次の各トピックでは、ADF Facesの新機能と変更された機能について、およびこのガイドに記載されているその他の重要な変更について紹介します。
Oracle JDeveloperおよびOracle Application Development Framework (Oracle ADF)のOracle Fusion Middlewareリリース12c (12.1.3)には、次の新しい開発機能と変更された開発機能が含まれています。これらの機能について、このガイドで説明します。
showDetail
、showDetailHeader
およびpanelBox
コンポーネントの新しいプロパティChildCreation
。これは、UIComponent
の子が作成されるタイミングを決定します。詳細は、9.9項「コンテンツの動的な表示および非表示」を参照してください。この属性は、panelAccordion
およびpanelTabbed
コンポーネントでも使用できます。詳細は、9.10項「パネルにおけるコンテンツの表示または非表示」を参照してください。
panelTabbed
、panelAccordion
およびpanelDrawer
コンポーネントを作成する新しいウィザード。詳細は、9.10項「パネルにおけるコンテンツの表示または非表示」を参照してください。
panelBox
およびshowDetail
コンポーネントを最大化する新しいプロパティ。詳細は、9.9項「コンテンツの動的な表示および非表示」を参照してください。
コンポーネント間の遷移を提供する新しいdeck
コンポーネント。詳細は、9.11項「コンポーネント間の遷移の追加」を参照してください。
実行時にrichTextEditor
コンポーネントをサイズ変更する、新しいプロパティDimensionsFrom
。詳細は、11.8項「richTextEditorコンポーネントの使用方法」を参照してください。
表のscrollPolicy
属性の新しいloadMore
値。タブレット装置でのレンダリング時に、追加のレコードをフェッチおよび表示するための簡単な方法を提供します。さらに、新しい-tr-overflow-style
スキニング・キーは表のスクロールバーを制御します。詳細は、12.2.2項「コンテンツの配信」を参照してください。
popup
コンポーネントのanimate
プロパティの新しい値(true
)、およびその他多数のコンポーネントの新しいADFスキン・プロパティ(-tr-animate
)。詳細は、16.2.7項「アニメーションおよびポップアップに関する必知事項」を参照してください。
JDeveloperの「ADF Faces表の作成」ウィザードの変更に基づいた、更新された動的表作成手順。詳細は、21.4項「動的コンポーネントを表としてページに追加する」を参照してください。
新しいプロパティRadius
。他のノードに対して相対的なサンバーストの半径を構成します。詳細は、30.4.10項「サンバースト・ノードの半径の構成」を参照してください。
新しいプロパティLabelHAlign
。サンバースト・ノードのラベル位置を構成します。詳細は、30.2.3.1項「サンバーストの構成」を参照してください。
新しいDVT構成可能なチャート・コンポーネント。HTML5でのクライアント側のレンダリングをサポートします。DVTグラフ・タイプはサーバー側のレガシー・グラフに置き換わったものです。これには面グラフ、バブル・チャート、組合せグラフ、横棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図およびスパーク・チャートがあります。詳細は、第23章「チャート・コンポーネントの使用方法」を参照してください。
新しいDVT構成可能なゲージ・コンポーネント。HTML5でのクライアント側のレンダリングをサポートします。DVTゲージ・タイプには、ダイアル、LED、評価、水平ステータス・メーターおよび円形ステータス・メーターがあります。詳細は、第24章「ゲージ・コンポーネントの使用方法」を参照してください。
新しいプロパティinitialZooming
。これま、テーマ・マップの初期ズームを構成し、基準となるマップ全体を表示しないで、レンダリングされた領域およびポイント・データ・レイヤーに合せるためのものです。詳細は、28.7.4項「テーマ・マップのデータ・ズームを構成する方法」を参照してください。
新しいプロパティisolatedRowKey
およびdisclosedRowKey
。これは、テーマ・マップの面データ・レイヤーを構成して、分離したデータ領域のレンダリングおよびズームを行うためのものです。詳細は、28.7.4項「テーマ・マップのデータ・ズームを構成する方法」を参照してください。
新しいプロパティmarkerZoomBehavior
。これは、ズーム・インまたはズーム・アウト時に、テーマ・マップにスケール変更されたマーカーおよびラベルの相対的なサイズを構成するためのものです。詳細は、28.7.5項「非表示のエリア・レイヤーを構成する方法」を参照してください。
スキニング・キーの代替方法。これは、テーマ・マップのエリア・レイヤーで、background-color
およびborder-color
のareaStyle
プロパティのCSS属性をtransparent
に設定し、非表示のエリア・レイヤーを作成するためのものです。詳細は、28.7.5項「非表示のエリア・レイヤーを構成する方法」を参照してください。
テーマ・マップのbasemap
プロパティのサポート。これは、カスタム・ベース・マップを定義するXMLメタデータ・ファイルの定義を指すエリア・レイヤーを指定するためのものです。詳細は、第28.7.6項「カスタム・ベース・マップの定義」を参照してください。
新しいプロパティtableActiveRowKey
。これは、ガント・チャートの表領域の現在アクティブな行を決定するためのものです。詳細は、26.2.6項「ページへのガント・チャートの追加方法」を参照してください。
新しいプロパティcolumnStretching
。これは、ガント・チャートの表領域の列に適用する拡大のタイプを指定するためのものです。詳細は、26.2.6項「ページへのガント・チャートの追加方法」を参照してください。
新しいプロパティbackgroundBars
。スケジュール・ガント・チャートのモデルが、月次、週次、日次のスケジュールで変更されるリソースの稼働時間の間隔をカスタマイズします。詳細は、26.3.5項「スケジュール・ガント・チャートでの背景の棒の構成」を参照してください。
リリース12c(12.1.3)に対応して、このドキュメントは修正と明確化のためにいくつかの面で更新されました。さらに、次の各項では次のような大きな変更または追加も行われました。
af:convertNumber
の四捨五入動作について説明するために、7.3.4項「数値コンバータの四捨五入動作に関する必知事項」を更新しました。
richTextEditor
コンポーネントのフッター・ファセットを使用してユーザー・インタフェース要素を表示する方法について説明するために、11.8項「richTextEditorコンポーネントの使用方法」を更新しました。
12.5.1項「表へのフィルタ処理機能の追加方法」の手順を更新しました。
splitterCollapsed
およびsplitterPosition
属性を使用して、カレンダの日表示と週表示の終日アクティビティ領域と時間指定アクティビティ領域を分ける方法について説明するために、17.3.1項「Calendarコンポーネントの構成方法」を更新しました。
getInlineStyle
メソッドおよびdateHeaderStamp
ファセットを使用するカレンダの月グリッドの日付に背景色を設定して、DateCustomizer
によって日付を色分する方法について説明するために、17.6.3項「日付のカスタマイズ方法」を更新しました。また、DateCustomizer
を使用して、日のヘッダーの空白部分に文字列(1日に作業する合計時間の表示など)を追加する方法についても説明しています。
outputFormatted
コンポーネントに許可された値の書式設定リストに<h1>-<h6>
タグを含めるために、表18-1 af:outputFormatted値で使用するための書式設定コードを更新しました。
outputText
コンポーネントのescape属性がfalseに設定される場合に、起こりうるセキュリティの問題についての注意事項を記載するために、例18-2を更新しました。
アクティブ・データ・サービスのサポートを使用して、ADFデータ視覚化(DVT)コンポーネントのリストからレガシー・ゲージおよびグラフ・コンポーネントを削除するために、37.1.1項「アクティブ・データ・サービスのユースケースおよび例」を更新しました。
「グラフ・コンポーネントの使用方法」の章を付録H「グラフ・コンポーネントの使用方法」」に移動し、面グラフ、棒グラフ、バブル・チャート、組合せグラフ、横棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図およびスパーク・チャートへの参照を削除しました。ファンネル、パレート、レーダーおよび株価以外のすべてのグラフはクライアント側のチャート・コンポーネントに置き換わりました。チャート・コンポーネントの詳細は、第23章「チャート・コンポーネントの使用方法」を参照してください。
「カスタムADF Facesコンポーネントの作成」の章を削除しました。