2 ユーザーの作成および管理

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Service機能へのアクセスは、事前定義済ロールによって決定されます。

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceで、管理者アカウントを使用してログインしてユーザーを作成し、必要なロールを割り当てます。

注意:

Oracle Identity Cloud Serviceインスタンスを使用して、登録済のOracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceアプリケーションのユーザー(および割り当てられたロール)を管理することもできます。

Oracle Identity Cloud Serviceには、クラウド・サブスクリプションの「マイ・サービス」ページからアクセスできます。

ロールおよびユーザーの理解

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでは、アプリケーション・ユーザーに対して事前定義済ロールが使用されます。ロールは、ユーザーに割り当てられる権限のセットです。

Oracle Identity Cloud Serviceによって、アセット・モニタリングのロールおよびユーザーの集中管理されたアイデンティティ・ストアが提供されます。アセット・モニタリングでユーザーを作成すると、ユーザーはOracle Identity Cloud ServiceのIoTアプリケーションに関連付けられたアイデンティティ・ドメインで作成および格納されます。ユーザーに1つ以上のロールを付与できます。

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでは、次のロールが使用されます。

  • 管理者(IoTAMAdministrator): アプリケーション管理者は、アプリケーションを設定およびメンテナンスします。アプリケーション管理者は、従業員やユーザーに必要なサービス・レベルを満たすようにアセットの可用性を最適化します。アプリケーション管理者は、次のことを行います。
    • 組織エンティティ、アセット・タイプ、関連付けられたデバイス・モデルおよびデバイス、アセット作成ポリシー、ジオフェンスおよび場所を定義することで、アプリケーションを設定および構成します。

    • デフォルトのKPIまたはメトリック、ダッシュボード・チャート・タイプとそのレイアウト、異常および予測を定義します。

    管理者のみに、新しいアセット・タイプを作成し、ユーザーを作成および管理し、「設定」ページからアプリケーション設定を変更する権限があります。

  • 運用マネージャ(IoTAMOperationsManager): 運用マネージャは、アセットの日々の可用性を管理および確認します。運用マネージャは、次のことを行います。

    • 追跡されるアセットの場所、デプロイメント・ステータスおよび状態(KPIまたはメトリック)を監視します。

    • アセットを、そのアセットを必要とする場所とジョブに割り当てます。

    • アセット関連のインシデントを監視および管理します。

    管理者または運用マネージャのみが、アセット・グループ、メトリックまたはKPI、ルール、場所、コンテキスト・データ接続、予測および異常を管理できます。

  • 技術者(IoTAMTechnician): 技術者は、アセットの登録およびリタイア・タスクを実行します。技術者は、次のことを行います。

    • 物理アセットに関連付けられたIoTデバイスを処理します。

    • 個別のインシデントを監視および管理します。技術者は、報告されたインシデントに関連するディレクティブを実行します。

    • アセットを特定してその状態ステータスを表示し、物理的な監査などのタスクを実行します。

    技術者は、アセットを管理し、アセット・グループ、メトリック値、ルール、インシデント、警告などのエンティティを表示できます。

  • ユーザー(IoTAMUser): アセット・ユーザーは、近接性、タイプ、利用率などの様々な検索基準に基づいて必要なアセットを特定します。アセット・ユーザーは、アセット属性の詳細や運用での状態ステータスなどのパラメータを見た後で、アセットを本稼働で使用します。

    ユーザーは、アセット・タイプ、アセット、アセット・グループおよびマップ・ビューを表示できます。

新しいユーザーの作成

ユーザーがOracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceにアクセスできるようにするには、アプリケーションで新しいユーザーを作成します。次に、ユーザーの割り当てられたタスクに適したロールを割り当てます。

  1. 「メニュー」(「Menu」アイコン)をクリックし、「構成」を選択します。
  2. 「Users」タブ(「ユーザー」タブのアイコン)をクリックします。
  3. 「Create User」(「ユーザーの作成」アイコン)をクリックします。
  4. 「ロール」で、ユーザーに対して次のロールを1つ以上選択します。
    • 管理者: 新しいユーザーがアプリケーション管理者である場合、このロールを選択します。
    • 運用マネージャ: 新しいユーザーがアセットの日々の可用性を管理および確認する場合、このロールを選択します。
    • 技術者: 新しいユーザーがアセットの登録およびリタイア・タスクを実行する場合、このロールを選択します。
    • ユーザー: 新しいユーザーがアプリケーションへの基本的なアクセスを必要とする場合、このロールを選択します。
  5. 「名前」で、ユーザーの名前と適切な「ユーザーID」を入力します。
    • : ユーザーの名を入力します。

    • : ユーザーの姓を入力します。

    • ユーザー名: ユーザー・アカウントのユーザー名を入力します。

  6. 「電子メール」で、ユーザーの電子メールの詳細を指定します。
    • 勤務先: ユーザーの勤務先の電子メール・アドレスを入力します。

    • 自宅: (オプション)ユーザーの自宅の電子メール・アドレスを入力します。

    • リカバリ: (オプション)ユーザーのリカバリ電子メール・アドレスを入力します。この電子メール・アドレスは、パスワードを忘れた場合やロックアウトされた場合に、ユーザーがアカウントへのアクセスを回復できるようにするために使用されます。

    • その他: オプションで、ユーザーのその他の電子メール・アドレスを入力します。

    プライマリ(勤務先)電子メールは必須です。Oracle Identity Cloud Serviceは、ユーザー・アカウントのアクティブ化用のリンクを含むメールを、このアドレスに自動的に送信します。

  7. (オプション)電話で、ユーザーの電話の詳細を指定します。
    • 勤務先: ユーザーの勤務先の電話番号を入力します。

    • 自宅: ユーザーの自宅の電話番号を入力します。

    • リカバリ: ユーザーのリカバリ電話番号を入力します。この電話番号は、パスワードを忘れた場合やロックアウトされた場合に、ユーザーがアカウントへのアクセスを回復できるようにするために使用されます。

    • その他: ユーザーのその他の電話番号を入力します。

    • 携帯: ユーザーの携帯電話番号を入力します。

  8. 「保存」をクリックします。
  9. 「戻る」をクリックして「ユーザー」ページに戻ります。

ユーザー・アカウントの編集

ユーザー・アカウントを編集して、ユーザーのロール、名前、電子メールまたは電話情報を変更します。

  1. 「メニュー」(「Menu」アイコン)をクリックし、「構成」を選択します。
  2. 「Users」タブ(「ユーザー」タブのアイコン)をクリックします。
  3. 適切なユーザー行に対して「編集」(「Edit」アイコン)をクリックします。
  4. 「ロール」「名前」「電子メール」および電話セクションで、必要な変更を行います。
  5. 「保存」をクリックします。
  6. 「戻る」をクリックして「ユーザー」ページに戻ります。

ユーザー・アカウントの検索

特定の検索基準に一致する特定のユーザー・アカウントを見つけるには、検索機能を使用します。

  1. 「メニュー」(「Menu」アイコン)をクリックし、「構成」を選択します。
  2. 「Users」タブ(「ユーザー」タブのアイコン)をクリックします。
  3. 検索がオフになっている場合は、「検索」(「検索」アイコン)をクリックして切り替えます。
  4. 「このアプリケーションのユーザーのみを表示」リストで、次のいずれかのオプションを選択します。
    • : ユーザーの名でユーザー・アカウントを検索するには、このオプションを選択します。
    • : ユーザーの姓でユーザー・アカウントを検索するには、このオプションを選択します。
    • ユーザー名: ユーザー名でユーザー・アカウントを検索するには、このオプションを選択します。
    • 電子メール: 電子メール・アドレスでユーザー・アカウントを検索するには、このオプションを選択します。
    • ロール: ロールでユーザー・アカウントを検索するには、このオプションを選択します。

    「ユーザー」ページには、デフォルトでOracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceユーザーが表示されます。

    このページで「このアプリケーションのユーザーのみを表示」設定を「False」に設定すると、同じOracle Identity Cloud Serviceドメインに格納されている他のユーザーも表示されます。たとえば、アセット・モニタリングに加えてIoTプラットフォームおよびコネクテッド・ワーカー・サービスも使用している場合は、Oracle Internet of Things Cloud ServiceおよびOracle Internet of Things (IoT) Connected Worker Cloud Serviceに存在する追加ユーザーが表示される場合があります。

  5. 2番目のリストで、次のいずれかのオプションを選択します。
    • 次で始まる: 検索語句全体または一部を使用してユーザー・アカウントを検索するには、このオプションを選択します。たとえば、ユーザーTom Jonesは、T、ToまたはTomを検索することで見つけることができます。
    • 一致: 完全一致を使用してユーザー・アカウントを検索するには、このオプションを選択します。たとえば、ユーザーTom Jonesを見つけるには、検索フィールドにTom Jonesと入力します。
    • 一致しない: 入力した検索基準を除外してユーザー・アカウントを検索するには、このオプションを選択します。たとえば、Tom Jonesと入力すると、Tom Jonesを除くすべてのユーザーが返されます。
  6. 検索基準をフィールドに入力し、[Enter]を押します。
  7. (オプション)検索基準をさらに追加するには、「追加」(「Add」アイコン)をクリックします。
  8. (オプション)追加の検索基準を削除するには、「削除」(「Remove」アイコン)をクリックします。
  9. (オプション)検索基準をクリアするには、「検索のクリア」をクリックします。

ユーザー・アカウントの削除

不要になったユーザー・アカウントを削除します。

  1. 「メニュー」(「Menu」アイコン)をクリックし、「構成」を選択します。
  2. 「Users」タブ(「ユーザー」タブのアイコン)をクリックします。
  3. 削除するユーザーに対して「削除」(「Delete」アイコン)をクリックします。
  4. 「Yes」をクリックします。