Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード 12c (12.1.3) E56224-02 |
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この章では、前のOracle Infrastructure 12cリリースからOracle Infrastructure 12c (12.1.3)へのアップグレードのプロセスについて説明します。
この章には次のトピックが含まれます:
注意: この章に記載されたタスクは、既存のInfrastructure 12cリリースからInfrastructure 12c (12.1.3)リリースにアップグレードする場合にのみ適用されます。11g環境を12c (12.1.3)にアップグレードする場合は、第I部「11gからOracle Infrastructure 12c (12.1.3)へのアップグレード」に記載されている手順を使用してください。 |
Infrastructure 12cにアップグレードした場合は、第2章で、アップグレード前の手順を、アップグレードの開始前に完了するよう指示されています。それらの手順を完了していることを確認してください。
アップグレード前の手順のほとんどは11gからのアップグレードに適用されますが、一部の手順(既存の環境のバックアップなど)はここでも適用され、アップグレードを正常に完了するためには不可欠な手順です。次のリストに、既存の12c Infrastructureをアップグレードする前に完了する必要のある、アップグレード前の手順を示しています。
第2.1項「既存のOracle Fusion Middleware 11g環境のバックアップ」
アップグレードに取り掛かる前に、必ず現行の環境の完全バックアップを作成してください。アップグレードに関して問題が発生した場合、環境をリストアして、アップグレード・プロセスを最初からやりなおす必要がある場合があります。
第2.2項「Oracle Databaseのアップグレード」
最新のシステム要件を参照して、ご使用のデータベースがサポートされていることを確認します。
第2.8項「APPHOSTへのOracle Fusion Middleware Infrastructure 12.1.3のインストール」
アップグレードを開始する前に、12.1.3 Infrastructureの配布をインストールする必要があります。
第2.9項「APPHOSTへのOracle HTTP Server 12.1.3のインストール」
12cドメインに、そのドメインに関連付けられたOracle HTTP Serverインスタンスが含まれる場合、Oracle HTTP Server 12.1.3にアップグレードする必要があります。
12cのアップグレードは、完全なオフラインで行います。アップグレードを開始する前に、すべての12cサーバーおよびプロセスが停止していること確認してください。
注意: 次の表の画面名をクリックすると、そのフィールドの詳細情報または画面の機能が表示されます |
アップグレード・アシスタント(UA)を実行して、STB、監査およびOPSSスキーマをアップグレードします。
$12.1.3_ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
./ua
アップグレード・アシスタント画面 | 説明および必要なアクション |
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ようこそ |
この画面では、アップグレード・アシスタントの概要と、アップグレード前の重要なタスクについての情報が示されます。 |
スキーマ |
「スキーマ」を選択します。 |
使用可能なコンポーネント |
この画面では、アップグレード可能なスキーマがあるインストール済のOracle Fusion Middlewareコンポーネントのリストが提供されます。コンポーネントを選択すると、スキーマとすべての依存関係が自動的に選択されます。 次のコンポーネントを選択します(関連するスキーマを示します)。
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ドメイン・ディレクトリ |
既存の12c (12.1.2) WebLogicドメイン・ディレクトリの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックして、アップグレードするドメイン・ディレクトリを選択します。 |
前提条件 |
各ボックスで、スキーマ・アップグレードの前提条件が満たされているかどうかを確認します。アップグレード・アシスタントでは、これらの前提条件が満たされていることを検証できません。 |
スキーマの選択 |
この画面を使用して、アップグレードする各スキーマのデータベース接続の詳細を入力します。
注意:
次の画面は、サービス表スキーマ画面を示しています。 ![]() |
調査 |
各スキーマのソース・バージョンが12.1.2であることを確認します。 |
アップグレード・サマリー |
「アップグレード」をクリックする前に、この画面の情報により、適切なスキーマをアップグレードすることを確認します。特に、ソース・バージョンが12.1.3で、ターゲット・バージョンが12.1.3であることを確認してください。 |
アップグレードの進行状況 |
この画面には、スキーマのアップグレードの進行状況が表示されます。 「アップグレードの進行状況」ステータス・バーには、完了したアップグレード・プロセスの数が表示されます。残りの時間を特定するわけではありません。 アップグレード・アシスタントにはアップグレードを実行するための十分な時間を与えてください。やむを得ない場合を除き、アップグレード操作は取り消さないでください。 |
アップグレード成功 |
この画面には、アップグレードの最終結果が表示されます。各スキーマが、正常に12.1.3にアップグレードされていることを確認します。 |
再構成ウィザードを使用して、既存の12c ドメインを最新バージョンにアップグレードします。
UNIXオペレーティング・システムでは、次の12.1.3ディレクトリに移動し、再構成ウィザードを起動します。
ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/reconfig.sh
Windowsオペレーティング・システムの場合。
ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin\reconfig.cmd
表3-1 再構成ウィザードの画面
再構成ウィザードの画面 | 説明および必要なアクション |
---|---|
ドメインの選択 |
既存の12.12ドメイン・ディレクトリの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックしてドメイン・ディレクトリを選択します。 ![]() |
再構成セットアップの進行状況 |
再構成テンプレートの適用の進行状況が表示されます。 |
ドメイン・モードとJDK |
ドメイン・モードは変更できません。この設定は、構成ウィザードを使用してドメインが作成された際に、指定されたモードからインポートされます。 注意: 本番ドメインをアップグレードする前に、まず開発ドメインで試験的なアップグレードを実行することをお薦めします。アップグレードに関する問題やエラーは、本番環境をアップグレードする前に解決する必要があります。 ドメイン内の使用するJDKを選択するか、「参照」をクリックして、使用するJDKに移動します。 Oracle Fusion Middleware 12cにはJava SE 7が必要であることに注意してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証とシステム要件の検証に関する項を参照してください。 |
JDBCデータ・ソース |
この画面で、ドメイン・ソースに定義されているJDBCデータ・ソースの構成を確認する必要があります。自動的に構成されたOPSSデータ・ソースが、この画面に表示されます。 ![]() このページのフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のJDBCデータ・ソースに関する項を参照してください。 |
JDBCデータ・ソース・テスト |
「JDBCデータ・ソース」画面で構成したデータ・ソース接続をテストします。 ![]() このページのフィールドの詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のJDBCデータ・ソースのテストに関する項を参照してください。 |
データベース構成タイプ |
前の画面でデータ・ソース接続の詳細を指定した場合は、データベース接続の詳細が自動的に入力されます。 この画面で情報が入力されない場合は、「RCUデータ」を選択してデータベース資格証明を指定して、ドメインに含まれているすべての12.1.2スキーマのスキーマ情報を取得します。このオプションを選択した場合、この画面のフィールドはアクティブ化されます。リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)のSTBコンポーネントに指定した接続情報を使用して、各フィールドに入力します。 接続情報を入力した後、「RCU構成の取得」をクリックしてスキーマ情報を取得します。 ![]() 詳細は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のデータベース構成タイプに関する項を参照してください。 |
JDBCコンポーネント・スキーマ |
デフォルトでは、前の画面で「RCUデータの取得」を選択し、すべてのスキーマの所有者が同じ場合、スキーマ情報が表示されます。 画面に表示されたスキーマのデータ・ソース設定を変更する場合は、各スキーマ名の横のチェック・ボックスを選択します。画面の上部のフィールドで変更を行うと、下部で選択しているスキーマが更新されます。変更するスキーマのみを選択してください。 ![]() 注意:
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JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト |
前の画面でデータ・ソースに指定した構成をテストします。テストするスキーマ名の横のチェック・ボックスを選択し、「選択された接続のテスト(T)」をクリックします。 テストの結果は「ステータス」列に表示されます。すべてのスキーマでテストに成功した場合、「次へ」をクリックします。 |
ノード・マネージャ |
この画面は、再構成するドメインで、ドメインごとのデフォルトの場所のノード・マネージャが使用されている場合にのみ表示されます。 「既存の構成を移行」を選択して、ドメインごとのデフォルトの場所の場所を指定します。 「Oracle推奨デフォルトの適用」を有効にします。 「ノード・マネージャ資格証明」を指定します。これは、ノード・マネージャを管理するために作成される、新しい「ユーザー」です。ノード・マネージャにより処理されるコンポーネントには、起動時にパスワードが要求されます(OHSを含む)。 注意: WebLogic Server環境の起動および停止にカスタム・スクリプトを使用している場合は、ドメインをアップグレードしてホストごとのノード・マネージャ構成からドメインごとのノード・マネージャ構成に変更する際に、手動でスクリプトを更新してノード・マネージャ・ホームの場所を新しいドメインベースの場所に変更する必要があります。 ノード・マネージャの構成の詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のデフォルトのノード・マネージャの構成に関する項を参照してください。 ![]() |
拡張構成 |
詳細な構成を実行するすべてのカテゴリ(存在する場合)を選択します。選択した各カテゴリの適切な構成画面が表示され、詳細な構成を実行できます。この画面で項目を選択しない場合は、「構成のサマリ」画面が次に表示されます。 ![]() 注意: ノード・マネージャが使用可能な場合に選択しないときは、Oracle WebLogic Serverのアップグレードに関するマニュアルのノード・マネージャ構成の実行に関する項の説明に従って、ノード・マネージャを手動で構成する必要があります。 ノード・マネージャの詳細オプションは、ホストごとのノード・マネージャ構成を使用中のドメインを再構成する場合にのみ使用できます。ドメインごとのノード・マネージャ構成に切り替えることも、すでに存在する既存のノード・マネージャの使用を続行することも可能です。 |
管理対象サーバー |
この画面で、既存の管理対象サーバー(ある場合)の設定を確認します。 |
クラスタ |
この画面で、既存のクラスタ(ある場合)の設定を確認します。 |
Coherenceクラスタ |
この画面は、WebLogic ServerインストールでCoherenceを含めた場合のみ表示されます。ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタがリストされます。 |
マシン |
WebLogicドメインでは、マシン定義によって物理ハードウェア単位が識別され、それらの定義はホストするWebLogic Serverインスタンスまたはシステム・コンポーネント(OHSサーバーなど)に関連付けられます。 この画面で、アップグレードの一部として再構成に含められる、既存のノード・マネージャの詳細のHost/Port設定を確認します。 実際のリスニング・アドレスが指定されていることを確認してください。ローカルホストは使用しないでください。 ![]() |
システム・コンポーネント |
この画面で、関連付けられたアップグレード・プロセスで再構成される既存のOHSコンポーネントの現行の設定を確認します。アップグレード・エラーを防ぐために、この画面でOHS設定を変更しないでください。また、この画面で、システム・コンポーネントを追加または削除できます。 ![]() |
OHSサーバー |
この画面で、再構成ウィザードにより各OHSドメインに対して適切なポートの詳細(ソース・インストールから取得されるもの)が取得されていることを確認します 注意: 複数のOHSインスタンスを含むドメインを再構成する場合は、画面の上部に「システム・コンポーネント」トグルが表示されます。再構成時はこのオプションを選択し、異なるインスタンス間で切り替えて構成の詳細を更新してください。 複数のOHSサーバーが同じホストの詳細を使用することはできますが、各サーバーには一意のポートの詳細が割り当てられる必要があります。この画面で異なるポートの詳細が表示されていない場合は、詳細を編集して異なる内容にする必要があります。 ![]() |
システム・コンポーネントのマシンへの割当 |
この画面で、定義したマシンへのシステム・コンポーネントの割当てを確認します。 注意: この画面には、ノード・マネージャに割り当てられているOHSコンポーネントが表示されます。これによってOHSインスタンスが再構成され、12.1.3ノード・マネージャに割り当てられます(この手順は、OHSインスタンスを起動または停止するために必要です)。 ![]() |
デプロイメント・ターゲット指定 |
ドメインを構成している製品に関連付けられたアプリケーションは、その製品に作成された管理対象サーバーまたはその管理対象サーバーが割り当てられたクラスタに、自動的にターゲットとして指定されます。この画面では、アプリケーションを追加のサーバーおよびクラスタに割り当てることができます。 この画面で、ドメインのデプロイメント・ターゲット指定を確認します。 ![]() |
サービス・ターゲット指定 |
ドメインを構成している製品に関連付けられたサービスは、その製品に作成された管理対象サーバーまたはその管理対象サーバーが割り当てられたクラスタに、自動的にターゲットとして指定されます。この画面では、サービスを追加のサーバーおよびクラスタにターゲット指定することができます。 この画面で、ドメインのサービス・ターゲット指定を確認します。 ![]() |
構成のサマリー |
続行する前に、ドメイン構成の設定の詳細を確認します。「表示」ドロップダウン・リストからフィルタ・オプションを選択することで、右端のパネルに表示されるアイテムを限定できます。 「再構成」をクリックしてドメインを再構成するか、構成を変更する場合は「戻る」をクリックします。 |
再構成の進行状況 |
再構成の進行状況を確認します。処理が完了したら「次へ」をクリックします。 ![]() |
再構成に成功しました |
再構成処理の最終的なステータスを確認します。「終了(F)」をクリックして再構成ウィザードを終了します。 |
次の手順に従って、アップグレード・アシスタントを使用して、既存の12cドメイン構成をアップグレードします。
アップグレード・アシスタント(UA)を12.1.3 Oracleホームから実行して、コンポーネント構成をアップグレードします。
UNIXオペレーティング・システムの場合。
ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin/.ua
Windowsオペレーティング・システムの場合。
ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin\ua.bat
アップグレード・アシスタント画面 | 説明および必要なアクション |
---|---|
ようこそ |
この画面では、アップグレード・アシスタントの概要と、アップグレード前の重要なタスクについての情報が示されます。 |
スキーマ |
「WebLogicコンポーネント構成」を選択します。 |
使用可能なコンポーネント |
この画面には、アップグレードされるドメイン構成を持つ、インストール済Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのリストが表示されます。 ![]() |
前提条件 |
各ボックスで、スキーマ・アップグレードの前提条件が満たされているかどうかを確認します。アップグレード・アシスタントでは、これらの前提条件が満たされていることを検証できません。 |
調査 |
各コンポーネントについて、アップグレードが正常に完了したことを確認します。 ![]() |
アップグレード・サマリー |
「アップグレード」をクリックする前にこの画面の情報を確認します。 |
アップグレードの進行状況 |
この画面には、アップグレードの進行状況が表示されます。 「アップグレードの進行状況」ステータス・バーには、完了したアップグレード・プロセスの数が表示されます。残りの時間を特定するわけではありません。 アップグレード・アシスタントにはアップグレードを実行するための十分な時間を与えてください。やむを得ない場合を除き、アップグレード操作は取り消さないでください。 |
アップグレード成功 |
この画面には、アップグレードの最終結果が表示されます。 |