Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成 12c (12.1.3) E56220-02 |
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この章では、Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのアンインストールと再インストールの方法について説明します。
ソフトウェアを削除するときは、この章で説明する手順に必ず従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する場合があります。この章の手順に従うと、ソフトウェアを適切に削除できます。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Middlewareアンインストーラにより、起動元のOracleホーム・ディレクトリからソフトウェアが削除されます。表5-1 には手順の要約とサポート・ドキュメントへのリンクが記載されています。
表5-1 Oracle Fusion Middleware Infrastructureアンインストールのロードマップ
タスク | 説明およびドキュメント | ドキュメント |
---|---|---|
Oracle Fusion Middlewareを停止します。 |
アンインストーラ実行前に、ドメインにあるすべてのサーバーとプロセスが停止している必要があります。 |
第5.2項を参照してください。 |
ソフトウェアを削除します。 |
製品アンインストーラを実行して、Oracle WebLogic ServerとCoherencを削除します。 |
第5.3項を参照してください。 |
Oracleホーム・ディレクトリを削除します。 |
アンインストーラでは、すべてのファイルとフォルダがOracleホーム・ディレクトリから削除されません。アンインストーラが終了した後、手動でOracleホームを削除して、製品の削除を完了させる必要があります。 |
第5.4項を参照してください。 |
ドメインとアプリケーション・データを削除します。 |
アンインストーラでは、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームのディレクトリにあるデータがOracleホーム内にあっても削除されません。これらのディレクトリは手動で削除する必要があります。 |
第5.6項を参照してください。 |
Oracleホームにあるファイルとディレクトリはアンインストーラですべて削除されません。
WebLogicドメインやカスタムのアプリケーション・データなどのユーザー作成データやJDKはアンインストーラで削除されません。インストール・プログラムでインストールされたコンポーネントのみがアンインストーラで削除されます。
アンインストーラ実行前に、削除対象のOracleホームに関連付けられたサーバーとプロセスをすべて停止する必要があります。
詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動および停止を参照してください。
この項の手順に従って、製品アンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンド行)アンインストールを実行する場合、Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールでサイレント・アンインストールのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
アンインストーラをWindowsオペレーティング・システムで起動する場合、次のいずれかを実行します。
ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、ORACLE_HOME
\oui\bin
ディレクトリに移動し、deinstall.cmd
をダブルクリックします。
コマンド行で、ORACLE_HOME
\oui\bin
に移動し、次のコマンドを入力します。
deinstall.cmd
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」→「Oracle」→「OracleHome」→「Uninstall Oracle Middleware」を選択します。
アンインストーラをUNIXオペレーティング・システムで起動するには、ORACLE_HOME
/oui/bin
ディレクトリに移動し、次のコマンドを入力します。
./deinstall.sh
アンインストール・プログラムでは表5-2に記載された順番で一連の画面が表示されます。
アンインストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面のヘルプ・ボタンをクリックしてください。
アンインストーラが終了した後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリと既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、Oracleホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システムで/home/Oracle/products/Oracle_Home
の場合:
> cd /home/Oracle/products > rm -rf Oracle_Home
Windowsオペレーティング・システムで、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Products\Oracle_Home
の場合、ファイル・マネージャのウィンドウを使用してC:\Oracle\Products
ディレクトリにナビゲートし、Oracle_Home
フォルダを右クリックしてから「削除」をクリックします。
Windowsオペレーティング・システムでは、プログラム・ショートカットを手動で削除することも必要です。アンインストーラによってプログラム・ショートカットが削除されることはありません。
C:\Program Data\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\
Oracle Home
\
Product
ディレクトリに移動します。Oracleホームに1つの製品のみをインストールした場合は、Oracleホーム
・ディレクトリを削除します。Oracleホームに複数の製品をインストールした場合は、Oracleホーム
を削除する前にすべての製品を削除する必要があります。
ドメインおよびアプリケーション・データを今後使用しない予定である場合、または新しいWebLogic Serverインストールのドメインを再構成することを計画していない場合は、ドメインおよびアプリケーション・データを削除することをお薦めします。
ドメインとアプリケーション・データを削除するには:
手動でドメイン・ホーム・ディレクトリを削除します。
たとえば、ドメイン・ホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システムで/home/Oracle/config/domains/infra_domain
の場合:
> cd /home/Oracle/config/domains > rm -rf infra_domain
Windowsオペレーティング・システムで、ドメイン・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\domains\infra_domain
の場合、ファイル・マネージャのウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\domains
ディレクトリにナビゲートし、infra_domain
フォルダを右クリックしてから「削除」をクリックします。
手動でアプリケーション・ホーム・ディレクトリを削除します。
たとえば、アプリケーション・ホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システムで/home/Oracle/config/applications/infra_domain
の場合:
> cd /home/Oracle/config/applications > rm -rf infra_domain
Windowsオペレーティング・システムで、アプリケーション・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\applications\infra_domain
の場合、ファイル・マネージャのウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\applications
ディレクトリにナビゲートし、infra_domain
フォルダを右クリックしてから「削除」をクリックします。
Oracleホームのdomain_registry.xml
ファイルをバックアップしてから、ファイルを編集し、削除するドメインに関連する行を削除します。たとえば、infra_domain
を削除するには、次の行を見つけて削除します。
<domain location="/home/Oracle/config/domains/infra_domain"/>
終了したら、ファイルを保存して終了します。
手動でOracleホーム・ディレクトリを削除することを含め、この章の指示に従ってソフトウェアが削除されている場合のみ、同じOracleホームに前のインストールとしてソフトウェアを再インストールできます。再インストールする際、同じOracleホームを前のインストールとして指定できます。
次のようにOracleホームが空でない場合を考慮します。
同じ機能セットがある既存のOracleホームにインストールします。
インストールを試行するソフトウェアと同じソフトウェアが、インストール中に指定したOracleホームに存在すると、インストーラは警告します。次のオプションがあります。
別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリに存在しない機能セットのみがインストールされます。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
空でない既存のOracleホームにインストールします。
たとえば、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームを既存のOracleホーム内部で作成することを選択したと仮定します。このデータはアンインストール中に削除されません。そのため、同じOracleホームに再インストールしようとしても、インストーラではできません。次のオプションがあります。
この章で説明しているように、ソフトウェアをOracleホームから削除してから、Oracleホーム・ディレクトリを削除します。これが完了すると、第2章の指示に従って、再インストールして同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームにあったドメイン・データやアプリケーション・データは、再作成する必要があります。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。