A Oracle Data Integratorディストリビューションの理解

この付録では、Oracle Data Integratorディストリビューションに含まれる製品と機能セットについて説明します。

Oracle Data Integratorディストリビューションには、表A-1に記載された製品および機能セットが含まれています。特に断りがないかぎり、すべての製品と機能セットが「スタンドアロン・インストール」と「エンタープライズ・インストール」の両方のタイプで使用できます。

表A-1 Oracle Data Integratorのコンポーネントと機能

製品	機能セット	説明
Oracle Data Integratorの機能	ODI SDK	ODI Software Development Kit (SDK)は、実行時操作と設計時操作を行うためのJava APIです。
	ODI Studio	Oracle Data Integrator Studioは、インフラストラクチャ(セキュリティとトポロジ)の管理、メタデータのリバースエンジニアリング、プロジェクトの開発、スケジュール管理、オペレーティング、実行のモニタリングに使用されます。
	ODIスタンドアロン・エージェント	スタンドアロン・エージェントは独自のプロセスとして動作し、システム・コンポーネントとしてドメインにデプロイされます。 スタンドアロン・ドメイン内に構成してWebLogic Management Frameworkにより管理するか、WebLogicドメインにコロケートしてFusion Middleware Controlにより管理できます。
	ODI J2EE	これはJava EEエージェントで、WebLogicドメイン内に構成された管理対象サーバー上にデプロイされ動作するJava EEアプリケーションです。 この機能セットは、「エンタープライズ・インストール」タイプでのみ使用できます。
	ODIスタンドアロン・エージェント・テンプレート	このテンプレートでは、Oracle Data IntegratorインストールがOracle WebLogic Serverにより管理されていない場合に必要なドメイン・ファイルが提供されます。 この機能セットは、「スタンドアロン・インストール」タイプでのみ使用できます。
	ODIコンソール	Oracle Data Integratorコンソールは、様々なタイプのユーザーが使用できるWebベース・コンソールです。
内部機能	Apache Ant	これは、ビルド・プロセスの自動化に使用されるソフトウェア・ツールです。
	FMW Upgrade	これは、11g Oracle Data Integratorソフトウェアを12cにアップグレードするために使用できるアップグレード・アシスタントです。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorのアップグレード』を参照してください。
	OPatch	OPatchユーティリティは、アプリケーションでOracle製品に対する個別パッチのロールバックができるツールです。
	Repository Creation Utility	Repository Creation Utility (RCU)はデータベース・スキーマの作成に使用されます。 この機能セットは、「スタンドアロン・インストール」タイプに含まれています。「エンタープライズ・インストール」タイプにはRCUが含まれていません。Oracle Fusion Middleware Infrastructureが要件でありRCUがOracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションに含まれているためです。