このドキュメントでは、Oracle Infrastructure WebサービスおよびJava EE (WebLogic) WebサービスなどのOracle Fusion MiddlewareのWebサービスについて説明します。
次の項があります。
Oracle Fusion Middleware 12cのWebサービスの概要
このマニュアルおよびこの他のマニュアルに、なじみのない用語が出てきた場合は、用語集で定義を確認してください。
このドキュメントに記載されているOracle Fusion Middleware 12c (12.1.3)の新機能と変更された機能は次のとおりです。
12.1.3リリースで提供されたOracle Fusion Middleware製品スイートが反映されています。
このドキュメントにおける、Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)の新機能と変更された機能は次のとおりです。
12.1.2リリースで提供されたOracle Fusion Middleware製品スイートが反映されています。
Representational State Transfer (RESTful) Webサービスおよびクライアントの完全サポートを反映します。
Webサービスは、様々な標準ベースの言語を使用してリモートにアクセスできるプログラムです。このプログラムで何を実行するか(どのような機能を実装するか)は、標準ボキャブラリで記述します。
Webサービスの主な利点は次のとおりです。
多様なハードウェアおよびソフトウェア・プラットフォームにわたる分散型アプリケーション間の相互運用性
Webプロトコルを使用したファイアウォールによる、アプリケーションへの容易で幅広いアクセス
異種分散アプリケーションの開発を容易にするクロス・プラットフォーム、クロス言語データ・モデル
Webサービスは、次の3つの要素で特徴付けられます。
何をするか(公開するビジネス機能)
どこにあるか(その機能を公開するWebサイト)
どのようにアクセスするか(公開された機能を使用するには、一連の公開されたインタフェースが必要です)
要約すると、Webサービスとは緩やかに結合された分散型の環境であり、企業が社内の異種アプリケーションを統合したり、インターネット上で顧客や取引先にビジネス機能を公開したりすることを可能にするものです。Webサービスへのアクセスは、XMLやHTTPなどの標準のWebプロトコルを使用して行われるため、Web上の多種多様で異なる種類のアプリケーション(通常、もともとXMLやHTTPを解釈可能)は、そのままWebサービスにアクセスして相互に通信できます。
表1-1にサポートされているWebサービス・プロトコルを示します。
表1-1 サポートされているWebサービス・プロトコル
プロトコル | 説明 |
---|---|
Simple Object Access Protocol |
Webサービスの実装において、構造化された情報を交換するためのプロトコル。詳細は、「SOAP Webサービス」を参照してください。 |
Representational State Transfer (REST) |
SOAPなどの追加メッセージング・レイヤーなしで、標準化されたインタフェース(HTTPなど)を介してデータを送信する単純なインタフェース。詳細は、「RESTful Webサービス」を参照してください。 |
SOAPは、Webサービスの実装において、構造化された情報を交換するためのプロトコルです。SOAP Webサービスは、次のXMLベースその他の業界標準に依存しています。
Simple Object Access Protocol (SOAP): Webサービスの実装において、構造化された情報を交換するためのプロトコルです。
eXtensible Markup Language (XML): Webサービス・コンシューマとWebサービス・プロバイダ間で、共通の通信を可能にするデータ・フォーマットです。
XMLスキーマ—ビジネス・トランザクションで使用されている、XMLボキャブラリを記述するフレームワークです。
Web Services Description Language (WSDL): SOAPベースのWebサービスを記述するためのモデルを提供する、XMLベースの言語です。
WS-Policy: WS-Policyフレームワークは、ポリシーを使用したWebサービスの機能、要件および全体的な特徴を記述するための、柔軟かつ拡張可能な文法を提供します。
Universal Description, Discovery, and Integration (UDDI): Webサービスをインターネット上で公開および検索するフレームワークです。
たとえば、銀行業務Webサービスは、口座の確認、取引明細書の印刷、資金の預入れや引出しを行う機能を実装します。これらの機能は、銀行Webサービスにアクセスするすべてのコンシューマが呼び出すことのできるWSDLファイル内に記述されています。このため、コンシューマ側でWebサービスについて把握しておく必要があることは、実行できる内容が記述されているWSDLファイルのことのみです。
Webサービス・コンシューマ(たとえば、デスクトップ・アプリケーション、Javaプラットフォーム、ポートレットなどのEnterprise Editionクライアント)からWebサービスを呼び出すには、Webサービス・プロバイダに対してXMLドキュメント形式のリクエストを送信します。次の例に示すように、Webサービス・プロバイダは、リクエストを処理し、その結果をXMLドキュメント形式でWebサービス・コンシューマに返します。
この例では、Webサービス・コンシューマはリクエストをSOAPメッセージ(SOAPは、分散環境において異種アプリケーション間で構造化された情報の交換を可能にするよう設計された、XMLメッセージング・フレームワーク)の形式で送信しています。Webサービス・プロバイダ(www.xmethods.com)はリクエストを処理し、レスポンスを返します。この場合は、オラクル社の株価です。前述の例では、Webサービス・プロバイダはサービスにアクセスするため、ユーザー名とパスワードなどの資格証明を要求することがあります。また、Webサービス・プロバイダはレスポンス(株の価格)を暗号化することもあります。
RESTは、SOAPのように追加のメッセージ層を使用することなく、HTTPなどの標準化されたインタフェースでデータを転送するためのシンプルなインタフェースを記述したものです。RESTは、リソース(特定の情報のソース)と見なされて一意のURIによって特定できるステートレス・サービスを作成するための設計ルールを提供します。クライアントは、メソッドの標準化された固定セットであるURIを使用してリソースにアクセスし、リソースの表現が返されます。クライアントは、新しいリソース表現ごとに状態を転送するよう指示されます。
RESTful Webサービスは、RESTの原則に応じて構築されたサービスです。したがって、Web上で正しく動作するように設計されています。RESTful Webサービスは、Oracle WebLogic Server RESTful Webサービスの開発と保護のRESTアーキテクチャ・スタイルの概要に関する項で定義されたアーキテクチャ・スタイルの制約に準拠します。通常、RESTful WebサービスはHTTPプロトコル上に構築され、GET、POST、PUT、DELETEなどの共通HTTPメソッドにマップされる操作を実装し、リソースをそれぞれ作成、取得、更新、削除します。
Java API for RESTful Web Services (JAX-RS)は、RESTアーキテクチャ・スタイルに準じたWebサービスの作成をサポートします。JAX-RSでは、RESTful Webサービスの開発を単純化するために注釈を使用します。アノテーションをWebサービスに追加するだけで、リソースと、そのリソースで実行できるアクションを定義できます。
JAX-RSリソースは、リソースがバインドされるURIパスに対してHTTPリクエストを処理できるリソース・メソッドを提供する注釈付きのPOJOです。次に例を示します。
package com.example; import javax.ws.rs.GET; import javax.ws.rs.Path; import javax.ws.rs.Produces; import javax.ws.rs.core.MediaType; /** * Root resource (exposed at "myresource" path) */ @Path("myresource") public class MyResource { /** * Method handling HTTP GET requests. The returned object will be sent * to the client as "text/plain" media type. * * @return String that will be returned as a text/plain response. */ @GET @Produces(MediaType.TEXT_PLAIN) public String getIt() { return "Got it!"; } }
この例では、リソースは:
HTTP GETリクエストを処理できる1つのリソース・メソッドを公開します。
/myresource
URIパスにバインドされます。
text/plain
メディア・タイプで表されたレスポンス・メッセージ・コンテンツを含むレスポンスを生成できます。
同じ「Got it!」レスポンスをすべてのクライアント・リクエストに返します。
RESTful Webサービスは、次の業界標準に依存しています。
Web Application Description Language (WADL): RESTful Webサービスを記述するためのモデルを提供する、XMLベースの言語です。
WS-Policy: WS-Policyフレームワークは、ポリシーを使用したWebサービスの機能、要件および全体的な特徴を記述するための、柔軟かつ拡張可能な文法を提供します。
Oracle Fusion Middleware 12cには、2つのWebサービスのカテゴリがあります。
Oracle Infrastructure Webサービス: SOA、Application Development Framework (ADF)、Oracle Service BusおよびOracle Enterprise Schedulerの各サービス
Java EE Webサービス: SOAP (Java API for XML Web Services (JAX-WS))およびRESTful (JAX-RS)のWebサービス
次の図は、2つのWebサービス・カテゴリを示しています。
次の各項では、Oracle Fusion Middleware 12cのWebサービスのアーキテクチャについての詳細と、前述の図で示したWebサービスの各コンポーネントについての詳細を説明します。
すべてのWebサービスの開発、セキュリティおよび管理の各タスクの完全なロードマップの詳細は、「Oracle Fusion Middleware Webサービスの実装のためのロードマップ」を参照してください。
表1-2は、Oracle Fusion Middleware 12cでサポートされているWebサービスのタイプをまとめたものです。
注意: すべてのWebサービスおよびクライアントを、Oracle WebLogic Server上で動作するOracle Fusion Middleware環境にデプロイできます。Oracle WebLogicのWebサービスは、スタンドアロンのOracle WebLogic Serverにもデプロイできます。 |
表1-2 Oracle Fusion Middleware Webサービス
Webサービス | 説明 |
---|---|
ADFビジネス・コンポーネント(SOAP) |
ADFビジネス・コンポーネントは、再利用可能なコンポーネントのライブラリの提供およびOracle JDeveloperの設計時機能のサポートを介して、Java EEプラットフォームのビジネス・アプリケーションの開発、配信およびカスタマイズを簡素化するものです。 開発者は、ADF Business Componentsを使用して次の作業を行う場合、通常のJava EEアプリケーションに必要なアプリケーション・インフラストラクチャ・コードを記述する必要はありません。
また、Oracle JDeveloperの機能は、組み込まれたデータ操作とカスタム・メソッドをカプセル化するADF Business Componentのアプリケーション・モジュールをWebサービスとして公開するため、サービス対応のアプリケーション・モジュールはデプロイFusion Webアプリケーションの各モジュールで横断的に使用できます。 詳細は、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』の次の項を参照してください。
|
Oracle Enterprise Schedulerのジョブ |
Oracle Enterprise Schedulerは、同期インタフェース、一方向インタフェースおよび非同期インタフェースを使用するWebサービス・ジョブをサポートします。Oracle JDeveloperとOracle Enterprise Managerの両方に便利なグラフィカル・ユーザー・インタフェースが用意されていて、Webサービスのジョブ定義の作成に役立ちます。Webサービスのジョブ・タイプが選択されると、ウィザードによってWebサービス・ジョブを定義する簡単な手順セットに導かれます。このウィザードは、WSDL URLを取得し、WSDLサービス、ポート・タイプおよび操作の選択をユーザーに要求します。このウィザードは、ウィザードでユーザーが入力した値または入力した値から導かれた値をジョブ定義の事前定義済のシステム・プロパティのセットに入力します。 詳細は、Oracle Enterprise Scheduler用アプリケーションの開発のWebサービス・ジョブの作成および使用に関する項を参照してください。 |
Java EE Webサービス(SOAPおよびRESTful) |
SOAP Java EE Webサービスは、 RESTful Java EE Webサービスは、JSR-311 JAX-RS 1.1仕様に応じて実装されます。これは SOAP WebサービスおよびRESTful Java EE Webサービスの詳細は、次を参照してください。
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Oracle Service Busプロキシ・サービス(SOAPおよびRESTful) |
Oracle Service Busは、サービス・プロデューサとサービス・コンシューマの間の中間サービスを提供し、メッセージのルーティングおよび送信を管理します。プロキシ・サービスは、Oracle Service Busがローカルに実装し、そのクライアントに公開する中間サービスの定義です。Oracle Service Busメッセージのブローカ処理によって、サービス・クライアントは、サービス・プロデューサと直接連携するのではなくプロキシ・サービスとメッセージを交換します。詳細は、『Oracle Service Busでのサービスの開発』の次の各項を参照してください。
JCAアダプタを使用すると、Oracle Service Busのビジネス・サービスをデータベース、ファイル・システムなどのテクノロジと統合できます。詳細は、『Oracle Service Busでのサービスの開発』のJCAバインディング・リソースからプロキシ・サービスを生成する方法に関する項を参照してください。 |
SOAサービス・バインディング・コンポーネント |
SOAサービス・バインディング・コンポーネントは、SOAコンポジット・アプリケーションへのエントリ・ポイントを備えた外部ワールドを提供します。サービスのWSDLファイルによって、そのサービスの機能が外部のアプリケーションに通知されます。これらの機能は、SOAコンポジット・アプリケーション・コンポーネントとの接続に使用されます。詳細は、Oracle SOAスイートによるSOAアプリケーションの開発を参照してください。 JCAアダプタを使用すると、SOAサービスをデータベース、ファイル・システムなどのテクノロジと統合できます。詳細は、Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発のJCAアダプタに関する項を参照してください。 |
SOAサービス・コンポーネント(SOAPおよびRESTful) |
SOAコンポジット・アプリケーションには、SOAサービス・コンポーネントが含まれます。SOAサービス・コンポーネントは、SOAコンポジット・アプリケーションの基本となるビルディング・ブロックであり、全体的なビジネス・ロジック機能の一部を実装します。 次のSOAサービス・コンポーネントは、OWSMを使用して管理できます。
SOAサービス・コンポーネントの開発および保護の詳細は、次を参照してください。
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表1-3は、Oracle Fusion Middleware 12cでサポートされているWebサービス・クライアントのタイプをまとめたものです。
表1-3 Oracle Fusion Middleware Webサービス・クライアント
Webサービス・クライアント | 説明 |
---|---|
Oracle ADF Webアプリケーション(SOAP) |
ADF Webアプリケーションは、WebLogic Webサービス、SOAコンポジット・アプリケーション、サービス対応のADFアプリケーション・モジュールなどのサービスを起動できます。 また、ADF Webアプリケーションは、Webサービス・データ・コントロールを使用してユーザー・インタフェースによるWebサービスとの連携が可能です。サービス対応のアプリケーション・モジュールの生成、ADFアプリケーション・モジュールからのWebサービスの呼出し、Webサービスのデータ・コントロールの作成の詳細は、Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発を参照してください。 |
Oracle Service Busビジネス・サービス(SOAPおよびRESTful) |
Oracle Service Busビジネス・サービスは、Webサービス、JMS接続先、EJBなどのビジネス・プロセス中にメッセージを交換するエンタープライズ・サービスの定義です。ビジネス・サービスは、メッセージがOracle Service Busを介してこのビジネス・サービスにルーティングされると、外部サービス・プロデューサを起動します。詳細は、『Oracle Service Busでのサービスの開発』の次の各項を参照してください。
JCAアダプタを使用すると、Oracle Service Busのビジネス・サービスをデータベース、ファイル・システムなどのテクノロジと統合できます。詳細は、『Oracle Service Busでのサービスの開発』のJCAバインディング・リソースからビジネス・サービスを生成する方法に関する項を参照してください。 |
Webサービス・クライアント(SOAPおよびRESTful) |
Java EE Webサービスを起動するクライアント・アプリケーションは、Java、Microsoft .NETなど、あらゆるテクノロジを使用して記述できます。 クライアント・アプリケーションには以下の2種類があります。
WebLogic Webサービス・クライアントの開発の詳細は、次を参照してください。
|
SOA参照バインディング・コンポーネント(SOAPおよびRESTful) |
SOA参照バインディング・コンポーネントは、SOAコンポジット・アプリケーションを外部パートナに接続します。 SOA参照バインディング・コンポーネントの開発および保護の詳細は、次を参照してください。
JCAアダプタを使用すると、SOA参照をデータベース、ファイル・システムなどのテクノロジと統合できます。詳細は、Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発のJCAアダプタに関する項を参照してください。 |
図1-2に示すように、Webサービスに添付できるポリシーには、2種類あります。
表1-4 Webサービス・ポリシーのタイプ
ポリシーのタイプ | 説明 |
---|---|
Oracle Web Services Manager (OWSM)ポリシー |
OWSMによって提供されるポリシー。OWSMポリシーおよび事前定義済ポリシーの詳細は、Oracle Web Services Managerの理解を参照してください。 Oracle Infrastructure WebサービスにOWSMポリシーをアタッチできます。OWSMセキュリティ・ポリシーは、Java EE JAX-WSおよびRESTful Webサービスに対してのみアタッチできます。 OWSMポリシーは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから管理します。 |
WebLogic Webサービス・ポリシー |
WebLogic Serverによって提供されるポリシー。WebLogic Webサービス・ポリシーの詳細は、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの保護』を参照してください。 WebLogic Webサービス・ポリシーのサブセットは、OWSMポリシーと相互運用できます。詳細は、Oracle Web Services Manager相互運用性ソリュー ション・ガイドのOracle WebLogic Server 12cのWebサービス・セキュリティ環境との相互運用性に関する項を参照してください。 WebLogic Webサービス・ポリシーは、WebLogic管理コンソールから管理します。 |
注意: 可能な場合、WebLogic Webサービス・ポリシーよりもOWSMポリシーを使用することをお薦めします。同じWebサービスで、OWSMポリシーとWebLogic Webサービス・ポリシーを混在して使用することはできません。 |
Webサービスを開発するには、次の表に示すツールか、好みのIDEを使用できます。
表1-5 Webサービス開発のためのツール
ツール | 説明 |
---|---|
Oracle JDeveloper |
既存のWebサービスの検出と使用および、新規Webサービスの開発とデプロイに役立つ強力なツールを提供します。詳細は、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のWebサービスの開発と保護に関する項を参照してください。 |
Ant |
XMLベースの構成ファイル(デフォルトではbuild.xmlという名前)を使用して、Javaで作成されたタスクを実行します。AntはJavaベースのビルド・ツールで、makeコマンドに似ていますが、はるかに強力です。詳細は、Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンスのAntタスク・リファレンスに関する項を参照してください。 |
WebLogic Server Scripting Tool (WLST) |
管理者がWebサービスを表示、構成し、コマンドラインからWebサービス・ポリシーを管理できるようにします。詳細は、WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンスを参照してください。 |
Oracle Enterprise Pack for Eclipse(OEPE) |
Eclipse IDEプラットフォームのプラグインのコレクションを提供し、WebLogic Webサービスの開発を容易にします。詳細については、Eclipse IDEプラットフォームのオンライン・ヘルプを参照してください。 |
Webサービスを保護および管理するために使用するツールは、Webサービスのタイプにより様々です。
表1-6 Webサービスのセキュリティ・ツールおよび管理ツール
保護および管理対象 | 使用するツール |
---|---|
Oracle Infrastructure Webサービス |
|
Java EE (WebLogic) Webサービス |
|
次の各項では、Oracle Fusion Middleware Webサービスの開発、保護および管理に共通のタスクのロードマップを示します。図1-2に示した各Webサービスのカテゴリに対し、次のロードマップが提示されています。
次の各項では、Oracle Infrastructure Webサービスの開発、保護および管理に共通のタスクのロードマップを示します。
表1-7は、ADFコンポーネントおよびクライアントの実装方法をまとめたものです。
表1-7 ADFコンポーネントおよびクライアントの実装のためのロードマップ
タスク | 詳細 |
---|---|
ADFコンポーネントおよびクライアントの開発 |
|
Webサービスのデプロイ |
|
Webサービスの管理 |
Webサービスの管理 |
ポリシーの作成 |
Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理のFusion Middleware ControlによるWebサービスのポリシーの管理に関する項 |
カスタム・アサーションの作成 |
Oracle Web Services Manager拡張ガイドのカスタム・アサーションの作成に関する項 |
ポリシーの添付(開発時—Oracle JDeveloper) |
Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発 |
ポリシーの添付(開発時—Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control) |
『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のポリシーのアタッチに関する項 |
ポリシーの構成 |
Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理のWebサービスの保護に関する項 |
Webサービスのテスト |
『Webサービスの管理』のWebサービスのテストに関する項 |
Webサービスのパフォーマンスをモニターする |
『Webサービスの管理』のWebサービスのモニターおよび監査に関する項 |
環境間のアプリケーション移行の管理 |
Webサービスの管理の環境間のアプリケーション移行の管理に関する項 |
問題の診断 |
Webサービスの管理の診断およびメッセージ・ログの管理 |
その他のセキュリティ環境との相互運用 |
Oracle Web Services Manager相互運用ガイド |
表1-8は、Oracle Enterprise Scheduler Webサービス・ジョブ実装のためのロードマップのまとめです。
表1-8 Oracle Enterprise Schedulerサービス・ジョブ実装のためのロードマップ
タスク | 詳細 |
---|---|
ジョブ開発の計画 |
Oracle Enterprise Scheduler用アプリケーションの開発のジョブ開発の計画に関する項 |
Oracle Enterprise Schedulerのジョブの開発 |
Oracle Enterprise Scheduler用アプリケーションの開発のWebサービス・ジョブの作成および使用に関する項 |
Oracle Enterprise Schedulerのジョブの管理 |
Oracle Enterprise Scheduler用アプリケーションの開発のOracle Enterprise Managerを使用したジョブ定義の作成に関する項 |
ポリシーの作成 |
Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理のFusion Middleware ControlによるWebサービスのポリシーの管理に関する項 |
カスタム・アサーションの作成 |
Oracle Web Services Managerの拡張ソリューション・ガイドのカスタム・アサーションの作成に関する項 |
ポリシーの添付(開発時—Oracle JDeveloper) |
Oracle Enterprise Scheduler用アプリケーションの開発のOracle JDeveloperを使用したジョブ定義の作成に関する項 |
ポリシーの添付(開発時—Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control) |
|
ポリシーの構成 |
|
問題の診断 |
Webサービスの管理の診断およびメッセージ・ログの管理 |
その他のセキュリティ環境との相互運用 |
Oracle Web Services Manager相互運用性ソリュー ション・ガイド |
表1-9は、SOAコンポジット・サービスおよびクライアントの実装のためのロードマップのまとめです。
表1-9 Oracle Service Busサービスおよびクライアントの実装のためのロードマップ
タスク | 詳細 |
---|---|
Oracle Service Bus Webサービスおよび クライアントの開発 |
|
Webサービスのデプロイ |
『Oracle Service Busでのサービスの開発』のOracle Service Busサービスの開発に関する項 |
Webサービスの管理 |
|
ポリシーの作成 |
Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理のFusion Middleware ControlによるWebサービスのポリシーの管理に関する項 |
カスタム・アサーションの作成 |
Oracle Web Services Managerの拡張ソリューション・ガイドのカスタム・アサーションの作成に関する項 |
ポリシーの添付(開発時—Oracle JDeveloper) |
|
ポリシーのアタッチ(Oracle Service Bus Consoleの開発時またはデプロイ時) |
|
ポリシーの添付(開発時—Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control) |
Oracle Service Busの管理のセキュリティ・ポリシーの管理に関する項 |
ポリシーの構成 |
|
Webサービスのテスト |
|
Webサービスのパフォーマンスをモニターする |
|
環境間のアプリケーション移行の管理 |
Webサービスの管理の環境間のアプリケーション移行の管理に関する項 |
問題の診断 |
|
その他のセキュリティ環境との相互運用 |
Oracle Web Services Manager相互運用性ソリュー ション・ガイド |
表1-10は、SOAコンポジット・サービスおよびクライアントの実装のためのロードマップのまとめです。
表1-10 SOAコンポジット・サービスおよびクライアントの実装のためのロードマップ
タスク | 詳細 |
---|---|
SOAコンポジットWebサービスおよびクライアントの開発 |
|
Webサービスのデプロイ |
|
Webサービスの管理 |
|
ポリシーの作成 |
Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理のFusion Middleware ControlによるWebサービスのポリシーの管理に関する項 |
カスタム・アサーションの作成 |
Oracle Web Services Managerの拡張ソリューション・ガイドのカスタム・アサーションの作成に関する項 |
ポリシーの添付(開発時—Oracle JDeveloper) |
『Oracle SOA SuiteによるSOAアプリケーションの開発』のポリシーおよびメッセージ暗号化によるセキュリティの有効化に関する項 |
ポリシーの添付(開発時—Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control) |
|
ポリシーの構成 |
Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理のWebサービスの保護に関する項 |
Webサービスのテスト |
『Webサービスの管理』のWebサービスのテストに関する項 |
Webサービスのパフォーマンスをモニターする |
|
環境間のアプリケーション移行の管理 |
Webサービスの管理の環境間のアプリケーション移行の管理に関する項 |
問題の診断 |
Webサービスの管理の診断およびメッセージ・ログの管理 |
その他のセキュリティ環境との相互運用 |
Oracle Web Services Manager相互運用性ソリュー ション・ガイド |
次の表は、Java EE (WebLogic) Webサービスの開発、保護および管理に共通のタスクのロードマップを示しています。
表1-11 Java EE (WebLogic) Webサービスの実装のためのロードマップ
タスク | 詳細 |
---|---|
Java EE Webサービスおよびクライアントの開発 |
|
Webサービスのデプロイ |
|
Webサービスの管理 |
WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのWebサービスに関する項 |
OWSMポリシーの作成 |
Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理のFusion Middleware ControlによるWebサービスのポリシーの管理に関する項 |
WebLogic Webサービス・ポリシーの作成 |
|
OWSMポリシーの構成 |
Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理のWebサービスの保護に関する項 |
WebLogic Webサービス・ポリシーの構成 |
|
カスタムOWSMポリシー・ファイルを作成する |
『Oracle Web Services Manager拡張可能アプリケーションの開発』のカスタム・アサーションの作成に関する項 |
カスタムWebLogic Webサービス・ポリシー・ファイルを作成する |
『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの保護』の「カスタム・ポリシー・ファイルの作成と使用」 |
OWSMポリシーの添付(開発時—Oracle JDeveloper) |
|
WebLogic Webサービス・ポリシーのアタッチ(Oracle JDeveloper開発時) |
|
OWSMポリシーの添付(デプロイメント時) |
『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のポリシーのアタッチに関する項 |
WebLogic Webサービス・ポリシーのアタッチ(デプロイメント時) |
WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのWS-PolicyファイルとWebサービスの関連付けに関する項 |
Webサービスのテスト |
|
Webサービスのパフォーマンスをモニターする |
|
WebLogicおよびOWSMの各Webサービス・ポリシーの相互運用 |
Oracle Web Services Manager相互運用性ソリュー ション・ガイド |
次の表は、Webサービスの開発、セキュリティおよび管理に関連するドキュメントをまとめたものです。
表1-12 関連ドキュメント
ドキュメント | 説明 |
---|---|
Webサービスの理解 |
このドキュメントです。Oracle Fusion MiddlewareのWebサービスの概要を示します。 |
Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの理解 |
WebLogic Webサービスの概要、サポートされる標準、相互運用性、関連するサンプルおよびドキュメントについて説明します。 |
Oracle Web Services Managerの理解 |
Webサービスの保護およびポリシーの管理を行う、Oracle Web Services Manager (OWSM)について紹介します。 |
Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発 |
JAX-WSを使用したWebLogic Webサービスの開発方法について説明します。ユースケースおよび実例、反復型の開発手法、一般的なJWSプログラミング手順、データ型の情報およびWebサービスの起動方法について記載されています。 |
Oracle WebLogic Server RESTful Webサービスの開発と保護 |
JAX-RSを使用したWebLogic Webサービスの開発方法について説明します。ユースケースおよび実例、反復型の開発手法、一般的なJWSプログラミング手順、データ型の情報およびWebサービスの起動方法について記載されています。 |
Oracle WebLogic Server JAX-RPC Webサービスの開発 |
JAX-RPCを使用したWebLogic Webサービスの開発方法について説明します。ユースケースおよび実例、反復型の開発手法、一般的なJWSプログラミング手順、データ型の情報およびWebサービスの起動方法について記載されています。 |
Oracle Infrastructure Webサービスの開発 |
Oracle Infrastructure Webサービスの開発方法について説明します。 |
Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発 |
ADFコンポーネントの開発方法について説明します。 |
『Oracle Service Busでのサービスの開発』 |
Oracle Service Busのプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスの開発方法について説明します。 |
『Oracle SOA Suiteを使用したSOAアプリケーションの開発』 |
SOAコンポジットサービスの開発方法について説明します。 |
Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護およびポリシーの管理 |
OWSMを使用したWebサービスの保護およびポリシー管理の方法について説明します。 |
Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの保護 |
Webサービスの、メッセージレベル(デジタル署名および暗号化)、トランスポート・レベルおよびアクセス制御セキュリティのプログラム作成方法および構成方法について説明します。 |
Webサービスの管理 |
Webサービスの保護および管理の方法について説明します。 |
Oracle Web Services Manager拡張可能アプリケーションの開発 |
Oracle Web Services Manager (OWSM)のカスタム・アサーションのビルド方法について説明します。 |
Oracle Web Services Manager相互運用性ソリュー ション・ガイド |
OWSMの最も一般的な相互運用性シナリオの実装方法が説明されています。 |
Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンス |
JWS注釈、Antタスク、WS-Policyの信頼できるメッセージ機能のアサーション、WS-Policyのセキュリティ・アサーションおよびデプロイメント・ディスクリプタの参照情報を示します。 |
『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のWebサービスの開発と保護に関する項 |
Oracle JDeveloperを使用したWebサービスの開発およびポリシーのアタッチの方法について説明します。 |