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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノート
12c (12.1.3)
E56216-05
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6 Oracle User Messaging Service

この章では、Oracle User Messaging Service (UMS)に関連する問題について説明します。

内容は次のとおりです。

6.1 一般的な問題および回避策

この項では、一般的な問題および回避策について説明します。内容は次のとおりです。

6.1.1 11gと12cで拡張ドライバのターゲット・タイプが異なる

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control 12cでは、User Messaging Serviceの拡張ドライバが左側のナビゲーション・ペインのApplication Deploymentsフォルダではなく、User Messaging Serviceフォルダに表示されます。また、ドライバのパフォーマンス・データが拡張ドライバ用に利用できます。これは予測されている動作です。

6.1.2 Oracle User Messaging ServiceとOracle HTTP Serverを構成した後でノード・マネージャが起動しない

クラスタ環境では、Oracle Real Application Clusters (RAC)のマルチ・データソースが存在するドメインでOracle User Messaging Service (UMS)とOracle HTTP Serverを構成した場合、ノード・マネージャが起動しないことがあります。

回避策

すべてのUMSドライバがデプロイされて動作している場合、UMSはデータソース当たり約100件の接続を使用します。したがって、RACが設定されたクラスタ環境では、データベース・サーバーで許可する最大接続数を増やす必要がある場合があります。この値を、各WebLogic Serverのデータソース当たりの最大接続数の合計に設定します。たとえば、Oracle RACが3つのノードとともに使用されている場合(3つのOracle RACデータソースと2つのWebLogic Server)、最大接続数を600に設定します(2 x 3 x 100)。

6.1.3 ユーザー・メッセージング・サーバーの「パフォーマンス」ページでメッセージ・メトリックが「使用不可」とレンダリングされる

サーバーの設定後にメッセージの送受信がない場合などのようにメトリック・データがない場合、メトリックの「パフォーマンス」ページに「使用不可」と表示されます。これは、ソフトウェアの問題ではなく、パフォーマンス・レポート機能は適切に動作しています。送信および受信トラフィックが発生すると、即座に結果が「パフォーマンス」ページに正常に表示されます。

6.1.4 再起動後にUser Messaging ServiceのURLを使用できない

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogicコンソールを通じてUser Messaging Serviceサーバー(usermessagingserver)を再起動し、User Messaging Serviceサーバーにより提供されるユーザー・プリファレンスUI(/sdpmessaging/userprefs-ui)や様々なWebサービス・エンドポイントなどのURLにアクセスしようとすると、「エラー503 - サービスが使用できません」というエラーが発生することがあります。このエラーは、Oracle WebLogic Serverの負荷が(SOAインスタンスなどで)高い場合に断続的に発生します。この問題の回避方法:

  • User Messaging Serviceサーバーを再起動します(2回以上の再起動が必要になる可能性があります)。

  • User Messaging Serviceサーバーを複数回再起動しても不十分な場合は、Oracle WebLogic Serverインスタンス全体を再起動します。

6.1.5 リモートUMSJMSServerのJNDIルックアップが失敗する

クラスタ環境では、リモートUMSJMSServerのJNDIルックアップは失敗します。

UMSが2つ以上のノードを持つクラスタにデプロイされている場合、UMSJMSServerを呼び出すJMSリソースはそのクラスタの各管理対象サーバーを対象とする必要があります。2つ以上のUMSJMSServerリソースが同じ管理対象サーバーの対象となるシナリオはサポートされていません。

6.1.6 Oracle Service Busアプリケーションがヘルス状態を警告として表示する

次のOracle Service Bus (OSB)アプリケーションのヘルス状態は、デプロイメントの管理サーバー・コンソールおよび管理サーバー・ログの両方で「警告」として表示されます。

  • Service Bus電子メール・トランスポート・プロバイダ

  • Service Busファイル・トランスポート・プロバイダ

  • Service Bus FTPトランスポート・プロバイダ

  • Service Bus SFTPトランスポート・プロバイダ

6.1.7 User Messaging Serviceの11gから12cへのアップグレードが失敗する場合がある

いくつかのシナリオでは、UMSの11gから12cへのアップグレード時に次のエラーが発生し、アップグレードが失敗する場合があります。

[2014-04-10T20:38:14.915-07:00] [UCSUMS] [ERROR] [] [upgrade.UCSUMS.UCSUMS_CONFIGURATION_PLUGIN] [tid: 70] [ecid:435559f9-7615-48f8-8e80-950a7f10e152-00000001,0] [[com.jcraft.jsch.JSchException: verify: false

com.jcraft.jsch.JSchException: verify: false例外が断続的に発生します。回避策としては、再度アップグレードを試行します。

6.1.8 Twitterドライバで重複したメッセージがレンダリングされる

Twitterドライバは、再起動するたびに構成済のユーザーに対して最新のツイート20件を取得します。これは、アプリケーションが再起動した後の最初の受信の試行によって、以前に見たことがあるいくつかのメッセージが返される場合があることを意味します。回避策として、すべてのツイートを1回のみ処理したい場合は、Twitter IDを含むヘッダーを使用できます。

6.1.9 複数のドライバおよびアクセス・ポイントの登録時に例外が発生する

問題および回避策

複数のドライバが同時に登録しようとする場合、次の内部例外のため、登録は失敗します。

java.sql.SQLIntegrityConstraintViolationException: ORA-00001: unique constraint (SYZSLC07PAT_UMS.QUEUE_PK) violated

可能な回避策としては、Oracle Enterprise Managementコンソールから電子メール・ドライバを停止して起動します。これによって、新しいドライバの登録がトリガーされます。

問題および回避策

複数のクライアントが同時にアクセス・ポイントを登録しようとする場合、次の内部例外のため、登録は失敗します。

java.sql.SQLIntegrityConstraintViolationException: ORA-00001: unique constraint (SYZSLC07PAT_UMS.ACCESS_POINT_PK) violated

可能な回避策としては、例外の原因となったフローのトリガーとなったアプリケーションを停止して起動します。たとえば、AccessPointを登録するためにSOA UMSアダプタをトリガーするアプリケーションを再起動します。再起動が必要なのはSOA UMSアダプタ自身ではなく、SOA UMSアダプタに接続しているアプリケーションであることに注意してください。これによって、SOA UMSアダプタはUMSにAccessPointを登録するようトリガーされます。

6.1.10 Upgrade AssistantのUser Messaging Serviceスキーマに接続ボタンがない

Oracle Fusion Middleware Upgrade AssistantによるUMSスキーマのアップグレードを行うと、データベースに接続するために使用する接続ボタンと利用可能なUMSスキーマ名を移入するために使用するドロップダウン・リストがないことがわかるでしょう。回避策として、手動でスキーマ名の値を入力します。

6.2 構成の問題および回避策

この項では、構成に関する問題およびその回避策について説明します。内容は次のとおりです。

6.2.1 ドライバの構成時に正しいSSL信頼ストアを使用する

SSLを使用してリモート・ゲートウェイに接続するためにUser Messaging Serviceドライバ(電子メール・ドライバなど)を構成するには、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのキーストアの構成に関するトピックで説明されているように、SSL信頼ストアが正しく構成されていることを確認してください。

$DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh (またはWindowsの相当するファイル)に設定されたJVMシステム・プロパティ(javax.net.ssl.trustStore)の値が使用する正しい信頼ストアを指していることを確認してください。Java標準信頼ストアは次の場所にあります。

$JAVA_HOME/jre/lib/security/cacertsまたは$BEA_JAVA_HOME/jre/lib/security/cacerts

SSL信頼ストアのデフォルトの即時利用可能な構成(Java標準信頼ストア)では、UMSドライバはSSLを介してOracle Beehive Email Serverに接続できません。一部のインストールでは(SOAをインストールしている場合など)、Java標準信頼ストアはデモ信頼ストアに置き換えられることに注意してください。このような場合、信頼ストアには、Oracle Beehive Email Serverが必要とする有効なルート証明書が含まれていない可能性があります。この問題を解決するには、正しいSSL信頼ストアを使用するための手順を実行します。setDomainEnv.shファイル(またはWindowsの相当するファイル)でDemoTrustキーストアをJava標準SSL信頼ストアで置き換えると、UMS電子メール・ドライバはSSLを介してOracle Beehive Email Serverに正常に接続できるようになります。