。前のバージョンは最新のバージョンで置き換えられます。

「伝送構成」選択リスト

グローバル送金ユーティリティ・ファイルをAmerican Expressに転送するように設定した伝送構成です。

American Expressへの送金通知書の伝送

「コーポレート・カード送金ファイルの発行」プロセスの「プロセスの詳細」ダイアログ・ボックスで、「送信」をクリックします。これで、送金通知ファイルが自動的にAmerican Expressに送信されます。