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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのアップグレード
12c (12.1.3)
E59407-02
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2 Oracle Data Integrator Java EEエージェント環境の11gから12.1.3へのアップグレード

この章では、Oracle Data Integrator Java EEエージェントの11g環境をOracle Fusion Middleware 12cにアップグレードするために必要なタスクについて説明します(有効な11g開始ポイントについては第1.1項を参照)。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Java EEエージェント環境のアップグレード・ロードマップの理解

図2-1では、Java EEエージェント・トポロジのアップグレード・プロセスの概要を示します。

図2-1 Java EEエージェントのアップグレード・プロセス・フロー

図2-1の説明が続きます
「図2-1 Java EEエージェントのアップグレード・プロセス・フロー」の説明

表2-1は、アップグレード・プロセスのフローチャート(図2-1を参照)に示されている各手順について説明しています。この表には、プロセスの各手順について、詳細情報の参照先も示されています。

表2-1 Oracle Data Integrator J2EEエージェントのアップグレード・プロセス

タスク 説明 詳細

このマニュアルの第1章に含まれるトピックの確認と理解

この章では、アップグレード・プロセスを開始する前に目を通して理解する必要がある重要な情報を示します。

第1章


アップグレードのプランニング

アップグレードをプランニングする際の重要な概念およびタスクについて理解します。

第6.1.1項


既存の11g環境のバックアップ

アップグレードを開始する前に、既存の11g環境の完全バックアップを実行します。

第6.1.2項


(必要時)サポートされているデータベース・バージョンへのリポジトリ・データベースのアップグレード

Oracle Data Integratorリポジトリは、データベース・スキーマに格納されます。スキーマをアップグレードする前に、データベースがサポート対象のバージョンであることを確認してください。

第6.1.3項


(必要時)ファイルベースのセキュリティ・ストアの再関連付け。

11g環境でファイルベースのセキュリティ・ストアを使用している場合、ファイルベースのストアをデータベースベースのリポジトリおよびOPSSスキーマに再関連付けします。

第6.1.4項


アップグレード・アシスタントの実行前に既存のマスターおよび作業リポジトリをコピー(クローニング)

クローニングされたリポジトリ・スキーマに対してリポジトリのアップグレードを実行することをお薦めします。

第6.1.5項


作業リポジトリが正しいマスター・リポジトリのスキーマおよびホストにアタッチされていることの確認

アップグレード・アシスタントはマスター・リポジトリにアタッチされるすべての作業リポジトリをアップグレードします。アップグレードを実行する前に、作業リポジトリのそれぞれが正しいマスター・リポジトリのスキーマおよびホストにアタッチされている必要があります。

第6.1.7項


アップグレードするODIスキーマのデータベース・バックアップを作成

リポジトリ・スキーマがクローン済でなく、非クローン済スキーマをアップグレードしようとしている場合は、バックアップの作成は必須です。ODIスキーマのバックアップの実行は、アップグレードに失敗し、コンテンツが破損した場合には特に重要です。バックアップによって、壊れたスキーマを削除し、アップグレードを完了するためにオリジナルを再クローニングできます。

第6.1.8項


必要なOracle Fusion Middleware 12c製品のインストールと構成

Oracle Fusion Middleware InfrastructureおよびOracle Data Integrator 12cをインストールします。

また、製品インストールの一部として、手順に従ってRCUを実行し、新規12cスキーマ(サービス表など)を作成する必要があります。

12c製品のインストールではアップグレード・アシスタントを利用できます。

第6.2項


Oracle Data Integratorマスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマをアップグレードするためのアップグレード・アシスタントの実行

アップグレード・アシスタントはOracle Data Integrator 11gリポジトリ・スキーマをOracle Data Integrator 12cへアップグレードします。

第6.3項


Java EE環境のアップグレード

11gスキーマのアップグレード後に、再構成ウィザードを実行して、11gドメインを再構成します。

再構成ウィザードを実行すると、Java EEエージェント環境のアップグレード・プロセスが終了します。

注意: JRFコンポーネントのアップグレードが必要な場合は、再構成ウィザードの後にアップグレード・アシスタントを再度実行してください。

第6.4項



2.2 アップグレードの実行および確認

アップグレードを実行して確認するには、この項のタスクを実行します。

2.2.1 ノード・マネージャの構成および起動

ノード・マネージャを構成および起動するには、次を参照してください。

  • ノード・マネージャの構成の詳細は、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のノード・マネージャ構成の実行に関する説明を参照してください。

  • ノード・マネージャの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。

2.2.2 管理サーバーの起動

アップグレードの実行中はサーバーが停止していたため、管理サーバーを起動します。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』の管理サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

  • 管理コンソールのURL:

    http://administration_server_host:administration_server_port/console
    
  • Fusion Middleware Control:

    http://administration_server_host:administration_server_port/em
    

注意:

アップグレード後に、11g Oracleホームではなく、新しい12c Oracleホームから管理ツールを実行する必要があります。

2.2.3 管理対象サーバーの起動

ドメインの管理対象サーバーの起動方法は、『Oracle Data Integratorのインストールと構成』の管理対象サーバーの起動に関する項を参照してください。