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Oracle Fusion MiddlewareスタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード
12c (12.1.3)
E59399-01
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1 スタンドアロンHTTPサーバーのアップグレードの概要

この章では、Oracle Fusion MiddlewareのスタンドアロンOracle HTTP Serverの概略を紹介し、Oracle Fusion Middleware 11gまたは以前の12cリリースのOracle HTTP ServerからOracle HTTP Server 12c (12.1.3)にアップグレードするために実行する必要がある手順の概要を説明します。

この章の内容は次のとおりです。


注意:

このガイドは、WebLogic Serverドメイン経由で管理されていないOracle HTTP Serverをアップグレードする場合に利用してください。

OHSがOracle WebLogic経由で管理されている場合、OHSはFusion Middleware Infrastructureの一部としてアップグレードできるので、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード』の「Infrastructureアップグレードの実行」のアップグレード手順に従ってください。


1.1 スタンドアロンOHSトポロジについて

12c (12.1.3)では、スタンドアロンOracle HTTP Server (OHS)はOracle WebLogic Serverによって管理されず、ここに登録されることもありません。スタンドアロンOracle HTTP Server 12.1.3トポロジは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureがなくてもインストールされます。ただし、管理対象のOracle HTTP Server (OHS)は、既存のOracle WebLogic Serverドメインに関連付けられます。スタンドアロンのシナリオでは、Oracle HTTP Serverソフトウェアを独自のOracleホームにインストールし、Oracle HTTP Serverインスタンスを独自のスタンドアロン・ドメインに構成します。


関連項目:

  • スタンドアロンOracle HTTP Serverのインストールと構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverのインストールと構成』を参照

  • 新しい12cのスタンドアロン・ドメインの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解のスタンドアロン・ドメインに関する項を参照

  • OHSの管理シナリオおよび主な機能の詳細は、『Oracle HTTP Serverの管理』のOracle HTTP Serverの概要に関する説明を参照

  • 管理対象OHSのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード』の「Infrastructureアップグレードの実行」を参照


図1-1は、スタンドアロンOHSのトポロジを示しています。

図1-1 スタンドアロンOHSアップグレード・トポロジ

図1-1の説明が続きます。
「図1-1 スタンドアロンOHSアップグレード・トポロジ」の説明

表1-1は、このトポロジの要素についての説明です。

表1-1 Oracle Fusion MiddlewareスタンドアロンOHSアップグレード・トポロジの要素の説明

要素 説明および追加ドキュメントへのリンク

WEBHOST

Oracleドキュメントで使用される標準的な用語で、Web層をホストするマシンを指す。

スタンドアロンドメイン

スタンドアロン・ドメインは11gから12.1.3へアップグレードする場合にのみ作成されます。12.1.2から12.1.3へアップグレードする場合、スタンドアロン・ドメインはすでに存在するので、スタンドアロン・ドメインを作成する必要はありません。

このスタンドアロン・ドメインにはOracle WebLogicドメインに類似したディレクトリ構造がありますが、これには管理サーバーまたは管理対象サーバーは含まれていません。Oracle WebLogic Serverのノード・マネージャおよびその他のツールを使用すると、スタンドアロンOracle HTTP Serverインスタンスを管理できます。

スタンドアロン・ドメインの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解のスタンドアロン・ドメインに関する項を参照してください。


1.2 スタンドアロンOHSか管理対象(コロケート) OHSかの判別

次の手順を実行し、アップグレードしようとしているOHSが管理対象かスタンドアロンのどちらであるかを判別します。

11gユーザーの場合: ファイル$ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/instance.properties内のregisteredプロパティを確認します。trueに設定されている場合はインスタンスが登録されています。管理対象Oracle HTTP Server (OHS)は登録されるので、登録されていない場合はスタンドアロンOHSです。

12cユーザーの場合: ファイル$DOMAIN_HOME/init-info/domain-info.xml内の要素extention-template-refとその属性nameを確認します。名前がOracle HTTP Server (Standalone)の要素が見つかった場合はスタンドアロンOHSです。また、名前がOracle HTTP Server (Collocated)の要素が見つかった場合はコロケートOHSです。

1.3 スタンドアロンOHSのアップグレード・プロセスの概要

この後の項では、スタンドアロンOHSのアップグレードを実行する手順の概要を説明します。

1.3.1 スタンドアロンOHSのアップグレード・プロセスのフロー・チャート(11gから12.1.3)

図1-2は、11gを開始点とするスタンドアロンOHSのアップグレードに関する手順の概要を示しています。各手順で使用するツールのリストも示します。

スタンドアロンOHSのアップグレードの詳細な手順は、第2章「スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード(11gから12c)」で説明します。

図1-2 スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード(11gから12.1.3)

図1-2については周囲のテキストで説明しています。

1.3.2 スタンドアロンOHSのアップグレードのロードマップ(11gから12.1.3)

表1-2では、スタンドアロンOHSを11gから12.1.3へアップグレードするために実行する必要があるタスクを説明します。

表1-2 スタンドアロンOHSのアップグレード・プロセスの概要

タスク 説明 ドキュメント

スタンドアロンOHSのアップグレードを確認します。

このドキュメントのこの手順では、スタンドアロンOracle HTTP Serverをアップグレードするプロセスについて説明します。WebLogic Serverドメインで管理されているOHSをアップグレードする場合は、アップグレード手順が異なります。

既存の環境で使用されているOHSの種類を確認するには、次を参照してください。

管理対象Oracle HTTP Serverのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード』の「Infrastructureアップグレードの実行」を参照してください。

システム環境を確認します。

アップグレードを開始する前に、システムおよびネットワークの最小要件を満たしていることを確認します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証とシステム要件の確認に関する項を参照してください。

Oracle HTTP Serverディストリビューションを入手します。

このガイドで説明するトポロジを作成するため、Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverディストリビューションを入手します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品の配布の理解と入手に関する項を参照してください。

ソフトウェアをインストールします。

インストール・プログラムを実行してソフトウェアをインストールします。インストール・タイプスタンドアロンOracle HTTP Server (WebLogic Serverとは切り離して管理)を選択します。これによって、ソフトウェアをシステムに転送し、新しいOracleホーム・ディレクトリを作成します。

「スタンドアロンOHSのインストール」を参照してください。

アップグレード・アシスタントを実行します。

インストール後、アップグレード・アシスタントを使用してOHSおよびシステム・コンポーネント・インフラストラクチャをアップグレードします。

「アップグレード・アシスタントの起動」を参照してください。

必要なアップグレード後手順を実行します。

アップグレード後に追加手順の実行が必要になる場合があります。

「必要なアップグレード後タスクの実行」を参照してください。

ノード・マネージャおよびOHSを起動します。

アップグレード後、ノード・マネージャおよびOHSを起動します。

「ノード・マネージャの起動」および「スタンドアロンOHSサーバーの起動」を参照

アップグレードが成功したことを確認します。

OHSが予期したとおりの機能を続行している必要があります。アップグレード後の問題がある場合は、インストールのトラブルシューティングを実行してアップグレードを再試行する必要があります。

『Oracle HTTP Serverの管理』の「Oracle HTTP Serverのトラブルシューティング」を参照してください。


1.3.3 スタンドアロンOHSのアップグレード・プロセスのフロー・チャート(12.1.2から12.1.3)

図1-2は、12.1.2を開始点とするスタンドアロンOHSのアップグレードに関する手順の概要を示しています。各手順で使用するツールのリストも示します。

スタンドアロンOHSのアップグレードの詳細な手順は、第3章「スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード(以前の12cリリースから12.1.3)」で説明します。

図1-3 スタンドアロンOracle HTTP Serverのアップグレード(12.1.2から12.1.3)

図1-3については周囲のテキストで説明しています。

1.3.4 スタンドアロンOHSのアップグレードのロードマップ(12.1.2から12.1.3)

表1-3では、スタンドアロンOHSを以前のリリースの12cから12.1.3へアップグレードするために実行する必要があるタスクを説明します。

表1-3 スタンドアロンOHSのアップグレード・プロセスの概要

タスク 説明 ドキュメント

スタンドアロン12.1.2 OHSのアップグレードを確認します。

このドキュメントのこの手順では、スタンドアロンOracle HTTP Serverをアップグレードするプロセスについて説明します。WebLogic Serverドメインで管理されているOHSをアップグレードする場合は、アップグレード手順が異なります。

管理対象Oracle HTTP Serverのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード』の「Infrastructureアップグレードの実行」を参照してください。

システム環境を確認します。

アップグレードを開始する前に、システムおよびネットワークの最小要件を満たしていることを確認します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証とシステム要件の確認に関する項を参照してください。

Oracle HTTP Serverディストリビューションを入手します。

このガイドで説明するトポロジを作成するため、Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverディストリビューションを入手します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品の配布の理解と入手に関する項を参照してください。

ソフトウェアをインストールします。

インストール・プログラムを実行してソフトウェアをインストールします。これによって、ソフトウェアをシステムに転送し、新しいOracleホーム・ディレクトリを作成します。

「スタンドアロンOHSのインストール」を参照してください。

ドメインを再構成します。

12.1.3 OHSインストールから再構成ウィザードを起動してドメイン関連のアップグレードを実行するには、次のコマンドを実行します。

UNIXの場合:

ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/reconfig.sh

Windowsの場合:

ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin\reconfig.cmd

「ドメインの再構成」を参照してください。

アップグレード・アシスタントを実行します。

インストール後、アップグレード・アシスタントを使用してOHSおよびシステム・コンポーネント・インフラストラクチャをアップグレードします。

「アップグレード・アシスタントの起動」を参照してください。

必要なアップグレード後手順を実行します。

アップグレード後に追加手順の実行が必要になる場合があります。

「必要なアップグレード後タスクの実行」を参照してください。

アップグレードが成功したことを確認します。

OHSが予期したとおりの機能を続行している必要があります。アップグレード後の問題がある場合は、インストールのトラブルシューティングを実行してアップグレードを再試行する必要があります。

『Oracle HTTP Serverの管理』の「Oracle HTTP Serverのトラブルシューティング」を参照してください。

ノード・マネージャおよびOHSを起動します。

アップグレード後、ノード・マネージャおよびOHSを起動します。

「ノード・マネージャの起動」および「スタンドアロンOHSサーバーの起動」を参照