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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理
12c (12.1.3)
E56229-02
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A 移行スクリプトおよび移動計画

Oracle Fusion Middlewareには、環境の移行に使用可能な一連のスクリプトが用意されています。たとえば、テスト環境を本番環境にレプリケートする場合などに使用できます。こうしたスクリプトにより、ユーザーはOracleホーム・ドメイン、Oracle WebLogic Serverドメインおよびスタンドアロン・ドメイン、さらにOracle HTTP ServerやOracle SOA Suiteなどの特定のOracle Fusion Middlewareコンポーネントの構成をコピーできます。この付録では、これらのエンティティの移行に使用可能なスクリプトについて説明します。環境を移行する際に編集する移動計画のプロパティも説明しています。

内容は次のとおりです。

A.1 移行スクリプトの理解

移行スクリプトは、Oracleホームおよびドメインとそのコンポーネントの構成のバイナリ・ファイルを、ソース環境からコピーし、ターゲット環境に貼り付けます。

これらのスクリプトは、第20章で説明されている手順と合わせて使用します。

Oracle Fusion Middlewareでは、次のjarファイルを使用して、バイナリ・ファイルおよび構成ファイルの移行に必要なスクリプトを実行します。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/jlib/cloningclient.jar
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\jlib\cloningclient.jar

表A-1は、Oracleホームまたはドメインとそのコンポーネントの移行に使用するスクリプトを示しています。

表A-1 移行スクリプト

目的: スクリプト 関連項目:

ソースOracleホームのバイナリ・ファイルをコピーする

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/copyBinary.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\copyBinary.cmd

第A.1.2.1項


コピーしたOracleホームをターゲットに適用する

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteBinary.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteBinary.cmd

第A.1.2.2項


WebLogic Serverドメインおよびコンポーネントの構成をコピーする

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/copyConfig.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\copyConfig.cmd

第A.1.2.3項


スタンドアロン・ドメインおよびコンポーネントの構成をコピーする

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/copyConfig.sh
(Windows)  ORACLE_HOME\oracle_common\bin\copyConfig.cmd

第A.1.2.4項


ノード・マネージャの構成をコピーする

(UNIX)  ORACLE_HOME/oracle_common/bin/copyConfig.sh
(Windows)  ORACLE_HOME\oracle_common\bin\copyConfig.cmd

第A.1.2.5項


ドメインまたはコンポーネントから移動計画を抽出する

(UNIX)  ORACLE_HOME/oracle_common/bin/extractMovePlan.sh
(Windows)  ORACLE_HOME\oracle_common\bin\extractMovePlan.cmd

第A.1.2.6項


コピーされたWebLogic Serverドメインの構成およびコンポーネントの構成をターゲットに適用する

(UNIX)  ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteConfig.sh
(Windows)  ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteConfig.cmd

第A.1.2.7項


コピーされたスタンドアロン・ドメインおよびコンポーネントの構成をターゲットに適用する

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteConfig.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteConfig.cmd

第A.1.2.8項


コピーされたノード・マネージャの構成をターゲットに適用する

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteConfig.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteConfig.cmd

第A.1.2.9項


不明瞭化されたパスワードが含まれるファイルを生成する

(UNIX)ORACLE_HOME/oracle_common/bin/obfuscatePassword.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\obfuscatePassword.cmd

Oracle Fusion Middlewareでは、不明瞭化したパスワードを含むファイルを生成するためのAPIも用意されています。

第A.1.2.10項



これらのスクリプトのヘルプを参照するには、-helpオプションを使用します。次に例を示します。

./pasteConfig.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.0_17 -help

ヘルプには、UNIX版のパラメータ値が示されます。Windowsなど他のプラットフォームでは、そのプラットフォームのパラメータ値に変更してください。


注意:

copyConfigおよびpasteConfigの操作時に、最大ヒープ・サイズと最大永続生成サイズを指定する次のパラメータが設定されます。

-Xmx512m
-XX:MaxPermSize=256m

これらの値は、第A.1.1項で説明されているように、T2P_JAVA_OPTIONS引数を使用してオーバーライドできます。



注意:

  • 一時ディレクトリに対しては、スペースを含むパスを指定しないでください。

  • Universal Uniform Naming Convention (UNC)パスは、Windowsではサポートされません。たとえば、次の例はサポートされていません。

    \\host_name\oracle\java\win64\jdk6\jre\bin\java
    

この項の内容は次のとおりです。

A.1.1 Javaオプションの指定

追加のJavaオプションを指定するには、T2P_JAVA_OPTIONS環境変数を定義し、その変数定義にオプションを指定します。

次の例では、Java一時ディレクトリの値を設定しています。

  • LinuxまたはUNIXの場合:

    setenv T2P_JAVA_OPTIONS "-Djava.io.tmpdir=/home/t2p/temp"
    export T2P_JAVA_OPTIONS
    
  • Windowsの場合:

    set T2P_JAVA_OPTIONS="-Djava.io.tmpdir=c:\home\t2p\temp"
    

    Windowsの場合、tempディレクトリのパスに\xを含めることはできません。含めた場合、スクリプトは失敗します。

T2P_JAVA_OPTIONSを使用してログ・レベルを設定するには、次のいずれかを実行します。

  • 構成ファイルを指定して、ログ・レベルを設定します。この場合、他のログ・ファイルおよび移行スクリプト・ログ・ファイルに対してもレベルを設定できます。次に例を示します。

    setenv T2P_JAVA_OPTIONS -Dt2p.logging.config.file=log_config_file
    

    たとえば、ログ構成ファイルには、次の内容を含めてすべてのログ出力のレベルをFINEに設定できますが、この場合org.hibernateのレベルはFINESTに設定されます。

    #Root logger
    .level = FINE
    # Set the level of external loggers.
    org.hibernate.level = FINEST
    
  • 環境変数でログ・レベルを設定します。次に例を示します。

    setenv T2P_JAVA_OPTIONS -Dt2p.logging.level=level
    

    この場合、レベルはOFF、SEVERE、WARNING、INFO、CONFIG、FINE、FINER、FINEST、ALLのいずれかに設定できます。

または、スクリプトの-debugオプションで、false (デフォルト)を指定するとログ・レベルはFINEに設定され、trueを指定するとログ・レベルはFINESTに設定されます。

優先順位は次のとおりです。

  • 構成ファイルの環境変数による設定

    setenv T2P_JAVA_OPTIONS -Dt2p.logging.config.file=log_config_file
    
  • 環境変数によるログ・レベルの設定

    setenv T2P_JAVA_OPTIONS -Dt2p.logging.level=level
    
  • コマンド行で-debugオプションを指定

A.1.2 移行スクリプトの構文

次の各項では、移行スクリプトの構文について説明します。構文の後の表で、そのオプションについて説明します。


注意:

  • この章のこれ以降の表に示すように、ほとんどのオプションにはショートカット名があります。

  • オプションの値に空白を入れることはできません。たとえば、Windowsでは、-archiveLocオプションの値として次のような文字列を渡すことはできません。

    C:\tmp\Archive Files
    

    ただし、JavaHomeオプションの値にはスペースを含めることができます。

  • Windowsでは、UNIXコマンドをサポートするMKSまたは別のアプリケーションをコマンド・プロンプトで使用していない場合、または値にWindows固有のデリミタ(等号(=)、カンマ(,)など)が含まれている場合は、値全体を二重引用符(")で囲む必要があります。次に例を示します。

    -additionalParams "search.encrypt.key=C:\T2P\encrypt.txt" 
    
  • javaHomeオプションで使用されるJavaのベンダーおよびバージョンは、次のファイル(ファイル名の前のピリオド(.)に注意してください)で定義されているJAVA_HOMEプロパティのベンダーおよびバージョンと一致する必要があります。

    ORACLE_HOME/wlserver/.product.properties
    

A.1.2.1 copyBinaryスクリプト

WebLogic Serverホームを含めて、ソースOracleホームのバイナリ・ファイルをアーカイブ・ファイルにコピーすることにより、ソースOracleホームのアーカイブ・ファイルを作成します。

copyBinaryスクリプトは、次の場所にあります。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/copyBinary.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\copyBinary.cmd

構文は次のとおりです。

copyBinary -javaHome path_of_jdk
           -archiveLoc archive_location 
           -sourceOracleHomeLoc ORACLE_HOME_location
            [-logDirLoc log_dir_path]
            [-silent {true | false}]
            [-ignoreDiskWarning {true | false}]
            [-debug {true | false}]

次の例は、LinuxでOracleホームのアーカイブを作成する方法を示しています。

copyBinary.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.0_17 
              -archiveLoc /tmp/oh_copy.jar
              -sourceOracleHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home1 

注意:

スクリプトを実行するときに、対応するJavaホームを指定する必要があります。つまり、Oracleホームが64ビットの場合、64ビットのJavaホームを指定する必要があります。Oracleホームが32ビットの場合、32ビットのJavaホームを指定する必要があります。


表A-2は、copyBinaryスクリプトのオプションを説明しています。

表A-2 copyBinaryスクリプトのオプション

オプション ショートカット 説明 必須/オプション

-javaHome

NA

Java Developer's Kitの絶対パス。

オペレーティング・システムが64ビットの場合にスクリプトによりそのことが検出され、コマンド行でスクリプトに-d64オプションが渡されます。

必須

-archiveLoc

-al

アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyBinaryスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。

アーカイブの場所は存在している必要はありません。

アーカイブの場所がOracleホーム構造内に存在しないことを確認してください。

必須

-sourceOracleHomeLoc

-soh

アーカイブを作成するOracleホームの絶対パス。指定できるのはOracleホームだけです。

以前のリリースでは、このオプションはsourceMWHomeLocでした。そのオプションは非推奨です。

必須

-invPtrLoc

-ipl

このオプションは非推奨です。指定した場合は、無視されます。UNIXおよびLinuxでは、Oracleインベントリ・ポインタへの絶対パス。

無視される

-logDirLoc

-ldl

ディレクトリの絶対パス。このディレクトリは存在していても、存在していなくてもかまいません。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。

オプション

-silent

NA

操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。つまり、確認のためのプロンプトは表示されません(デフォルト)。

確認のためのプロンプトを表示するように指定するには、このオプションを値falseで指定します。続行するには、yesと入力します(大/小文字は区別されません)。「yes」以外を入力すると、スクリプトが異常終了します。

オプション

-ignoreDiskWarning

-idw

この操作で空き容量が不十分という警告を無視するかどうかを指定します。デフォルトは、falseです。

ターゲットがNFSでマウントされている場合、またはData ONTAPなどの異なるファイル・システムにある場合、このフラグを使用する必要がある場合があります。

オプション

-debug

NA

スクリプトのログ・レベルを設定して、デバッグ情報を提供します。デフォルトはfalseで、ログ・レベルはFINEに設定されます。trueに設定すると、ログ・レベルはFINESTに設定されます。

ログ・レベルの設定に関するその他のオプションは、第A.1.1項を参照してください。



A.1.2.2 pasteBinaryスクリプト

ソースのOracleホームのバイナリ・ファイルをターゲット環境に貼り付けることによって、アーカイブをターゲットの宛先に適用します。アーカイブは同一ホストに適用することも別のホストに適用することもできます。

ターゲット環境を準備するために必要となる手順の詳細は、このスクリプトを実行する前に、第20.2.4項を参照してください。

pasteBinaryスクリプトは、次の場所にあります。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteBinary.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteBinary.cmd

構文は次のとおりです。

pasteBinary -javaHome path_of_jdk
            -archiveLoc archive_location
            -targetOracleHomeLoc target_Oracle_Home_location
            [-targetOracleHomeName Oracle_home_name]
            [-ouiParam key1=value], key2=value]
            [-ohAlreadyCloned {true | false}]
            [-executeSysPrereqs {true | false}]
            [-invPtrLoc Oracle_InventoryLocation]
            [-logDirLoc log_dir_path]
            [-silent {true | false}]
            [-ignoreDiskWarning {true | false}]
            [-debug {true | false}]

次の例は、Linux上のディレクトリ//scratch/oracle/Oracle_home_prodにアーカイブを適用する方法を示しています。

pasteBinary.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.7.0_17
               -archiveLoc  /tmp/oh_copy.jar 
               -targetOracleHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home_prod 
               -targetOracleHomeName Oracle_home_prod

表A-3は、pasteBinaryスクリプトのオプションを説明しています。

表A-3 pasteBinaryスクリプトのオプション

オプション ショートカット 説明 必須/オプション

-javaHome

NA

Java Developer's Kitの絶対パス。

オペレーティング・システムが64ビットの場合にスクリプトによりそのことが検出され、コマンド行でスクリプトに-d64オプションが渡されます。

必須

-archiveLoc

-al

アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyBinaryスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。

既存の場所である必要があります。

このオプションは、-ohAlreadyClonedオプションとは相互に排他的です。

必須

-targetOracleHomeLoc

-toh

ターゲットのOracleホームの絶対パス。

Oracleホーム・ディレクトリがその場所に存在しないこと、また存在する場合は空のディレクトリであることを確認します。それ以外の場合、このスクリプトはエラー・メッセージを返します。

-targetOracleHomeLocを別のOracleホーム内に置くことはできません。

必須

-targetOracleHomeName

-tohn

Oracleホームの名前。この名前は、OracleホームをOracle Inventoryに登録するのに使用します。

オプション

-ouiParam

-op

このスクリプトの一部として実行されるOracle Universal Installerに渡される、追加の変数。これらの変数は「キー=値」のペアで渡す必要があります。複数の変数がある場合は、カンマで区切ります。

Windowsの場合、値ペア全体を二重引用符(")で囲みます。

オプション

-ohAlreadyCloned

-ohac

ストレージレベルのクローニング・ツールを使用して作成された既存のOracleホームを、スクリプトにより再構成することを指定するフラグ。このフラグがtrueに設定された場合、ターゲットのOracleホームが存在している必要があり、また、ターゲットOracleホームにOracleホーム・バイナリが含まれている必要があります。

有効な値はtrueおよびfalseです。デフォルトはfalseです。

このオプションは、-archiveLocオプションを使用するときには使用できません。

オプション

-executeSysPrereqs

-esp

pasteBinary操作でOracleホームの前提条件を確認するかどうかを指定します。デフォルトでは、前提条件が確認されます。前提条件を確認しないことを指定するには、このオプションを値falseで指定します。

オプション

-invPtrLoc

-ipl

UNIXおよびLinuxでは、Oracleインベントリ・ポインタへの絶対パス。このオプションは、インベントリの場所がデフォルトの場所ではない場合に使用します。これによって、操作は、Oracleインベントリ・ポインタ・ファイルで指定された中央OracleインベントリにOracleホームを登録できるようになります。

oraInst.locがデフォルトの場所にない場合は、このファイルを、ルート・ユーザーとしてデフォルトの場所に、あるいはルート・ユーザーまたは通常ユーザーとしてその他の任意の場所に作成する必要があります。次では、このファイルのコンテンツの例を示しています。

inventory_loc=/scratch/oraInventory
inst_group=dba

inventory_locとして指定されたディレクトリが存在しない場合は、操作により作成されます。

インベントリの場所への書込み権限が必要です。

AIXおよびLinuxでは、デフォルトの場所は/etc/oraInst.locです。他のUNIXプラットフォームでは、デフォルトの場所は/var/opt/oracle/oraInst.locです。

このパラメータはUNIXでのみサポートされます。Windowsでこのパラメータを指定した場合、このスクリプトはエラーを返します。

インベントリがデフォルトの場所にある場合は、オプション。それ以外の場合は、Linuxでは必須。

-logDirLoc

-ldl

ディレクトリの絶対パス。このディレクトリは存在していても、存在していなくてもかまいません。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。

オプション

-silent

NA

操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。つまり、確認のためのプロンプトは表示されません(デフォルト)。

確認のためのプロンプトを表示するように指定するには、このオプションを値falseで指定します。続行するには、yesと入力します(大/小文字は区別されません)。「yes」以外を入力すると、スクリプトが異常終了します。

オプション

-ignoreDiskWarning

-idw

この操作で空き容量が不十分という警告を無視するかどうかを指定します。デフォルトは、falseです。

ターゲットがNFSでマウントされている場合、またはData ONTAPなどの異なるファイル・システムにある場合、このフラグを使用する必要がある場合があります。

オプション

-debug

NA

スクリプトのログ・レベルを設定して、デバッグ情報を提供します。デフォルトはfalseで、ログ・レベルはFINEに設定されます。trueに設定すると、ログ・レベルはFINESTに設定されます。

ログ・レベルの設定に関するその他のオプションは、第A.1.1項を参照してください。



A.1.2.3 Oracle WebLogic Serverドメイン用copyConfigスクリプト

WebLogic Serverドメインの構成のスナップショットが含まれる構成アーカイブを作成します。WebLogic Serverドメインの元になるコンポーネントは、ファイル・システム、Oracle Metadata Service (MDS)、LDAP、データベースなどの様々なデータ・ストアに構成情報を保持します。

copyConfigスクリプトは、ソース環境のそれぞれのWebLogic Serverドメインで実行する必要があります。構成アーカイブは、それぞれのソース・ドメインに対して作成されます。

スクリプトを実行するときに、管理サーバーとドメイン内のすべての管理対象サーバーが起動している必要があります。

copyConfigスクリプトは、次の場所にあります。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/copyConfig.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\copyConfig.cmd

構文は次のとおりです。

copyConfig  -javaHome path_of_jdk
            -archiveLoc archive_location 
            -sourceDomainLoc domain_location
            -sourceOracleHomeLoc Oracle_home_location
            -domainHostName domain_host_name
            -domainPortNum  domain_port_number 
            -domainAdminUserName domain_admin_username
            -domainAdminPasswordFile domain_admin_password_file
            [-mdsDataExport {true | false}]
            [-opssDataExport {true | false}] 
            [-trustKeyStoreLoc custom_trust_keystore_path]
            [-additionalParams property1=value1[, property2=value2]
            [-logDirLoc log_dir_path]
            [-silent {true | false}]
            [-debug {true | false}]

次の例では、WebLogic Serverドメインの構成をコピーしています。

copyConfig.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.0_17 
               -archiveLoc /tmp/a.jar
               -sourceDomainLoc /scratch/oracle/config/domains/WLS_domain
               -sourceOracleHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home1
               -domainHostName myhost.example.com 
               -domainPortNum 7001
               -domainAdminUserName weblogic 
               -domainAdminPasswordFile /home/oracle/password_file.txt 

表A-4は、Oracle WebLogic Serverドメイン用のcopyConfigスクリプトのオプションを説明しています。

表A-4 Oracle WebLogic Serverドメイン用copyConfigスクリプトのオプション

オプション ショートカット 説明 必須/オプション

-javaHome

NA

Java Developer's Kitの絶対パス。

オペレーティング・システムが64ビットの場合にスクリプトによりそのことが検出され、コマンド行でスクリプトに-d64オプションが渡されます。

必須

-archiveLoc

-al

アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。

必須

-sourceDomainLoc

-sdl

Javaコンポーネントが含まれるソース・ドメインの絶対パス。

Windowsでは、バックスラッシュをパスの末尾に含めないでください。

必須

-sourceOracleHomeLoc

-soh

ソースOracleホームの絶対パス。

必須

-domainHostName

-dhn

ドメインが構成されているホストの名前。

必須

-domainPortNum

-dpn

ドメインの管理サーバーのポート番号。管理ポートを有効化する場合は、管理ポートを指定する必要があります。

必須

-domainAdminUserName

-dau

ドメインの管理ユーザーの名前。

必須

-domainAdminPasswordFile

-dap

ソース環境のドメインの管理ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

必須

-mdsDataExport

-mde

アプリケーションMDSメタデータをターゲットにインポートできるように、アーカイブにエクスポートするかどうかを指定します。デフォルトはtrueです。

アプリケーションMDSメタデータにエクスポートしない場合は、falseを指定します。

このオプションがtrueに設定されると、コンポーネントをターゲットにコピーするpasteConfigスクリプトは、それ以降アプリケーションMDSメタデータをターゲットにインポートします。

オプション

-opssDataExport

-ode

Oracle Platform Security Servicesデータをエクスポートするかどうかを指定します。デフォルトはtrueです。

このオプションがtrueに設定されると、コンポーネントをターゲットにコピーするそれ以降のpasteConfigスクリプトは、Oracle Platform Security Servicesデータをターゲットにインポートします。

注意: このオプションをtrueに設定した場合、pasteConfigスクリプトを実行する前に次の環境変数を設定する必要があります。

CONFIG_JVM_ARGS "-Xmx2048M -Xms2048M"

オプション

-trustKeyStoreLoc

-tkl

信頼キーストアの場所の絶対パス。domainPortNumがSSLポートであり、管理ポートとサーバーがCustomIdentityAndCustomTrustおよびCustomIdentityAndCommandLineTrustキーストアで構成されている場合は、このパラメータを使用します。

オプション

-logDirLoc

-ldl

ディレクトリの絶対パス。このディレクトリは存在していても、存在していなくてもかまいません。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。

オプション

-additionalParams

-ap

追加パラメータと、スクリプトに渡されるその値。これらの変数は「キー=値」のペアで渡す必要があります。複数の変数がある場合は、カンマで区切ります。

Windowsの場合、値ペア全体を二重引用符(")で囲みます。

オプション

-silent

NA

操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。つまり、確認のためのプロンプトは表示されません(デフォルト)。

確認のためのプロンプトを表示するように指定するには、このオプションを値falseで指定します。続行するには、yesと入力します(大/小文字は区別されません)。「yes」以外を入力すると、スクリプトが異常終了します。

オプション

-debug

NA

スクリプトのログ・レベルを設定して、デバッグ情報を提供します。デフォルトはfalseで、ログ・レベルはFINEに設定されます。trueに設定すると、ログ・レベルはFINESTに設定されます。

ログ・レベルの設定に関するその他のオプションは、第A.1.1項を参照してください。

オプション


A.1.2.4 スタンドアロン・ドメイン用copyConfigスクリプト

スタンドアロン・ドメインの構成のスナップショットが含まれる構成アーカイブを作成します。ドメインの元になるコンポーネントは、ファイル・システムやデータベースなどの様々なデータ・ストアに構成情報を保持します。

copyConfigスクリプトは、ソース環境のそれぞれのドメインで実行する必要があります。構成アーカイブは、それぞれのソース・ドメインに対して作成されます。

copyConfigスクリプトは、次の場所にあります。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/copyConfig.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\copyConfig.cmd

構文は次のとおりです。

copyConfig  -javaHome path_of_jdk
            -archiveLoc archive_location 
            -sourceDomainLoc domain_location
            -sourceOracleHomeLoc Oracle_home_location
            [-additionalParams property1=value1[, property2=value2]
            [-logDirLoc log_dir_path]
            [-silent {true | false}]
            [-debug {true | false}]

次の例では、スタンドアロン・ドメインの構成をコピーしています。

copyConfig.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.0_17 
               -archiveLoc /tmp/a.jar
               -sourceDomainLoc /scratch/oracle/config/domains/base_domain 
               -sourceOracleHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home1/

表A-4は、スタンドアロン・ドメイン用のcopyConfigスクリプトのオプションを説明しています。

表A-5 スタンドアロン・ドメイン用copyConfigスクリプトのオプション

オプション ショートカット 説明 必須/オプション

-javaHome

NA

Java Developer's Kitの絶対パス。

オペレーティング・システムが64ビットの場合にスクリプトによりそのことが検出され、コマンド行でスクリプトに-d64オプションが渡されます。

必須

-archiveLoc

-al

アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。

必須

-sourceDomainLoc

-sdl

コンポーネントが含まれるソース・ドメインの絶対パス。

Windowsでは、バックスラッシュをパスの末尾に含めないでください。

必須

-sourceOracleHomeLoc

-soh

ソースOracleホームの絶対パス。

必須

-logDirLoc

-ldl

ディレクトリの絶対パス。このディレクトリは存在していても、存在していなくてもかまいません。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。

オプション

-additionalParams

-ap

追加パラメータと、スクリプトに渡されるその値。これらの変数は「キー=値」のペアで渡す必要があります。複数の変数がある場合は、カンマで区切ります。

Windowsの場合、値ペア全体を二重引用符(")で囲みます。

オプション

-silent

NA

操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。つまり、確認のためのプロンプトは表示されません(デフォルト)。

確認のためのプロンプトを表示するように指定するには、このオプションを値falseで指定します。続行するには、yesと入力します(大/小文字は区別されません)。「yes」以外を入力すると、スクリプトが異常終了します。

オプション

-debug

NA

スクリプトのログ・レベルを設定して、デバッグ情報を提供します。デフォルトはfalseで、ログ・レベルはFINEに設定されます。trueに設定すると、ログ・レベルはFINESTに設定されます。

ログ・レベルの設定に関するその他のオプションは、第A.1.1項を参照してください。



A.1.2.5 ノード・マネージャ用のcopyConfigスクリプト

ノード・マネージャの構成のスナップショットが含まれる構成アーカイブを作成します。

copyConfigスクリプトは、ソース環境のそれぞれのノード・マネージャでホストごとに実行する必要があります。構成アーカイブは、それぞれのソース・ノード・マネージャに対して作成されます。


注意:

ドメインごとのノード・マネージャの場合は、明示的に移動する必要はありません。ドメインの移動時に移動されます。


copyConfigスクリプトは、次の場所にあります。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/copyConfig.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\copyConfig.cmd

構文は次のとおりです。

copyConfig  -javaHome path_of_jdk
            -archiveLoc archive_location
            -sourceNMHomeLoc source_Node_Manager_Home_location
            [-logDirLoc log_dir_path]
            [-silent {true | false}]
            [-debug {true | false}]

次の例は、/scratch/oracle/Oracle_home1/wlserver/common/nodemanagerにあるソース・ノード・マネージャの構成のコピーを作成する方法を示しています。

copyConfig.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.7.0_17
              -archiveLoc /tmp/nm.jar
              -sourceNMHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home1/wlserver/common/nodemanager

表A-6は、ノード・マネージャ用のcopyConfigスクリプトのオプションを説明しています。

表A-6 ノード・マネージャ用のcopyConfigスクリプトのオプション

オプション ショートカット 説明 必須/オプション

-javaHome

NA

Java Developer's Kitの絶対パス。

オペレーティング・システムが64ビットの場合にスクリプトによりそのことが検出され、コマンド行でスクリプトに-d64オプションが渡されます。

必須

-archiveLoc

-al

アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。

必須

-sourceNMHomeLoc

-snh

ソースのノード・マネージャ・ホームの絶対パス。

必須

-logDirLoc

-ldl

ディレクトリの絶対パス。このディレクトリは存在していても、存在していなくてもかまいません。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。

オプション

-silent

NA

操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。つまり、確認のためのプロンプトは表示されません(デフォルト)。

確認のためのプロンプトを表示するように指定するには、このオプションを値falseで指定します。続行するには、yesと入力します(大/小文字は区別されません)。「yes」以外を入力すると、スクリプトが異常終了します。

オプション

-debug

NA

スクリプトのログ・レベルを設定して、デバッグ情報を提供します。デフォルトはfalseで、ログ・レベルはFINEに設定されます。trueに設定すると、ログ・レベルはFINESTに設定されます。

ログ・レベルの設定に関するその他のオプションは、第A.1.1項を参照してください。



A.1.2.6 extractMovePlanスクリプト

構成情報をアーカイブから移動計画に抽出します。また、必要な構成計画もすべて抽出します。抽出した移動計画を編集して、ターゲット環境のプロパティを指定します。

extractMovePlanスクリプトは、次の場所にあります。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/extractMovePlan.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\extractMovePlan.cmd

構文は次のとおりです。

extractMovePlan -javaHome path_of_jdk
                -archiveLoc archive_location
                -planDirLoc move_plan_directory
                [-optimizationHints fusionApps,sameSchemaNameSinglePassword, rpdDataSource}
                [-logDirLoc log_dir_path]
                [-silent {true | false}]
                [-debug {true | false}]

次の例では、アーカイブj2ee.jarから計画を抽出します。

extractMovePlan.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.7.0_17
                   -archiveLoc /tmp/j2ee.jar
                   -planDirLoc /scratch/oracle/t2p_plans

extractMovePlanスクリプトでは、移動計画を指定されたディレクトリに抽出します。移行するコンポーネントのタイプに応じて、extractMovePlanスクリプトは他の構成計画を抽出する場合もあります。たとえば、次のファイルを抽出します。

/scratch/oracle/t2p_plans/moveplan.xml
/scratch/oracle/t2p_plans/composites/configplan1.xml
/scratch/oracle/t2p_plans/composites/configplan2.xml
/scratch/oracle/t2p_plans/adapters/deploymentplan1.xml
/scratch/oracle/t2p_plans/adapters/deploymentplan2.xml

表A-7は、extractMovePlanスクリプトのオプションを説明しています。

表A-7 extractMovePlanスクリプトのオプション

オプション ショートカット 説明 必須/オプション

-javaHome

NA

Java Developer's Kitの絶対パス。

オペレーティング・システムが64ビットの場合にスクリプトによりそのことが検出され、コマンド行でスクリプトに-d64オプションが渡されます。

必須

-archiveLoc

-al

アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。

必須

-planDirLoc

-pdl

移動計画と必要な構成計画の抽出先ディレクトリの絶対パス。

このディレクトリは存在しないか、または、存在する場合は空である必要があります。

必須

-optimizationHints

-opth

ターゲット環境のトポロジに基づいて自動移入する構成値を指定します。これらの値は移動計画に含まれません。単一アーカイブ・ファイルまたは複数アーカイブ・ファイルのいずれの場合でも、このオプションを使用できます。環境に当てはまる場合は、ヒントを使用することをお薦めします。

このオプションは、次の引数をとります。

  • fusionapps (fa)。-optimizationHintsオプションを使用する場合は、このヒントを指定する必要があります。

  • sameSchemaNameSinglePassword (ssnsp)。特定のデータベースに関連付けられているすべてのスキーマに対して同じパスワードが使用されます。

  • rpdDataSource (rpdds)。移動計画のRPD_CONFIGセクションで指定されている特定のデータベースに関連付けられているすべてのスキーマに対して同じパスワードが使用されます。

    sameSchemaNameSinglePasswordフラグが指定されている場合、このフラグも自動的にtrueに設定されます。

オプション

-logDirLoc

-ldl

ディレクトリの絶対パス。このディレクトリは存在していても、存在していなくてもかまいません。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。

オプション

-silent

NA

操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。つまり、確認のためのプロンプトは表示されません(デフォルト)。

確認のためのプロンプトを表示するように指定するには、このオプションを値falseで指定します。続行するには、yesと入力します(大/小文字は区別されません)。「yes」以外を入力すると、スクリプトが異常終了します。

オプション

-debug

NA

スクリプトのログ・レベルを設定して、デバッグ情報を提供します。デフォルトはfalseで、ログ・レベルはFINEに設定されます。trueに設定すると、ログ・レベルはFINESTに設定されます。

ログ・レベルの設定に関するその他のオプションは、第A.1.1項を参照してください。



移動計画のプロパティおよび編集する必要があるプロパティの詳細は、第A.2項を参照してください。

A.1.2.7 Oracle WebLogic Serverドメイン用pasteConfigスクリプト

ソース環境からコピーされた構成をターゲット環境に適用します。スクリプトの入力には、ドメイン用のcopyConfigスクリプトで作成された構成アーカイブの場所と変更された移動計画の場所が含まれます。pasteConfigスクリプトでは、ターゲット環境のOracle WebLogic Serverドメインの構成情報を再作成します。また、ターゲット環境の移動計画のプロパティ値もマージします。

pasteConfigスクリプトは、次の場所にあります。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteConfig.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteConfig.cmd

構文は次のとおりです。

pasteConfig  -javaHome path_of_jdk 
             -archiveLoc archive_location
             -targetDomainLoc trgt_domain_path 
             -targetOracleHomeLoc trgt_Oracle_Home_path
             -movePlanLoc move_plan_path 
             -domainAdminPasswordFile domain_admin_password_file 
             [-appDir WLS_application_directory] 
             [-logDirLoc log_dir_path]
             [-silent {true | false}]
             [-debug {true | false}]

次の例は、ドメインのアーカイブをOracleホームOracle_home1に適用する方法を示しています。:

pasteConfig.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.7.0_17
            -archiveLoc /tmp/java_ee_cl.jar
            -targetDomainLoc /scratch/oracle/config/domains/dom_cl
            -targetOracleHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home1 
            -movePlanLoc /scratch/oracle/java_ee/move_plan.xml
            -domainAdminPasswordFile /scratch/pwd_dir/pass.txt 
            -logDirLoc /tmp/log

注意:

Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ・インストールとしてのOracle JRFを含む環境を移行している場合は、移動計画の中で、ソースに使用されるデータベースとは異なるデータベースを、ターゲットに対して指定する必要があります。データベースのホスト、ポート、サービス名およびスキーマは同じであることができません。


表A-8は、Oracle WebLogic Serverドメイン用のpasteConfigスクリプトのオプションを説明しています。

表A-8 Oracle WebLogic Serverドメイン用pasteConfigスクリプトのオプション

オプション ショートカット 説明 必須/オプション

-javaHome

NA

Java Developer's Kitの絶対パス。

オペレーティング・システムが64ビットの場合にスクリプトによりそのことが検出され、コマンド行でスクリプトに-d64オプションが渡されます。

必須

-archiveLoc

-al

アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。

必須

-targetDomainLoc

-tdl

ターゲット・ドメインの絶対パス。このディレクトリは存在しないか、または、存在する場合は空である必要があります。

ドメイン・ディレクトリは、Oracleホームのディレクトリ構造の外部に配置できます。

必須

-targetOracleHomeLoc

-toh

ターゲットのOracleホームの絶対パス。ドメインの構成に使用されます。

必須

-movePlanLoc

-mpl

ソースから抽出された移動計画の更新バージョンの絶対パス。

必須

-domainAdminPasswordFile

-dap

ターゲット環境のドメインの管理ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

パスワードはドメインの認証プロバイダに基づいています。たとえば、オーセンティケータには組込みLDAPや外部LDAPなどがあります。

必須

-appDir

-ad

ターゲットのOracle WebLogic Serverアプリケーション・ディレクトリの絶対パス。

オプション

-logDirLoc

-ldl

ディレクトリの絶対パス。このディレクトリは存在していても、存在していなくてもかまいません。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。

オプション

-silent

NA

操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。つまり、確認のためのプロンプトは表示されません(デフォルト)。

確認のためのプロンプトを表示するように指定するには、このオプションを値falseで指定します。続行するには、yesと入力します(大/小文字は区別されません)。「yes」以外を入力すると、スクリプトが異常終了します。

オプション

-debug

NA

スクリプトのログ・レベルを設定して、デバッグ情報を提供します。デフォルトはfalseで、ログ・レベルはFINEに設定されます。trueに設定すると、ログ・レベルはFINESTに設定されます。

ログ・レベルの設定に関するその他のオプションは、第A.1.1項を参照してください。



A.1.2.8 スタンドアロン・ドメイン用pasteConfigスクリプト

ソース環境からコピーされた構成をターゲット環境に適用します。スクリプトの入力には、ドメイン用のcopyConfigスクリプトで作成された構成アーカイブの場所と変更された移動計画の場所が含まれます。pasteConfigスクリプトは、スタンドアロン・ドメインの構成情報をターゲット環境に再作成します。また、ターゲット環境の移動計画のプロパティ値もマージします。

pasteConfigスクリプトは、次の場所にあります。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/pasteConfig.sh
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\pasteConfig.cmd

構文は次のとおりです。

pasteConfig  -javaHome path_of_jdk 
             -archiveLoc archive_location
             -targetDomainLoc trgt_domain_path 
             -targetOracleHomeLoc trgt_Oracle_Home_path
             -movePlanLoc move_plan_path 
             [-appDir WLS_application_directory] 
             [-logDirLoc log_dir_path]
             [-silent {true | false}]
             [-debug {true | false}]

次の例は、ドメインのアーカイブをOracleホームOracle_home1に適用する方法を示しています。:

pasteConfig.sh -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.7.0_17
            -archiveLoc /tmp/java_ee_cl.jar
            -targetDomainLoc /scratch/oracle/config/domains/dom_cl
            -targetOracleHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home1 
            -movePlanLoc /scratch/oracle/java_ee/move_plan.xml
            -logDirLoc /tmp/log

表A-8は、スタンドアロン・ドメイン用のpasteConfigスクリプトのオプションを説明しています。

表A-9 スタンドアロン・ドメイン用pasteConfigスクリプトのオプション

オプション ショートカット 説明 必須/オプション

-javaHome

NA

Java Developer's Kitの絶対パス。

オペレーティング・システムが64ビットの場合にスクリプトによりそのことが検出され、コマンド行でスクリプトに-d64オプションが渡されます。

必須

-archiveLoc

-al

アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。

必須

-targetDomainLoc

-tdl

ターゲット・ドメインの絶対パス。このディレクトリは存在しないか、または、存在する場合は空である必要があります。

ドメイン・ディレクトリは、Oracleホームのディレクトリ構造の外部に配置できます。

必須

-targetOracleHomeLoc

-toh

ターゲットのOracleホームの絶対パス。ドメインの構成に使用されます。

必須

-movePlanLoc

-mpl

ソースから抽出された移動計画の更新バージョンの絶対パス。

必須

-appDir

-ad

ターゲットのOracle WebLogic Serverアプリケーション・ディレクトリの絶対パス。

オプション

-logDirLoc

-ldl

ディレクトリの場所。このディレクトリは存在していても、存在していなくてもかまいません。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。

オプション

-silent

NA

操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。つまり、確認のためのプロンプトは表示されません(デフォルト)。

確認のためのプロンプトを表示するように指定するには、このオプションを値falseで指定します。続行するには、yesと入力します(大/小文字は区別されません)。「yes」以外を入力すると、スクリプトが異常終了します。

オプション

-debug

NA

スクリプトのログ・レベルを設定して、デバッグ情報を提供します。デフォルトはfalseで、ログ・レベルはFINEに設定されます。trueに設定すると、ログ・レベルはFINESTに設定されます。

ログ・レベルの設定に関するその他のオプションは、第A.1.1項を参照してください。



A.1.2.9 ノード・マネージャ用のpasteConfigスクリプト

ソース環境からコピーされたノード・マネージャの構成をターゲット環境に適用します。スクリプトの入力には、ノード・マネージャ用のcopyConfigスクリプトで作成された構成アーカイブの場所と変更された移動計画の場所が含まれます。pasteConfigスクリプトでは、ターゲット環境のノード・マネージャの構成情報を再作成します。また、ターゲット環境の移動計画のプロパティ値もマージします。


注意:

ノード・マネージャのコピーをターゲット環境に適用する前に、ノード・マネージャで管理されるすべてのドメインを移行する必要があります。また、管理サーバーが実行されている必要があります。


pasteConfigスクリプトは、ターゲット環境のそれぞれのノード・マネージャでホストごとに実行する必要があります。

構文は次のとおりです。

pasteConfig  -javaHome path_of_jdk 
             -archiveLoc archive_location
             -targetNMHomeLoc trgt_Node_Manager_Home_path 
             -targetOracleHomeLoc trgt_Oracle_Home_path 
             -movePlanLoc move_plan_path
             [-logDirLoc log_dir_path]
             [-silent {true | false}]
            [-debug {true | false}]

次の例は、/scratch/Oracle_home1/wlserver/common/nodemanagerにあるノード・マネージャ・ホームにノード・マネージャのコピーを適用する方法を示しています。

pasteConfig -javaHome /scratch/oracle/jdk1.7.7.0_17
            -archiveLoc /tmp/nm.jar
            -targetNMHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home1/wlserver/common/nodemanager
            -targetOracleHomeLoc /scratch/oracle/Oracle_home1
            -movePlanLoc /scratch/oracle/t2pplans/nm/moveplan.xml

表A-10は、ノード・マネージャ用のpasteConfigスクリプトのオプションを説明しています。

表A-10 ノード・マネージャ用のpasteConfigスクリプトのオプション

オプション ショートカット 説明 必須/オプション

-javaHome

NA

Java Developer's Kitの絶対パス。

オペレーティング・システムが64ビットの場合にスクリプトによりそのことが検出され、コマンド行でスクリプトに-d64オプションが渡されます。

必須

-archiveLoc

-al

アーカイブの場所の絶対パス。このオプションは、copyConfigスクリプトを使用して作成するアーカイブ・ファイルの場所の指定に使用します。

必須

-targetNMHomeLoc

-tnh

ターゲットのノード・マネージャの絶対パス。

必須

-targetOracleHomeLoc

-toh

ノード・マネージャの構成に使用されるターゲットOracleホームの絶対パス。

必須

-movePlanLoc

-mpl

変更された移動計画のターゲット環境での絶対パス。

必須

-logDirLoc

-ldl

ディレクトリの絶対パス。このディレクトリは存在していても、存在していなくてもかまいません。このディレクトリ内に新しいログ・ファイルが作成されます。デフォルトは、システムの一時ディレクトリです。

オプション

-silent

NA

操作をサイレントで実行するかどうかを指定します。つまり、確認のためのプロンプトは表示されません(デフォルト)。

確認のためのプロンプトを表示するように指定するには、このオプションを値falseで指定します。続行するには、yesと入力します(大/小文字は区別されません)。「yes」以外を入力すると、スクリプトが異常終了します。

オプション

-debug

NA

スクリプトのログ・レベルを設定して、デバッグ情報を提供します。デフォルトはfalseで、ログ・レベルはFINEに設定されます。trueに設定すると、ログ・レベルはFINESTに設定されます。

ログ・レベルの設定に関するその他のオプションは、第A.1.1項を参照してください。



A.1.2.10 obfuscatePasswordスクリプトとAPI

不明瞭化されたパスワードが含まれるファイルを生成します。スクリプトおよび移動計画では、しばしばパスワードが含まれるファイルを指定する必要があります。

構文は次のとおりです。

(UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin/obfuscatePassword.sh  
        -javaHome path_to_java_home
(Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin\obfuscatePassword.cmd  
         -javaHome path_to_java_home

スクリプトによって、パスワードおよびパスワード・ファイルが書き込まれるパス(ファイル名を含む)の入力を求めるプロンプトが表示されます。

または、APIを使用して、不明瞭化されたパスワード・ファイルを生成します。

  1. 次のファイルをロードします。

    ORACLE_HOME/oracle_common/jlib/obfuscatepassword.jar 
    
  2. 次のAPIを起動します。

    oracle.as.t2p.framework.externalutils.ObfuscatePassword.createPasswordFile(String password, String filePath)
    

A.2 移動計画の変更

Oracle Fusion Middlewareコンポーネントを移行する際には、extractMovePlanスクリプトを実行して、移行するエンティティの移動計画を作成します。extractMovePlanスクリプトは、構成情報をアーカイブから移動計画に抽出します。また、必要な構成計画もすべて抽出します。アーカイブをターゲットに適用する前に、ターゲット環境の値を反映するように、移動計画を編集する必要があります。

READ_WRITEのスコープのプロパティを変更できます。READ_ONLYのスコープのプロパティは変更しないでください。


注意:

  • 移動計画のセクションの追加、コメント化または削除はしないでください。

  • 移動計画に変更を加えていなくても、アーカイブを作成するたびに、extractMovePlanスクリプトを使用して移動計画を生成する必要があります。別のアーカイブで作成された移動計画を使用すると、アーカイブは受け入れられず、pasteConfigスクリプトは失敗します。

  • 移動計画のプロパティでIPアドレスが使用されている場合は、すべてのアドレスで同じ形式のIPプロトコルを使用する必要があります。たとえば、すべてのアドレスでIPv4形式を使用するか、またはIPv6形式を使用する必要があります。

  • すべてのサーバーのリスニング・アドレスは、ソース・ファイル内でのサーバーの構成方法に関係なく、同じ形式を使用する必要があります。次のいずれかの形式を使用できますが、すべてのリスニング・アドレスで同じ形式を使用する必要があります。

    実際のホスト名(例: hostname.domainname)

    IPv4アドレス

    IPv6アドレス

    localhost

    All Local Addresses

    Oracle Coherence構成を本番モードで適切に動作させるには、移動計画のすべてのリスニング・アドレスに対して、実際のホスト名またはIPアドレス(IPv6またはIPv4)を使用する必要があります。


この項の内容は次のとおりです。

A.2.1 configGroup要素の場所

ほとんどの移動計画には複数のconfigGroup要素が含まれます。特定のconfigGroup要素に関連付けられているプロパティについて、一覧表にconfigGroup要素ごとのプロパティがまとめています。たとえば、表A-13は、Javaコンポーネントの移動計画のプロパティの説明ですが、ここではSERVER_CONFIGやMACHINE_CONFIGなどの複数のconfigGroup要素が示されています。

次の例では、SERVER_CONFIGおよびMACHINE_CONFIG configGroup要素を使用したJavaコンポーネントの移動計画の一部を示しています。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<movePlan>
    <movableComponent>
        <componentType>J2EEDomain</componentType>
        <moveDescriptor>
            <StartupMode>PRODUCTION</StartupMode>
            <configGroup>
                <type>SERVER_CONFIG</type>
                <configProperty id="Server1">
                    <configProperty>
                        <name>Server Name</name>
                        <value>AdminServer</value>
                        <itemMetadata>
                            <dataType>STRING</dataType>
                            <scope>READ_ONLY</scope>
                        </itemMetadata>
                    </configProperty>
           .
           .
           .
            </configGroup>
            <configGroup>
                <type>MACHINE_CONFIG</type>
                   <configProperty id="Machine1">
                      <configProperty>
                         <name>Machine Name</name>
                         <value>LocalMachine</value>
                         <itemMetadata>
                            <dataType>STRING</dataType>
                            <scope>READ_WRITE</scope>
                         </itemMetadata>
                      </configProperty>
                      <configProperty>
                         <name>Node Manager Listen Address</name>
                         <value>example.com</value>
                         <itemMetadata>
                            <dataType>STRING</dataType>
                            <scope>READ_WRITE</scope>
                         </itemMetadata>
                       </configProperty>
              .
              .
              .
            </configGroup>

A.2.2 移動計画のプロパティ

この項の表で、Oracle Fusion Middlewareエンティティおよびコンポーネント用にカスタマイズできる移動計画のプロパティについて説明します。


注意:

多くの移動計画のプロパティでは、パスワードが含まれるファイルの場所を指定する必要があります。不明瞭化されたパスワードを使用する場合は、第A.1.2.10項の説明に従って、obfuscatePasswordスクリプトを使用できます。


編集するプロパティは、コンポーネントのタイプによって異なります。表A-11に各コンポーネントに応じたプロパティの一覧の場所を示します。

表A-11 コンポーネントの移動計画のプロパティ

コンポーネント プロパティの一覧の場所:

スタンドアロン・ドメイン用ノード・マネージャ

表A-12


すべてのJavaコンポーネントとノード・マネージャ

表A-13


Oracle ADF接続

表A-14


Oracle B2B


表A-23


Oracle Business Activity Monitoring


表A-19


Oracle Coherence

表A-15


Oracle Data Integrator


表A-26


Oracle Enterprise Scheduler


表A-24


Oracle HTTP Server


表A-17


Oracle Managed File Transfer

表A-25


Oracle Service Bus

表A-21


Oracle SOA Suite


表A-13表A-14表A-18

Oracle SOA Core Extensions

表A-20


Oracle User Messaging Service

表A-13表A-14表A-22

Oracle Web Services Manager


表A-16



表A-12では、スタンドアロン・ドメイン用に構成されているノード・マネージャで変更できる移動計画のプロパティについて説明します。(スタンドアロン・ドメインおよびWebLogic Serverドメイン用の追加のノード・マネージャ・プロパティを、表A-13に一覧表示しています。)ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-12 スタンドアロン・ドメインのノード・マネージャの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

NODE_MANAGER_PROPERTIES configGroupのプロパティ:

ノード・マネージャの構成


リスニング・アドレス

ノード・マネージャのリスニング・アドレス。

example.com

リスニング・ポート

ノード・マネージャのリスニング・ポート番号

5557

キーストア

ノード・マネージャのキーストア。有効な値は、次のとおりです。

  • DemoIdentityAndDemoTrust

  • CustomIdentityAndCustomTrust

  • CustomIdentityAndJavaStandardTrust

DemoIdentityAndDemoTrust

カスタムIDキーストア・ファイル

カスタムIDキーストア・ファイルの場所の絶対パス

このプロパティは、ソース環境がSSLで構成されている場合にのみ、移動計画に存在します。

/scratch/oracle/Oracle_home1/wlserver/server/lib/example_identity.jks

カスタムIDキーストアのパスフレーズ・ファイル

カスタムIDキーストアのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。

ソース環境でDemoTrustを使用している場合、このプロパティは任意です。空白のままにしておくと、pasteConfigスクリプトにより警告メッセージが表示されて続行されます。ソース環境でCustomを使用している場合、このプロパティは必須です。

/scratch/oracle/i_passwd

カスタムID秘密鍵のエイリアス

IDキー・ストアの別名の値

このプロパティは、ソース環境がSSLで構成されている場合にのみ、移動計画に存在します。

mykey

カスタムID秘密鍵のパスフレーズ・ファイル

証明書の作成時に使用される秘密鍵が含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス

このプロパティは、ソース環境がSSLで構成されている場合にのみ、移動計画に存在します。

/scratch/oracle/key_passwd

DOMAINS configGroupのプロパティ:

Oracle WebLogic Serverのドメイン構成


ドメイン名

ドメインの名前。

WLS_domain

ドメインの場所

ドメインの場所の絶対パス。

/scratch/oracle/config/domains/WLS_domain

AdminServerリスニング・アドレス

管理サーバーのリスニング・アドレス。

example.com

AdminServerリスニング・ポート

管理サーバーのリスニング・ポートの番号。

7001

AdminServerユーザー名

管理者のユーザー名

weblogic

AdminServerパスワード・ファイル

管理ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。

/scratch/oracle/admin_passwd

ノード・マネージャのユーザー名

ノード・マネージャのユーザー名。

weblogic

ノード・マネージャのパスワード・ファイル

ノード・マネージャ・ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。

/scratch/oracle/nm_passwd

カスタム信頼キーストア・ファイル

カスタム信頼キーストアのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。

このプロパティは、configプロパティAdminServerリスニング・ポートがサーバーのSSLポートを表している場合にのみ、移動計画に存在します。

/scratch/oracle/trust_key_passwd

表A-13は、Javaコンポーネント用に変更できる移動計画のプロパティを説明しています。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-13 Javaコンポーネントの移動計画の共通プロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

起動モード

変更する必要はありません



SERVER_CONFIG configGroupのプロパティ:

Javaコンポーネントの共通プロパティ


キーストア

すべてのサーバーのキーストア。このプロパティは移動計画に一度だけ存在し、すべてのサーバーに対して関係があります。

値がDemoIdentityAndDemoTrustである場合、このconfigGroupの他のキーストア・プロパティは無視されます。

この場合、Oracle JRFで構成されていないドメインのキーストア・タイプの値はjksで、Oracle JRFで構成されているドメインの場合の値はkssです。

次のうちの1つ。

DemoIdentityAndDemoTrust
CustomIdentityAndCustomTrust
CustomIdentityAndJavaStandardTrust
CustomIdentityAndCommandLineTrust

キーストア・タイプ

すべてのサーバーのキーストア・タイプ。このプロパティは移動計画に一度だけ存在し、すべてのサーバーに対して関係があります。

JKS or KSS

管理ポート

管理サーバーのポート番号。

7001

リスニング・アドレス

WebLogic Serverのリスニング・アドレス。これはホスト名に設定するか、ホスト上のすべてのアドレスでリスニングするようにAll Local Addressesに設定します。

All Local Addresses

リスニング・ポート

リスニング・ポートの番号。

ポート番号を指定しない場合、または指定したポート番号が使用可能でない場合、エラーが返されます。

8001

SSLリスニング・ポート

SSLリスニング・ポートの番号。このプロパティは、SSLが有効な場合に移動計画に存在します。

7002

フロントエンド・ホスト

HTTPサーバーのホスト名。

このプロパティは、HTTPサーバーがサーバーに対するフロントエンドとして設定されている場合にのみ、移動計画に存在します。

example.com

フロントエンドHTTPポート

HTTPサーバー・ポートの番号。

このプロパティは、HTTPサーバーがサーバーに対するフロントエンドとして設定されている場合にのみ、移動計画に存在します。

10605

フロントエンドHTTPSポート

HTTPSサーバーのポート番号。

このプロパティは、HTTPSサーバーがサーバーに対するフロントエンドとして設定されている場合にのみ、移動計画に存在します。

10606

ログ・ファイルの場所

サーバー・ログ・ファイルの場所(デフォルトの場所にない場合)。

/scratch/servers/ms1/ms1.log

ユニキャスト・リスニング・アドレス

ユニキャスト・リスニング・アドレス。

このプロパティは、ユニキャストに対して構成されているサーバーごとに存在します。

10.240.98.232

ユニキャスト・リスニング・ポート

ユニキャスト・リスニング・ポート。

このプロパティは、ユニキャストに対して構成されているサーバーごとに存在します。

7036

デフォルトのファイル・ストア・ディレクトリ

サーバー上のデフォルトの永続ストアの構成を制御します。

ストアのデフォルトのデータは、ドメインのルート・ディレクトリのservernameサブディレクトリ内のdata\store\defaultディレクトリに保持されます。

ただし、デフォルトのストアに対して別の場所を指定できます。

注意: このプロパティは、ソース環境内で構成されてパスが絶対パスである場合にのみ、移動計画に移入されます。

このプロパティは、ユニキャストに対して構成されているサーバーごとに存在します。

DOMAIN_HOME/servername/data/store/default

キーストアのプロパティ

次のプロパティはサーバーごとに指定されます。


カスタムIDキーストア・ファイル

キーストア・タイプがJKSである場合は、カスタムIDキーストア・ファイルの場所の絶対パス。キーストア・タイプがKSSである場合は、URIパターン。

このプロパティは、キーストアがDemoIdentityAndDemoTrustでない場合は必須です。

JKS: /scratch/keystores/identity.jks
KSS: kss://appstripe/keystore

カスタムIDキーストアのパスフレーズ・ファイル

カスタムIDキーストアのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。

このプロパティは、キーストアがDemoIdentityAndDemoTrustでない場合は必須です。

/scratch/oracle/i_passwd.txt

カスタム信頼キーストア・ファイル

キーストア・タイプがJKSである場合は、カスタム信頼キーストア・ファイルの場所の絶対パス。キーストア・タイプがKSSである場合は、URIパターン。

このプロパティは、キーストアがCustomIdentityAndCustomTrustまたはCustomIdentityAndCommandLineTrustである場合は必須です。

JKS: /scratch/keystores/trust.jks
KSS: kss://appstripe/keystore

カスタム信頼キーストアのパスフレーズ・ファイル

カスタム信頼キーストアのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。

このプロパティは、キーストアがCustomIdentityAndCustomTrustである場合は必須です。

/scratch/oracle/key_passwd.txt

カスタムID秘密鍵のエイリアス

サーバーの秘密鍵を格納して取得するための文字列別名。

このプロパティは、キーストアがDemoIdentityAndDemoTrustでない場合は必須です。

Identity_key_alias

カスタムID秘密鍵のパスフレーズ・ファイル

カスタムID秘密鍵のパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。

このプロパティは、キーストアがDemoIdentityAndDemoTrustでない場合は必須です。

/scratch/oracle/i_passwd.txt

IdentityKeystoreFileToBeImported

キーストア・サービスにインポートされるIDキーストア・ファイル(jksファイル)の絶対パス。

このプロパティは、キーストア・タイプがKSSで、キーストアがDemoIdentityAndDemoTrustでない場合は必須です。

/scratch/keystores/trust.jks

TrustKeystoreFileToBeImported

キーストア・サービスにインポートされる信頼キーストア・ファイルの絶対パス。

このプロパティは、キーストア・タイプがKSSで、キーストアがCustomIdentityAndCustomTrustである場合は必須です。

alias1_trust,alias2_trust

AliasesToBeImportedFromTrustKeystoreFile

信頼キーストア・ファイル(プロパティTrustKeystoreFileToBeImportedで指定)からキーストア・サービスにインポートされるエントリの別名のカンマ区切りリスト。

このプロパティは、キーストア・タイプがKSSで、キーストアがCustomIdentityAndCustomTrustである場合は必須です。

alias1_trust,alias2_trust

PasswordFilesForAliasesToBeImportedFromTrustKeystoreFile

信頼キーストア・ファイルからキーストア・サービスにインポートされる別名(プロパティAliasesToBeImportedFromTrustKeystoreFileで指定)を含むパスワード・ファイルのカンマ区切りリスト。

このプロパティは、キーストア・タイプがKSSで、キーストアがCustomIdentityAndCustomTrustである場合は必須です。

/scratch/pass/alias1_trust_pass.txt, /scratch/pass/alias2_trust_pass.txt

CLUSTER_CONFIG configGroupのプロパティ:

Oracle WebLogic Serverクラスタ構成プロパティ


メッセージング・モード

クラスタ・メッセージング・モード。有効な値は、unicastmulticastです。

multicast

クラスタ・アドレス

クラスタ・アドレス。

localhost

ユニキャスト・チャネル

ユニキャスト・チャンネルの名前。

MyMulticastChannel

マルチキャスト・アドレス

マルチキャスト・アドレス。

239.192.0.0

マルチキャスト・ポート

マルチキャスト・アドレスのポート番号。

8899

フロントエンド・ホスト

クラスタのフロントエンド・ホストの名前またはIPアドレス。

example.com

フロントエンドHTTPポート

クラスタのフロントエンド・ホストのHTTPポート番号。

7008

フロントエンドHTTPSポート

クラスタのフロントエンド・ホストのHTTPSポート番号。

7009

MACHINE_CONFIG configGroupのプロパティ:

マシン構成プロパティ


マシン名

マシンの名前。

example.com

ノード・マネージャのリスニング・アドレス

ノード・マネージャが稼働するマシンのリスニング・アドレス。

example.com

ノード・マネージャ・リスニング・ポート

ノード・マネージャが稼働するマシンのリスニング・アドレスのポート番号。

5556

DEPLOYMENT_PLAN_CONFIG configGroupのプロパティ:

デプロイメント・プラン


デプロイメント・プラン

アプリケーションのデプロイ・プランが抽出される場所。この場所は、移動計画の場所を基準とした場所です。

deploy_plans/helloWorldEar_plan.xml

AUTHENTICATORS configGroupのプロパティ:

オーセンティケータ構成


ホスト名

LDAPサーバー・ホスト名。

example.com

ポート

LDAPサーバーのポート番号。

3060

プリンシパル

LDAPサーバーの管理ユーザー。

cn=orcladmin

パスワード・ファイル

LDAPユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

/scratch/oracle/ldap_passwd.txt

ユーザー・ベースDN

ユーザー・ベース識別名(DN)。

cn=users,dc=us,dc=oracle,dc=com 

ユーザー・オブジェクト・クラス

ユーザー・オブジェクト・クラス。

person

グループ・ベースDN

グループ・ベース識別名(DN)。

cn=groups,dc=us,dc=oracle,dc=com 

GUID属性

グローバルな一意の識別子。

orclguid

DATASOURCE configGroupのプロパティ:

データ・ソースの構成


ドライバ・クラス

データ・ソースのドライバ・クラス。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のWebLogic ServerでのJDBCドライバの使用に関する項を参照して、適切なクラスを選択してください。

oracle.jdbc.OracleDriver

Url

データ・ソースのデータベースのURL。これには、ホスト名、データベース・ポート番号およびSIDが含まれます。

この形式は次のとおりです。

jdbc:oracle:thin:@Db_host:Db_port:Db_SID 
jdbc:oracle:thin:@host.example.com:1521:orcl

ユーザー

データ・ソースのスキーマ名。

OFM_MDS

パスワード・ファイル

データベース・スキーマのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。データ・ソースの構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

/scratch/oracle/ds_passwd.txt

ONSノード・リスト

次の形式で指定される、Oracle Notification Service (ONS)ホストとポートのリスト。

ons_host1:port1,ons_host2:port2
myhost1:6100,myhost2:6101

ONSウォレット・ファイル

キーおよび証明書が含まれる資格証明ストア・ファイルの絶対パス。このプロパティは、SSLが有効になっている場合にのみ構成します。

/scratch/wallet

ONSウォレット・パスワード・ファイル

ウォレットのパスワードを含むファイルの絶対パス。

/scratch/ons_pass.txt

OPSS_SECURITY configGroupのプロパティ、LDAPのIDを持つconfigProperty内:

LDAPベース・ポリシーおよび資格証明ストアの構成。

ソースがファイルベース・ストアの場合、これらのプロパティの他に、LDAPベースおよびデータベース・ベースのポリシー、および資格認証ストア・プロパティも移動計画に表示されます。移動計画を構成する場合、ファイルベースからLDAPベースまたはデータベースベース・ストアに変更できます。

ソースがLDAPベースの場合、LDAPプロパティのみが移動計画に存在します。これを別のタイプに変更することはできませんが、LDAPエンドポイントを変更することはできます。

ソースがデータベース・ベースの場合、データベース・プロパティのみが移動計画に存在します。これを別のタイプに変更することはできませんが、データベースベースのエンドポイントを変更することはできます。

いずれかのタイプのストアのみを使用できます。いずれかを使用するには、移動計画の当該のセクションのコメントを外し、その他の箇所はコメントされるようにします。


パスワード・ファイル

LDAPサーバー管理ユーザーのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。LDAPサーバーの構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

/scratch/oracle/ldap_passwd.txt

LDAPユーザー

LDAPサーバー管理ユーザー名。

cn=orcladmin

JPSルート

LDAPサーバー・コンテキスト・ルート。

cn=jpsRoot

ドメイン

ドメインの名前。

WLS_domain

LDAP Url

LDAP接続のURL。これには、LDAPストアのホスト名およびポート番号が含まれます。

ldap://example.com:3060

FILESTORE_CONFIG configGroupのプロパティ

JMSファイル・ストアの構成。


ディレクトリ

JMSファイル・ストアのディレクトリ。ディレクトリがソース環境でドメイン・ディレクトリの外部に存在するように構成されている場合、またはソース環境で明示的に構成されてパスが絶対パス(相対パスではなく)である場合、このプロパティは移動計画で公開されます。

/scratch/fmw/work0304/log/jms

OPSS_SECURITY configGroupのプロパティ、DBのIDを持つconfigProperty内:

データベース・ベースのポリシーおよび資格証明ストアの構成。

ソースがファイルベース・ストアの場合に、これらのプロパティが移動計画に表示されます。(LDAPベース・ストアは存在しないため、データベース・ベースからLDAPベース・ストアに移行することはできません。)移動計画を構成する場合、ファイルベースからLDAPベースまたはデータベースベース・ストアに変更できます。

いずれかのタイプのストアのみを使用できます。いずれかを使用するには、移動計画の当該のセクションのコメントを外し、その他の箇所はコメントされるようにします。

ソースがデータベース・ベースの場合、データベース・プロパティのみが移動計画に存在します。これを別のタイプに変更することはできませんが、データベースベースのエンドポイントを変更することはできます。


パスワード・ファイル

OPSSスキーマ所有者のパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

/scratch/oracle/ldap_passwd.txt

データソース名

データ・ソース名。この名前にはスラッシュ(/)を使用できません。

opssds

データソースのJNDI名

データ・ソースのJNDI名。

jdbc/opss

JPSルート

LDAPサーバー・コンテキスト・ルート。

cn=jpsRoot

ドメイン

ドメインの名前。

WLS_domain

ドライバ・クラス

データ・ソースのドライバ・クラス。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のJDBCドライバの選択に関する項を参照して、適切なクラスを選択してください。

oracle.jdbc.OracleDriver

Url

データ・ソースのデータベースのURL。これには、ホスト名、データベース・ポート番号およびSIDが含まれます。

この形式は次のとおりです。

jdbc:oracle:thin:@Db_host:Db_port:Db_SID
jdbc:oracle:thin:@host.example.com:1521:orcl

ユーザー

データ・ソースのOPSSスキーマ所有者の名前

DEV_OPSS

RDBMS Security Store configGroupのプロパティ:

データベース・ベース・セキュリティ・ストアの構成。


URL

データ・ソースのデータベースのURL。これには、ホスト名、データベース・ポート番号およびSIDが含まれます。

この形式は次のとおりです。

jdbc:oracle:thin:@Db_host:Db_port:Db_SID 
jdbc:oracle:thin:@host.example.com:1521:orcl

ドライバ・クラス

RDBMSセキュリティ・ストア接続のドライバ・クラス。『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のWebLogic ServerでのJDBCドライバの使用に関する項を参照して、適切なクラスを選択してください。

oracle.jdbc.OracleDriver

ユーザー

スキーマ所有者の名前

admin

パスワード・ファイル

セキュリティ・ストア・スキーマ所有者のパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

/scratch/oracle/rbms_passwd.txt

ADAPTER configGroupのプロパティ:

リソース・アダプタ構成


デプロイメント・プラン

ターゲットへの移行時に使用されるデプロイ・プランへのパス。絶対パスを指定することも、移動計画の場所に対する相対パスを指定することもできます。

デプロイ・プランは、extractMovePlanスクリプトで抽出されます。

/scratch/adapters/adapters.xml

ノード・マネージャConfig ConfigGroupのプロパティ

管理サーバー・ホストのノード・マネージャのノード・マネージャ構成。


ノード・マネージャ・ホーム

ノード・マネージャの絶対パス。このプロパティは、ノード・マネージャ・タイプがManualNodeManagerSetupまたはCustomLocationNodeManagerのいずれかである場合に移入されます。

/scratch/oracle/domains/base_domain/nodemanager

ノード・マネージャのユーザー名

ノード・マネージャのユーザー名。

weblogic

ノード・マネージャのパスワード・ファイル

ノード・マネージャのパスワードが含まれているセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/nm_pass.txt

次のプロパティは、ノード・マネージャ・タイプがManualNodeManagerSetupではない場合に移入されますが、リスニング・アドレスとリスニング・ポートはMACHINE_CONFIG configGroupには移入されません。



リスニング・アドレス

ノード・マネージャのリスニング・アドレス。

example.com

リスニング・ポート

ノード・マネージャのリスニング・ポート番号

5557

次のプロパティは、nodemanager.propertiesのSecureListenerプロパティが存在してtrueではなく、ノード・マネージャ・タイプがManualNodeManagerSetupではない場合に移入されます。



キーストア

ノード・マネージャのキーストア。有効な値は、次のとおりです。

  • DemoIdentityAndDemoTrust

  • CustomIdentityAndCustomTrust

  • CustomIdentityAndJavaStandardTrust

DemoIdentityAndDemoTrust

カスタムIDキーストア・ファイル

カスタムIDキーストア・ファイルの場所の絶対パス

このプロパティは、ソース環境がSSLで構成されている場合にのみ、移動計画に存在します。pasteConfig操作時に、キーストア・タイプがDemoIdentityAndDemoTrustである場合、このプロパティは無視されます。

/scratch/oracle/identity.jks

または、カスタムIDキーストア・タイプがKSSである場合は、次のようになります。

kss:appstripe/keystore

カスタムIDキーストアのパスフレーズ・ファイル

カスタムIDキーストアのパスワードが含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス。

ソース環境でDemoTrustを使用している場合、このプロパティは任意です。空白のままにしておくと、pasteConfigスクリプトにより警告メッセージが表示されて続行されます。ソース環境でCustomを使用している場合、これらのパラメータは必須です。

pasteConfig操作時に、キーストア・タイプがDemoIdentityAndDemoTrustである場合、このプロパティは無視されます。

/scratch/oracle/i_passwd.txt

カスタムID秘密鍵のエイリアス

IDキー・ストアの別名の値

このプロパティは、ソース環境がSSLで構成されている場合にのみ、移動計画に存在します。pasteConfig操作時に、キーストア・タイプがDemoIdentityAndDemoTrustである場合、このプロパティは無視されます。

identity_key_alias

カスタムID秘密鍵のパスフレーズ・ファイル

証明書の作成時に使用される秘密鍵が含まれるセキュア・ファイルへの絶対パス

このプロパティは、ソース環境がSSLで構成されている場合にのみ、移動計画に存在します。pasteConfig操作時に、キーストア・タイプがDemoIdentityAndDemoTrustである場合、このプロパティは無視されます。

/scratch/oracle/key_passwd

次のプロパティは、ノード・マネージャ・タイプがManualNodeManagerSetupではなく、nodemanager.propertiesのCustomIdentityKeyStoreTypeプロパティが存在してKSSである場合、移動計画に移入されます。

JRFドメインでは、CustomIdentityKeyStoreTypeの可能な値はKSSのみで、ノード・マネージャ・タイプはPerDomainNodeManagerです。


IdentityKeystoreFileToBeImported

キーストア・サービスにインポートされるIDキーストア・ファイル(.jksファイル)の絶対パス。

このプロパティは、キーストア・タイプがKSSで、キーストアがDemoIdentityAndDemoTrustでない場合は必須です。

/scratch/keystores/trust.jks

表A-14は、Oracle ADF接続を使用している場合に変更できる移動計画のプロパティを説明しています。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。表はコンポーネントごとに分かれています。一部のコンポーネントについては、説明列にOBJECT_NAME_PROPERTYタイプが示されています。このタイプを検索して、関連するセクションを見つけることができます。

表A-14 Oracle ADF接続の移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

Oracle ADF URL接続

OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはURLConnProviderです。


ポート

URL接続に使用されるポート番号。

7000

URL

接続に使用されるURL。

example.com

Oracle ADFビジネス・コンポーネント・サービス接続

OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはADFBCServiceConnectionです。



ServiceEndpointProvider

ビジネス・コンポーネント・サービス・エンドポイント・プロバイダ。

ADFBC

JndiFactoryInitial

JNDI初期ファクトリ・クラス。

com.sun.java.jndi.InitialFactory

JndiProviderUrl

JNDIプロバイダのURL。

t3://example.com:7101

JndiSecurityPrincipal

JNDIセキュリティ・プリンシパル名。

weblogic

WebServiceConnectionName

Webサービス接続名。

test

Oracle Enterprise Scheduler


OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはEssConnectionです。



NotificationServiceURL

Oracle Enterprise Scheduler通知サービスURL。

http://localhost:8001

RequestFileDirectory

OES ConcurrentProcessor (CP)拡張のジョブに対するリクエスト・ログが作成されるディレクトリのパス。

/tmp/ess/requestFileDirectory

SAMLTokenPolicyURI

CP拡張で使用されるSAMLポリシーURI

oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_service_policy

EssCallbackClientSecurityPolicyURI

Webサービスのコールバック時に、Oracle Enterprise SchedulerからWebサービスを起動する際にWS-Securityヘッダーで使用されるセキュリティ・ポリシー。

oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_policy

Oracle Business Activity Monitoring




WEBTIER_SERVER

Oracle BAM Webサーバー・ホスト。

example.com

USER_NAME

Oracle BAMユーザーの名前。

user

PASSWORD

Oracle BAMユーザーのパスワード。

bam_password

WEBTIER_SERVER_PORT

Webサーバーのポート番号。

9001

BAM_SERVER_PORT

JNDIポート番号。

8001

BAM_WEBTIER_PROTOCOL

ネットワーク・プロトコル。有効値は、HTTPおよびHTTPSです。

HTTP

Oracle Essbase


OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはEssbaseConnProviderです。



ホスト

Oracle Essbaseサーバーのホスト名。

example.com

クラスタ

Oracle Essbaseサーバーがメンバーとなるクラスタの名前。

esbCluster

ポート

Oracle Essbaseサーバーのリスニング・ポート番号。

1423

ユーザー名

ユーザー名。

user3

Oracle Web Services

OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはWebServiceConnectionです。



WsdlUrl

WSDLのURL。

http://example.com:port/MyWebService1?WSDL

Oracle Web Services

OBJECT_NAME_PROPERTYタイプはPortです。



AddressUrl

サービス・エンドポイントURL。

http://example.com:port/MyWebService1

ProxyHost

プロキシ・サーバーが稼働するホストの名前。

example.com

ProxyPort

プロキシ・サーバーがリスニングしているポート番号。

80

表A-15は、Oracle Coherence用に変更できる移動計画のプロパティを示します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-15 Oracle Coherenceの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明

COHERENCE_SERVER_CONFIG configGroupのプロパティ

Oracle Coherenceサーバーの構成。


ユニキャスト・リスニング・アドレス

ユニキャスト・リスニング・アドレス。値がローカルホストかループバック・アドレスである場合、または値が空の場合、このプロパティは移動計画に表示されません。

10.240.98.232

ユニキャスト・リスニング・ポート

ユニキャスト・リスニング・ポート。

7036

COHERENCE_CLUSTER_CONFIG configGroupのプロパティ

Oracle Coherenceクラスタの構成。


カスタム・クラスタ構成ファイル

このクラスタを構成するために使用される外部のカスタム構成ファイル。

/scratch/external_custome_config.xml

ユニキャスト・リスニング・アドレス

ユニキャスト・リスニング・アドレス。クラスタリング・モードがユニキャストの場合、「ユニキャスト・リスニング・アドレス」および「ユニキャスト・リスニング・ポート」プロパティが移動計画に表示されます。ただし、ユニキャスト・リスニング・アドレスの値がローカルホストかループバック・アドレスの場合、または値が空の場合、このプロパティは表示されません。

10.240.98.232

ユニキャスト・リスニング・ポート

ユニキャスト・リスニング・ポート。このプロパティは、クラスタリング・モードがユニキャストの場合に移動計画に表示されます。

7036

マルチキャスト・リスニング・アドレス

マルチキャスト・リスニング・アドレス。このプロパティは、クラスタリング・モードがユニキャストではない場合に、移動計画に表示されます。

224.12.1.0

マルチキャスト・リスニング・ポート

マルチキャスト・リスニング・アドレス。このプロパティは、クラスタリング・モードがユニキャストではない場合に、移動計画に存在します。

12100

リスニング・アドレス

ウェル・ノウン・アドレス名構成プロパティのリスニング・アドレス。


リスニング・ポート

ウェル・ノウン・アドレス名構成プロパティのリスニング・ポート。


SERVER_TEMPLATES_CONFIG configGroupのプロパティ

サーバー・テンプレートが構成されており、Coherenceクラスタ構成がサーバー・テンプレートでオーバーライドされている場合、これらのプロパティは公開されます。


ユニキャスト・リスニング・アドレス

ユニキャスト・リスニング・アドレス。値がローカルホストかループバック・アドレスである場合、または値が空の場合、このプロパティは移動計画に表示されません。

10.240.98.232

ユニキャスト・リスニング・ポート

ユニキャスト・リスニング・ポート。

7036

表A-16では、Oracle Web Services Manager用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。configProperty IDの値は編集しないでください。

表A-16 Oracle Web Services Managerの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

bootstrap.configmanager componentTypeのプロパティ

ブートストラップ・プロパティは、Oracle Web Services Managerエージェントにより、Oracle Web Services Manager Policy Managerに接続するために使用されます。



pm.url

ポリシー・マネージャのURL。ソース環境と同じポリシー・マネージャをターゲット環境で使用している場合は、このプロパティを変更する必要はありません。

t3://example.com:7003

keystore.path

キーストア・パス。これは、絶対パスであるか、またはDOMAIN_HOME/config/fmwconfigディレクトリに対する相対パスであることができます。

/scratch/oracle/domains/domain_name/config/fmwconfig/default-keystore.jks

truststore.path

トラストストアのパス。これは、絶対パスであるか、またはDOMAIN_HOME/config/fmwconfigディレクトリに対する相対パスであることができます。

/scratch/oracle/domains/domain_name/config/fmwconfig/default-keystore.jks

wsm.respository componentTypeのプロパティ

ポリシー・マネージャがドメインにインストールされている場合は、移動計画のOracle Web Services Managerリポジトリ構成。ただし、copyConfigスクリプトの-mdsDataExportパラメータをfalseに設定した場合、このコンポーネント・タイプは移動計画に存在しません。

wsm-pmがドメインにインストールされていない場合、このコンポーネントは表示されません。



configurations configGroupのプロパティ

ドメイン構成。アプリケーションまたはドメインがソース環境に登録されているか、または、ドメイン構成ドキュメントがソース環境で作成された場合に、このconfigGroupは移動計画に表示されます。

ドメインごとに1つのconfigGroupがあります。



domain

リポジトリで構成ドキュメントが作成されたコンテキストのドメイン名。特定のコンテキストでデフォルト構成に変更を行った場合に、このプロパティは移動計画に表示されます。

このプロパティを変更しない場合、構成プロパティはソース環境上と同じコンテキストを持ちます。

domain1

wls.domain.url

ドメインのURL。

12.1.2に含まれていません。12.1.3に含まれていますか。



wsdl

クライアントのサブリソース・ドキュメントで作成されたWSDL。クライアントが起動するサービスwsdlを識別するのに使用されます。サード・パーティ・エージェントのシナリオでのみ必要になります。

12.1.2に含まれていません。12.1.3に含まれていますか。

http://host:port/sts?wsdl

KerberosLoginModule:principal

使用するプリンシパルの名前。

HOST/localhost@example.com 

KerberosLoginModule:key.tab

プリンシパルの秘密鍵を取得するためのキータブのパス。これは、絶対パスであるか、またはDOMAIN_HOME/config/fmwconfigディレクトリに対する相対パスであることができます。

./mylocation/krb5.keytab

ConfigManager:pm.url

ポリシー・アクセッサの場所を指定するURL。

t3://host.example.com:7003

ConfigManager:keystore.path

キーストアへのパス。これは、絶対パスであるか、またはDOMAIN_HOME/config/fmwconfigディレクトリに対する相対パスであることができます。

./mylocation/mykeystore.jks 

ConfigManager:truststore.path

ドメイン構成ディレクトリに対するトラストストアの相対パス。これは、絶対パスであるか、またはDOMAIN_HOME/config/fmwconfigディレクトリに対する相対パスであることができます。

/mylocation/mykeystore.jks 

KeystoreConfig:location

メッセージ保護に使用されるキーストアの場所。これは、絶対パスであるか、またはDOMAIN_HOME/config/fmwconfigディレクトリに対する相対パスであることができます。

mycustomlocation/key.tab

policysets configGroupのプロパティ

ポリシー・セットの構成。ポリシー・セットがソース環境で作成された場合に、このconfigGroupは移動計画に表示されます。



attach To

ポリシー・セットのスコープ。attachTo式のスコープがDOMAINまたはDOMAIN termの場合に、このプロパティは移動計画に表示されます。ただし、DOMAIN("*")の場合は例外が発生します。その場合、このプロパティは移動計画に表示されません。

domain1

ポリシーconfigGroupのプロパティ

ポリシーの構成。アサーションのあるポリシーがソース環境で変更された場合に、このconfigGroupが表示されます。ポリシーごとにconfigGroupsがあるため、複数存在する場合があります。このID属性は、configGroupが作成されるポリシー名です。



wsdl-uri

WSDLの実際のエンドポイントURI。

http://host:port/sts?wsdl

port-uri

STSポートの実際のエンドポイントURI。

http://host:port/sts-service

sts.auth.service.principal.name

サービスによって使用されるプリンシパルの名前。

HOST/localhost@EXAMPLE.COM

sts.auth.keytab.location

クライアントのキータブ・ファイルの場所。このプロパティは、セキュリティ・トークン・サービス(STS)がKerberosトークンで構成されている場合に表示されます。

mycustomlocation/key.tab

sts.auth.caller.principal.name

クライアントのプリンシパルの名前。

testuser

service.principal.name

サービスによって使用されるプリンシパルの名前。

HOST/localhost@EXAMPLE.COM

caller.principal.name

クライアントのプリンシパルの名前。

testuser

keytab.location

クライアントのキータブ・ファイルの場所。

mycustomlocation/key.tab

表A-17は、Oracle HTTP Server用に変更できる移動計画のプロパティを説明しています。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

Oracle HTTP Serverでは、移動計画に多数のconfigGroup要素があります。それぞれのconfigGroup要素は1つのOracle HTTP Server構成ファイルに関連付けられます。そのため、Listenなどの特定のプロパティのインスタンスは複数存在する場合があります。

表A-17 Oracle HTTP Serverの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

httpd.conf configGroupのプロパティ

全体の構成。これらのプロパティは、httpd.confファイルのプロパティに対応しています。



Listen

リスニング・アドレス。これには、ホスト名とポートを含めることも、ポートのみを含めることもできます。

orcl3.example.com:8888 or 8888

ServerName

Oracle HTTP Serverのサーバーの名前またはそのURL。ホストに登録されたDNS名がない場合、IPアドレスを使用します。

orcl1.example.com
http://host.example.com:2222

Allow

サーバーの領域にアクセスできるホストを制御します。有効な値は、from allfrom full_or_partial_domain_namefrom full_or_partial_IP_addressfrom network/netmask pairfrom network/nnn CIDR specificationです。

from all

User

Oracle HTTP Server管理ユーザー。

admin_user

Group

ユーザーのグループ。

admin_group1

ServerAdmin

管理者の電子メール・アドレス。

Webmaster@example.com

DocumentRoot

Webサイトのメイン・コンテンツを格納するディレクトリ。

/scratch/oracle/base_domain/config/fmwconfig/components/OHS/instances/ohs_1/htdocs

SSLWallet

ウォレットがデフォルトの場所に存在しない場合のSSLウォレットの場所。

/scratch/oracle/base_domain/config/fmwconfig/components/OHS/ohs_1/keystores/mywallets

ssl.conf configGroupのプロパティ

SSLの構成。これらのプロパティは、ssl.confファイルのプロパティに対応しています。



Listen

SSLのリスニング・アドレス。これには、ホスト名とポートを含めることも、ポートのみを含めることもできます。

orcl3.example.com:4443 or 4443

VirtualHost

仮想ホストの名前。リストされたポート番号は、Listenプロパティにもリストされている必要があります。

*.4443

admin.conf configGroupのプロパティ

管理構成。これらのプロパティは、admin.confファイルのプロパティに対応しています。



Listen

リスニング・アドレス。これには、ホスト名とポートを含めることも、ポートのみを含めることもできます。

orcl3.example.com:8888 or 8888

VirtualHost

仮想ホストの名前。リストされたポート番号は、Listenプロパティにもリストされている必要があります。

orcl3.example.com:8888

Allow

サーバーの領域にアクセスできるホストを制御します。有効な値は、from allfrom full_or_partial_domain_namefrom full_or_partial_IP_addressfrom network/netmask pairfrom network/nnn CIDR specificationです。

from all

mod_wl_ohs configGroupのプロパティ

mod_wl_ohsの構成。これらのプロパティは、mod_wl_ohs.confファイルのプロパティに対応しています。



WebLogicCluster

クラスタ内の管理対象サーバーのホスト名およびポートのカンマ区切りリスト。

host.example.com:8002,host.example.com:8003

MatchExpression

特定の構成において、既存のパラメータの値を変更するか、または新しいパラメータを追加できるパラメータ。

/integration/worklistapp WebLogicHost=host.example.com|WebLogicPort=23446

webgate.conf configGroupのプロパティ

Webgateの構成。これらのプロパティは、webgate.confファイルのプロパティに対応しています。



WebGateInstalldir

webgate.confファイルで指定されたWebGateインストール・ディレクトリの場所。

/scratch/oracle/oh_home/Oracle_OAMWebGate1/webgate/ohs

Alias

別名がデフォルトの場所に存在しない場合の別名の場所。二重引用符内の値を変更してください。

/icons/"/scratch/orcl/icons/"

ScriptAlias

スクリプトの別名がデフォルトの場所に存在しない場合のその場所。二重引用符内の値を変更してください。

/cgi-bin/"/scratch/oraclcgi-bin/"

primaryOAMServerHost

プライマリOracle Access Managerサーバー・ホスト。

初めてWebGateがプライマリ・サーバーと通信すると、セカンダリOracle Access Managerサーバー・ホストの構成は自動的に更新されます。

primary_oam_server_host.example.com

primaryOAMServerPort

Oracle Access Managerプライマリ・ホストのポート番号。

5575

dads.conf configGroupのプロパティ

PL/SQLデータベース・アクセス記述子の構成パラメータ。これらのプロパティは、dads.confファイルのプロパティに対応しています。



PlsqlDatabasePassword

PLSQLモジュールに固有の、パスワードが含まれるセキュア・ファイルの名前。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

/scratch/orcl/plsql_passwd.txt

PlsqlDatabaseConnectString

PLSQLモジュールに固有のデータベースのサービス名。

orcl.example.com:1521:orcl1

PlsqlNLSLanguage

PLSQLモジュールに固有のデータベース・アクセス記述子(DAD)のNLS_LANG変数。

America_America.UTF8

表A-18では、Oracle SOA Suite用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-18 Oracle SOA Suiteの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

Composite configGroupのプロパティ:

SOAコンポジットの構成


Config Plan Location

ターゲットへの移行時にコンポジット・アプリケーションの再デプロイに使用される構成計画の場所。絶対パスを指定することも、移動計画の場所に対する相対パスを指定することもできます。

構成計画は、extractMovePlanスクリプトの実行時に抽出されます。

/scratch/app/config_plan.xml

表A-19では、Oracle Business Activity Monitoring用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-19 Oracle Business Activity Monitoringの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

ApplicationURL

Oracle BAM WebアプリケーションおよびOracle BAM Serverに対するURL。

Oracle BAM WebアプリケーションおよびOracle BAM Serverが別々のホストにデプロイされていないかぎり、この値を更新する必要はありません。

http://DEFAULT:0000

DURABLE_SUBSCRIBER_NAME

EMSサンプル値に使用する永続サブスクライバ名。

myDURABLE_SUBSCRIBER_NAME

INITIAL_CONTEXT_FACTORY

EMSサンプル値に使用する初期コンテキスト・ファクトリ名。

weblogic.jndi.WLInitialContextFactory

JNDI_URL

EMSのJNDI URL。

t3://example.com:7001

JNDI_USERNAME

JNDIユーザー名。

myJMSUserName

JNDI_PASSWORD_FILE

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

/scratch/pass/jndi_pass.txt

JMS_USERNAME

JMSユーザー名。

user1

JMS_PASSWORD_FILE

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

/scratch/pass/jms_pass.txt

表A-20では、SOA Core Extensions用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-20 SOA Core Extensionsの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

APP_DIR

アプリケーション・ディレクトリ

${fp.mds.path}

AI_HOME_NAME

SOA Core Extensionsホーム名。

soainfra

ODI_CONFIG_PROPERTIES_LOCATION

Oracle Data Integrator構成プロパティ・ファイルの場所。この値はオプションです。



表A-21では、Oracle Service Bus用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-21 Oracle Service Busの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

osb.configuration.passphrase.file

パスフレーズ・ファイルの絶対パス。ファイルはターゲット環境でアクセス可能である必要があります。

このプロパティは、-additionalParamsオプションを使用してcopyConfigスクリプトにosb.configuration.passphrase.fileを渡した場合に必要です。

パスフレーズは、ソース環境に対するものと同じである必要があります。

/scratch/passwd/osb_passwd.txt

表A-22では、Oracle User Messaging Service用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-13のプロパティも編集できます。Oracle User Messaging Serviceを11gからアップグレードした場合は、データ・ソースのUserプロパティをprefix_ORASDPMからprefix_UMSに変更する必要があります。Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのアップグレードのスキーマのアップグレード・タスクに関する項を参照してください。

表A-22 Oracle User Messaging Serviceの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

componentType UMSのプロパティ:

これらのプロパティは、すべてのドライバ・タイプに適用されます。



DefaultSenderAddress

送信者のデフォルトのアドレス。ドライバがサポートする特定のDeliveryTypeの送信者アドレスがUMSメッセージで指定されていない場合、ドライバがDefaultSenderAddressを送信者のアドレスとして使用することがあります。

SMS:1234

SenderAddresses

ドライバで処理するように構成されている送信者アドレスのリスト。SenderAdressesが指定されているドライバは、送信メッセージの送信者アドレスが一致する場合にのみ選択されます。SenderAdressesが指定されていないドライバは、メッセージの送信者アドレスに関係なく、すべての送信メッセージを処理できるとみなされます。リストは、カンマで区切られたUMSアドレスで構成されます。大/小文字の区別はありません。

EMAIL:alice@example.com,EMAIL:bob@example.com. 

EmailDriver componentTypeのプロパティ:

これらのプロパティは、電子メール・ドライバに適用されます。



IncomingMailServer

受信メール・サーバーのホスト名。

usmdemo.example.com

IncomingMailServerPort

IMAP4サーバーのポート番号(143または993)、またはPOP3サーバーのポート番号(110または995)。

110

IncomingUserIDs

ドライバ・インスタンスがポーリングするメール・アカウントのユーザー名のリスト。各名前はカンマで区切られている必要があります(例: user1,user2)。

username.pop3@umsdemo.example.com

IncomingMailIDs

ユーザー名に対応する電子メール・アドレス。各電子メール・アドレスはカンマで区切られ、対応するユーザー名がユーザー名リストに表示されているとおりに、リスト内で同じ位置に配置されている必要があります。

username.pop3@umsdemo.example.com

IncomingUserPasswords

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

ファイルには、ユーザー名に対応するパスワードのリストが含まれます。各パスワードはカンマで区切られ、対応するユーザー名がユーザー名リストに表示されているとおりに、リスト内で同じ位置に配置されている必要があります。

/scratch/oracle/ums_in_passwd.txt

OutgoingMailServer

SMTPサーバーの名前。

usmdemo.example.com

OutgoingMailServerPort

SMTPサーバーのポート番号。

25

OutgoingDefaultFromAddr

デフォルトの送信者アドレス(送信メッセージで指定されていない場合)。

username.pop3@umsdemo.example.com

OutgoingUsername

SMTP認証に使用されるユーザー名。

username.pop3@umsdemo.example.com

OutgoingPassword

SMTP認証に使用されるパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。SMTP認証がSMTPサーバーでサポートされている場合のみ必要です。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

このファイルにはパスワードのタイプ(「間接パスワード、新規のユーザーの作成」、「間接パスワード、既存のユーザーの使用」、「クリアテキスト・パスワードの使用」から選択)とパスワードが含まれています。

/scratch/oracle/ums_out_passwd.txt

ExtensionEndpoint configGroupのプロパティ:

これらのプロパティは、拡張ドライバに適用されます。



EndpointURL

リモート・エンドポイント・リスナーURL。

http://hostname:7001/integrationtest-war/extension

mappedDomain

受信者URIのドメイン部分がこの値と一致した場合に、メッセージの配信に使用される拡張エンドポイント。

test

SMPPDriver componentTypeのプロパティ:

これらのプロパティは、SMPPドライバに適用されます。



SmsAccountId

SMS-CのアカウントID。

myusername

SmsServerHost

SMS-Cサーバーの名前(またはIPアドレス)。

example_host

TransmitterSystemId

メッセージの送信に使用するアカウントID。

myusername

ReceiverSystemId

メッセージの受信に使用するアカウントID。

myusername

TransmitterSystemType

送信側システムのタイプ。

Logica

ReceiverSystemType

受信側システムのタイプ。

Logica

ServerTransmitterPort

送信側サーバーのTCPポート番号。

9001

ServerReceiverPort

受信側サーバーのTCPポート番号。

9001

TransmitterSystemPassword

送信側システムのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

このファイルにはパスワードのタイプ(「間接パスワード、新規のユーザーの作成」、「間接パスワード、既存のユーザーの使用」、「クリアテキスト・パスワードの使用」から選択)とパスワードが含まれています。

/scratch/oracle/ums_trans_passwd.txt

ReceiverSystemPassword

受信側システムのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

このファイルにはパスワードのタイプ(「間接パスワード、新規のユーザーの作成」、「間接パスワード、既存のユーザーの使用」、「クリアテキスト・パスワードの使用」から選択)とパスワードが含まれています。

/scratch/oracle/ums_rec_passwd.txt

XMPPDriver componentTypeのプロパティ:

これらのプロパティは、XMPPドライバに適用されます。



IMServerHost

Jabber/XMPPサーバーのホスト名。

example.domain.com

IMServerPort

対応するJabber/XMPPサーバー・ポート。デフォルト値は5222です。

5222

IMServerUsername

ログインで使用するJabber/XMPPユーザー名。ドメイン名がJabber/XMPPサーバー・ホスト名と異なる場合は、完全なJabber IDを入力することもできます。

myUserName@xmpp-domain

IMServerPassword

IMServerUsernameに対応するパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。構成を変更しない場合でも、パスワード・ファイルを用意する必要があります。

このファイルにはパスワードのタイプ(「間接パスワード、新規のユーザーの作成」、「間接パスワード、既存のユーザーの使用」および「クリアテキスト・パスワードの使用」から選択)とパスワードが含まれています。

/scratch/oracle/ums_im_passwd.txt

TwitterDriver componentTypeのプロパティ

Twitterドライバのプロパティ。


認証モード

Twitterドライバで使用する認証モード。有効な値はOAuthまたはxAuthです。

OAuth

ユーザー名

Twitterユーザーのユーザー名。

MrSmith

パスワード

Twitterユーザーのパスワード。

password

ConsumerKey

Twitterユーザーの公開鍵。

Kr7px6KavOphOGLHQxa91W

ConsumerSecret

Twitterユーザーの秘密鍵。

ezDK6Ky9tIBxqMDIAPm752nFzIBdqgJF5Q4G9Bzotu

アクセス・トークン

登録済Twitterアプリケーションの公開鍵。

1091745185-SVKSxv7PFsBrFgSrywnqylWp3ANr8aS9QRMohnj

アクセス・トークン・シークレット

登録済Twitterアプリケーションの秘密鍵。

Q1PcWeDTVhaKH3DhJ9ilk1osXAtfXwXR257JEiqeYu

表A-23では、Oracle B2B用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-23 Oracle B2Bの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

B2Bシステム・パラメータconfigGroupのプロパティ:

B2Bシステム・パラメータの構成。


コールアウト・ディレクトリ

コールアウト・ディレクトリの絶対パス。

/tmp/calloutDirectory

大きなペイロード・ディレクトリ

大きなペイロード・ディレクトリの絶対パス。

/tmp

SMTPホスト

AS1交換の取引パートナにネガティブMDNを送信するための、企業内のSMTPサーバーのホスト名。

host.example.com

Webサービス・ポリシー

Webサービスを保護するために使用するセキュリティ・ポリシーのURI。

oracle/wss_username_token_service_policy

SSL秘密鍵のパスワード

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。パスワード・ファイルが指定されていない場合、ターゲット内で値は設定されません。

 /tmp/passwordfile/sslpwd.txt




File.DeliveryChannel configGroupのプロパティ:

ファイル配信チャネルの構成。


file-param-folder

フォルダの絶対パス。

/tmp/file_deliv

File.ListeningChannel configGroupのプロパティ:

ファイル・リスニング・チャネルの構成。


file-param-folder

フォルダの絶対パス。

/tmp/file_listen

JMS configGroupのプロパティ:

JMSの構成。チャネルごとに独自のプロパティ値セットがあります。


jms-param-password

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。パスワード・ファイルを用意しないと、値はターゲットで設定されません。ソース構成が維持されます。

/tmp/password/pass.txt

jms-param-is_topic

構成済の宛先トピックかどうかを指定するフラグ。有効な値はtrueおよびfalseです。

false

jms-param-queue_name

キューまたはトピックのJNDI名。

jms/b2b/B2B_IN_QUEUE

jms-param-DestinationProviderProperties

JMS接続先プロバイダのプロパティ。キー/値ペアのセパレータとしてセミコロン(;)を使用します。

java.naming.provider.url=t3://example.com:7001;
java.naming.factory.initial=weblogic.jndi.WLInitialContextFactory;
java.naming.security.principal=weblogic;
java.naming.security.credentials=weblogic

1行で入力します。

jms-param-user

JMSユーザー名。

user1

FTP configGroupのプロパティ:

FTPの構成。チャネルごとに独自のプロパティ値セットがあります。


ftp-param-password

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。パスワード・ファイルを用意しないと、値はターゲットで設定されません。ソース構成が維持されます。

/tmp/password/pass.txt

ftp-param-folder

フォルダの絶対パス。

/tmp/test1

ftp-param-host

FTPホスト名。

example

ftp-param-preserve_filename

ファイル名を保存するかどうかを指定するフラグ。有効な値はtrueおよびfalseです。

false

ftp-param-user

FTPユーザー名。

User

HTTP configGroupのプロパティ:

HTTPの構成。チャネルごとに独自のプロパティ値セットがあります。


http-param-password

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。パスワード・ファイルを用意しないと、値はターゲットで設定されません。ソース構成が維持されます。

/tmp/password/pass.txt

http-param-use_proxy

プロキシ・サーバーを使用するかどうかを指定するフラグ。有効な値はtrueおよびfalseです。

false

http-param-additional_headers

追加のトランスポート・ヘッダー(Digest認証用のヘッダーなど)。



http-param-url

完全修飾されたHTTP URL。

http://example:8001/b2b/httpReceiver

as2-param-Receipt-Delivery-Option

完全修飾されたHTTP URL。

http://example:8001/b2b/httpReceiver

SFTPトランスポート・プロトコルのプロパティ:

SFTPの構成。


sftp-param-password

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。パスワード・ファイルを用意しないと、値はターゲットで設定されません。ソース構成が維持されます。

/tmp/password/pass.txt

sftp-param-host

SFTPホスト名。

example

sftp-param-port

SFTPポート番号。

22

sftp-param-folder

フォルダの絶対パス。

/scratch/b2b/sftp

sftp-param-user

SFTPユーザー名。

user1

電子メール・トランスポート・プロトコルのプロパティ:

電子メールの構成。


email-param-password

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。パスワード・ファイルを用意しないと、値はターゲットで設定されません。ソース構成が維持されます。

/tmp/password/pass.txt

email-param-host

電子メール・ホスト名。

example

email-param-user

電子メール・ユーザー名。

user1

email-param-email-id

メッセージ配信先の電子メール・アドレス(AQまたはJMSでのファイル・チャネルやキューのパスの指定と同じ)。

user1@exampleb2b.com

AQトランスポート・プロトコルのプロパティ:

AQの構成。


aq-param-password

パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。パスワード・ファイルを用意しないと、値はターゲットで設定されません。ソース構成が維持されます。

/tmp/password/pass.txt

aq-param-datasource

AQキューにアクセスするためのJDBCデータ・ソースのJNDI名。

jdbc/SOADataSource

aq-param-recipient

AQキューへのメッセージの配信時に使用する値。

testuser

aq-param-queue_name

AQキュー名。

IP_OUT_QUEUE

aq-param-consumer

メッセージを受信するクライアント。

b2buser

TCPトランスポート・プロトコルのプロパティ:

TCPの構成。


tcp-param-host

TCPホスト名。

example

tcp-param-port

TCPポート番号。

23456

tcp-param-PermanentConnectionType

キャッシュされた接続がすべてのメッセージの交換に使用されるかどうかを示すフラグ。有効な値はtrueおよびfalseです。

false

tcp-param-timeout

TCPタイムアウト(秒)。

300

表A-24では、Oracle Enterprise Scheduler用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。移動計画には、ソース環境で定義したプロパティも含めることができます。READ_WRITEプロパティを、ターゲット環境で有効な値で変更します。

表A-24 Oracle Enterprise Schedulerの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

ESS_CONFIG_XML configGroupのプロパティ:

Oracle Enterprise Schedulerの構成プロパティ


RequestFileDirectory

リクエストおよびログ出力のディレクトリ。

/tmp/ess/RequestFileDirectory

RequestFileDirectoryShared

リクエスト・ファイル・ディレクトリが共有されているかどうかを示すフラグ。有効な値はtrueまたはfalseです。デフォルトはfalseです。

false

ESS_ADF_DOMAIN_CONFIG configGroupのプロパティ:

Oracle Enterprise Schedulerのリクエスト出力および後処理を支援するためにadf-domain-config.xmlで構成されたプロパティ。


essappFilePersistenceMode

リクエスト実行の出力を格納するためのファイル永続性モード。

file

essappRequestFileDirectory

Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションのリクエストおよびログ出力のディレクトリ。

/tmp/ess/MyRFD

essappCallbackClientSecurityPolicyURI

Webサービスのコールバック時、Oracle Enterprise SchedulerからWebサービスを起動する際にWS-Securityヘッダーで使用されるセキュリティ・ポリシーのURI。

oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_policy

umsAppInternalHost

UMSサーバーのNotificationServiceURLホスト名。

example.domain.com

umsAppInternalPort

UMSサーバーのNotificationServiceURLポート。

10999

umsAppInternalProtocol

UMSサーバーのNotificationServiceURLプロトコル。

http

ucmAppInternalSamlTokenPolicyURI

SAMLポリシーのURI。




表A-25では、Oracle Managed File Transfer用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-25 Oracle Managed File Transferの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

MFTシステム・プロパティconfigGroupのプロパティ:

システム・プロパティの構成


サーバーのプロパティ

サーバーのプロパティ



ペイロード・ストレージ・ディレクトリ

転送されるファイルが格納されるファイル・システムの場所のフルパス。

/scratch/oracle/mft/storage

コールアウト・ディレクトリ

カスタム・コールアウトが格納される場所。

/scratch/oracle/mft/callouts

外部アドレス

ロード・バランサの外部IPアドレスまたはホスト名。ロード・バランサが使用されていない場合は、ペイロード参照をカスタマに送信できる外部アドレスを参照できます。

host.example.com

内部アドレス

ロード・バランサの内部IPアドレスまたはホスト名。ロード・バランサが使用されていない場合は、ペイロード参照をカスタマに送信できる内部アドレスを参照できます。

host.example.com

キーストアのプロパティ

キーストアのプロパティ



デフォルトのキーストア・パスワード・ファイル

デフォルトのキーストアのパスワードが含まれているセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/t2p/mft_db_pass.txt

デフォルトのキーストア秘密鍵パスワード・ファイル

デフォルトのキーストア秘密鍵のパスワードが含まれているセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/t2p/mft_pvt_pass.txt

SSHキーストア秘密鍵パスワード・ファイル

SSHキーストア秘密鍵のパスワードが含まれているセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/t2p/mft_ssh_pass.txt

PGPキーストア秘密鍵パスワード・ファイル

PGPキーストア秘密鍵のパスワードが含まれているセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/t2p/mft_pgp_pass.txt

埋込みサーバーのプロパティ

埋込みFTPおよびsFTPサーバーのプロパティ。



埋込みサーバーのルート・ディレクトリ

埋込みFTPおよびsFTPサーバーのルート・ディレクトリの場所。

$DOMAIN_HOME/mft/ftp_root

ドメインのプロパティ

ドメインの構成プロパティ。



ドメイン別名

ドメインの別名。ソースまたはターゲットの構成時にドメインの詳細を参照するのに使用します。

B2B Remote

接続URL

ドメインに接続するためのURL。

t3://localhost:7001

ユーザー名

ドメインのユーザー名。

weblogic

Password File

ドメインのパスワードが含まれているセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/t2p/mft_dom_pass.txt

タイプ

ドメインのタイプ: B2B、Healthcare、SOA、Service BusまたはODI。

B2B

表A-26では、Oracle Data Integrator用に変更できる移動計画のプロパティについて説明します。ホスト名、ポート番号、リスニング・アドレスなどのすべてのプロパティを編集して、ターゲット環境で異なる値にします。

表A-26 Oracle Data Integratorの移動計画のプロパティ

プロパティ 説明 サンプル値

Master Repository configGroupのプロパティ:

マスター・リポジトリの構成


Url

マスター・リポジトリに接続するためのJDBC URL

jdbc:oracle:thin:@localhost:1522:orcl

Schema name

ターゲットODIリポジトリが作成されるターゲット・データベースにあるスキーマの名前。

odi_master_12c

Schema password file

スキーマのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/odi_schema_passwd.txt

SUPERVISOR user

ODIユーザーSUPERVISOR名

SUPERVISOR

SUPERVISOR password file

ODIユーザーSUPERVISORのパスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/odi_passwd.txt

Physical Data Servers configPropertyのプロパティ:

データ・サーバーの構成


Schema name

データベース・データ・サーバーのスキーマ名またはファイル・タイプ・データ・サーバーのディレクトリの場所。

FG_Dir_Schema

Work Schema

データベース・データ・サーバーの作業スキーマの名前またはファイル・タイプ・データ・サーバーのディレクトリの場所。

/tmp/FG_Dir_Schema

Url

データ・サーバーに接続するためのJDBC URL。

jdbc:oracle:thin:@localhost:1521/example.com

User

物理データ・サーバー接続用のユーザー名。

username

Password File

物理データ・サーバー接続用のユーザー・パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/rpd_ds_conn_passwd.txt

Agents configPropertyのプロパティ:

エージェントの構成


Host name

エージェントのホスト名。

localhost

Host port

エージェントのホスト・ポート番号。

12311

Work Repositories configPropertyのプロパティ:

作業リポジトリの構成


Url

作業リポジトリに接続するためのJDBC URL。

jdbc:oracle:thin:@localhost:1521/example.com

User

作業リポジトリに接続するためのユーザー名。

username

Password File

物理データ・サーバー接続用のユーザー・パスワードが含まれるセキュア・ファイルの絶対パス。

/scratch/oracle/odi_pds_passwd.txt