この章の内容は次のとおりです。
ビジネス・インテリジェンスには、対応可能なインサイトを得るためのデータ分析や、特定の要件を満たすための情報収集が含まれます。ビジネス・ニーズに合せて、様々なタイプの事前定義済の分析およびレポートを使用したり、それらを作成および編集することができます。
分析とレポートの目的を次の表に示します。
タイプ | 説明 | 目的 |
---|---|---|
分析 |
表やグラフなどの対話型のデータ表示。 |
単純なリアルタイム・データを要約または分析する。 短期的な意思決定を支援する。 |
ダッシュボード |
1つ以上のページ(つまりタブ)に表示される分析や他の内容。 |
特定の対象に関する様々な情報を取得する。 |
レポート |
事前定義済のフォーマットに従ったデータの出力(対話はないか最低限)。 |
大量のデータを印刷用に最適化された高品質出力で取得する。 社内業務、法定要件およびその他のビジネス・ニーズをサポートするドキュメント用。 |
可能な場合は、UIページ上の表をMicrosoft Excelワークブックにエクスポートして、そのデータを分析に使用できます。
(クラウド実装では使用不可)データ・ウェアハウスがある場合は、他の事前定義済の分析やダッシュボードを使用して次のことができます。
データの複雑で長期的なトレンドおよび変化を評価する。
戦略的な意思決定を支援する。
分析とレポートの使用方法の詳細は、ご使用の製品の分析およびレポートの使用方法に関するガイドを参照してください。
分析とレポートは、各自のニーズに合せて作成および編集できます。また、適切なロールを持っている場合は、他のユーザーのためにカスタマイズすることもできます。
たとえば、次のことが可能です。
分析に対する列の追加または削除。
レポート出力に表示するブランディング・ロゴの変更。
最もよく表示される分析を含むダッシュボードの作成。
分析とレポートの作成と編集の詳細は、ご使用の製品の分析およびレポートの作成と編集に関するガイドを参照してください。
「レポートおよび分析」ペインは、業務に関連する分析またはレポートを迅速に表示あるいは実行できる中心的な場所です。このペインは多くの作業領域で使用でき、作業領域に固有の分析およびレポートへのリンクが表示されます。また、「ナビゲータ」→「ツール」→「レポートおよび分析」を選択して「レポートおよび分析」作業領域を開くこともでき、アクセス権があるすべての分析およびレポートへのリンクがそこに表示されます。
「レポートおよび分析」ペインには「共有フォルダ」領域があり、個人的なレポートまたは分析を保存したことがある場合は「自分のフォルダ」領域も存在します。各領域には、次のタイプの項目で構成されるフォルダ階層が表示されます。
分析: 特定のデータ・セットを表示するグラフまたは表
ダッシュボード: 複数の分析を含む1つ以上のページ
レポート: 事前定義済の印刷可能なフォーマットで出力されるデータ(多くの場合、スケジュール済プロセスとして登録されるため、他のあらゆるプロセスと同様にレポートの発行およびモニターが可能です)
「レポートおよび分析」ペインで、次を実行します。
フォルダを開き、使用する項目をクリックします。
「作成」をクリックして、レポートと分析を作成します。
追加の機能を使用するには、ツールバーの「カタログの参照」をクリックします(特定のレポート、ダッシュボードまたは分析の場合は「詳細」リンクをクリックします)。
Oracle Help Centerで、分析とレポートを使用および作成するためのビデオ、ガイドおよびその他のリソースを確認します。
ERP
参照: 財務のレポートおよび分析
参照: 調達のレポートおよび分析
HCM
参照: 人材管理のレポートおよび分析
参照: タレントのレポートおよび分析
販売
参照: 販売のレポートおよび分析
SCM
事前定義済レポートおよび分析のリストは、Oracle Help Center (http://docs.oracle.com)でクラウド・サービスの分析とレポートのページを参照してください。