外部の財務システムとの統合に関する考慮事項

Oracle Fusion Applicationsでは、次が提供されます。

  • 外部システムを統合するための柔軟性。

  • 主要な設定データを簡単にアプリケーションに入力およびロードする手段となる多数のスプレッドシート。

外部システムの統合を使用する可能性があるいくつかの状況を次に示します。

  • 税金および換算レート

  • 給与処理

  • 銀行取引明細書の突合せ

  • 予算の準備

税金および換算レート

税率は、顧客またはサプライヤの地域、製品のタイプ、およびその他の要因によって異なる場合があります。

  • 税率が頻繁に変更されない場合

    • 新規または更新された税率の税率フィードをスプレッドシート・ローダーに入力またはコピーします。

    • スプレッドシートをアップロードします。

ノート: 同様のプロセスが、日々変動する可能性がある外国為替換算レートにも使用されます。
  • 外貨トランザクションが少ない場合: スプレッドシート・ローダーを使用します。

  • 外貨トランザクションが多い場合: 日次レート・オープン・インタフェースに直接読み込むためのサプライヤを使用します。アプリケーションは、インタフェース表の行を検証してから、日次レート表で変更を行います。

給与処理

Oracle Fusion Global Payroll以外のアプリケーションを使用して給与を処理している場合は、次のように処理します。

  • スプレッドシート・テンプレートを使用してデータを読み込み、Oracle Fusion General Ledgerで転記可能な仕訳を作成します。

  • 仕訳を転記して、給与経費を財務諸表に反映します。

詳細な従業員のデータではなくコスト・センターごとに支払を集約するように、給与システムからのファイルを設定します。集約された残高データは、財務レポートに関連した詳細レベルであり、給与情報に必要な機密性が提供されます。

ノート: Oracle Fusion Financialsでは、簡単に修正できるように、スプレッドシート内の問題がある行(設定する必要がある新しいコスト・センターなど)が明確なエラー・メッセージでマークされます。

銀行取引明細書の突合せ

銀行取引明細書は、多くの場合日次で取得され、固定フォーマットが使用されています。Oracle Fusion Cash Managementを使用して、次を実行します。

  • 銀行からオープン・インタフェースへの取引明細書の転送を設定します。

  • 自動プロセスを実行して、銀行取引明細書ファイルを読み込みます。

  • 突き合せプロセスを実行します。

ノート: ファイルにエラーがある場合は、突合せプロセスが停止します。ロード・プロセスではエラーが示されるため、銀行に問い合せて、訂正されたファイルを取得できます。

予算の準備

予算を準備するためのアプローチは2つあります。

  1. 単純な予算作成の場合:

    • スプレッドシートを使用して、現在の実績結果および前回の予算金額を関連する財務専門家に配布します。

    • スプレッドシートを回収して統合します。

    • スプレッドシートをEssbaseキューブに読み込みます。

    • Oracle Fusion Financialsのすべてのレポート・ツールおよび分析ツール(勘定科目モニター、勘定科目インスペクタ、スマート・ビューおよび財務レポートを含む)を使用し、予算に対して実績結果を比較します。

  2. より複雑な予算作成の場合は、Oracle CloudのOracle Hyperion Planning、およびOracle Fusion Financialsを使用します。次のような利点があります。

    • 複雑な予算作成シナリオを処理するための高度なツール。

    • 2つのアプリケーション間でのデータの直接フロー。

    • 単純化された予算データの配分および回収。

ノート: 外部データ統合の詳細は、Oracle Financials Cloud財務共通機能の実装ガイド外部統合の章、Oracle Cloudの外部データ統合サービスを参照してください。