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Oracle® Fusion Middleware Oracle MapViewerユーザーズ・ガイド
12c リリース1 (12.1)
E59442-01
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9 Oracle MapViewer Template Builder

この章では、Oracle MapViewer Template Builder (テンプレート・ビルダーとも呼ばれる)について説明します。テンプレート・ビルダーを使用して、マップ・テンプレートを作成および変更できます。マップ・テンプレートは、便利でインタラクティブなフル機能のマップ作成エクスペリエンスを提供する、自己完結型で自立した空間データとマッピング・メタデータのセットです。(マップ・テンプレートの詳細は、6.5項を参照。)

主なトピック

テンプレート・ビルダーのユーザー・インタフェース

マップ・テンプレートの作成または編集

ベクター層の作成

マップ・テンプレートへのベクター層の追加

マップ・テンプレートへのスタイルの追加

9.1 テンプレート・ビルダーのユーザー・インタフェース

テンプレート・ビルダーを表示するには、MapViewer管理コンソールに移動し、右上の領域の「Template Builder」をクリックします。(ログインを要求された場合は、MapViewer管理者アカウントを使用してログインします。)図9-1は、テンプレート・ビルダーのメイン・ウィンドウを示しています。

図9-1 MapViewerテンプレート・ビルダーのメイン・ウィンドウ

図9-1の説明が続きます
「図9-1 MapViewerテンプレート・ビルダーのメイン・ウィンドウ」の説明

左上の領域のアイコンは、次の操作を実行します。

  • 保存は、現在開いているテンプレートに変更を保存します。

  • 別名保存は、現在開いているテンプレートを指定した名前および場所に保存します。

  • 新規テンプレートは、新しいテンプレートを作成します。9.2項「マップ・テンプレートの作成または編集」に記載された情報を指定するように求められます。

  • テンプレートを開くは、以前に保存したテンプレートなど、既存のテンプレート・ファイルを開きます。

  • ファイルのダウンロードは、テンプレート・ディレクトリのファイルをダウンロードできます。ファイルは.zipファイルに保存されています。

  • ファイルのアップロードは、テンプレート・ディレクトリまたはその下位ディレクトリにファイルをアップロードできます。アップロードできるのは拡張子が.json、.jpg、.jpeg、.pngのファイルのみです。

テンプレートの作成または編集の場合は、メインにマップのプロパティが表示されます。それらは、ベクター層、タイル層およびスタイルを作成および編集するための展開可能なパネル、テンプレートを使用したプレビューです。図9-2は、テンプレートを作成または編集するときのメイン・ウィンドウです。

図9-2 テンプレートの作成または編集のメイン・ウィンドウ

図9-2の説明が続きます
「図9-2 テンプレートの作成または編集のメイン・ウィンドウ」の説明

図9-2に示されたウィンドウの内容は次のとおりです。

  • 左側にマップのプロパティがあります。

  • 左側のベクター層タイル層およびスタイルの展開可能なパネルを使用して、これらのタイプのオブジェクトを作成および編集できます。

  • 右側のマップ・タブは、このテンプレートを使用してマップのプレビューを表示します。

  • 右側の構成タブは、現在のテンプレートの仕様を反映したJSONコーディングを表示します。

9.2 マップ・テンプレートの作成または編集

テンプレートの作成または編集では、次の情報を指定できます。

名前と説明:

名前: .json拡張子を含むテンプレート・ファイルのファイル名。

場所: テンプレート・ファイルの場所。クリックして目的のディレクトリに移動できます。

説明:テンプレートの説明を入力できます。

汎用:指定されたマップ・データ・プロバイダの事前定義済タイル層を使用するか、カスタマイズされた仕様からテンプレートを作成できます。表示される情報は、「タイル層の使用」が有効か無効かによって異なります。

タイル層の使用:このオプションが有効な場合(選択されている)、テンプレートには指定したマップ・データ・プロバイダの事前定義済タイル層があります。このオプションを無効にした場合(選択を解除)、カスタマイズ・テンプレートのための必要な情報を入力する必要があります。

タイル層の使用が有効な場合は、タイル層に関連付けられたベンダーを指定します。一部のベンダーでは、キーまたはセカンダリ・キー、あるいはその両方が必要です。また、地形や衛星などの異なるマップ・タイプを持つ場合もあります。

  • タイル層:タイル層のデータ・プロバイダに関連付けられた値を選択します。oraclegooglebingまたはnokia

  • キー (bingまたはnokiaのみ):キーの値。

  • セカンダリ・キー (nokiaのみ):セカンダリ・キーの値。

  • マップ・タイプ (nokiaのみ):マップ・タイプ。Allまたはnormalterrainおよびsatelliteの任意の組合せ。

タイル層の使用が無効な場合は、カスタム汎用を定義します。

  • 名前:テンプレートに関連付ける汎用の名前。

  • SRID:マップ・データに関連付けられた空間参照システム(座標系)のID(たとえば、WGS 84 longitude/latitudeの場合は8307)。(座標系の詳細は、『Oracle Spatial and Graph開発者ガイド』を参照してください。)

  • ズーム・レベル:タイル層で使用するズーム・レベルの数値。

  • minXmaxXminYmaxY: Xディメンションの最小/最大値、Yディメンションの最小/最大値。SRID 8307の場合、それぞれの値は-180.0180.0、-90.0および90.0である必要があります。

9.3 ベクター層の作成

ベクター層を作成するには、ベクター層パネルを展開し、「データソースからベクター層の作成」または「ベクター層の作成」のアイコンをクリックします。作成するGeoJSONファイルの名前と場所、およびデータソースからベクター層を作成するかどうかに応じて適切にその他の情報を指定します。多くの場合、ドロップダウン・フィールドの情報は、MapViewer構成ファイルから取得されます。

データソースに基づいたベクター層の場合は、次の情報が適用される場合があります。

動的:動的テーマを使用する場合は、使用するSQL問合せ(WHEREキーワードのないWHERE句)も指定してください。

ラベル・ボックス:各ポリゴン地物にラベル・ボックスを含めるかどうかを指定します。

単純化:ジオメトリを簡略化でき、しきい値を指定できます。ジオメトリの簡略化の詳細は、『Oracle Spatial and Graph開発者ガイド』SDO_UTIL.SIMPLIFYおよびSDO_UTIL.SIMPLIFYVWファンクションの説明を参照してください。

しきい値:単純化を有効にする場合、単純化に使用する値を0から100までの範囲で指定します。0は単純化なし、100は最大限の単純化を意味します。

キー列:デフォルトは_idです。

DADP:座標の精度を小数点以下の桁数として示します。

「終了」をクリックした後、JSONファイルが作成されるまでに時間がかかる場合があります。

9.4 マップ・テンプレートへのベクター層の追加

既存のGeoJSONファイルがある場合、テンプレートの名前と場所を指定してそれをテンプレートに追加できます。(同じ名前のベクター層が2つ存在する可能性があることに注意してください。)層のスタイルなどのその他のプロパティはオプションです。

追加するベクター層を追加した後、その追加を含む層をプレビューできます。プレビュー画像には、テンプレートの実際のスタイルおよびタイル層は表示されませんが、サンプル・ジオメトリを使用して層の大まかな外観をつかむことができます。外観が気に入らない場合は、戻ってプロパティを編集したり、操作を取り消すこともできます。

9.5 マップ・テンプレートへのスタイルの追加

マップ・テンプレートに追加するスタイルを作成するには、スタイル・パネルを展開し、スタイルの作成のプラス記号(+)アイコンをクリックします。

スタイルの名前とタイプを指定します(色やマーカーなど)。同じ名前およびスタイルを持つ複数のスタイルを作成することはできません。

必要に応じて、スタイル・タイプにその他のスタイル情報を指定します。たとえば、色スタイルの場合、この情報には塗りつぶし色、ストローク色、ストローク幅、および塗りつぶし色とストローク色の透明度が含まれます。