HCM承認トランザクションの管理方法
トランザクション・コンソールを使用して、HCMの承認に関連する毎日のタスクを簡単にモニターします。「ナビゲータ」メニューで、「ツール」→「トランザクション・コンソール」を選択します。
トランザクション・コンソールには、HCM管理者が次の操作を実行できるようにする診断情報および検索機能が用意されています。
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アプリケーション内のすべての承認タスクの現在のステータスを参照します。
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失敗したタスクをモニターし、取下げや再割当などの適切な処理を実行して、スタック・トランザクションを解決します。
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ユーザー定義の基準に基づいて承認タスクを検索します。
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検索基準を保存します。
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問合せ結果をスプレッドシートにエクスポートします。
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承認ルールおよびルーティング・ポリシーを設定します。
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承認をバイパスするトランザクション・フローを設定します。
「承認ルール」タブ
トランザクションの承認ルールを表示または構成するには、トランザクションを検索し、検索結果の「ルール」列で「構成」ボタンをクリックします。これにより、「ルール」構成ページが開き、承認ルールを編集および保存できます。
詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の『Oracle HCM Cloud Common Features Release 13 Transaction Console』(2430452.1)の「Basics of Approval Rules」を参照してください。
「トランザクション要約」タブ
アプリケーション内のすべてのタスクをモニターし、様々な基準に基づいて結果を検索およびフィルタできます。「トランザクション要約」タブには、プロセスが失敗または待ち状態であるかどうか、およびプロセスの失敗または待ち状態のインスタンス数に関する情報が表示されます。承認プロセスは様々な理由で失敗する可能性があります。たとえば、ネットワークまたはデータベースの停止や承認ルール設定に問題がある場合です。承認プロセスが承認待ちの状態のままになることもあります。失敗したプロセスの場合は、アプリケーションで生成されたエラー・メッセージを表示でき、待ち状態のプロセスの場合は、承認者のリストを表示できます。また、トランザクションが誰のところにあるか、または誰がすでに承認したかを示す、承認の現在のステータスを表示することもできます。失敗したプロセスを取り下げるか、承認ルールを構成してプロセスを再送信できます。プロセスを取り下げると、プロセスは取り消され、新しいトランザクションを開始または送信できます。
承認のバイパス
トランザクションに承認が構成されている場合、アプリケーションではトランザクションの送信時に承認プロセスが自動的に開始されます。この動作は、トランザクションに対して「承認のバイパス」オプションを有効にすることで上書きできます。トランザクションの承認をバイパスする場合、トランザクションは送信時に即時コミットされ、承認のためにルーティングされません。
退職トランザクションを送信するときに、「繰延」処理オプションを選択して、退職日までトランザクションの処理を延期できます。このオプションは、通常、先日付の退職で使用されます。ただし、退職トランザクションに対して「承認のバイパス」を有効にしている場合、「繰延」処理オプションは選択できません。
詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の『Using the Transaction Console document on Oracle HCM Cloud Common Features Release 13 Transaction Console』(2430452.1)を参照してください。