グローバル休暇欠勤繰越

グローバル休暇欠勤繰越FastFormulaは、1つの繰越ルールが有給休暇プランに属する就業者全体に適用されない場合に使用できます。

組織には、通常、最大5日間の繰越を許可する繰越ルールがある場合があります。ただし、特定の部門の従業員は、勤務の性質上、さらに2日間の繰越が可能です。このような場合、このロジックをFastFormulaに組み込んで、繰越の計算時に、アプリケーションは部門に応じて異なる繰越限度を異なる就業者に動的に割り当てることができます。

HCM Cloudの構成ポイント

このFormulaを作成した場合は、このFormulaを休暇欠勤プラン定義に関連付けることができます。

ナビゲーション

  1. 「休暇欠勤管理」作業領域で、「休暇欠勤プラン」をクリックして「休暇欠勤プラン」ページを開きます。
  2. 「検索結果」セクションのツールバーで、「作成」をクリックして「休暇欠勤プランの作成」ダイアログ・ボックスを開きます。
  3. 「プラン・タイプ」フィールドで、「有給休暇」を選択します。
  4. 「続行」をクリックします。
  5. 「休暇欠勤プランの編集」ページの「有給休暇」タブの「プラン制限」セクションで、「繰越ルール」フィールドの「Formula」を選択します。
  6. 「繰越Formula」フィールドから定義済のFormulaを選択します。

コンテキスト

このFormulaタイプでは、次のコンテキストを使用できます。

コンテキスト名 データ型
ABSENCE_ENTRY_ID 数値
ABSENCE_TYPE_ID 数値
ACCRUAL_PLAN_ID 数値
DATE_EARNED 日付
EFFECTIVE_DATE 日付
END_DATE 日付
ENTERPRISE_ID 数値
HR_ASSIGNMENT_ID 数値
HR_RELATIONSHIP_ID 数値
HR_TERM_ID 数値
JOB_ID 数値
LEGAL_EMPLOYER_ID 数値
LEGISLATIVE_DATA_GROUP_ID 数値
ORGANIZATION_ID 数値
PAYROLL_ASSIGNMENT_ID 数値
PAYROLL_ID 数値
PAYROLL_RELATIONSHIP_ID 数値
PAYROLL_TERM_ID 数値
PERSON_ID 数値
START_DATE 日付

入力値

変数名 データ型 摘要
IV_ACCRUAL 数値 有給休暇マトリックスから受け取った有給休暇値
IV_CARRYOVER 数値 有給休暇マトリックスから受け取った繰越限度
IV_CEILING 数値 有給休暇マトリックスから受け取った上限
IV_ACCRUALPERIODSTARTDATE 日付 有給休暇期間の開始日
IV_ACCRUALPERIODENDDATE 日付 有給休暇期間の終了日
IV_CALEDARSTARTDATE 日付 有給休暇カレンダ年の開始日
IV_CALEDARENDDATE 日付 有給休暇カレンダ年の終了日
IV_PLANENROLLMENTSTARTDATE 日付 登録の開始日
IV_PLANENROLLMENTENDDATE 日付 登録の終了日
IV_ACCRUAL_CEILING 数値 有給休暇マトリックスからの年間有給休暇限度

戻り変数

変数名 データ型 摘要
carryover 数値 就業者が次の有給休暇に異動できる最大未使用時間

サンプルFormula

要件: 組織には、就業者が次の年に休暇バランスの5日のみを繰り越すことができる繰越ルールがあります。ビジネス・ユニット'OBU1'に属する就業者はシフトおよびプロジェクトで勤務するため、年間すべての休暇日を予定どおりに利用できません。したがって、例外として、このBUの就業者は5日間にわたってさらに2日繰り越すことができます。

解決策: 次のようなグローバル休暇欠勤繰越Formulaを使用できます。

Formula名: ANC_CRRYOVR

Formulaタイプ: グローバル休暇欠勤繰越

説明: このFormulaは、休暇プランに登録された従業員の繰越限度を、ビジネス・ユニットに基づいて区別して返します

DEFAULT FOR PER_ASG_BUSINESS_UNIT_NAME IS ' '

carryover = 5

IF (PER_ASG_BUSINESS_UNIT_NAME = 'OBU1')
THEN
 (carryover = 7)

RETURN carryover