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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareカスタム・テクノロジ・アダプタの開発
12c (12.1.3)
E57538-04
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1.1 予備的決定: アダプタを一方向と双方向のいずれにするか

カスタム・アダプタを作成する際に、最初に決定する必要がある事項は、カスタム・アダプタを一方向と双方向のいずれにするか、すなわちアウトバウンド(同期)操作の呼出しをサポートするかどうか、つまりJCA共通クライアント(CCI) APIを使用するかどうかです。あるいは、アダプタでアウトバウンドとインバウンド両方の(非同期)メッセージ・フローをサポートする必要があるかどうかです。

この決断を下し、アウトバウンドおよびインバウンド・メッセージ・フローをサポートするカスタム・アダプタを作成する場合、次の点について認識しておくことが重要です。

これらの仕様(Java Beans)はそれぞれ、アダプタでサポートする特定の操作を定義する名前と値のペアとしてメタデータを提供します。

たとえば、FTPアダプタの場合、相互作用の仕様では、DirectoryというBeanプロパティが公開されます。FTPアダプタが呼び出された場合、呼出し元は、相互作用の仕様プロパティDirectoryを設定することによって(たとえば、FtpInteractionSpec.setDirectory("/tmp/receive")を設定することによって)、特定のディレクトリにペイロードを配置するようアダプタに指示することができます。

アダプタで異なる種類またはカテゴリの呼出しがサポートされる場合、それぞれの呼出しで別々のプロパティ・セットが必要であり、javax.resource.cci.InteractionSpecの個別実装によって各呼出しタイプをモデリングできます。

たとえば、アダプタではさらに、SshFtpInteractionSpecおよびSSLFtpInteractionSpecを実装できます。1つ目の相互作用の仕様ではS-FTPプロトコルがサポートされ、2つ目の相互作用の仕様ではFTP/Sプロトコルがサポートされます。

この情報およびアダプタでサポートされる操作に関するアダプタ使用の可能性について認識しておくことは、カスタマイズにおいて役立つ一歩となります。