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Oracle® Fusion Middleware Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護
12c (12.1.3)
E59413-03
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15 監査分析と監査レポートの使用

この章では、監査レポートの構成方法と表示方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。


注意:

この章で説明するレポート機能が使用可能かどうかを確認するには、作業を進める前に、第15.1項を参照してください。

15.1 監査レポートについて

Oracle Fusion Middleware監査レポートでは、2つの方法で監査レポートを使用できます。採用する方法は、サイトで使用している監査モデルおよびコンポーネントによって指定されています。

  • 動的メタデータ・モデル

    この監査メタデータ・モデルは、11gリリース1 (11.1.1.6.0)で導入されました。Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)以降をインストールすると、自動的にこのモデルが使用されます。

    第15.2項では、このモデルに基づく監査レポートの作成方法を説明します。

  • レポート・テンプレート・モデル

    この古いモデルは、システム・コンポーネントによって使用されます。また、アップグレードの際に、監査フレームワークでは引き続きこのモデルが使用されます。

15.2 動的メタデータ・モデルを使用した監査レポート

監査統合の最終的な目的は、監査データベース表に保管された監査イベントのレポートを作成することです。第14.6.1項で説明されているように、監査イベントは共通属性表iau_commonおよびカスタム属性表iau_custom_nnnに保存されます。OPSS共通監査フレームワークはSQLスクリプトを生成し、Oracleデータベース・ビューを作成します。コンポーネント・レポート・アプリケーションはこれらのビューを使用して、監査データベース表から監査イベント・データを問い合せることができます。

次の手順(一部はすでに実行済)が必要です。

  • 動的または宣言による登録を使用して、監査フレームワークに統合します(第23.2項から第23.4項)。

  • 監査ポリシーを構成し、監査データを生成するイベントを、実行時監査サービスがログに記録できるようにします(第23.5項および第23.6項)。

  • 監査ローダーを構成し、バスストップ・ファイルがデータベースに移行されたことを確認します(第14.2項)。

  • createAuditDBViewコマンドを使用し、監査定義のSQLスクリプトを生成します(第13.5.3.2項の「コンポーネントの監査定義の表示」)。

  • IAUスキーマ・ユーザーとしてデータベースにログインし、前述の手順のSQLスクリプトを使用したビューを作成します。

  • ビューに問い合せるレポート作成アプリケーションを構成します。

これは、ApplicationAuditコンポーネント用createAuditDBViewのサンプル出力です。

-- Audit View for Component
 
CREATE VIEW ApplicationAudit_AUDITVIEW AS
 
SELECT IAU_AUDITSERVICE.IAU_TRANSACTIONID AS AUDITSERVICE_TRANSACTIONID,
 
IAU_COMMON.IAU_COMPONENTTYPE AS ComponentType,
 
IAU_COMMON.IAU_MAJORVERSION AS MajorVersion,
 
IAU_COMMON.IAU_MINORVERSION AS MinorVersion,
 
IAU_COMMON.IAU_INSTANCEID AS InstanceId,
 
IAU_COMMON.IAU_HOSTID AS HostId,
 
IAU_COMMON.IAU_HOSTNWADDR AS HostNwaddr,
 
IAU_COMMON.IAU_MODULEID AS ModuleId,
 
IAU_COMMON.IAU_PROCESSID AS ProcessId,
 
IAU_COMMON.IAU_ORACLEHOME AS OracleHome,
 
IAU_COMMON.IAU_HOMEINSTANCE AS HomeInstance,
 
IAU_COMMON.IAU_ECID AS ECID,
 
IAU_COMMON.IAU_RID AS RID,
 
IAU_COMMON.IAU_CONTEXTFIELDS AS ContextFields,
 
IAU_COMMON.IAU_SESSIONID AS SessionId,
 
IAU_COMMON.IAU_TARGETCOMPONENTTYPE AS TargetComponentType,
 
IAU_COMMON.IAU_APPLICATIONNAME AS ApplicationName,
 
IAU_COMMON.IAU_EVENTTYPE AS EventType,
 
IAU_COMMON.IAU_EVENTCATEGORY AS EventCategory,
 
IAU_COMMON.IAU_EVENTSTATUS AS EventStatus,
 
IAU_COMMON.IAU_TSTZORIGINATING AS TstzOriginating,
 
IAU_COMMON.IAU_THREADID AS ThreadId,
 
IAU_COMMON.IAU_COMPONENTNAME AS ComponentName,
 
IAU_COMMON.IAU_INITIATOR AS Initiator,
 
IAU_COMMON.IAU_MESSAGETEXT AS MessageText,
 
IAU_COMMON.IAU_FAILURECODE AS FailureCode,
 
IAU_COMMON.IAU_REMOTEIP AS RemoteIP,
 
IAU_COMMON.IAU_TARGET AS Target,
 
IAU_COMMON.IAU_RESOURCE AS IAU_RESOURCE,
 
IAU_COMMON.IAU_ROLES AS Roles,
 
IAU_COMMON.IAU_DOMAINNAME AS DomainName,
 
IAU_COMMON.IAU_COMPONENTDATA AS ComponentData,
 
IAU_COMMON.IAU_AUDITUSER AS AuditUser,
 
IAU_COMMON.IAU_TENANTID AS TenantId,
 
IAU_COMMON.IAU_TRANSACTIONID AS TransactionId,
 
IAU_COMMON.IAU_USERTENANTID AS UserTenantId,
 
IAU_CUSTOM.IAU_INT_001 AS AccountNumber,
 
IAU_CUSTOM.IAU_DATETIME_001 AS Date,
 
IAU_CUSTOM.IAU_FLOAT_001 AS Amount,
 
IAU_CUSTOM.IAU_STRING_002 AS Status,
 
IAU_CUSTOM.IAU_FLOAT_002 AS Balance,
 
IAU_USERSESSION.IAU_AUTHENTICATIONMETHOD AS AuthenticationMethod
 
FROM IAU_AUDITSERVICE, IAU_COMMON, IAU_CUSTOM, IAU_USERSESSION WHERE IAU_COMMON.IAU_ID = IAU_AUDITSERVICE.IAU_ID AND IAU_COMMON.IAU_ID = IAU_CUSTOM.IAU_ID AND IAU_COMMON.IAU_ID = IAU_USERSESSION.IAU_ID AND IAU_COMMON.IAU_ComponentType = 'ApplicationAudit';

15.3 レポート・テンプレート・モデルを使用した監査レポート

Oracle Business Intelligence Publisherを利用することにより、Oracleコンポーネントで使用可能なものと同じレポート機能を使用して、アプリケーションの監査データからレポートを生成できます。

詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。