32 Oracle Taleo Recruiting Cloud Service統合
この章の内容は次のとおりです。
HCMおよびOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceコンポーネント: 連携方法
HCMとOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceを統合することで、ジョブ求人の作成から就業者の採用に至る採用プロセスのフローがシームレスに結合されます。
HCMとOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceの統合
HCMとOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceを統合するには、次のステージが必要になります。
-
HCM
Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceへのワーク・ストラクチャおよび就業者データのエクスポート。
-
Oracle Taleo Recruiting Cloud Service
-
HCMからインポートしたデータを使用したジョブ求人の作成
-
ジョブ求人の候補者の選択
-
候補者の採用
-
Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceからの候補者データのインポート
-
-
HCM
-
開始待ち就業者の作成
-
開始待ち就業者の従業員への変換
-
Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceへの変更データのエクスポート
-
Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceからのデータのインポート: 説明
Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceで候補者を選択した後、HCMで候補者を従業員または派遣就業者として採用する作業を促進するために、候補者データをHCMにインポートする必要があります。
候補者の選択
採用準備が整った候補者をOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceからインポートすると、次の場所で通知を表示できます。
-
「処理対象の新規就業者」ページの「選択した候補者」タブ
-
自分が採用マネージャである場合には、ワークリスト通知
通知タスクをクリックすると、選択した候補者を開始待ち就業者として処理できます。承認のために候補者を転送する前に、すべての情報が正しいことを確認する必要があります。正常に処理された開始待ち就業者は、「開始待ち就業者」タブに表示されます。そのタブから、従業員に変換できます。
データのインポート
Oracle Taleo Recruiting Cloud ServiceからHCMにインポートされるデータは、次のとおりです。
-
次のような候補者データ
-
個人データおよび雇用データ
-
報酬データおよび給与データ
-
教育、資格および前の経験の詳細(HCMタレントの一部として収集されます)
-
-
求人データ
スケジュール済プロセス
「スケジュール済プロセス」作業領域から「Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceデータのインポート」プロセスにアクセスできます。このプロセスは、手動で実行することも、定期的(たとえば、毎週指定した時刻)に実行するようにスケジュールすることもできます。会社での個人の採用に想定される規模および頻度に基づいて、このプロセスの実行頻度を決定します。
インポート・プロセスを実行した後、新規個人概要ページで選択した候補者を表示できます。「選択した候補者」ページには、開始待ち就業者として追加できる候補者のリストが表示されます。候補者を開始待ち就業者として追加すると、候補者は「開始待ち就業者」リストに表示されます。この後、開始待ち就業者を従業員または派遣就業者に変換できます。インポートした個人、給与、報酬およびタレント(教育、資格および前の経験)の詳細が、デフォルトでは「開始待ち就業者の変換」フローに表示されます。
Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceへのデータのエクスポート: 説明
Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceでは、HCMワーク・ストラクチャおよび就業者データを使用して、ジョブ求人を作成および処理します。このデータをHCMからOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceにエクスポートできます。
HCMとOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceのマッピング
次の表では、HCMがエクスポートするビジネス・オブジェクトと、Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceでそれらのマップ先となる対応するビジネス・オブジェクトをリストしています。
HCM | Oracle Taleo Recruiting Cloud Service |
---|---|
部門 |
部門 |
ジョブ |
求人テンプレート |
ビジネス・ユニット |
組織 |
ユーザー |
ユーザー |
従業員 |
候補者 |
事業所 |
事業所 |
ポジション |
大規模なユーザー定義選択 |
等級 |
大規模なユーザー定義選択 |
雇用主 |
大規模なユーザー定義選択 |
ジョブ・ファミリ |
ジョブ・フィールド |
従業員およびユーザーのエクスポート
統合の一環として、HCMはOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceに求人を作成する権限を持つ従業員およびユーザー(マネージャ、採用マネージャ、採用担当者など)をエクスポートします。HCMの観点からは、ユーザー・データと従業員データは同じで、かつ同じデータ・マッピングを使用しています。従業員またはユーザー作成プロセスでは、Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceにプロビジョニングされた特定のデフォルト・ユーザー・タイプを使用します。次の表では、HCMからエクスポートされたロールと、Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceでそれらのマップ先となるユーザー・タイプをリストしています。
HCMロール | Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceユーザー・タイプ・コード | Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceユーザー・タイプ名 |
---|---|---|
PER_RECRUITING_ADMINISTRATOR_JOB |
01-RecruitingAdmin |
採用 - 管理者 |
PER_POWER_RECRUITER_ABSTRACT |
02-PowerRecruiter |
採用 - パワー採用担当者 |
PER_BASIC_RECRUITER_ABSTRACT |
03-BasicRecruiter |
採用 - 基本採用担当者 |
PER_LINE_MANAGER_ABSTRACT |
04-PowerManager |
採用 - パワー・マネージャ |
PER_EMPLOYEE_ABSTRACT |
10-Employee |
採用 - 従業員 |
スケジュール済プロセス
「スケジュール済プロセス」作業領域では、次のプロセスをスケジュールできます。
-
すべてのOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceデータのエクスポート
すべてのワーク・ストラクチャおよび就業者データをHCMからOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceにエクスポートします。このプロセスは、通常、最初にすべてのHCMデータをOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceに転送してジョブ求人を作成できるようにするために1回のみ実行する必要があります。
-
変更したOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceデータのエクスポート
変更したワーク・ストラクチャおよび就業者データをHCMからOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceにエクスポートします。このプロセスは、手動で実行することも、定期的(たとえば、毎週指定した時刻)に実行するようにスケジュールすることもできます。会社での個人の採用に想定される規模および頻度に基づいて、このプロセスの実行頻度を決定します。
Oracle Taleo Recruiting Cloud ServiceおよびHCM統合に関するFAQ
大規模ユーザー定義選択(LUDS)とは何ですか。
HCM内のビジネス・オブジェクトの中には、データをHCMからOracle Taleo Recruiting Cloud Serviceにエクスポートするときに、Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceのどのビジネス・オブジェクトにも直接マップされないものがあります。これらのビジネス・オブジェクト(たとえば、雇用主、ジョブ、ポジション)は、かわりに、大規模ユーザー定義選択(LUDS)にマップされます。LUDSは、特にHCMとの統合用に構成された、Oracle Taleo Recruiting Cloud Service内のカスタムでユーザー定義のフィールドです。マッピングは、Oracle Taleo Recruiting Cloud Serviceアプリケーションに定義します。