年間給与および年間フルタイム給与の計算の例

これらの例では、給与レコードに表示される年俸および年間フルタイム給与の計算方法を示します。雇用主の標準勤務時間、個人の勤務時間およびFTEは、個人の雇用レコードから取得されます。チームまたはクライアント・グループの「雇用情報」タスクを使用して表示できます。給与の年換算係数および周期は、個人の給与レコードに関連付けられた給与ベースから取得されます。

前提

FTEの計算に使用される式と、時給レートの年換算係数を次に示します。

  • FTE = 1週当たりの個人の勤務時間 / 1週当たりの雇用主の標準勤務時間

  • 時給レートの年換算係数 = 1週当たりの雇用主の標準勤務時間 x 1年当たりの週数

これらの例の変数「1週当たりの雇用主の標準勤務時間」40です。

個人勤務時間=標準勤務時間(40時間)

次は、個人勤務時間が標準勤務時間(40時間)と同じである場合の時給レート入力です。

計算への入力

個人の勤務時間

40

FTE

1

年換算係数

2080

給与額

15 USD

対応する給与計算と結果を次に示します。

給与

計算

結果

年次

15 x 2080

31,200 USD

年間フルタイム

15 x (2080/1)

31,200 USD

個人勤務時間=標準勤務時間(35時間)

次は、個人勤務時間が標準勤務時間(35時間)と同じである場合の時給レート入力です。

計算への入力

個人の勤務時間

35

FTE

1

年換算係数

1820

給与額

10 USD

対応する給与計算と結果を次に示します。

給与

計算

結果

年次

10 x 1820

18,200 USD

年間フルタイム

10 x (1820/1)

18,200 USD

個人の勤務時間 < 標準勤務時間

個人の勤務時間が標準勤務時間より少ない場合のレート入力を次に示します。通常、これはパートタイムの人々に適用されます。

計算への入力

時給レート値

月次レート値

年次レート値

個人の勤務時間

20

20

20

FTE

0.5

0.5

0.5

年換算係数

2080

12

1

給与額

15 USD

5,000 USD

50,000 USD

対応する給与計算と結果を次に示します。

給与

年俸

年間フルタイム給与

計算

結果

計算

結果

1時間毎

15 x 2080 x 0.5

15,600 USD

15 x (2080/1)

31,200 USD

月次

5,000 x 12

60,000 USD

5,000 x (12/0.5)

120,000 USD

年次

50,000 x 1

50,000 USD

50,000 x (1/0.5)

100,000 USD

個人の勤務時間 > 標準勤務時間

個人の勤務時間が標準勤務時間より多い場合の年間レート入力は次のとおりです。これは、ジョブにオン・コールのコンポーネントがあるユーザーに適用されます。

計算への入力

個人の勤務時間

48

FTE

1.25

年換算係数

1

給与額

20,000 USD

対応する給与計算と結果を次に示します。

給与

計算

結果

年次

20,000 x 1

20,000 USD

年間フルタイム

20,000 x (1/1.25)

16,000 USD

参照

『How Salary and FTE Work Together』のドキュメントでは、常勤換算が給与にどのような影響を与えるかについて説明し、給与管理のベスト・プラクティス例も示しています。ドキュメント(ID 2168552.1)は、My Oracle Support (https://support.oracle.com.)にあります。