ユーザー・エンティティ詳細の表示のベスト・プラクティス

抽出定義を作成する場合は、データ・グループを作成するためにユーザー・エンティティ詳細が必要になります。「データ交換」タスク・ペインを使用するか、「抽出定義」タスクの「設計」タブでデータ・グループを作成するときに、「ユーザー・エンティティ詳細」UIにアクセスできます。

「ユーザー・エンティティ詳細」ページを使用して、次の操作を実行できます。

  • ユーザー・エンティティ内の使用可能なデータベース・アイテムの表示。

  • ルート・データ・グループで使用するユーザー・エンティティの検証。

  • ユーザー・エンティティのタイプ(単一行、複数行、履歴、有効日など)のレビュー。

  • ユーザー・エンティティが使用するSQL問合せのレビュー。

  • データ・セット内の行数の計算。

  • ユーザー・エンティティによって使用および設定されたコンテキストのレビュー。

  • ユーザー・エンティティを使用している抽出の確認。

次の項では、「ユーザー・エンティティ詳細」UIから導出できる情報について詳しく説明します。

ユーザー・エンティティ詳細のレビュー

「ユーザー・エンティティ詳細」UIでユーザー・エンティティを検索し、「ユーザー・エンティティ詳細」タブをクリックします。

「ルート・データ・グループに有効」の値が「はい」の場合、ユーザー・エンティティをルート・データ・グループとして使用できます。ユーザー・エンティティがルート・データ・グループに有効である場合、「複数行」の値が「はい」で「コンテキスト必須」が「いいえ」であるかどうかも確認できます。PER_EXT_SEC_PERSON_UEユーザー・エンティティは、「複数行」の値が「はい」で「コンテキスト必須」が「いいえ」であるため、ルート・データ・グループとして使用できます。

ユーザー・エンティティが複数行ユーザー・エンティティでない場合は、このエンティティをルート・データ・グループとして使用できません。複数行ユーザー・エンティティが単一行ユーザー・エンティティに必要なコンテキストを設定している場合、通常は単一行ユーザー・エンティティのデータベース・アイテム・グループが導出されたデータベース・アイテム・グループとして複数行ユーザー・エンティティに含まれます。たとえば、PER_PER_PERSON_DETAILS_UEユーザー・エンティティは、複数行ユーザー・エンティティではありません。

ユーザー・エンティティが履歴の場合は、有効日に関係なくデータを取得します。たとえば、PER_EXT_ASSIGNMENT_BASIC_HISTORY_UEユーザー・エンティティは、アサイメントの履歴詳細全体を取得します。

ユーザー・エンティティが履歴でない場合は、有効日現在のデータを取得します。たとえば、PER_EXT_PAY_EMPLOYEES_UEユーザー・エンティティは、有効日現在の個人、アサイメントおよび給与の詳細を取得します。

SQL問合せのレビュー

「ユーザー・エンティティ詳細」UIでユーザー・エンティティを検索し、「問合せ」タブをクリックします。このタブには、ユーザー・エンティティがデータを抽出するために使用するSQL問合せがリストされます。拡張フィルタ基準の作成に役立つ表体系と別名をレビューできます。ユーザー・エンティティがルート・データ・グループとして有効な場合は、SQL問合せによって戻される行を計算できます。ただし、戻される行の数は推定であり、抽出で実際に戻される行の数とは一致しない場合があります。実際の抽出出力は、抽出で使用されるフィルタ基準、式およびFastFormulaによって異なります。

ユーザー・エンティティ・コンテキストのレビュー

「ユーザー・エンティティ詳細」UIでユーザー・エンティティを検索し、「コンテキスト」タブをクリックします。「必須コンテキスト」セクションに、抽出でユーザー・エンティティを使用するために設定する必要があるコンテキストがリストされます。たとえば、PER_PER_PHONES_UEユーザー・エンティティにはPERSON_IDコンテキストが必要であるため、このユーザー・エンティティを使用するにはPERSON_IDコンテキストを設定する必要があります。通常、履歴ではないユーザー・エンティティにはEFFECTIVE_DATEコンテキストが必要です。ただし、EFFECTIVE_DATEコンテキストはデフォルトで設定されるため、このコンテキストを明示的に設定する必要はありません。「設定済コンテキスト」セクションに、ユーザー・エンティティによって設定されたコンテキストがリストされます。たとえば、PER_EXT_SEC_PERSON_UEユーザー・エンティティは、他のユーザー・エンティティが使用できるPERSON_ID、ORGANIZATION_IDおよびENTERPRISE_IDコンテキストを設定します。

ユーザー・エンティティを使用している抽出の確認

「ユーザー・エンティティ詳細」UIでユーザー・エンティティを検索し、「ユーザー・エンティティを使用した抽出」タブをクリックします。別の抽出でユーザー・エンティティが使用されている場合は、抽出設計をレビューしてユーザー・エンティティの使用状況を把握できます。抽出設計をコピーし、要件にあわせて変更することもできます。