Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発 12c (12.1.3) E59441-03 |
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次のトピックはOracle JDeveloperとOracle Application Development Framework (Oracle ADF)の新機能と変更された機能、およびこのガイドで説明されているその他の重要な変更点について概要を示しています。以前のJDeveloperリリースでは、このドキュメントは『Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』というタイトルでした。
Oracle JDeveloperおよびOracle Application Development Framework (Oracle ADF)のOracle Fusion Middlewareリリース12c (12.1.3)には、次の新しい開発機能と変更された開発機能が含まれています。これらの機能について、このガイドで説明します。
ADF Business Components
「問合せのテスト」ダイアログを使用して、Oracle Database変更通知とビュー・オブジェクトのカスタム問合せ文の互換性をテストできます。「問合せのテスト」ダイアログの「変更通知」タブで、変更通知に対して問合せを登録できるかどうか、または互換性のために問合せを変更する必要があるかどうかを確認します。詳細は、5.12.7「ビュー・アクセッサのビュー・オブジェクトを自動的にリフレッシュする方法」を参照してください。
デフォルトのネームスペース接頭辞の設定およびURIから除外するパッケージの名前の指定により、生成されたSDOスキーマおよびSOAP Webサービス・ターゲット・ネームスペースのURIを成形できるようになりました。詳細は、15.2.15項「ADF Webサービス・インタフェース生成用プリファレンスの設定方法」を参照してください。
SOAP Webサービス・クライアントがユーザー・インタフェースをプログラムで生成する必要があり、サービス・ビュー・インスタンスとその属性を正しい識別ラベルとともに表示する必要がある場合に、「表示名」UIヒントを有効にできるようになりました。詳細は、15.2.16項「サービス・ビュー・インスタンスと属性の表示名の設定方法」を参照してください。
Groovy式を使用してUIヒントを定義できるようになりました。エンティティ・オブジェクトおよびビュー・オブジェクトの概要エディタの「属性」ページの「UIヒント」タブに表示されるすべてのUIヒントでは、式を指定できます。詳細は、4.6項「エンティティ・オブジェクトの属性のコントロール・ヒントの定義」を参照してください。
base64
バイナリ・ストリームから変換されたClobDomain
属性を含むSDOベースのSOAP Webサービスを、特定の文字エンコーディングで文字ストリームにパブリッシュできます。詳細は、15.2.21項「ClobDomainタイプ属性の文字エンコーディングの指定方法」を参照してください。
ビジネス・ルールと属性のデフォルト値の定義に使用されるGroovyスクリプトにデバッグ用のブレークポイントを設定できます。詳細は、42.10.1項「Groovyスクリプトのブレークポイントの設定方法」を参照してください。
ADFタスク・フロー
アプリケーションのadf-config.xml
ファイルで<max-root-view-ports>
)プロパティの値を指定することで、アプリケーションのアクティブなルート・ビュー・ポート数を最小化できるようになりました。詳細は、24.8項「アプリケーションでのアクティブなルート・ビュー・ポート数の最小化」を参照してください。
アプリケーションのadf-config.xml
ファイルで<debug-history-size>
要素を構成して、イベントの収集を停止したり、アプリケーションでインシデントが発生した場合にADFコントローラが診断フレームワークにレポートするために収集するイベント数を変更できます。詳細は、24.12項「Oracle Fusion Middleware診断フレームワークへのインシデントのレポート」を参照してください。
ADFデータ視覚化コンポーネント
クライアント側チャート(面チャート、棒グラフ、バブル・チャート、複合チャート、横棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図、スパーク・チャート)を使用してユーザー・インタフェースを作成できるようになりました。チャートは、サーバー側の面グラフ、棒グラフ、バブル・グラフ、組合せグラフ、横棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図およびスパーク・グラフを置換します。詳細は、35.2項「データバインドされたチャートの作成」を参照してください。
クライアント側のダイアル・ゲージ、LEDゲージ、評価ゲージおよびステータス・メーター・ゲージも使用できます。ゲージは、サーバー側のダイアル・ゲージ、LEDゲージ・ステータス・メーター・ゲージおよび仮想ステータス・メーター・ゲージを置換します。追加情報は、35.4項「データバインドされたゲージの作成」を参照してください。
テーマ・マップにマーカーを構成して、イメージ・ファイルを使用してデータを表示したりイメージを回転して方向を表示できるようになりました。追加情報は、37.3.4.5項「イメージを使用したデータの表示方法」を参照してください。
リリース12c (12.1.3)について、このドキュメントの一部が更新されています。次の表に、追加または変更された項を示します。
第II部 ビジネス・サービスの構築
カスタム・エンティティ・オブジェクト・クラス、ビュー・オブジェクト・クラス、ビュー行クラスで実装するメソッドで、アプリケーション・モジュールおよびビュー・オブジェクトの依存性を回避する方法について説明する新しい項が追加されました。4.14.9項「カスタム・エンティティ・オブジェクトのメソッドに関する必知事項」および10.1.3.4項「親アプリケーション・モジュール・タイプにおける依存性の作成の回避」を参照してください。
複合エンティティ関係のあるバッチの使用について、バッチ更新の使用を明確にするように項が改訂されました。4.9.3項「バッチ更新の使用方法」および4.10.13.7項「コンポジット・エンティティ・オブジェクトでのバッチ更新の使用」を参照してください。
「ビュー・オブジェクトの作成」ウィザードで作成するすべてのビュー・オブジェクトの新しいデフォルトとして宣言的SQLモードを強調するように、ビュー・オブジェクトの定義に関する章が改訂されました。5.3項「宣言SQLモードでのビュー・オブジェクトの使用」を参照してください。
エキスパート・モードをカスタムSQLモードで置換するように、ビュー・オブジェクトの定義に関する章が改訂されました。概要エディタとウィザードは、ビュー・オブジェクトの編集をモード名で参照しなくなりましたが、機能は以前のリリースと同じままです。5.8項「ビュー・オブジェクトとカスタムSQLの操作」を参照してください。
行検索とビュー基準の関係を説明する新しい項が追加されました。5.11.3項「ビュー基準と行検索の使用方法に関する必知事項」を参照してください。
ビュー・オブジェクトに対して自動リフレッシュを有効にする前にOracleデータベース問合せ結果変更通知との互換性について問合せをテストする必要があることを説明するように、「自動リフレッシュ」プロパティの設定に関する項が改訂されました。5.12.7項「ビュー・アクセッサのビュー・オブジェクトを自動的にリフレッシュする方法」を参照してください。
章を修正して、JDeveloperでの多相ビュー・オブジェクトの作業に関する詳細な説明を追加しました。第7章「多相ビュー・オブジェクトの定義」を参照してください。
代替データ・ソースに対してビュー・オブジェクトを有効にする方法を説明するように、REF CURSORなどの代替データ・ソースからのビュー・オブジェクトの作成に関する項が改訂されました。10.5項「代替データソースに対するプログラムでのビュー・オブジェクトの使用」を参照してください。
populateAttributeForRow()
メソッドがビュー・オブジェクトの属性に目的のデータ・タイプを移入することは前提としないようユーザーに注意するために、ストアド・プロシージャ内にカプセル化される問合せの結果の操作に関する項が改訂されました。10.5.4項「REF CURSORでのビュー・オブジェクトの作成方法」を参照してください。
実装する検証のタイプの選択に関するガイドラインを提供する項を追加しました。11.2項「検証を実装する場所の決定」を参照してください。
アプリケーション・モジュールのビュー・インスタンスを外部SOAP Webサービスとして使用可能にするための、SDOベースのサービス・インタフェースのパブリッシュに関する章の名前が変更されました。第15章「アプリケーション・モジュールによるSOAP Webサービスの作成」を参照してください。
オプションでクライアント・サービス・インタフェースに追加できる組込みメソッドと、多相サブタイプ・ビュー・オブジェクトでの作業の制約を説明するように、アプリケーション・モジュール・サービス・インタフェースの有効化に関する項が改訂されました。15.2.1項「アプリケーション・モジュール・サービス・インタフェースの有効化の方法」を参照してください。
項を追加して、ビュー・オブジェクト・サブタイプが多相ビュー・コレクションをサポートするためにSDOベースのサービス・インタフェースでビュー・インスタンスを拡張する場合に行われる処理を説明しました。15.2.3項「多相ビュー・オブジェクトを持つアプリケーション・モジュール・サービス・インタフェース作成すると行われる処理」を参照してください。
項を追加して、SDOサービス・インタフェースを介して公開される多相ビュー・コレクションで作業する方法を説明しました。15.4項「コンシューミング・アプリケーションでの多相コレクションへのアクセス」を参照してください。
拡張コンポーネントが親コンポーネントの属性および属性プロパティを継承する理由を説明するように、ADFビジネス・コンポーネントの拡張に関する項が改訂されました。16.8.3.1項「親コンポーネントから継承された拡張コンポーネントの属性」を参照してください。
第III部 ADFモデル・レイヤーの使用
ADFコントローラのデフォルトのエラー処理メカニズムの動作を明確にするための項が追加されました。18.2.3項「デフォルトのエラー処理に関する必知事項」を参照してください。
第IV部 ADFタスク・フローの作成
タスク・フローの概要エディタから「コントローラ・トランザクションなし」オプションを選択するタスク・フローがトランザクション操作(トランザクションの開始、コミットまたはロールバック)を実行しないことを明確するために項が改訂されました。24.3項「タスク・フローのトランザクションの管理」を参照してください。
2つのバインド・タスク・フロー・トランザクションを完全に分離して、別々にコミットまたはロールバックできるようにする際に発生する相互作用について説明する項が追加されました。24.3.3.1項「完全に切り離されたトランザクションの作成」を参照してください。
2つのバインド・タスク・フローを構成して、接続リソースを保存するトランザクションを共有したり、コール先のバインド・タスク・フローをコール元のバインド・タスク・フロー・トランザクションに結合できないときにトランザクションを停止する際に発生する相互作用について説明する項が追加されました。24.3.3.2項「コール先のバインド・タスクと既存のトランザクションとの結合の保証」を参照してください。
コール元のバインド・タスク・フロー・トランザクションが存在する場合はそのトランザクションに結合し、存在しない場合は独自のトランザクションを作成するバインド・タスク・フローをコールする際に発生する相互作用について説明する項が追加されました。24.3.3.3項「可能であれば既存のトランザクションを使用」を参照してください。
同じデータ・モデル・プロジェクト内の個々のルート・アプリケーション・モジュールが異なるデータ・ソースに接続する場合に加える構成変更について説明する項が追加されました。24.3.4項「ADFビジネス・コンポーネントのデータベース接続とタスク・フローのトランザクション・オプションに関する必知事項」を参照してください。
第V部 データバインドされたWebユーザー・インタフェースの作成
リストにオブジェクトのコレクションを表示する必要がある場合にlistView
コンポーネントを使用する方法を説明する新しい項が追加されました。詳細は、29.5項「コレクションのリスト・ビューの作成」を参照してください。
ADF FacesのlistView
コンポーネントを使用してマスター/ディテール・コレクションの階層を単純なツリー表に表示する方法を説明する新しい項が追加されました。詳細は、31.6項「リスト・ビューを使用したマスター/ディテール・オブジェクトの表示」を参照してください。
データバインドされたグラフの作成に関する項が改訂され、円チャートおよび棒グラフで置換されたレガシー円グラフおよび棒グラフへの参照が削除されました。追加情報は、35.3項「データバインドされたグラフの作成」および35.2項「データバインドされたチャートの作成」を参照してください。
データバインドされたゲージの作成に関する項が改訂され、クライアント側ゲージでサポートされていないゲージ・セットへの参照が削除されました。追加情報は、35.4項「データバインドされたゲージの作成」を参照してください。
データバインドされたピボット・テーブルの作成に関する項が改訂され、データ・バインディング・ウィザードでサポートされなくなったライブ・データ・プレビューへの参照が削除されました。追加情報は、36.2項「データバインドされたピボット・テーブルの作成」を参照してください。
データバインドされた階層ビューアの作成に関する項が改訂され、属性は作成時にのみタイトルおよび最初の2つのパネル・カードに自動的に割り当てられるようになったことが反映されました。追加情報は、39.2項「データバインドされた階層ビューアの作成」を参照してください。
データバインドされたツリーマップおよびサンバーストの作成に関する項が改訂され、作成時に明示的に設定されていないかぎり、属性はページ・バインディングに含まれないことが反映されました。追加情報は、39.3項「データバインドされたツリーマップおよびサンバーストの作成」を参照してください。
プレーンJavaオブジェクト(POJO)でコンテキスト・イベントを作成する方法を説明する新しい項が追加されました。40.5項「プレーンJavaオブジェクト(POJO)を使用したコンテキスト・イベントの作成」を参照してください。
第VI部 アプリケーションの完成
ユーザーがFusion Webアプリケーションからログアウトするときにユーザーを別のホスト・サーバーにリダイレクトする方法を説明する新しい項が追加されました。41.7.7項「異なるホスト・サーバーへのリダイレクトに関する必知事項」を参照してください。
エンティティ行APIおよびADFセキュリティELメソッドを使用して、セキュリティで保護されたエンティティ・オブジェクト操作のユーザー権限をテストする方法を説明する新しい項が追加されました。41.11.3項「エンティティ・オブジェクト操作の認可チェックの実行方法」を参照してください。
アクティブ・データ・サービス・サポートのあるADFデータ視覚化(DVT)コンポーネントのリストからレガシー・ゲージおよびグラフ・コンポーネントを削除するように項を改訂しました。サポートされるコンポーネントのリストは、47.1.1項「アクティブ・データ・サービスのユースケースおよび例」を参照してください。
(PPR)を使用して動的に追加されたコンポーネントでの、またはタスク・フロー・コール・アクティビティからWebページまたはリージョンを起動するときのActive Data Service (ADS)の使用に関する制限事項を削除するように項が改訂されました。この両方の制限事項は現在はなくなり、ADSはPPRとタスク・フロー・コール・アクティビティで機能するようになりました。ADSの制限事項の現在のリストは、47.1.2項「アクティブ・データ・サービス・フレームワークの制限」を参照してください。
Fusion Webアプリケーションを高可用性環境に統合する方法を説明する新しい章が追加されました。第48章「Fusion Webアプリケーションの高可用性の構成」を参照してください。
ユーザー・アクションをモニターするためのアプリケーションでのクリック履歴の有効化に関する情報を追加するように項が改訂されました。49.3.3.5項「RUEIの適用とクリック履歴の有効化」を参照してください。
以前のリリースのベスト・プラクティスの推奨事項では、RAMに制限がありADFビジネス・コンポーネントの受動化/アクティブ化サイクルを使用してメモリー使用量を軽減するサーバー環境を優先していましたが、これを削除するように項が改訂されました。第50章「Fusion Webアプリケーションでの状態管理の使用」および第51章「アプリケーション・モジュール・プールのチューニング」全体で改訂された項を参照してください。
今日のシステムでアプリケーション・モジュールの受動化/アクティブ化を最小限に抑えることの重要性については、50.2項「受動化とアクティブ化が行われるタイミングの管理」と51.2.5.1項「プール動作に関するパラメータ」を参照してください。
ADFアプリケーション・モジュール・プールの構成パラメータを設計時に設定してアプリケーション・モジュール・プールの動作に影響を与える方法について説明する項が追加されました。51.2.5項「アプリケーション・モジュール・プールの構成パラメータに関する必知事項」を参照してください。
第50章「Fusion Webアプリケーションでの状態管理の使用」のADFアプリケーション・モジュール・プールの構成パラメータについて説明していた項が削除されました。
これらのパラメータは、51.2.1項「構成プロパティの宣言的設定方法」で説明するように、現在はパフォーマンスのチューニングの章「Oracle Application Development Frameworkのチューニング」で集中して説明されていることに注意してください。
第51章「アプリケーション・モジュール・プールのチューニング」のADFデータベース接続プールの構成パラメータについて説明していた項が削除されました。
これらのパラメータは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』に記載されなくなりました。これは、ADFデータベース接続パラメータでは、ADFビジネス・コンポーネント・モデル・プロジェクト(データ・ソース接続)の唯一の優先接続タイプがサポートされないためです。アプリケーションでJDBC URL接続タイプ(レガシーのみ)を定義する場合、このガイドの11gリリース・バージョンを参照して、ADFデータベース接続プールの構成パラメータに関するドキュメントを取得してください。
第VII部 付録
アプリケーションのバインドなしタスク・フロー・メタデータの設計時にユーザー固有のシード・カスタマイズまたは実行時のデザイン・タイムのカスタマイズのサポートを無効にするように構成できるallow-unbounded-task-flow-customizations
プロパティを説明するように項が改訂されました。A.11項「adf-config.xml」を参照してください。