後任管理

後任管理を使用すると、重要な従業員が交代するための後任プランを作成できます。

後任プランを使用する利点は、次のとおりです。

  • 重要なジョブおよびポジションにスムーズに異動できる。

  • 今後欠員が出る可能性のあるジョブまたはポジションについて、現在準備が完了している就業者はだれか、あるいは必要なスキルを開発できる就業者はだれかを識別できる。

  • 候補者のキャリア開発を計画できる。

「後任プラン」作業領域で、後任プランを管理します。次の順に選択します: 「自分のクライアント・グループ」「後任プラン」

プラン・タイプ

次の後任プランのタイプから選択します。

  • 在職者: 特定の個人と交代する場合は、このプラン・タイプを使用します。

  • ジョブ: このプラン・タイプは、ビジネス・アナリストや営業担当などのジョブの候補者を識別するのに使用します。

  • ポジション: このプラン・タイプは、営業マネージャやアシスタント・マーケティング・マネージャの上級副社長など、ポジションの候補者を識別するために使用します。

プラン・アクセス

「後任プラン」作業領域にアクセスするには、後任プラン管理職務ロールが必要です。後任プランを作成するには、就業者の後任プランの作成職務ロールが必要です。HR担当者ジョブ・ロールには、デフォルトでこれらの職務ロールがあります。

マネージャは、次のオプションを使用して後任プランを作成できます。

  • 「自分のチーム」の直属の部下または間接的部下の「後任プランの作成」処理キャリアの概要

  • 「追加」ボタン: 個人スポットライトの「後任プラン」タブの「後任プラン」セクション

  • 「後任プランの作成」クイック処理: 「自分のチーム」から使用可能

後任プランは非公開プランにできます。指定された所有者のみが非公開後任プランにアクセスできます。

公開後任プランを管理できるのは、次のユーザーのみです。

  • プラン所有者。プランを作成または編集したユーザーはプラン所有者を選択できます。非公開後任プランには少なくとも1人の所有者を指定してください。

  • プランの指定在職者または推測の在職者へのアクセス権がある個人後任プランの作成対象となったジョブまたはポジションに就いているユーザーのことを、推測の在職者と呼びます。

  • スーパーユーザー。管理者はカスタム・スーパーユーザー・ロールを作成して、このロールを任意のユーザーに割り当てることができます。組織内の少なくとも1人の個人をスーパー・ユーザーにすることをお薦めします。

プラン在職者

ジョブおよびポジション・タイプの後任プランで定義されているジョブまたはポジションと現在のジョブまたはポジションが同じ在職者を表示できます。ビジネス・ユニットや部門などの後任プラン属性を指定すると、同じポジションまたはジョブの在職者が特定されます。この在職者情報は、次のページで確認できます。

  • 後任概要

  • 個人スポットライトの「後任プラン」タブ

  • 後任プランの「在職者」セクション

ノート: 表示されるのは、自分にアクセス権がある在職者のみです。

プラン候補者

後任プランには、異なる組織の複数の所有者を設定できます。そうすれば、複数の組織の候補者を後任プランに含めることができます。

後任プランに候補者を追加するには、次の方法があります。

  • アクセス可能な従業員を検索し、候補者として追加します。

  • 外部候補者を追加します。

  • ベスト・フィット機能を使用して、ジョブまたはポジションの要件に一致する候補者を検索します。

    ノート: ベスト・フィット機能は、モバイル・デバイスでは使用できません。
  • タレント・プール・メンバーを追加します。

各候補者の次の詳細は、後任プランの「候補者」セクションで確認できます。

  • 候補者がプランに追加された日付

  • 準備情報

  • ステータス

また、内部候補者の現在のジョブ・タイトルも確認できます。

他の後任プランでも候補者である候補者については、次の件数を表示できます。

  • その個人が候補者となっているプランの合計数

  • その個人が候補者となっているアクセス可能なプランの数

件数リンクをクリックすると、その個人が候補者となっている他の後任プランの対応するリストが表示されます。

デフォルトでは、アクセス可能なプランの数のみが表示されます。そのユーザーが候補者であるプランの合計数は表示できません。ただし、管理者はトランザクション設計スタジオを使用してこの数を表示できます。

ノート: 後任プランで外部候補者を識別できます。

内部候補者に関する詳細情報を表示するには、候補者の名前をクリックします。その候補者の個人スポットライトで「後任プラン」タブが開き、次の詳細を確認できます。

  • その個人に対して作成された後任プラン(自分がアクセス可能なもののみ)

  • その個人が候補者である後任プラン(自分がアクセス可能なもののみ)

  • その個人がメンバーであるタレント・プール(自分がアクセス可能なもののみ)

  • 離職のリスク、離職の影響およびジョブ重要度の詳細

「後任プラン」作業領域を表示していない場合に、内部候補者を後任プランに追加する方法を次に示します。

  • 「自分のチーム」または「自分のクライアント・グループ」にナビゲートします。「後任プランに追加」クイック処理を使用します。個人を選択し、選択した後任プランに追加します。

  • 次の順にナビゲートします: 「自分のチーム」「キャリアの概要」。候補者として追加する個人の「後任プランに追加」処理を使用します。

  • タレント・レビュー会議のレビュー対象就業者から個人を選択し、その個人を会議に関連付けられた後任プランに候補者として追加します。

「後任の概要」ページの「外部候補者」セクションで、外部候補者を作成または編集できます。外部候補者を作成するときは、姓を指定する必要があります。名、ジョブ・タイトル、電子メール、電話番号など、その他のフィールドはオプションです。

ノート: 候補者を追加しようとするときは、次の後任プランのみを選択できます。

候補者属性

後任プランのどの候補者が、そのジョブの欠員補充に最適かを指定するには、次の属性を使用します。

  • 準備: これは、個人がジョブまたはポジションを取得できる時期を示します。次の要因に基づいて、準備レベルを選択します。

    • 候補者に関する自分の知識

    • 候補者の現在のコンピテンシが、プランに関連付けられたジョブまたはポジションのスキルとどの程度一致しているか

  • 候補者ランキング: これは、後任プラン候補者が欠員になったときに、プランに関連付けられたジョブに補充するための候補者の優先順序を示します。プラン全体で候補者をランク付けすることも、準備カテゴリ内でランク付けすることもできます。複数の候補者を、複数の準備カテゴリで、同じランキングにすることができます。

  • 暫定後任者: これは、候補者を実際の見込み候補者とみなすことはできないが、実際の後任者が指名されるまで、在職者の職務またはジョブやポジションを遂行できることを示します。

プランのすべての候補者の準備レベルを表示することで、そのジョブまたはポジションおよび組織に対する人材層の厚さを決定できます。たとえば、今後2年にわたって準備完了になりそうな候補者がいない場合、人材は乏しいといえます。この場合は、他の候補者を追加できます。

タレント・プール

後任プランの候補者を既存のタレント・プールに追加して、候補者育成を管理できます。タレント・プールの育成目標により、関連するジョブまたはポジションの候補者の準備ができます。