抽出プロセス診断レポート

HCM抽出定義の診断、または特定のHCM抽出プロセスの診断について確認するには、「抽出プロセス診断レポート」プロセスを実行できます。

このプロセスでは、特定のHCM抽出プロセスの診断情報が生成されます。設計推奨や、設計選択の欠落または誤りについての情報を取得し、訂正処理を実行できます。特定のHCM抽出実行に対する診断を実行して、フェーズにおけるタイミングおよび推奨事項を識別し、後続の実行のプロセス時間を改善することもできます。

このプロセスは、「スケジュール済プロセス」作業領域(「ホーム」→「ツール」→「スケジュール済プロセス」→「スケジュール済プロセス」作業領域)から送信および実行できます。「抽出プロセス診断レポート」プロセスを検索し、プロセスを送信します。

プロセスを送信するパラメータを指定すると、「スコープ」で次のいずれかの項目を選択できます。

  1. ランタイム診断

  2. 設計時診断

実行時診断の場合、抽出実行またはインスタンスを「スコープ値」として指定します。設計時診断の場合、使用可能な抽出定義は「スコープ値」リストに表示されます。ランタイム診断は任意の抽出インスタンスに対して生成できるのに対し、設計時診断はユーザー定義の抽出定義に対して生成されます。プロセスが完了して成功したら、ログおよびプロセス・レポートを確認して、依存関係、警告および潜在的なソリューションを確認します。

ランタイム診断

特定のHCM抽出のランタイム診断により次の情報が得られます。

  • 抽出実行のパラメータ値

  • 抽出実行で処理されたデータ・ボリューム

  • BIPジョブIDおよびジョブ・ステータスなど、抽出で定義された提供オプションの提供ステータス

  • 抽出実行のフェーズごとのタイミングには、アーカイブ、XML生成、BIPジョブ・プロセス時間および提供の各フェーズの開始時刻と終了時刻が含まれます。これにより、パフォーマンスの問題を理解するとともに解決策を提案できます。

  • プロセスのタイミングを改善するためのヒント。抽出設計を更新または改善するときに考慮できます。

設計時診断

ユーザー定義の抽出定義の設計時診断により次の情報が得られます。

  • コンテキスト・ユーザー・エンティティをリセットする方法

  • 増分抽出および変更のみの抽出でのスレッド・データベース・アイテム使用の使用のヒント

  • スレッド・データ・グループの履歴ユーザー・エンティティに関する考慮事項

  • 提供オプションおよび関連するBIPレポート(ある場合)

  • 拡張条件の使用、条件の上書き、ソート順の記録など、抽出パフォーマンスに影響する一般的な設計手法

これらの推奨は、抽出設計の改善および最適化に役立ちます。

ノート: 「データ交換」作業領域→「抽出定義」ページから設計時診断のプロセスを実行することもできます。抽出定義を検索して選択し、「検証」ボタンをクリックします。実行ページで、「検証」「拡張検証の実行」をクリックします。この処理により自動的にプロセスが起動されます。結果をダウンロードしてログ詳細を表示できます。