3Oracle Talent Management Cloudの実装

この章の内容は次のとおりです。

Talent Management Cloudの人事管理の実装

ワークフォース開発ビジネス・プロセスにより、組織は従業員の価値を最大化し、個人およびチームの貢献度を管理し、法令、組合および組織の労働要件を遵守できます。

企業体系インタビュー・プロセスでは、一連の質問に答え、ビジネスの組織体系に関する情報を提供します。このインタビューにより、ユーザーの企業範囲内のディビジョン、法的エンティティ、部門、ビジネス・ユニットおよび参照データ・セットを作成できます。実際の組織のエンティティは、構成をロードするまで作成されません。

この図は、ESCプロセスを使用するプロセスを示しています。「企業体系の指定」タスクを実行し、部署、法的エンティティ、ビジネス・ユニット・参照データ・セット割当などの高度な体系を指定して、基準データ・セットを事業所に割り当てます。「ジョブおよびポジション体系の指定」タスクを実行し、ポジション使用を決定し、企業レベルの属性とビジネス・ユニットを定義します。次に、「企業構成のレビュー」タスクを実行し、高度な集約をレビューします。次に、「企業構成のロード」タスクを実行し、企業およびワークフォース配置用の体系を生成します。

企業体系コンフィギュレータを使用した基本的な企業体系の設定

次のリストのタスクは、基本的な企業体系の設定に関連するものです。これらはアプリケーション・ユーザーの作成前に存在しなければならない体系です。これらのタスクの多くは、「設定および保守」作業領域で生成された設定タスク・リストに表示されます。ただし、タスク・リストには、アプリケーション・ユーザーの作成前に実行する必要がない他のタスクも混在している場合があります。

人事管理の設定では、特に指定されていないかぎり、各タスクはアプリケーション実装コンサルタントによって行われます。特に指定されていないかぎり、すべてのドキュメント参照は、Oracle Talent Management Cloud Talent Management Baseの実装ガイドからのものです。

  1. 実装タスクをユーザーに割り当てます。

    • 実行者: アプリケーション実装マネージャ

    • 「実装プロジェクトの管理」ページで、企業体系の設定に関連するタスクを、アプリケーション実装コンサルタント・ジョブ・ロールを持つ実装ユーザーに割り当てます。

    • 参照項目: Oracle Applications Cloud Functional Setup Managerの使用ガイドの「アプリケーション実装の管理」の章

  2. 割当済ユーザーとしてサインインし、割り当てられているタスクを見つけます。

    • Oracle Fusion Applications URL、ならびに実装ユーザー・ロールに関連付けられているユーザー・アカウントおよびパスワードを使用してサインインします。

      「割当済実装タスク」タブに移動し、割り当てられているタスクを見つけます。

  3. 地理をロードします。

    • 地理情報は、Oracle Fusion Applicationsで、住所入力や、テリトリ管理および出荷など、地理ベースのビジネス・プロセスに使用されます。

      ロードする地理ファイルは、すでに与えられている可能性があります。そうでない場合は、Vertexファイルを利用できます。

    • 参照項目: 「HCMの地理」の章

  4. 地理を管理します。

    • 「地理の管理」タスクを実行すると、ユーザー・インタフェースの住所フィールドの値のリストが有効になります。

    • 参照項目: 「HCMの地理」の章

  5. 企業体系を指定します。

    • 「企業体系の指定」タスクを実行し、インタビュー・スタイルのプロセスを使用して企業の高度な体系を指定します。

    • 参照項目: 「企業体系の初期構成」の章

  6. ジョブおよびポジション体系を指定します。

    • 「ジョブおよびポジション体系の指定」タスクを実行し、ワークフォース開発、管理レポートおよび承認に関する運用上のニーズと一致するジョブ、またはジョブおよびポジションのアプローチを指定します。

    • 参照項目: 「企業体系の初期構成」の章

  7. 企業構成をレビューします。

    • 「企業構成のレビュー」タスクを実行し、高度な機能要約とともに、作成されるすべてのオブジェクトの詳細な技術インベントリをレビューします。情報の紙のコピーを印刷するオプションもあります。

    • 参照項目: 「企業体系の初期構成」の章

  8. 企業構成をロードします。

    • 「企業構成のロード」タスクを実行し、企業およびワークフォース配置用の体系を生成します。このプロセスにより、企業内で定義する物理エンティティ、ジョブおよびポジション・インタビューが作成されます。

    • 参照項目: 「企業体系の初期構成」の章

プロファイルの実装

Oracle Talent Profile Managementでは、従業員のタレント・プロファイルを開発および管理するためのフレームワークが提供されます。タレント・プロファイルは、個人やワークフォース・ストラクチャ(ジョブなど)の資格およびスキルを編成するために使用します。Oracle Talent Profilesは、業界または組織の要件を満たす従業員のスキル、コンピテンシおよび達成度の追跡に役立ちます。キャリア・プラン、トレーニング・プラン、パフォーマンスおよび採用にタレント・プロファイルが役立つがある場合もあります。

Oracle Talent Profilesはリリース19Cで拡張されており、Oracle Cloud HCMリリース20Bに移行する前に、拡張タレント・プロファイルにアップグレードする必要があります。詳細は、My Oracle Supportの「Oracle Fusion Profile Managementのアップグレード」(ドキュメントID 2421964.1)を参照してください。元のタレント・プロファイルは、クラシック・タレント・プロファイルと呼ばれます。

この図に示すように、資格やコンピテンシなどの領域にコンテンツ・テンプレートを設定したコンテンツ・ライブラリを設定します。コンテンツ・セクションと項目値のセットを追加して、評点モデルを作成します。

この図は、コンピテンシや資格などのコンテンツ・
テンプレートと、各テンプレートに「コンテンツ」セクションを
設定する方法を示しています。たとえば、コンピテンシにはジョブ関連のコンピテンシと
リーダーシップのコンピテンシがあります。ジョブ関連のコンピテンシには、変化への順応、
プランニングや組織力などの項目値があります。

この図は、従業員のタレント・プロファイルが、HRマネージャ・ジョブのジョブ・プロファイルとどのように一致するかを示しています。

この図は、個人プロファイルがモデル・プロファイルに
マップされる方法および適合割合を示しています。たとえば、ジョブ・プロファイルの要件を
85%満たす従業員は85%の適合性になります。

目標管理の実装

目標管理では、経営目標を様々な組織レベルごとの目標に変換できるので、マネージャから従業員まで、はっきりした1つの視線を提供します。ビジネス・リーダーはハイレベルでの構想を伝え、マネージャはそれを自分の部下の目標に翻訳できます。

この図は、目標管理におけるパフォーマンス目標がパフォーマンス文書と統合されるところを示しています。継続中の目標管理で、組織目標とマネージャの目標は就業者パフォーマンスと目標計画に割り当てることができます。同僚の目標、マネージャの目標および就業者の目標は、相互に共有できます。目標は、相互に連携できます。パフォーマンス目標には、ターゲット結果とタスクを含めることができます。目標は、パフォーマンス文書と統合し、更新することができます。パフォーマンス評価サイクルには、就業者の就業者自己評価とマネージャ評価を含めることができます。就業者個人プロファイルからのコンピテンシも、パフォーマンス文書に追加できます。パフォーマンス文書に追加されたコンピテンシとその評価は、就業者の個人プロファイルと、タレント・ビュー、コンピテンシ・ビジネス・プロセスに表示されます。

目標管理の設定

次のリストのタスクは、目標管理の設定に関するものです。これらは、基本的な設定ステップです。これらのタスクの多くは、「設定および保守」作業領域で生成された設定タスク・リストに表示されます。ただし、タスク・リストには、目標管理の使用前に実行する必要がない他のタスクも混在している場合があります。

目標管理の設定では、各タスクはアプリケーション実装コンサルタントによって行われます。すべてのドキュメント参照は、Oracle Talent Management Cloud目標管理の実装ガイドからのものです。

  1. 就業者目標設定プロファイル・オプション値を管理します。

    • 「就業者目標設定プロファイル・オプション値の管理」タスクを実行し、目標管理の動作を制御するプロファイル・オプションの設定および値を定義します。

    • 「プロファイル・オプション」の章を参照

      • 目標管理のプロファイル・オプション

  2. 目標ライブラリを管理します。

    • 「目標ライブラリの管理」タスクを実行してセントラル・ライブラリ内でパフォーマンス目標を作成および更新し、目標プラン、パフォーマンス文書およびタレント・レビューでこれらを使用できるようにします。

    • 「概要」、「統合」および「目標ライブラリ」の章を参照

      • 目標: プロファイルとの連携の仕組み

      • 目標ライブラリ: 説明

  3. レビュー期間を管理します。

    • 「レビュー期間の管理」タスクを実行してレビュー期間を作成および更新します。レビュー期間を使用すると、目標管理およびパフォーマンス評価に関係するプロセスを、期限を定めたビジネス・サイクルに編成できます。

    • 「レビュー期間」の章を参照

      • タレント管理におけるレビュー期間: 説明

  4. 目標プランを管理します。

    • 「目標プランの管理」タスクを実行し、目標プランを管理および更新します。

    • 「目標プラン」の章を参照

      • 目標管理: 説明

      • 目標プラン: 説明

      • 目標プランの作成: 考慮する点

  5. 目標適格プロファイルを管理します。

    • 「適格プロファイルの管理」タスクを実行して目標の対象を個人に制限します。

    • 「適格プロファイル」の章を参照

      • パフォーマンス目標割当での適格プロファイルの使用: 説明

    • 目標管理通知を管理します。

      「タレント通知の管理」タスクを実行して目標管理通知を有効化または無効化します。

キャリア開発の実装

就業者とマネージャは、「キャリア開発」作業領域を使用して、就業者のキャリア情報を包括的に表示できます。そこでは、就業者のキャリア情報と、就業者がターゲットを達成するために設定した詳細な育成プランを表示できます。就業者とマネージャはどちらも、就業者のキャリア・プリファレンスおよび育成プランを1つのビューで表示できます。

キャリア開発の設定

次のリストのタスクは、キャリア開発の設定に関するものです。これらは、基本的な設定ステップです。これらのタスクの多くは、「設定および保守」作業領域で生成された設定タスク・リストに表示されます。ただし、タスク・リストには、キャリア開発の使用前に実行する必要がない他のタスクも混在している場合があります。

キャリア開発の設定では、各タスクはアプリケーション実装コンサルタントによって行われます。すべてのドキュメント参照は、Oracle Talent Management Cloudキャリア開発の使用ガイドからのものです。

  1. 機能選択肢を選択します。

    • ワークフォース開発オファリングの下の「キャリア開発」の機能選択肢を選択して、キャリア開発製品としての動作を決定します。

    • 「キャリア開発設定の概要」の章を参照

      • 「キャリア開発」の機能選択肢: 考慮する点

  2. 目標ライブラリを管理します。

    • 「目標ライブラリの管理」タスクを実行してセントラル・ライブラリ内で育成目標を作成および更新し、育成プラン・タレント・レビューおよびタレント・プールでこれらを使用できるようにします。

    • 「目標ライブラリ」および「育成目標の統合」の章を参照

      • 目標ライブラリ: 説明

      • キャリア開発: プロファイルに関連する処理

パフォーマンス管理の実装

パフォーマンス管理では、コンピテンシおよびパフォーマンス目標に関して就業者を評価するためのパフォーマンス文書を作成します。

この図は、パフォーマンス管理ビジネス・プロセスにおいて、パフォーマンス文書が他のビジネス・オブジェクトと統合するところを示しています。パフォーマンス文書の作成には、パフォーマンス・テンプレートが使用されます。ジョブ・プロファイル、コンテンツ・ライブラリからのコンテンツ項目、目標管理ビジネス・プロセスからの就業者目標、目標ライブラリからの目標がすべて、パフォーマンス文書に取り込まれます。文書が作成されると、就業者に関する評価、コメントおよびコンピテンシで就業者プロファイルが更新されます。

パフォーマンス管理の設定

次のリストのタスクは、パフォーマンス管理オファリングの設定に関するものです。これらは、基本的な設定ステップです。これらのタスクの多くは、「設定および保守」作業領域で生成された設定タスク・リストに表示されます。ただし、タスク・リストには、パフォーマンス管理の使用前に実行する必要がない他のタスクも混在している場合があります。

パフォーマンス管理の設定では、各タスクはアプリケーション実装コンサルタントによって行われます。すべてのドキュメント参照は、Oracle Talent Management Cloudパフォーマンス管理の実装ガイドからのものです。

  1. 就業者パフォーマンス・プロファイル・オプション値を管理します。

    • 「就業者パフォーマンス・プロファイル・オプション値の管理」タスクを実行してOracle Fusion Performance Managementのプロファイル・オプションを設定し、分析と就業者比較で使用される評点モデル、パフォーマンス文書の表示年数範囲および自動保存間隔を定義します。

    • 「プロファイル・オプション」の章を参照:

      • Oracle Fusion Performance Managementのプロファイル・オプション: 重要な選択

      • デフォルトの評点モデル・プロファイル・オプションを入力するとどのようになりますか。

  2. パフォーマンス通知を管理します。

    • タレント・パフォーマンス通知の管理タスクを実行してパフォーマンス管理通知を有効化または無効化します。

  3. パフォーマンス・ロールを管理します。

    • 「パフォーマンス・ロールの管理」タスクを実行してロールを定義し、就業者および就業者のマネージャ以外の参加者からのフィードバックを含めるようにパフォーマンス評価の範囲を拡大します。

    • 「パフォーマンス・ロール」の章を参照:

      • 参加者フィードバック: 説明

      • パフォーマンス・ロール: 説明

  4. 適格プロファイルを管理します。

    • 「適格プロファイルの管理」タスクを実行し、パフォーマンス文書に対する適格性を決定するための基準の組合せを作成および更新します。

    • 「適格プロファイル」の章を参照:

      • パフォーマンス文書との適格プロファイルの使用: 説明

      • パフォーマンス文書との適格プロファイルの使用: 例

  5. プロセス・フロー定義を管理します。

    • 「プロセス・フロー定義の管理」タスクを実行し、パフォーマンス評価のプロセス・フローを作成し、追加するタスク、およびタスクを実行する順序を決定します。

    • 「パフォーマンス・プロセス・フロー」の章を参照:

      • パフォーマンス・プロセス・フローの設定: 考慮する点

      • パフォーマンス・プロセス・フロー: 例

  6. セクションを管理します。

    • 「セクションの管理」タスクを実行し、パフォーマンス文書テンプレートに含めるセクションを作成します。

    • 「パフォーマンス・テンプレート・セクション」の章を参照:

      • パフォーマンス・テンプレート・セクション: 重要な選択

  7. パフォーマンス文書タイプを管理します。

    • 「パフォーマンス文書タイプの管理」タスクを実行し、年間やプロジェクト固有などのパフォーマンス評価の様々なタイプに対するパフォーマンス文書タイプを作成します。

    • 「パフォーマンス文書タイプ」、「概要」および「統合」の章を参照:

      • パフォーマンス文書タイプ: 説明

      • パフォーマンス文書コンポーネント: 連携の仕組み

  8. 質問を管理します。

    • 「質問の管理」タスクを実行して、質問を作成し、質問リストで使用する質問タイプをフォーマットします。

    • 「質問リスト」、「パフォーマンス・ロール」および「パフォーマンス・プロセス・フロー」の章を参照:

      • 質問リストの質問および応答タイプ: 説明

      • 参加者フィードバック: 説明

      • パフォーマンス・プロセス・フローの設定: 考慮する点

  9. 質問リスト・テンプレートを管理します。

    • 「質問リスト・テンプレートの管理」タスクを実行して、質問リスト・テンプレートを定義し、これを基に、フィードバックを求めるために使用する質問リストを作成します。

    • 「質問リスト」、「パフォーマンス・ロール」および「パフォーマンス・プロセス・フロー」の章を参照:

      • 質問リスト・テンプレート: 説明

      • 参加者フィードバック: 説明

      • パフォーマンス・プロセス・フローの設定: 考慮する点

  10. 質問リストを管理します。

    • 「質問リストの管理」タスクを実行して、質問リストを定義してレイアウトを決定し、パフォーマンスのフィードバックを求めるために使用する質問やセクションを追加します。

    • 「質問リスト」、「パフォーマンス・ロール」および「パフォーマンス・プロセス・フロー」の章を参照:

      • 質問リスト: 説明

      • 質問リストの作成: 手順

      • 参加者フィードバック: 説明

      • パフォーマンス・プロセス・フローの設定: 考慮する点

  11. パフォーマンス・テンプレートを管理します。

    • 「パフォーマンス・テンプレートの管理」タスクを実行し、構造、処理ルール、コンテンツおよび期間などを含むパフォーマンス文書のテンプレートを作成します。

    • 「パフォーマンス・テンプレート」の章を参照:

      • パフォーマンス・テンプレートの設定: 重要な選択

      • パフォーマンス・テンプレート・セクションの処理ロールの定義: 考慮する点

      • パフォーマンス・テンプレートへの適格プロファイルの関連付け: 考慮する点

      • パフォーマンス・テンプレートの作成: 作業例

  12. ターゲット評点分布を管理します。

    • 「ターゲット評点分布の管理」タスクを実行し、パフォーマンス評点のターゲット分布を定義し、必要な評点分布と実際の評点分布を比較します。

    • 「ターゲット評点分布」および「パフォーマンスおよびポテンシャル・ボックス・チャート・ラベル」の章を参照

      • 評点モデルの分布: 説明

      • パフォーマンスおよびポテンシャル・ボックス・チャート: 説明

  13. 適格バッチ・プロセスを管理します。

    • 「適格バッチ・プロセスの管理」タスクを実行し、就業者グループがパフォーマンス評価を使用する資格を有するパフォーマンス文書を決定します。

    • 「適格バッチ・プロセス」の章を参照

      • パフォーマンス文書の適格バッチ・プロセス: 説明

タレント・レビューの実装

タレント・レビューは、組織のトレンドの評価、長所の評定、および組織全体のリスク領域の対応の目的で1回以上行われるタレント・レビュー会議が中心です。

この図は、タレント・レビューのライフサイクルを示すフロー・チャートです。実装者またはHR担当者が、タレント・レビュー会議テンプレートを作成します。会議のファシリテータは、テンプレートから会議を作成し、参加者とレビュー対象就業者を選択します。レビューアとして任命された参加者は、自身でレビュー対象就業者の評価を更新してデータ・コンテンツを作成するか、直属の他のマネージャにアクセス権を付与して、就業者評価を更新してもらいます。どちらの場合も、更新データを発行します。ファシリテータは、参加者とともに会議を実施し、その後で会議データを発行して会議を完了します。ファシリテータは、会議からノートとタスクを管理します。就業者とマネージャは、目標管理およびキャリア開発ビジネス・プロセスのページで就業者目標を管理できます。

タレント・レビューの設定

次のリストのタスクは、タレント・レビュー・オファリングの設定に関するものです。これらは、基本的な設定ステップです。これらのタスクの多くは、「設定および保守」作業領域で生成された設定タスク・リストに表示されます。ただし、タスク・リストには、タレント・レビューの作成前に実行する必要がない他のタスクも混在している場合があります。

タレント・レビューの設定では、各タスクはアプリケーション実装コンサルタントによって行われます。すべてのドキュメント参照は、Oracle Talent Management Cloudタレント・レビューおよび後任管理の実装ガイドからのものです。

  1. タレント・レビュー・プロファイル・オプション値を管理します。

    • 「タレント・レビュー・プロファイル・オプション値の管理」タスクを実行して、分析を格納するためのフォルダを指定します。会議のレビュー対象就業者はそのフォルダから選択します。

    • 「タレント・レビュー・プロファイル・オプションおよび付加フレックスフィールド」の章を参照:

      • Oracle Fusion Talent Reviewプロファイル・オプション

  2. タレント・レビュー通知を管理します。

    • 「タレント・レビュー通知の管理」タスクを実行し、タレント・レビュー通知を有効化または無効化します。

  3. タレント・レビュー・ダッシュボードを構成します。

    • 「タレント・レビュー・ダッシュボード・オプションの構成」タスクを実行し、ボックス・チャート分析のディメンションおよび表示属性を含む、タレント・レビュー会議コンポーネントのオプションを構成します。

    • 「タレント・レビュー・テンプレート」の章を参照:

      • タレント・レビュー・テンプレート: 説明

      • タレント・レビュー・テンプレート用のボックス・チャート・マトリックス・オプションの選択: 重要な選択

      • タレント・レビュー・データ・オプション: 考慮する点

  4. タレント・レビュー・ノート・タイプを管理します。

    • HRT_NOTES_TYPEについて「タレント・レビュー参照の管理」タスクを実行し、今後の参照のためにレビュー通知を分類します。

    • 「タレント・レビュー・タスクとノート」の章を参照:

      • タレント・レビュー・ノート: 説明

  5. ポテンシャル評定を管理します。

    • 「ポテンシャル評定の管理」タスクを実行して、タレント・レビュー会議のレビュー担当者が会議前に就業者のポテンシャルを評点付けするために使用できる質問リストを構成します。

    • 「ポテンシャル評定」の章を参照

後任管理の実装

後任管理では、現在、キー・ポジションにある人員の将来後任となる人物を決定する後任プランを作成し、従業員の育成を追跡および管理するためにタレント・プールを作成します。このトピックでは、後任管理機能の実装方法の概要を説明します。詳細は、『Oracle Talent Management Cloudタレント・レビューと後任管理の実装』ガイドおよび『Oracle Human Capital Management Cloud HCMの保護』ガイドを参照してください。

後任管理の設定

後任管理を設定するには、アプリケーション実装コンサルタントである必要があります。

後任管理を実装するには、次のステップを実行します。

  1. まだ有効にしていない場合は、「ワークフォース開発」オファリングを有効にします。

  2. 後任管理の機能を使用可能にします。

  3. 後任プランの所有者になるユーザーを識別し、後任プラン管理職務ロールを継承するようにします。HR担当者ジョブ・ロールはこの職務ロールをデフォルトで継承しています。

  4. すべての後任プランを管理するユーザーを識別します。スーパーユーザーのジョブ・ロールを作成し、そのようなユーザーにジョブ・ロールを直接プロビジョニングします。このスーパーユーザー・ジョブ・ロールを持つユーザーが、Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)のサブジェクト領域にアクセスできるようにします。

  5. HR担当者およびライン・マネージャが在職者および候補者を選択するときに、就業者の異なるリストを提示する必要がある場合、後任プランの在職者および候補者のリストへのアクセスを構成します。

  6. 後任管理参照を管理するには、「設定および保守」作業領域で「後任管理参照の管理」タスクを使用します。

    • HRM_SUCC_PLAN_TYPE参照を確認します。「プラン・タイプ」オプションの「表示順序」のデフォルトに設定する値を1に設定します。

    • 後任プラン在職者および後任プラン候補者に割り当てられたHRM_READINESS_CATEGORY参照値をレビューおよび保守し、ポジションに対する準備をカテゴリ化します。

  7. 「付加フレックスフィールドの管理」タスクを使用して、後任管理ビジネス・プロセスの付加フレックスフィールドのセグメントを定義します。

タレント・プールの実装

タレント・プールを使用して従業員をグループ化します。たとえば、従業員のパフォーマンス、ポテンシャルまたは機能領域に基づいて従業員をグループ化できます。タレント・プールは、従業員の進捗をモニターし、キャリア開発を計画するのに役立ちます。このトピックでは、タレント・プールを組織に実装する方法の概要を説明します。詳細は、『Oracle Talent Management Cloudタレント・レビューと後任管理の実装』ガイドおよび『Oracle Human Capital Management Cloud HCMの保護』ガイドを参照してください。

タレント・プール管理の設定

タレント・プールの管理を設定するには、アプリケーション実装コンサルタントである必要があります。

タレント・プールを実装するには、次のステップを実行します。

  1. まだ有効にしていない場合は、「ワークフォース開発」オファリングを有効にします。

  2. タレント・プールに育成目標を追加するために、「キャリア開発」機能が有効になっていることを確認します。

  3. タレント・プールを操作する必要があるユーザーを特定し、ユーザーにタレント・プールの概要へのアクセス機能セキュリティ権限があることを確認します。人事担当者およびタレント・プールの概要へのアクセス事前定義ロールには、デフォルトでこの権限があります。

  4. タレント・プールを作成および管理する必要があるユーザーには、タレント・プールの作成機能セキュリティ権限を付与します。人事担当者事前定義ロールには、デフォルトでこの権限があります。

  5. すべてのタレント・プールを管理するユーザーを識別します。タレント・プール・スーパーユーザーのジョブ・ロールを作成し、そのようなユーザーにジョブ・ロールを直接プロビジョニングします。このスーパーユーザー・ジョブ・ロールを持つユーザーが、Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)のサブジェクト領域にアクセスできるようにします。

  6. 「付加フレックスフィールドの管理」タスクを使用して、タレント・プールの付加フレックスフィールドのセグメントを定義します。

採用の実装

採用を使用すると、採用担当者および採用マネージャは、ジョブに最も適した候補者を検索できます。採用には、候補者のソーシングおよび育成、ジョブ求人の作成と管理、候補者のスクリーニングと選考、ジョブ・オファーの作成と管理、および組織への新規従業員のオンボードを行うためのツールが用意されています。また、従業員および外部候補者が簡単なアプリケーション・プロセスを使用してジョブを検索、発見および応募できるキャリア・サイトも提供します。

学習の実装

Oracle Learning Cloudは、従業員がいつでもどこでも学習を利用できるようになるエンタープライズ学習管理システムです。

Oracle Learning Cloudを使用すると、管理者はコンプライアンスおよび開発ベースの学習をデプロイおよび追跡でき、マネージャは自分のチームの学習を監督できます。HR担当者は学習カタログを管理でき、組織全体で必要な学習を管理することによってコンプライアンスの責務を制御できます。学習担当者は、ビデオ、PDF文書、Webリンク、Skillsoftコンテンツ、SCORMおよびAICC準拠のコンテンツを使用して、オンライン講義、コースおよび専門を編成します。

内容領域専門家は、知識を組織の他の人々と簡単に共有して、自らの貢献についての認識を得ることができます。マネージャは、自分のチーム・メンバーに学習を促し、メンバーの進捗を追跡できます。組織内の学習者は、ジョブ・ロールに関連するコンテンツを検出、消費、公開およびコラボレーションできます。また、コンテンツをモバイル機器にダウンロードして、オフラインで学習を利用できます。