ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成
12c (12.1.3)
E56220-02
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

1 Oracle WebLogic Serverインストールの計画

この章では、Oracle WebLogic ServerとCoherenceのインストールを準備するために役立つ内容について説明します。

製品インストールとドメイン構成の最中やそれらの後で問題が発生しないように詳細に確認する必要がある様々なトピックが記載されています。

この章の内容は次のとおりです。

1.1 このドキュメントの使用方法

この項には次のトピックが含まれます:

1.1.1 開始点としての標準インストール・トポロジの使用方法

このガイドは、Oracle WebLogic ServerとCoherenceの標準インストール・トポロジ(図1-1)を作成するのに役立ちます。このトポロジは高可用性でセキュアに拡張できるので、本番システムに適してします。

標準インストール・トポロジは、この製品のトポロジ例を示します。唯一のサポート対象トポロジではありません。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングで標準インストール・トポロジの理解に関する項を参照してください。

1.1.2 アップグレード・シナリオにおけるこのドキュメントの使用方法

Oracle WebLogic ServerとCoherenceをアップグレード手順の一部としてインストールする場合、このドキュメントの手順に従ってソフトウェアをインストールしてください。ただし、構成ウィザードを実行してWebLogicドメインを作成しないでください。

ソフトウェアをインストールしたら、Oracle WebLogic Serverのアップグレードを参照してください。

1.1.3 このドキュメントを使用してドメインを拡張する方法

このドキュメントにおける手順では、新規ドメインを作成する方法について説明しています。同じ手順を使用して既存のドメインを拡張できます。これを行うように選択する場合、Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングで同じドメインにおける複数製品のインストールに関する項を必ず参照してください。

新規ドメインを作成するが、手順で示された指示とニーズが一致しない場合、必ず調和するように選択を行い、サポート・ドキュメントで詳細を参照してください。

1.1.4 開発環境向けのインストール・ドキュメントの使用方法

このガイドでは、Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションを使用して、Oracle WebLogic Serverのランタイムの本番環境をインストールおよび構成する方法について説明します。

さらに、Oracle WebLogic Serverの開発専用の追加インストーラも用意されています。

  • 開発専用のインストーラはZIPファイルです。これを抽出してWebLogic Serverインストールを作成できます。このZIPファイルには、Javaアプリケーションの開発に必要なすべてのアーティファクトが含まれたWebLogic Serverインストールが格納されています。開発専用のインストールにパッチを適用することはできません。インストーラには、OPatchは含まれていません。

    このWebLogic Serverインストールを本番用に使用しないでください。ZIPファイル・インストールを使用して本番環境を構成しないでください。詳細は、ZIPアーカイブ内のreadmeファイルを参照してください。readmeファイルには、このリリースの変更内容に関する最新の情報も含まれています。

  • 追加のインストーラのZIPファイルを使用して、開発専用インストール向けの追加機能(サーバーの例など)を提供することもできます。

開発環境の設定の詳細は、次のリソースを参照してください。

  • Oracle WebLogic Serverの開発環境を設定する際に留意すべき考慮事項の完全なリストについては、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』のWebLogic Serverアプリケーション開発の概要に関する項を参照してください。

  • Oracle JDeveloperのインストール手順については、『Oracle JDeveloperのインストール』を参照してください。Oracle JDeveloperは、Java、XML、WebサービスおよびSQLの最新の標準を使用してアプリケーションを構築するための統合開発環境(IDE)です。

1.2 WebLogic ServerとCoherencの標準インストール・トポロジの理解

Oracle WebLogic ServerとCoherenceの標準インストール・トポロジを図1-1に示します。

図1-1 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのトポロジ

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのトポロジ」の説明

2台の管理対象サーバーがクラスタにある標準WebLogic Serverドメインと1台の管理サーバーがこのトポロジにあり、すべてが単一のホストで構成されています。

このトポロジ図の各要素を表1-1で説明します。

表-1 Oracle WebLogic ServerとCoherenceの標準インストール・トポロジにある要素の説明

要素 説明と追加ドキュメントへのリンク

APPHOST

Oracleドキュメントで使用される標準用語で、アプリケーション層をホストするマシンを示します。

WebLogicドメイン

Javaコンポーネント(この場合、管理サーバー、管理対象サーバーおよび他の関連ソフトウェア・コンポーネント)の論理的に関連したグループです。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解でOracle WebLogic Serverドメインに関する項を参照してください。

管理サーバー

ドメインの中央制御エンティティであり、ドメインの構成オブジェクトを保持し構成変更を管理対象サーバーに配布します。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解で管理サーバーに関する項を参照してください。

クラスタ

複数のWebLogic Serverインスタンスの集合で、同時に稼働して連携します。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解で管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

マシン

1つ以上のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表します。マシンはWebLogic管理対象サーバーとノード・マネージャとの間における論理的結合でもあります。管理対象サーバーをノード・マネージャで起動したり停止するには、管理対象サーバーはマシンに関連付けられている必要があります。

管理対象サーバー

アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースをホストします。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解で管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。


このトポロジで受信するために必要な手順を説明したロードマップは、第1.3項に記載されています。

1.3 インストール・トポロジのインストールと構成のロードマップ

このガイドには、WebLogic Serverのインストールと構成に必要な手順がすべて記載されています。このトポロジの変更バージョンを作成する場合に使用できる補足情報への参照も、ガイドの手順内に記載されています。

表1-2に、Oracle WebLogic Serverのインストールと構成に必要な手順を示します。

表1-2 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのインストール手順

タスク 説明 ドキュメント

システム環境の確認

インストールを開始する前に、最小のシステム要件とネットワーク要件が満たされていることを確認します。

第1.4項

適切なディストリビューションの入手

この項で説明するトポロジを作成するには、Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションを入手します。

第1.5項

インストール・ディレクトリの決定

インストーラで作成できるかアクセスできる必要があるディレクトリが、最小要件を満たすシステムに存在することを確認します。

Oracle Fusion Middlewareの理解の「Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとは」。

ソフトウェアのインストール

インストール・プログラムを実行して、ソフトウェアをインストールします。

第2章

WebLogicドメインの作成

Fusion Middleware構成ウィザードを使用してWebLogicドメインを作成します。

第3章

インストール後のタスクの実行

ドメインが作成されると、コンポーネントの管理をドメインで開始したり、引き続き環境を高可用性用に変更できます。

第4章


1.4 システム環境の確認のロードマップ

インストールと構成のプロセスを開始する前に参照して理解する必要がある重要な情報が、この項(表1-3)に記載されています。ここでは、Oracle Fusion Middleware WebLogic ServerおよびCoherenceをインストールおよび構成するために、ご使用の環境が適切に準備されていることを確認するための重要なタスクおよび判断項目を示します。

表1-3 システム環境の確認のロードマップ

タスク 説明 ドキュメント

動作保証とシステムの要件を確認します。

ご使用のオペレーティング・システムが、Oracle Fusion Middleware WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成に関して動作保証され、適切に構成されていることを確認します。

『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証、システム要件および相互運用性の確認に関する項を参照してください。

適切なインストール・ユーザーを識別します。

ソフトウェアのインストールと構成を行うための適切な権限をインストール・ユーザーが保持していることを確認します。

Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングでインストール・ユーザーの選択に関する項を参照してください。

インストールと構成のディレクトリをシステムで選択します。

推奨ディレクトリ構造に従ってインストールと構成の必須ディレクトリを作成できることを確認します。

Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングでインストールと構成のディレクトリの選択に関する項を参照してください。

動作保証されているJDKをインストールします。

ディストリビューションのインストール・プログラムでは、動作保証されたJDKがシステムに存在していることが必要です。

Oracle Fusion MiddlewareのインストールのプランニングでJDKのインストールに関する項を参照してください。


1.5 Oracle WebLogic ServerとCoherencのディストリビューションの理解と入手

Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品のディストリビューションの理解と入手に関する項を参照してください。

開発または評価用にOracle WebLogic ServerおよびCoherenceソフトウェアをダウンロードするには、Oracle Technology Network (OTN)の次の場所を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/downloads/index.html

Oracle Fusion Middleware製品の場所とダウンロードの詳細は、OTNの Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のReadmeファイルを参照してください。

Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceを入手するには、Oracle Technology Networkにアクセスし、次の手順を実行します。

  1. fmw_12.1.3.0.0_wls_Disk1_1of1.zipを見つけて、このファイルをご使用のシステムにダウンロードします。

  2. この.zipファイルの内容をシステムに抽出します。抽出されたファイルの1つはfmw_12.1.3.0.0_wls.jarです。このファイルは、製品のインストーラの実行およびシステムへのソフトウェアのインストールに使用されます(第2章)。

    Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのディストリビューションには、付録Aに記載されている製品と機能セットが含まれています。