他のビジネス・オブジェクトとの関係

関係は、あるビジネス・オブジェクトから別のビジネス・オブジェクトにリンクされた関連付けです。あるビジネス・オブジェクトに対して関係を設定すると、もう一方のオブジェクトに、最初のオブジェクトに対する関係が自動的に作成されます。関係には区別や階層はありません。設定される関係のタイプは、依存関係を評価し、確認と検証および履行を追跡するユーザーには重要です。オブジェクトからの影響があるかどうか(オブジェクトが別のオブジェクトに影響を及ぼすかどうか)やオブジェクトが要求された関係を履行するかどうかを把握することは、いずれもイノベーション・プロセスをどのように進めるかを知る上で役立ちます。

オブジェクトとともに関係を複製することはできません。

アプリケーションまたはシステムにおけるビジネス・オブジェクト間の関係

関係は、アプリケーションによってリストされ、次のアプリケーションまたはシステムのビジネス・オブジェクト間で設定できます。

  • 任意のイノベーション管理モジュール(「コンセプト」、「提案」または「アイデア」のワークスペース)で作成されたビジネス・オブジェクト間

  • イノベーション管理オブジェクトと製品開発品目との間

  • イノベーション管理オブジェクトから別の互換性のあるシステム(Agile Product Lifecycle Managementなど)のビジネス・オブジェクト

イノベーション管理オブジェクトへの関係リンクを使用すると、そのオブジェクトは新規タブにオープンします。構成済の互換性のあるシステム(Agile Product Lifecycle Managementなど)のオブジェクトへの関係リンクを使用すると、オブジェクトは新規タブにオープンします。

ノート: イノベーション管理外のビジネス・オブジェクトを関係の対象とするには、管理者が、互換性のあるアプリケーションに対するオブジェクト・タイプをユーザーのシステム上に設定する必要があります。たとえば、使用しているシステムに製品開発が構成されている場合は、検索で使用できるタイプのリストに品目が表示されることを確認してください。

Oracle Cloud Innovation Management (IM)およびOracle Agile Product Lifecycle Management (PLM)の現在のリリースは、双方向の関係について動作保証されています。両方の側で正しく構成され、イノベーション管理ビジネス・オブジェクトをPLMで表示でき、同様にPLMビジネス・オブジェクトをイノベーション管理で表示できます。また、関係はイノベーション管理(バージョン)とPLM (改訂)の間でバージョン固有であるため、バージョンは関係の一部として保守されます。

「関係」表の要件の新規バージョン

前述の情報によってビジネス・オブジェクト間に関係を設定できることを考慮して、このリストには、いずれかのオブジェクトが変更されたために「後のバージョン」が存在する場合、「変更済」アイコンが表示されます。変更済アイコンにマウスを重ねると、ツール・ヒント「後のバージョンで変更済」が表示されます。

元の関係(オブジェクトと別のオブジェクトの特定バージョンとの関係)が、いずれか一方のオブジェクトが新規バージョンに移動した後も有効のままであることには理由がある場合があるため、「関係」表のオブジェクトは自動的に更新または変更されません。ただし、その時点で後のバージョンが存在していることは示します。

変更済および新規バージョンが存在する場合は、次に示すビジネス・オブジェクトの「関係」表に「変更済」アイコンが表示されます。

  • 任意のイノベーション管理モジュール(「コンセプト」、「提案」または「アイデア」のワークスペース)に表示される要件

  • 要件と関係がある製品開発の品目

  • 関係がある(イノベーション管理の)要件とAgile PLMのビジネス・オブジェクト(これらでは、相互の「関係」表に新規バージョンが存在することが適宜示されます)。