利用可能なリソース能力スコアの計算方法
リソースの空きキャパシティ・スコアは、プロジェクト・リソース要求を遂行するリソースの適合性の単位です。このスコアは、要求された期間中にリソースがプロジェクト割当の作業を行える時間の割合を示しています。
リソースの空きキャパシティ・スコアを計算するために使用されるカレンダ
アプリケーションでは、リソース・カレンダと、プロジェクト・カレンダまたはプロジェクト・リソース要求で指定された1日当たりの時間数を使用して、新規プロジェクト割当に対するリソースの空き状況を計算します。プロジェクト・リソース要求で、プロジェクト・カレンダを選択して1日当たりの要求時間数を決定するか、それらがプロジェクト・カレンダと異なる場合は1日当たりの時間数を指定できます。リソース・カレンダによって、1日当たりにリソースが作業できる時間数が決まります。
リソース・カレンダは、リソースの日次作業時間数のスケジュールです。プロジェクト・リソース要求を遂行するためにリソースを使用できる時間数は、その日の勤務時間数から、プロジェクト割当およびプロジェクト外イベントに対してリソースがその日にコミットしている時間数を差し引いた時間になります。プロジェクト外イベントの例としては、有給休暇や研修があります。
空き状況は、経過スケジュール・タイプのアクティブ・プロジェクトおよびリソース・カレンダ、7日間の1つの稼働日パターンおよび1つのプロジェクト・シフトに対してのみ計算されます。別の方法として、事前定義済の標準カレンダをリソース・カレンダまたはプロジェクト・カレンダとして使用することもできます。
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空きキャパシティ計算では、プロジェクト・カレンダのスケジュール例外のみが考慮されます。
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空きキャパシティ・スコアが計算されるためには、プロジェクト・カレンダおよびリソース・カレンダの有効日が、プロジェクト・リソース要求の日付範囲をカバーしている必要があります。
リソースの空きキャパシティ・スコアの計算方法
リソースの空きキャパシティ・スコアは次のように計算されます。
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プロジェクト・リソース要求に要求された期間に対して、プロジェクト・カレンダまたはプロジェクト・リソース要求で指定された1日当たりの時間数に基づいて、勤務日および日ごとの勤務時間を決定します。
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プロジェクト割当またはプロジェクト外イベントにリソースがコミットしている、要求期間中の日数および時間数を決定します。これらの時間は要求を遂行するためにリソースを使用できません。
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要求された期間の各勤務日に対して、リソースの稼働可能時間数をその日の要求時間数で除算し、その結果を100倍します。これにより、日ごとのリソースの空き状況(パーセントで表示)が決まります。
ノート: リソースの稼働可能時間数がその日の要求時間数を超えた場合でも、最大空きキャパシティは100%になります。たとえば、リソースが1日当たり10時間勤務できる場合に、要求が1日当たり8時間である場合、リソースの空き状況は100%になります。 -
日ごとの空き状況の合計を要求期間の日数で除算します。その結果が、プロジェクト・リソース要求に対するリソースの空きキャパシティ・スコアになります。