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Oracle® Fusion Middleware Opatchによるパッチ適用
12c (12.1.3)
E56214-01
 

 

Oracle® Fusion Middleware

Opatchによるパッチ適用

12c (12.1.3)

E56214-01(原本部品番号:E53663-01)

2014年5月

このガイドでは、Oracle Fusion Middleware環境で最も一般的に使用されるOPatchコマンドに関する情報を説明します。

このガイドの内容は次のとおりです。

1 OPatchについて

OPatchは、Javaベースのユーティリティで、サポート対象のすべてのオペレーティング・システムで実行され、使用するにはOracle Universal Installerをインストールする必要があります。これはOracleソフトウェアへのパッチの適用に使用されます。

このドキュメントでは、Oracle Fusion Middleware環境で最も一般的に使用されるOPatchコマンドに関する情報を説明します。

次の項では、Oracle Fusion Middlewareに対するOPatchに関する情報を示します。

1.1 OPatchで使用されるパッチのタイプ


注意:

Oracle製品の新しいパッチ命名体系が最近実装されました。新しいパッチ名は、以前のOracle Fusion Middleware 11gの名前と同様、参照用に提供されます。


表1に、OPatchで使用可能なパッチ・タイプを示します。

表1 OPatchで使用可能なパッチ

新しい名前 以前使用されていた名前 説明

個別パッチ

PSE

MLR

例外リリース

個別

xフィックス

ホットフィックス

セキュリティ個別

パッチには次のパッチ・セットまたは新しい製品リリースでの修正を待てないお客様に提供される、1つ以上の修正を含むパッチ。

バンドル・パッチ

メンテナンス・パック

サービス・パック

MLR

累積パッチ

更新リリース

バンドル・パッチ

パッチのセット間に発行された反復累積パッチ。バンドル・パッチには通常、フィックスのみが含まれますが、一部の製品にマイナーな拡張機能が含まれる場合があります。たとえば、DatabaseのWindowsバンドルおよびSOAバンドル・パッチなどがあります。

セキュリティ・パッチ更新(SPU)

重要なパッチ更新

CPU

セキュリティ・フィックスで構成される反復累積パッチ。以前のクリティカル・パッチ・アップデート。

注意: SPUを提供するプログラム名は、これまで同様、次の定義のようにクリティカル・パッチ・アップデートと呼ばれます。

クリティカル・パッチ・アップデート: 四半期ごとにセキュリティ・フィックスをリリースするOracleのプログラム。このプログラムの一部としてリリースされるパッチは、パッチ・セット更新、セキュリティ・パッチおよびバンドル・パッチになります。パッチはパッチ・タイプに関係なく累積されます。

パッチ・セット更新(PSU)


パッチ・セット更新はOracle WebLogic Serverのパッチ適用にのみ使用されます。パッチ・セット更新は、重要なパッチ更新(CPU)と同じスケジュールに従って四半期ごとにリリースされます。これらは、1月、4月、7月、10月の15日に最も近い火曜日にリリースされます。パッチ・セット更新の内容は、広範なお客様に影響を及ぼす上位50の重大なbugへの対処を目的としています。


1.2 Oracle WebLogic ServerのSmart Updateユーザーへの情報

Oracle WebLogic Serverの以前のリリースでは、Smart Updateというユーティリティを使用してOracle WebLogic Serverソフトウェアにパッチを適用できます。Smart Updateは、メンテナンス・パッチおよびメンテナンス・パックを使用してソフトウェア・インストールを迅速かつ簡単にアップグレードするために使用するスタンドアロンのJavaアプリケーションです。

Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.3)では、Smart Updateはサポートされなくなりました。かわりに、Oracle WebLogic Serverユーザーは、OPatchを使用してOracle WebLogic ServerおよびOracle Fusion Middlewareの両方にパッチを適用できます。

OPatchにはSmart Updateと同じ機能が多く用意されていますが、コマンドおよびコマンド・オプションは異なっています。Smart Updateの知識のあるOracle WebLogic Serverユーザーは、このガイドを使用してOPatchの理解を深めることをお薦めします。

2 OPatchを使用するための準備

2.1 最新バージョンのOPatchの検索および取得

この項の内容は、次のとおりです。

2.1.1 Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームでのOPatchの検索および実行

OPatchは、Oracle Fusion Middleware製品をインストールした後、次の場所にあります。

ORACLE_HOME/OPatch

OPatchを実行するには、このディレクトリのopatchコマンドを実行するだけです。

たとえば、UnixシステムでOPatchの使用可能なコマンドのリストを表示するには、次のように入力します。

./opatch -help

Windowsシステムでは、次のコマンドを使用します。

opatch.bat -help

2.1.2 Oracle Fusion Middleware 12cに含まれているOPatchのバージョンについて

Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.3)には、OPatchバージョン13.2.0.0.0が含まれています。

このバージョンには、Oracle Fusion Middleware 12cのOracleホームへのパッチ適用を改善するために設計された新しい機能が含まれています。

一般に、Oracle Universal Installerソフトウェアのバージョンごとに利用可能なOPatchのバージョンがあります。

OPatchのバージョンを識別するには、次のコマンドを実行します。

  1. ディレクトリを次のディレクトリに変更します。

    cd ORACLE_HOME/OPatch/
    
  2. 次のコマンドを実行します。

    ./opatch version
    

    例:

    ./opatch version
    OPatch Version: 13.2.0.0.0
    
    OPatch succeeded.
    

2.2 OPatchで適用可能なパッチの取得

次のURLのMy Oracle Supportに登録してログインすることによって、使用しているOracle Fusion Middleware製品またはコンポーネントで利用可能な最新のパッチを確認できます。

http://support.oracle.com

My Oracle Supportにログインした後、Oracleソフトウェア・インストールに最も重要なパッチを迅速に検索できる様々なツールを提供する「パッチと更新版」タブをクリックします。


注意:

各パッチに含まれているREADMEファイルを確認することは重要です。READMEファイルには、パッチ適用の要件および手順に関する重要な情報が含まれています。


2.3 Fusion Middlewareに対するOPatch環境変数の設定

OPatchはORACLE_HOME環境変数を使用して、パッチを適用する予定のOracleホームを識別します。

2.4 パッチ適用に関するバックアップとリカバリの考慮事項

パッチ操作を実行する前に、Oracleホームをバックアップすることを強くお薦めします。Oracleホームは、任意の方法でバックアップできます。Oracleホームの圧縮には、zipcp -rtarcpioなどの任意の方法を使用できます。

opatch lsinventory -detailコマンドの実行時にOracleホームが表示されない場合は、セントラル・インベントリにOracleホームがないか、セントラル・インベントリ自体が失われたか破損している可能性があります。

opatch lsinventory -detailコマンドの実行時にOracleホームがリストされても、Oracleホーム内の製品およびコンポーネントがリストされない場合は、Oracleホーム内のインベントリ(ローカル・インベントリ)が失われたか破損している可能性があります。

なんらかの原因によってローカル・インベントリが破損または消失している場合、バックアップされていればORACLE_HOME/inventory (UNIXオペレーティング・システム)またはORACLE_HOME\inventory (Windowsオペレーティング・システム)を簡単にリストアできます。バックアップが存在しない場合は、ソフトウェアの再インストールが必要になることもあります。

3 OPatchを使用したOracle Fusion Middlewareへのパッチ適用

ここでは、次の内容について説明します。

3.1 Fusion Middleware環境におけるOPatch使用の手順のサマリー

表2に、OPatchを使用した既存のFusion Middleware環境へのパッチ適用に必要な通常手順を示します。

表2 Oracle Fusion MiddlewareでのOPatchの使用

タスク 説明 ドキュメント

インストールに必要なパッチを取得します。

ログインし、特定のインストールに必要なパッチを検索してダウンロードします。

OPatchで適用可能なパッチの取得


パッチのREADME.txtファイルを確認します。

各パッチ・アーカイブには、重要な情報およびパッチの適用前に従う必要がある手順が記載されているREADMEファイルが含まれています。READMEファイルには、パッチ固有の手順やその他の情報が記載されているため、このファイルを確認することは重要です。

パッチ・アーカイブにパッケージされているREADME.txtファイル

パッチ前提条件を確認します。

opatch apply -reportコマンドで、パッチの前提条件が満たされていることを確認します。

第3.3.1項「パッチの前提条件の検証」


パッチを適用します。

パッチの適用が必要なOracleホームを確定して、READMEファイルを読んだ後に、opatch applyコマンドを使用してパッチを適用します。

第3.3項「Oracle Fusion Middlewareインストールへのパッチの適用およびロールバックの例」


パッチがOracleホームに正しく適用されたことを検証します。

OPatch lsinventoryコマンドは、Oracleホームに適用されたパッチを表示します。このコマンドを使用して、パッチの適用を検証します。

第3.5項「Oracleホームに適用されたパッチを検証するためのOPatch lsinventoryコマンドの使用」


パッチの適用後、ソフトウェアが正しく実行されていることを検証します。

パッチの適用が完了し、サーバーの再起動が完了したら、製品ソフトウェアで問題が解決しているかどうかを検証する必要があります。

第3.6項「パッチ適用後のインストールの検証」


パッチ適用のトラブルシューティングを行います。

パッチ適用に問題がある場合、最初のトラブルシューティング・タスクはOPatchセッションのログ・ファイルを確認することです。

第3.4項「OPatchログ・ファイルの表示によるパッチのトラブルシューティング」


パッチ適用をロールバックします。

なんらかの原因で満足のいく結果が得られなかった場合は、opatch rollbackコマンドを使用してOracleホームからパッチを削除できます。

追加の支援が必要な場合は、My Oracle Support (以前のOracleMetaLink)を参照してください。

第3.3.4項「適用したパッチのロールバック」



3.2 Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームへのパッチ適用時の一般的なOPatchコマンド

表3に、Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームへのパッチ適用のための最も一般的なOPatchコマンドを示します。

表3 Oracle Fusion Middleware環境へのパッチ適用時に使用される一般的なOPatchコマンド

コマンド 説明

opatch apply

このコマンドは、現在のディレクトリのOracleホームに個別パッチを適用します。環境変数ORACLE_HOMEは、パッチを適用するOracleホームに設定する必要があります。

第3.3.1項「パッチの前提条件の検証」

第3.3.2項「applyコマンドを使用した単一のパッチの適用」


opatch napply

このコマンドは複数のパッチを適用します。

第3.3.3項「opatch napplyコマンドを使用した複数のパッチの適用」


opatch lsinventory

このコマンドは、特定のOracleホームのインベントリを示すか、または検出できるすべてのインストールを表示します。このコマンドに必要なオプションはありません。

第3.5項「Oracleホームに適用されたパッチを検証するためのOPatch lsinventoryコマンドの使用」


opatch rollback

このコマンドは、参照IDで示された適切なOracleホーム・ディレクトリから既存の個別パッチを削除します。

第3.3.4項「適用したパッチのロールバック」


opatch nrollback

このコマンドは、複数の個別パッチを同時にロールバックします。

第3.3.5項「適用した複数のパッチのロールバック」



3.3 Oracle Fusion Middlewareインストールへのパッチの適用およびロールバックの例

この項では、OPatchを使用したOracle Fusion Middlewareインストールへのパッチ適用の例をいくつか示します。

3.3.1 パッチの前提条件の検証

パッチが特定のOracleホームに適用できることを検証するには、次のようにopatch applyコマンドに-report引数を使用します。

opatch apply <path_to_patch_directory> -report

このコマンドは、パッチによって実行される処理を表示しますが、実際にパッチを適用することはありません。これにより、パッチの前提条件が満たされていることを検証できます。

3.3.2 applyコマンドを使用した単一のパッチの適用

例1に、Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームにパッチを適用するためのopatch applyコマンドの使用例を示します。

この例では、次の内容が想定されています。

  • ダウンロードしたパッチは、My Oracle Supportでのパッチ番号の名前が付けられたディレクトリに保存されます。この場合、パッチ番号は15941858です。

  • ユーザーは、ディレクトリをパッチ・ディレクトリに変更し、opatch applyコマンドを実行します。または、ORACLE_HOME/OPatchディレクトリからOPatchコマンドを実行し、コマンドへの引数としてパッチの場所を含めることができます。例:

    opatch apply /opt/patches/15941858/
    
  • OPatchディレクトリは、すでにホスト・コンピュータのPATH変数に含まれています。

例1 Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームにパッチを適用するためのopatch applyコマンドの使用

> cd /opt/patches/15941858
> opatch apply
Oracle Interim Patch Installer version 13.2.0.0.0
Copyright (c) 2013, Oracle Corporation.  All rights reserved.

Oracle Home       : /opt/Oracle/products/fmw12c
Central Inventory : /opt/Oracle/oraInventory
   from           : /var/opt/Oracle/oraInst.loc
OPatch version    : 13.2.0.0.0
OUI version       : 13.2.0.0.0
Log file location : /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/15941858_Jun_10_2013_12_35_24/apply2013-06-10_12-35-15PM_1.log

OPatch detects the Middleware Home as "/opt/Oracle/products/fmw12c"

Applying interim patch '15941858' to OH '/opt/Oracle/products/fmw12c'
Verifying environment and performing prerequisite checks...
All checks passed.

Please shutdown Oracle instances running out of this ORACLE_HOME on the local system.
(Oracle Home = '/opt/Oracle/products/fmw12c')

Is the local system ready for patching? [y|n] y
User Responded with: Y
Backing up files...

Patching component oracle.wls.core.app.server, 12.1.3.0.0...

Verifying the update...
Patch 15941858 successfully applied
Log file location: /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/15941858_Jun_10_2013_12_35_24/apply2013-06-10_12-35-15PM_1.log


--------------------------------------------------------------------------------

There are no Interim patches installed in this Oracle Home.

--------------------------------------------------------------------------------

OPatch succeeded.

3.3.3 opatch napplyコマンドを使用した複数のパッチの適用

例2に、Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームに複数のパッチを適用するためのopatch napplyコマンドの使用例を示します。

この例では、ダウンロードしたパッチが次のようなステージング・ディレクトリに保存されていることが想定されています。

/opt/patches

また、ディレクトリがステージング・ディレクトリに変更され、ステージング・ディレクトリには各パッチのディレクトリが含まれていることも想定されています。例:

/opt/patches/15941858
/opt/patches/15955138

例2 Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームに複数のパッチを適用するためのopatch napplyコマンドの使用

> /opt/Oracle/products/fmw12c/OPatch/opatch napply -id 15941858,15955138
Oracle Interim Patch Installer version 13.2.0.0.0
Copyright (c) 2013, Oracle Corporation.  All rights reserved.

Oracle Home       : /opt/Oracle/products/fmw12c
Central Inventory : /opt/Oracle/oraInventory
   from           : /var/opt/Oracle/oraInst.loc
OPatch version    : 13.2.0.0.0
OUI version       : 13.2.0.0.0
Log file location : /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/opatch2013-06-11_07-36-40AM_1.log

OPatch detects the Middleware Home as "/opt/Oracle/products/fmw12c"

Verifying environment and performing prerequisite checks...
OPatch continues with these patches:   15941858  15955138  

Do you want to proceed? [y|n]
y
User Responded with: Y
All checks passed.

Please shutdown Oracle instances running out of this ORACLE_HOME on the local system.
(Oracle Home = '/opt/Oracle/products/fmw12c')

Is the local system ready for patching? [y|n]
y
User Responded with: Y
Backing up files...
Applying interim patch '15941858' to OH '/opt/Oracle/products/fmw12c'

Patching component oracle.wls.core.app.server, 12.1.3.0.0...

Verifying the update...
Applying interim patch '15955138' to OH '/opt/Oracle/products/fmw12c'

Patching component oracle.wls.core.app.server, 12.1.3.0.0...

Verifying the update...
Patches 15941858,15955138 successfully applied.
Log file location: /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/opatch2013-06-11_07-36-40AM_1.log

OPatch succeeded.

3.3.4 適用したパッチのロールバック

例3に、Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームに適用されたパッチをロールバックするためのopatch rollbackコマンドの使用例を示します。

この例では、OPatchディレクトリは、すでにホスト・コンピュータのPATH変数に含まれていることが想定されています。

例3 パッチをロールバックするためのopatch rollbackコマンドの使用

> opatch rollback -id 15941858
Oracle Interim Patch Installer version 13.2.0.0.0
Copyright (c) 2013, Oracle Corporation.  All rights reserved.

Oracle Home       : /opt/Oracle/products/fmw12c
Central Inventory : /opt/Oracle/oraInventory
   from           : /var/opt/Oracle/oraInst.loc
OPatch version    : 13.2.0.0.0
OUI version       : 13.2.0.0.0
Log file location : /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/15941858_Jun_10_2013_13_12_20/rollback2013-06-10_13-12-10PM_1.log

OPatch detects the Middleware Home as "/opt/Oracle/products/fmw12c"

RollbackSession rolling back interim patch '15941858' from OH '/opt/Oracle/products/fmw12c'

Please shutdown Oracle instances running out of this ORACLE_HOME on the local system.
(Oracle Home = '/opt/Oracle/products/fmw12c')

Is the local system ready for patching? [y|n]
y
User Responded with: Y

Patching component oracle.wls.core.app.server, 12.1.3.0.0...
RollbackSession removing interim patch '15941858' from inventory
Log file location: /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/15941858_Jun_10_2013_13_12_20/rollback2013-06-10_13-12-10PM_1.log

OPatch succeeded.

3.3.5 適用した複数のパッチのロールバック

例4に、Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームに以前に適用された複数のパッチをロールバックするためのopatch nrollbackコマンドの使用例を示します。

この例では、適用したパッチは、パッチ番号15941858および15955138であることが想定されています。

例4 複数のパッチをロールバックするためのopatch nrollbackコマンドの使用

> /opt/Oracle/products/fmw12c/OPatch/opatch nrollback -id 15941858,15955138
Oracle Interim Patch Installer version 13.2.0.0.0
Copyright (c) 2013, Oracle Corporation.  All rights reserved.

Oracle Home       : /opt/Oracle/products/fmw12c
Central Inventory : /opt/Oracle/oraInventory
   from           : /var/opt/Oracle/oraInst.loc
OPatch version    : 13.2.0.0.0
OUI version       : 13.2.0.0.0
Log file location : /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/opatch2013-06-10_14-24-54PM_1.log

OPatch detects the Middleware Home as "/opt/Oracle/products/fmw12c"

Patches will be rolled back in the following order: 
   15941858   15955138
The following patch(es) will be rolled back: 15941858  15955138  

Please shutdown Oracle instances running out of this ORACLE_HOME on the local system.
(Oracle Home = '/opt/Oracle/products/fmw12c')

Is the local system ready for patching? [y|n]
y
User Responded with: Y

Rolling back patch 15941858...

RollbackSession rolling back interim patch '15941858' from OH '/opt/Oracle/products/fmw12c'

Patching component oracle.wls.core.app.server, 12.1.3.0.0...
RollbackSession removing interim patch '15941858' from inventory

Rolling back patch 15955138...

RollbackSession rolling back interim patch '15955138' from OH '/opt/Oracle/products/fmw12c'

Patching component oracle.wls.core.app.server, 12.1.3.0.0...
RollbackSession removing interim patch '15955138' from inventory
Log file location: /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/opatch2013-06-10_14-24-54PM_1.log

OPatch succeeded.

3.4 OPatchログ・ファイルの表示によるパッチのトラブルシューティング

パッチの適用方法およびパッチ適用に関する問題のトラブルシューティング方法を理解するには、OPatchセッションのログ・ファイルを確認します。

ログ・ファイルの場所は、通常、次のディレクトリまたはこの場所のサブディレクトリに保存されます。

ORACLE_HOME/cfgtoollogs/opatch/

この場所のサブディレクトリは、パッチ番号または実行したコマンド(lsinvなど)によって特定されます。

各ログ・ファイルのファイル名は、実行された日時を示します。例:

opatch2013-06-10_14-24-54PM_1.log

ログ・ファイルは、opatchコマンドの出力を表示することによっても検索できます。ログ・ファイルの名前および場所は、コマンドの出力に含まれます。例:

Log file location: /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/opatch2013-06-10_14-24-54PM_1.log

3.5 Oracleホームに適用されたパッチを検証するためのOPatch lsinventoryコマンドの使用

Oracleホームに適用されたパッチを検証するには、またはOracleホームに関する追加情報を確認するには、opatch lsinventoryコマンドを使用します。

例5に、特定の個別パッチが適用されていることを示す、lsinventoryコマンドのサンプル出力を示します。

例5 Oracleホーム情報を取得するためのopatch lsinventoryコマンドの実行

> opatch lsinventory
Oracle Interim Patch Installer version 13.2.0.0.0
Copyright (c) 2013, Oracle Corporation.  All rights reserved.

Oracle Home       : /opt/Oracle/products/fmw12c
Central Inventory : /opt/Oracle/oraInventory
   from           : /var/opt/Oracle/oraInst.loc
OPatch version    : 13.2.0.0.0
OUI version       : 13.2.0.0.0
Log file location : /opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/opatch2013-06-10_12-32-37PM_1.log

OPatch detects the Middleware Home as "/opt/Oracle/products/fmw12c"

Lsinventory Output file location :
/opt/Oracle/products/fmw12c/cfgtoollogs/opatch/lsinv/lsinventory2013-06-10_12-32-37PM.txt

--------------------------------------------------------------------------------

Interim patches (1) :

Patch  15941858     : applied on Mon Jun 10 12:39:07 PDT 2013
Unique Patch ID:  150220
Patch description:  "TEST PATCH FOR WLS 12.1.2.0 - JAVA CLASSES PATCH"
   Created on 17 May 2013, 11:54:20 hrs PST8PDT
   Bugs fixed:
     783169, 15941850

--------------------------------------------------------------------------------

OPatch succeeded.

3.6 パッチ適用後のインストールの検証

1つ以上のパッチを正しく適用した後、システムが現在正しく実行されていることを検証する必要があります。

Oracle Fusion Middleware 12c環境でのインストールを検証するには、次の手順を実行します。

  1. パッチを適用したOracleホームに関連付けられているすべてのドメインですべてのサーバーを起動します。

  2. 各ドメインのWebLogic Server管理コンソールを開き、管理サーバーを検証して、ドメインのコンポーネントのステータスを確認します。

    • また、いすれかのOracle Fusion Middlewareドメイン(where the Oracle Fusion Middleware Infrastructureがインストールされている)で、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールを開き、ドメインのコンポーネントのステータスを確認します。

いずれのコンソールからでも、サーバーおよびアプリケーションが起動し、正しく実行されていることを検証できます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』の次のトピックを参照してください。

  • 「Oracle Fusion Middlewareの起動と停止」

  • 「Oracle Fusion Middlewareの管理ツールの概要」

4 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


Oracle Fusion Middleware Opatchによるパッチ適用, 12c (12.1.3)

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