米国従業員の標準控除項目の概要

このガイドでは、標準控除項目を給与プロセスおよびそれに続く後処理で処理するためのカードとコンポーネントのロードに関するガイドラインと例を示します。

標準控除項目カードには、給与計算および後続の転記処理で標準控除項目を処理する際に必要な情報が格納されます。

考慮事項と前提条件

次の標準控除項目カードまたはカード・コンポーネントをロードする前に、いくつかの前提条件を満たしておく必要があります:

  • 標準控除項目エレメント

  • エレメント適格

  • 第三者受取人

  • 第三者支払方法

従業員の標準控除項目ごとに、適切な値を指定してカード・コンポーネントを作成します。コンポーネント詳細および入力可能計算値は、標準控除項目タイプおよび州によって異なります。

HCMデータ・ローダーによって標準控除項目カードが最初に作成される場合は、標準控除項目共通計算ルール・カード・コンポーネントはデフォルトでは作成されません。このコンポーネントはもう使用されていないためです。

標準控除項目カード・レコード・タイプ

標準控除項目カードはグローバル給与計算カード・ビジネス・オブジェクトを使用して一括ロードされます。この汎用オブジェクト階層は様々なローカライズ要件をサポートするためのレコード・タイプを提供します。

標準控除項目カードでは、次の計算カード・レコード・タイプが使用されます:

コンポーネント 機能説明 ファイル弁別子
計算カード 計算カード・タイプおよび情報を取り込む従業員給与関係を定義します。 CalculationCard
カード・コンポーネント

標準控除項目ごとにカード・コンポーネントが必要です。米国標準控除項目のカード・コンポーネントのロードトピックでは、カード・コンポーネントの作成方法について説明します。

CardComponent
コンポーネント詳細 各カード・コンポーネントに必要な各フレックスフィールド・コンテキストのコンポーネント詳細レコードを指定します。 ComponentDetail
計算値定義 値定義の作成を可能にします。これによりカード・コンポーネントで上書き値を指定できるようになります。特定の値定義の詳細は、次の項を参照してください。 CalculationValueDefinition
入力可能計算値 各計算値定義の上書き値を指定します。 EnterableCalculationValue

標準控除項目計算カード階層

標準控除項目に適用される計算カード・コンポーネントの階層は、レポートする標準控除項目のタイプによって異なりますが、通常は次のような構成になります:HDL米国標準控除項目階層

標準控除項目タイプごとに個別のカード・コンポーネントが必要です。従業員に用意される標準控除項目カードは1つのみです。

値定義が計算値定義および入力可能計算値のレコード・タイプを使用して指定されるのと同じように、カード・コンポーネント名はエレメント構成によって定義されます。

使用可能なフレックスフィールド・コンテキストは5つあり、そのうちの米国標準控除項目連絡先情報コンテキストはオプションです。これらのデータは、コンポーネント詳細レコード・タイプを使用してロードされます。養育費支払命令をロードするときにこれらのコンポーネント詳細を含めた場合、文字制限を超えていると次の警告が表示される場合があります:

ファイルCalculationCard.datのデータ行が4000文字を超えています。レポート作成では、データ行は切り捨てられますが、データはすべて転送されます。

このメッセージは無視するか、または、コンポーネント詳細メタデータ行から不要なフィールドを削除します。

次のトピックでは、これらのレコード・タイプに有効なファイル行の指定方法について説明します:
  • 米国従業員の標準控除項目計算カードのロード
  • 米国従業員の破産標準控除項目のロードの例
  • 米国従業員の養育費支払、配偶者給付、離婚手当の標準控除項目のロードの例
  • 米国従業員の教育費融資およびDCIAの標準控除項目のロードの例
  • 米国従業員の連邦税徴収の標準控除項目のロードの例
  • 米国従業員の地方税徴収の標準控除項目のロードの例
  • 米国従業員の通告および債権者借入金の標準控除項目のロードの例