米国組織計算カードの概要

組織計算カードは、Oracle HCMプロセスに必要な連邦および地域の税法に関する値を格納するために米国で使用されます。

計算カードには、給与法定ユニット(PSU)または税レポート・ユニット(TRU)計算カード・レベルのデータを入力できます。PSUレベルで入力すると、PSUに接続されているすべてのTRUに設定が適用されます。TRUレベルで入力すると、この情報によってPSUレベルの設定が上書きされます。

考慮事項と前提条件

HRおよび給与計算の国固有のプロセスに応じて、ビジネスの組織構造を事前に定義しておく必要があります。詳細は、My Oracle Supportの次の場所にあるImplementation and Use Guide for the USを参照してください:

米国情報センター

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=2063588.2

Welcomeタブ > Product Documentation > Technical Briefs > Implementation and Use

税レポート・ユニットのサロゲートIDの抽出

組織計算カード・コンポーネントのコンポーネント連番は税レポート・ユニットのサロゲートIDです。これはアプリケーションによって生成される値で、税レポート・ユニットを一意に識別します。税レポート・ユニットBI Publisherレポートを使用して、税レポート・ユニットとそのサロゲートID値を抽出できます。

ノート: 値は環境によって異なる場合があります。たとえば、実稼働環境PODの値はテストPODのものとは異なる場合があります。

コンテキスト値のVertex地理コードの生成

米国の州、郡および市区町村の正しいコンテキスト値をロードするには、正しいVertex地理コードを指定する必要があります。

計算カード・レコード・タイプ

税レポートおよび給与法定ユニットの計算ルール計算カードは、HCMデータ・ローダーでグローバル給与計算カード・ビジネス・オブジェクトを使用してアップロードします。この汎用オブジェクト階層は国固有の様々な要件をサポートするためのレコード・タイプを提供します。

税レポートおよび給与法定ユニットの計算ルール・カードでは、次のレコード・タイプが使用されます:

コンポーネント 機能説明 ファイル弁別子
計算カード 計算カード・タイプおよび情報を取り込む給与法定ユニットを定義します。 CalculationCard
カード・コンポーネント 計算カードに必要なデータをグループ化および分離するために使用します。次の項では、この計算カードに適用されるカード・コンポーネントと、各カード・コンポーネントに必要な子レコードについて説明します。 CardComponent
コンポーネント詳細 各カード・コンポーネントに必要な各フレックスフィールド・コンテキストのコンポーネント詳細レコードを指定します。 ComponentDetail
計算値定義 値定義の作成を可能にします。これによりカード・コンポーネントで上書き値を指定できるようになります。特定の値定義の詳細は、次の項を参照してください。 CalculationValueDefinition
入力可能計算値 計算値定義ごとに、入力可能計算値レコード・タイプを使用して上書き値を指定できます。 EnterableCalculationValue

税レポートおよび給与法定ユニットの計算ルール階層

カード階層の構成は、ロードする情報のレベルによって異なります。

連邦州

データをロードする各州のカード・コンポーネントを繰り返します。

必要に応じて、郡および市区町村税カード・コンポーネントを含めます。