個人計算カードのエントリ連携の仕組み

個人給与計算カードは、特定の給与関係に固有の情報を補足します。給与計算では、この情報を使用して支給項目および控除項目を計算します。個人の採用やデータのロードなど、一部の処理では自動的にカードが作成されます。

そうでない場合、カードを手動で作成できます。また、コンポーネントをカードに追加したり計算値を入力できます。これらはデフォルト値を上書きする場合があります。さらに、カードを税レポート・ユニットに関連付けられます。

計算カードを表示および管理するには、「給与」セクションの「計算カード」タスクを使用します。

カード・タイプ

作成できる計算カードのタイプや、カードで取得される情報のタイプは、国または地域によって異なります。例として、次のようなカードがあります:

  • 法定控除項目

  • 標準控除項目

  • タイム・カード・エントリ

  • 休暇欠勤

  • 福利厚生および年金

レポートの用途の情報を取得するために追加のカードが使用できる場合があります。

カードの作成

すべての従業員が同じ法定控除項目のセットに準拠する国では、自動的に1つ以上の法定控除項目計算カードが作成されます。これらのカードは、新しい従業員を採用するときに作成されます。他の国では、手動で計算カードを作成する必要があります。

他のカード・タイプについては、従業員ごとに必要に応じて計算カードを作成します。休暇欠勤、タイム・カード、または年金データを別のアプリケーションからロードすると、自動的に計算カードが作成されます。

計算コンポーネントおよびコンポーネント・グループ

「計算カード概要」ペインには、コンポーネント・グループ内の計算コンポーネントの階層が表示されます。たとえば、養育費、教育費融資および離婚手当は、米国の標準控除項目コンポーネント・グループの計算コンポーネントです。

各コンポーネントは、所得税控除などのエレメントに関連付けられます。カードに計算コンポーネントを追加すると、関連エレメントのエントリが作成されます。

計算コンポーネントには、コンテキストを定義する1つ以上の参照が存在する場合があります。たとえば、従業員の居住地または税金申告ステータス等です。

「計算コンポーネント」表の行をクリックするとコンポーネント詳細が表示されます。「コンポーネント詳細」セクションを使用して、コンポーネントの計算に使用される追加の値を入力します。

ノート: 一部の国では、「計算カード」ページに「計算コンポーネント」および「コンポーネント詳細」セクションが含まれません。そのかわり、ページのレイアウトがその国で必要なデータ項目に固有のものとなります。

入力可能な計算値

計算コンポーネントを選択すると、「計算カード」タブに「入力可能計算値」が表示される場合があります。ここには、特定のレートや個人に関するその他の値を入力することができ、これらは計算値定義のデフォルト値を上書きする場合があります。たとえば、ある従業員が特定の軽減税率を受けられる場合、その個人計算カードに入力可能値としてレートを入力します。

別のアプリケーションからロードされた値は上書きできませんが、年金控除への追加のように、値を追加できる場合があります。

税レポート・ユニット関連

税レポート・ユニットをカードに関連付けるには、「計算カード概要」ペインの「関連」ノードをクリックします。関連によって次のことが決定されます:

  • コンポーネントの計算に適用される税レポート・ユニット・レベルのレートおよび規則

  • 税レポート用にどのように計算が集計されるか

入力できる内容の規則は国によって異なります:

  • 通常、計算カードのすべてのコンポーネントは、デフォルトで同じ税レポート・ユニットに関連付けられます。

  • 個別のコンポーネントを異なる税レポート・ユニットに関連付けられる場合があります。

  • 個人に複数のアサイメントがある場合、特定のアサイメントを計算コンポーネントに関連付けられる可能性があります。