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Oracle® Fusion Middlewareパフォーマンスのチューニング・ガイド
12c (12.1.3)
E56213-03
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1 概要とロードマップ

この章では、各章の内容および構成を説明して、パフォーマンスのチューニング・ガイドの概要を示します。

この章の内容は次のとおりです。

1.1 マニュアルの範囲および対象読者

パフォーマンスのチューニングは、アプリケーション開発者、Oracle Fusion Middleware管理者、データベース管理者およびWebマスターを対象としています。このマニュアルでは、Fusion Middlewareの管理とハードウェアのパフォーマンス・チューニングに関する基本的な知識、WebLogic Server、XMLおよびJavaプログラミング言語の知識があることが前提となります。

1.2 このマニュアルの構成

  • この章、第1章「概要とロードマップ」では、このマニュアルの目的および構成を示します。

  • 第2章「主なパフォーマンス分野」では、Oracle Fusion Middlewareの主なチューニング分野について説明します。この章は、アプリケーション・チューニングのクイック・スタート・ガイドとなります。

  • 第3章「パフォーマンス計画」では、Oracle Fusion Middlewareのパフォーマンス計画手法およびチューニングの概念について説明します。

  • 第4章「Oracle Fusion Middlewareのモニタリング」では、Oracle Fusion Middlewareとそのコンポーネントをモニターしてパフォーマンス・データを取得し、システムのチューニングやパフォーマンスに問題のあるアプリケーションのデバッグに役立てる方法を説明します。

  • 第5章「Oracle Dynamic Monitoring Serviceの使用」は、Oracle Dynamic Monitoring Service (DMS)の概要と使用可能な機能について説明しています。

  • 第6章「Oracle HTTP Serverのチューニング」では、Oracle Fusion MiddlewareのWebサーバー・コンポーネントであるOracle HTTP Serverのパフォーマンスを最適化する手法を説明します。Oracle WebLogic Serverのリスナーと静的ページ、動的ページおよびWeb上のアプリケーションのホスティングのフレームワークを提供します。

  • 第7章「Oracle Metadata Serviceのチューニング」では、Oracle Metadata Service (MDS)のチューニングのヒントを示します。MDSは、Oracle Application Development Frameworkにより、メタデータの管理に使用されます。

  • 第8項「Oracle Fusion Middlewareのセキュリティ・パフォーマンスのチューニング」では、Oracle Platform Security for Javaを取り上げます。Oracle Platform Security for Javaは、Java Authentication and Authorization Service (JAAS)やJava EEセキュリティなどのJava機能に対応したOracle Fusion Middlewareセキュリティ実装です。この章では、最適なパフォーマンスを得るための構成方法について説明します。

  • 第9章「Oracle Application Development Framework (ADF)のチューニング」では、アプリケーションにおけるADFスタックのパフォーマンスおよびスケーラビリティを最大化する方法についての基本的なガイドラインを示します。Oracle ADFは、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE)標準およびオープンソース・テクノロジをベースとするエンドツーエンドのアプリケーション・フレームワークで、サービス指向アプリケーションの実装を簡素化および迅速化します。この章では、設計時、構成時およびデプロイメント時のパフォーマンスに関する考慮事項を取り上げます。

  • 第10章「Oracle TopLinkのチューニング」では、Java Persistence API (JPA)エンティティ・アーキテクチャのパフォーマンスに関する選択肢を示します。Oracle TopLinkには、EclipseLinkがJPA実装として含まれています。

  • 第11章「SOAインフラストラクチャのチューニング」では、Oracle Service-Oriented Architecture (SOA) Suiteコンポーネントを構成してパフォーマンスを改善するための一般的なSOAインフラストラクチャ・チューニング・パラメータについて説明します。Oracle SOA Suiteは、SOAコンポジット・アプリケーションの設計、デプロイおよび管理を目的とするサービス・インフラストラクチャ・コンポーネント一式を備えています。Oracle SOA Suiteでは、サービスを作成して管理し、SOAコンポジット・アプリケーションに組み込むことが可能です。コンポジットを使用すれば、複数のテクノロジ・コンポーネントを組み合せて1つのSOAコンポジット・アプリケーションを簡単に作成できます。

  • 第12章「Oracle BPEL Process Managerのチューニング」では、プロセス・レベル、ドメイン・レベルおよびアプリケーション・サーバー・レベルでパフォーマンスを最適化するために構成できるいくつかのBPELプロパティ設定を取り上げます。この章では、各プロパティ設定について説明し、プロパティ設定の使用方法に関する推奨事項を示します。

  • 第13章「Oracle Mediatorのチューニング」では、Oracle SOAサービス・インフラストラクチャ内のサービス・エンジンであるOracle Mediatorをチューニングして最適なパフォーマンスを得る方法について説明します。Oracle Mediatorは、サービスおよびイベントの各種プロバイダとコンシューマを仲介するフレームワークを提供します。メディエータ・サービス・エンジンは、SOAサービス・インフラストラクチャのJava EEアプリケーションと連携して動作します。

  • 第14章「Oracle Managed File Transferの監視」では、12c (12.1.3)の新しい製品であるOracle Managed File Transferのチューニング方法について説明します。Oracle Managed File Transfer (MFT)は、パフォーマンスが高く、標準ベースのエンドツーエンド管理対象ファイル・ゲートウェイです。これは、ファイル暗号化、スケジュール、埋込みFTPおよびsFTPサーバーを含む軽量のWebベース設計時コンソールを使用した設計、デプロイメントおよびファイル転送のモニタリングを特徴とします。

  • 第15章「Oracle Business Rulesのチューニング」では、ビジネス・ルールを自動化できるテクノロジについて説明し、JavaコードやBPELプロセスといった手続き型ロジックからのビジネス・ルールの抽出についても触れます。

  • 第16章「Oracle Business Process Managementのチューニング」では、Oracle Business Process Management (BPM)のチューニング方法について説明し、Oracle Business Process Management (BPM)は、設計時および実装からランタイムおよびアプリケーション管理まで、アプリケーション開発ライフサイクルの全ステージのシームレスな統合を提供します。

  • 第17章「Oracle Human Workflowのチューニング」では、Oracle Human Workflowをチューニングして最適なパフォーマンスを得る方法について説明します。Oracle Human Workflowは、Oracle SOAサービス・インフラストラクチャ内で稼働するサービス・エンジンです。これを使用すると、対話型の人的プロセスを実行できます。ヒューマン・ワークフローは、プロセスの内部または外部で行われる承認処理、却下処理、再割当て処理といった人間のやり取りに対応しています。Human Workflowサービスは、ビジネス・プロセスと人間とのやり取りの様々な側面を処理する多くのサービスからなります。

  • 第18章「Oracle Business Activity Monitoringのチューニング」では、Oracle Business Activity Monitoringダッシュボード・アプリケーションをチューニングして最適なパフォーマンスを得る方法について説明します。Oracle Business Activity Monitoring (BAM)は、企業のビジネス・サービスおよびプロセスをモニタリングするためのツールを備えています。

  • 第19章「Oracle Service Busのチューニング」では、接続性、ルーティング、仲介、管理および一部のプロセス編成機能を提供するOracle Service Busのチューニング方法を説明します。これは、2つ以上のアプリケーション(サーバー)の中間機能の役割を果たす大規模なシステムの一部です。

  • 第20章「Oracle Enterprise Scheduler Serviceのチューニング」では、Oracle Enterprise Scheduler Serviceのチューニング方法について説明しますが、Oracle Enterprise Scheduler Serviceは、作業割当てを作成するルールを使用して、特定の時間枠または作業シフト内でジョブをスケジュールおよび実行できるようにします。

1.3 関連ドキュメント

詳細は、Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.3)のドキュメント・セットにある次のドキュメントを参照してください。

  • Oracle Fusion Middlewareの管理

  • Oracle Fusion Middlewareの理解

  • ­Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護

  • 高可用性ガイド

  • Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング

  • Oracle HTTP Serverの管理

  • Webサービスの管理