この項では、Oracle Fusion Middlewareリリース11.1.1に含まれていた前のリリースのMapViewer以降に新しく追加された、または変更された主要な機能について説明します。この項では、新機能を「MapViewerの中核」および「Oracle Maps」という下位項目に分類しています。
この項では、Map Builderツールなど、MapViewer全般に関連する機能について説明します。
MapViewerリリース11gの既存インストールがあり、そのMapViewer構成をOracle Fusion Middlewareリリース12.1.3で使用する場合は、1.5項「MapViewerのアップグレード」を参照してください。
LRSテーマへのサポートが追加されました。LRSテーマは、Oracle Spatial and Graphの線形参照システム(LRS)を使用して定義される地物を視覚化するのに便利な、特殊なMapViewerテーマです。LRSテーマには、2つの表が必要です。LRSジオメトリ列を含むLRS表と、1つまたは2つのメジャー列を含む結合表です。
詳細は、2.3.11項「線形参照システム(LRS)テーマ」を参照してください。
Web Map Tile Service (WMTS)サーバーがMapViewerに追加されました。WMTSリクエストを使用して、USER_SDO_CACHED_MAPSメタデータ・ビューに定義されたタイル層を取得できるようになりました。このサーバーは、Open Geospatial Consortium WMTS 1.0.0に準拠しています。
MapViewerでのこのサーバーの構成方法の詳細は、1.6.2.13項「WMTS GetCapabilitiesレスポンスのカスタマイズ」を参照してください。
MapViewer WMTSサービス、WMTS操作およびMapViewerのWMTSサービスの準備の詳細は、付録F「MapViewerでのOGC WMTSのサポート」を参照してください。
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要素に複数の<style>
要素を定義できます。また、<style>
要素ごとにスケール範囲を割り当てることができます。詳細は、2.3.1.5項「スケール範囲が指定された複数のレンダリング・スタイルの使用方法」を参照してください。
MapViewer Webコンソールを使用して(右上のリンク)、Map BuilderユーティリティのWebバージョンにアクセスできます。詳細は、7.3項「Map BuilderのWebバージョン」を参照してください。
この項では、Oracle Mapsの機能について説明します。詳細は、第6章を参照してください。
マップ・キャッシュの自動更新機能は、ダーティになったキャッシュ・マップ・タイルを定期的に更新します。キャッシュ・マップ・タイルは、更新、挿入または削除操作によって実表内のデータが変更されるとダーティになります。それは、このような変更が、すでにキャッシュされているマップ・タイルの図形、注釈またはレンダリング・スタイルの選択に影響を与える可能性があるからです。
マップ・キャッシュの自動更新の詳細は、6.3項「マップ・キャッシュの自動更新」を参照してください。