8 ビジネス・インサイトの取得

この章の内容は次のとおりです。

ビジネス・インサイトの取得: 概要

需要に関する情報とインプットを組織内で取得するには、Oracle Social Networkを使用します。組織から予測を取得することで、コラボレーションに基づく需要プランニング・プロセスの推進に有効な、様々な見方が予測に関して得られます。

コラボレーション機能を利用できるシナリオの例には、次のようなものがあります。

  • 販売、マーケティングなどの利害関係者は、それぞれの予測を手作業で入力あるいはアップロードできます。また、外出先でもモバイル・デバイスを使用して予測を入力できます。そうした詳細情報を、階層のどのようなレベルでも追加できます。たとえば、販売部門では予測を顧客アカウントと品目レベルに追加でき、マーケティング部門ではデータを製品カテゴリと月レベルで入力できます。

  • 需要プランナは、フォーカス・グループを対象に、ソーシャル・ネットワークを介した会話を開始して、定性的なインサイトを特定のビジネス・コンテキストで得ることができます。

  • 需要管理プロセスの関係者は、文書の変更と仮定に関するノートをデータに添付できます。

プランナ・ワークベンチは、Oracle Social Networkと統合されているため、プランごとのプランニング・フロー全体を、組織全体で共有し、表示することが可能になります。また、他のチーム・メンバーおよび経営層とのコラボレーションが可能になるため、業務目標を達成するために対処が必要な箇所を特定しやすくなります。

Oracle Social Networkが利用可能になっている場合、「ソーシャル」アイコンをクリックすると、特定のプランに関して他のユーザーとコラボレーションを行うことができます。「ソーシャル」アイコンは、プランを開くと表示されます。プランナ・ワークベンチから「ソーシャル」アイコンをクリックして、一般的な会話を行うことも可能です。

ノートの管理: 解説

重要な情報の文書化や伝達にノートを使用します。後で参照するため、あるいは他のユーザーに詳細を伝えるために、こうしたノートを保存できます。

ノートは、プランに関する変更理由の説明、そうした変更に至るまでの意思決定と仮定の記録のような、いくつかのシナリオで使用できます。需要管理プロセスの関係者は、文書の変更と仮定に関するノートをデータに添付できます。

次の項目を対象にノートを作成できます。

  • プラン

  • 品目、組織、顧客のようなプランニング・レベル・メンバー

  • 品目、組織、日付、メジャーからなる特定の組合せのようなプランニング組合せ

  • 例外

ノートを作成するには、ノート・タイプを指定する必要があります。ノート・タイプを指定することで、ノートのカテゴリ分けが可能になり、ノート・タイプを検索基準として使用できます。事前定義済のノート・タイプは、一般、特別、参照です。

ノートが非公開か公開かも指定します。

  • 非公開のノートを表示できるのは、ノートを作成したユーザーです。

  • 公開のノートを表示できるのは、そのオブジェクトが関係付けられているすべてのユーザーです。

プランに対するノート

プランに対してノートを作成するには、「プラン・オプション」ダイアログで「ノート」をクリックします。ノートを追加してから、「保存してクローズ」をクリックします。

プランがコピーされると、そのプランに関係付けられたノートもすべてコピーされます。

プランニング・レベル・メンバーに対するノート

品目、組織、顧客のようなプランニング・レベル・メンバーに、ノートを関係付けることもできます。たとえば、表からです。ノートは、階層のどのようなレベルでも作成できます。たとえば、個別の品目や特定のブランド、あるいは製品カテゴリに対して、ノートを作成できます。

階層の下位レベルで作成したプランニング・レベル・メンバーのノートは、「ノートの管理」を集計レベルで開くと表示されます。

レベル・メンバーのノートを作成するには、「処理」メニューからノートの作成をクリックします。

既存のノートを表示、編集または削除するには、レベル・メンバーを選択し、「処理」メニューから「ノートの管理」を開きます。

レベル・メンバーに対して作成したノートは、プラン固有ではありません。したがって、レベル・メンバーに関係付けられたノートは、そのメンバーが含まれているすべてのプランで表示可能です。

プランニング組合せに対するノート

特定の品目、組織、日付、メジャーの組合せのようなプランニング組合せを対象にしてノートを関係付けることができます。プランニング組合せは、表内のセルとして表示されます。

任意のレベルでノートを作成できますが、そのノートは作成したレベルでのみ表示が可能です。たとえば、ノートがブランド、月またはメジャーの組合せで作成された場合、そのノートを品目、日、あるいはメジャーのレベルで表示することはできません。

プランニング組合せに対してノートを作成するには、関係付けられた表のセルを表内で選択してから、「処理」メニューのノートの作成をクリックします。ノートを追加してから、「保存してクローズ」をクリックします。

プランニング組合せに対する既存のノートを表示、編集または削除するには、表のセル・レベルから「ノート」アイコンを選択し、「処理」メニューで「ノートの管理」をクリックします。

注意: ノートがプランニング組合せに対して作成されていて、関係付けられたメジャーがプラン間で共有されている場合、ノートはプラン固有ではありません。つまり、ノートは異なるプランで表示可能です。たとえば、「出荷履歴メジャー」の場合です。ノートがプランニング組合せに対して作成されていて、関係付けられたメジャーがプラン間で共有されていない場合、ノートはプラン固有です。つまりノートは、ノートを作成したプラン内でのみ表示可能です。たとえば、「調整済出荷予測」の場合です。

プランがコピーされると、プランニング組合せに対するプラン固有のノートもすべてコピーされます。

例外に対するノート

ノートを例外に対して関係付けることができます。

例外に対するノートを作成するには、表内で例外のある行に表示されている「ノート」アイコンをクリックします。ノートを追加してから、「保存してクローズ」をクリックします。

注意: 例外に対するノートは、プランの実行に共通して保持されます。プランの再実行後も例外が存在する場合、例外に対して関係付けられたノートはすべて保持されます。
注意: 例外が解消されると、その例外はアプリケーションから削除されます。その場合、その例外に関係付けられていたノートもすべて削除されます。