14シミュレーション・セット

この章の内容は次のとおりです。

シミュレーション・セットにより、プラン入力から取得された主要なパラメータを上書きする方法が提供されます。シミュレーション・セットを使用すると、テスト目的で品目-組織属性を変更できます。

シミュレーション・セットは、品目を再度収集する必要なく、品目-属性値を短時間で変更するために使用します。たとえば、品目のリード・タイムまたはオーダー・モディファイアを変更してプランニング結果をテストできます。

シミュレーション・セットを開き、「品目」表を使用して一部の品目属性を変更できます。

品目タイプ 編集可能な品目属性

リード・タイム

固定リード・タイム、事後プロセスのリード・タイム、事前プロセスのリード・タイム、プロセス・リード・タイム、変動リード・タイム

オーダー・モディファイア

供給の固定日数、固定ロット乗数、固定オーダー数量、最大オーダー数量、最小オーダー数量

タイム・フェンス

需要タイム・フェンス・タイプ、需要タイム・フェンス日数、プランニング・タイム・フェンス・タイプ、プランニング・タイム・フェンス日数、リリース・タイム・フェンス・タイプ、リリース・タイム・フェンス日数

安全在庫

対象日数、安全在庫プランニング方法、および安全在庫レベルの計算に使用されるその他の属性

その他

許容前倒日数、バック・トゥ・バック可能、割引率、超過範囲、廃止日、プランニング方法、販売価格、標準原価

「プラン入力」作業領域からシミュレーション・セットを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ナビゲータで、「プラン入力」作業領域のリンクをクリックします。

  2. 「プラン入力」ページで、「オープン」ボタンをクリックします。

  3. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、次のようにします。

    1. 「検索」ドロップダウン・リストで、「名前」を選択します。

    2. 「検索」テキスト・ボックスに、「品目」「リソース」など、表の名前を入力します。

    3. 「検索」アイコン・ボタンをクリックします。

    4. 「品目」(または調査)表を選択して「OK」をクリックします。

  4. 「プラン入力」ページの「品目」タブ(または「リソース」タブ)で、「検索」ボタンをクリックします。

  5. 「検索結果」リージョンで、行を1行以上選択して次のようにします。

    1. 「処理」をクリックして、「シミュレーション・セットに追加」を選択します。

    2. 「シミュレーション・セットに追加」ダイアログ・ボックスで、「検索: シミュレーション・セット」の値リストの下矢印をクリックしてから、「シミュレーション・セットの作成」をクリックします。

    3. 「シミュレーション・セットの作成」ダイアログ・ボックスで、「シミュレーション・セット」フィールドに作成するシミュレーション・セットの名前を入力します。

    4. 「保存してクローズ」をクリックします。

    5. 「シミュレーション・セットに追加」ダイアログ・ボックスで、「保存してクローズ」をクリックします。

「プラン入力」作業領域からシミュレーション・セットを編集するには、次のステップを実行します。

  1. ナビゲータで、「プラン入力」作業領域のリンクをクリックします。

  2. 「プラン入力」ページで、「プラン」パネル・タブをクリックします。

  3. 「プラン」パネル・ドロワーで、次のようにします。

    1. 「シミュレーション・セット」リストを展開します。

    2. シミュレーション・セットを選択し、右クリックして「オープン」を選択します。

  4. 「シミュレーション・セット」ページで、「オープン」をクリックし、「フル・ペイン」を選択します。

  5. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、「リソース」「品目」など、表を選択して「OK」をクリックします。

    「シミュレーション・セット」ページで、「リソース」タブや「品目」タブなど、選択した表の新しいタブが開きます。

  6. 「検索」リージョンで「検索」をクリックします。

  7. 「検索結果」リージョンで、行を1行以上選択します。「処理」をクリックし、ドロップダウン・リストから「編集」を選択します。

  8. 編集ダイアログ・ボックスでは、アクセスした表に応じて、一部の属性の編集や追加の表へのドリルダウンが実行できます。次に例を示します。

    • 「リソース」表の場合、「ボトルネック」の値を変更できます。「リソース可用性」表へドリルダウンすることもできます。

    • 「品目」表の場合、「プロセス・リード・タイム」の値を変更できます。「サプライヤ」表へドリルダウンすることもできます。

  9. 完了したら、「OK」をクリックして「シミュレーション・セット」ページに戻ります。変更した行およびフィールドには、小さい色付きのドットのマークが付きます。

スプレッドシートからのシミュレーション・セットの編集

シミュレーション・セット・データをスプレッドシートにダウンロードし、特定の更新、追加、削除など、編集を加えてから、シミュレーション・セットにアップロードしなおすことができます。「プラン入力」作業領域で、シミュレーション・セットの「品目」または「供給および需要」の表を操作しているときに、「処理」メニューの「スプレッドシートで編集」オプションを使用して、表の行をMicrosoft Excelファイルにダウンロードします。

注意: スプレッドシートを使用する前に、「ナビゲータ」「ツール」の下にあるデスクトップ統合インストーラをダウンロードしてインストールする必要があります。そうしないと、情報をスプレッドシートにダウンロードしたり、スプレッドシートから情報をアップロードすることはできません。

Microsoft Excelスプレッドシートでシミュレーション・セットの「品目」または「供給および需要」表のデータを編集するには、次のステップを実行します。

  1. 「プラン入力」作業領域で、「プラン」パネル・タブをクリックします。

    注意: シミュレーション・セットは、「プランニング・セントラル」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」または「供給プランニング」作業領域から編集することもできます。ただし、シミュレーション・セットで「供給および需要」表を使用できるのは、「供給プランニング」作業領域で編集された場合のみです。
  2. 「プラン」パネル・ドロワーで、次のようにします。

    1. シミュレーション・セットのリストを展開します。

    2. 編集するシミュレーション・セットを選択し、右クリックして「オープン」をクリックします。シミュレーション・セットが開きます。

  3. 「オープン」メニューで「フル・ペイン」を選択します。「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスが開きます。

  4. 「品目」表または「供給および需要」表を選択して、「OK」をクリックします。シミュレーション・セットのページで表が開きます。

  5. シミュレーション・セット内の表の行の検索を実行します。

  6. 表の「処理」メニューで、「スプレッドシートで編集」をクリックします。ダイアログ・ボックスが開き、保存するかMicrosoft Excelファイルを開くように求められます。

  7. スプレッドシートを開きます。「接続」ダイアログ・ボックスが開き、アプリケーションのURLに接続するように求められます。

  8. 「はい」をクリックします。ダイアログ・ボックスが開き、資格証明を入力するように求められます。

  9. Oracle Applications Cloudの資格証明でサインインします。シミュレーション・セットのデータでスプレッドシートがリフレッシュされます。

  10. データを編集します。

    タスク ステップ

    シミュレーション・セットの「品目」表に品目を追加する

    スプレッドシートの「品目」メニューで「品目の追加」アイコンをクリックし、表示される「品目の追加」ダイアログ・ボックスで値を指定します。既存の品目を追加するか、既存の品目に基づく品目を作成できます。

    シミュレーション・セットの「供給および需要」表にオーダーを作成する

    スプレッドシートの「供給および需要」メニューにある「オーダーの作成」アイコンをクリックし、表示される「オーダーの作成」ダイアログ・ボックスで値を指定します。(セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングには適用されません。)

    行を編集する

    グレー表示されていない行セルの値を変更します。行の「変更済」列の下のセルに記号が表示されます。

    行を削除する

    「削除用にマーク」列で対応するセルをクリックします。セルには、表の行を削除用にマークする記号がセルに表示されます。行の選択を解除するには、セルを再度クリックします。

  11. 「品目」または「供給および需要」メニューの「アップロード」アイコンをクリックします。表示される「アップロード・オプション」ダイアログ・ボックスで、使用するオプションのチェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックします。データがシミュレーション・セットにアップロードされます。

  12. シミュレーション・セットを保存します。変更が表示され、色付き記号でマークされます。

  13. スプレッドシートを保存して閉じます。

プランニング・セントラルでは、プランでの需要および供給の変更による影響をシミュレートできます。

品目シミュレーション・セット

品目シミュレーション・セットを使用して、「プランニング・セントラル」作業領域内で品目-組織パラメータを編集した後、編集した値を使用してプランを実行できます。需要および供給の変更をすばやくシミュレートし、その変更でプラン出力を分析できます。

プランを開いた後、「供給および需要」表を開いて次の変更を行います。

  • 需要の追加: 手動需要を作成し、日付および数量を確定します。

  • 需要の取消: 需要を確定し、確定日を変更します。

  • 需要の再スケジュール: 需要を確定し、確定日を変更します。

  • 新規計画オーダーの追加: 計画オーダーを作成し、確定日および数量を設定します。

  • 供給および計画オーダーの取消: 供給を確定し、確定数量をゼロに設定します。

  • 供給の再スケジュール: 供給を確定し、確定日を変更します。

「現在のデータでリフレッシュしない」オプションを選択してプランを実行すると、需要および供給の変更結果を表示できます。