ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストール
12c (12.1.3)
E59421-01
  目次へ
目次

前
 
 

Oracle® Fusion Middleware

Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストール

12c (12.1.3)

E59421-01(原本部品番号:E48739-01)

2014年6月

このドキュメントでは、Oracle Team Productivity Center Serverの概要を紹介し、インストールの準備と実行方法について説明します。

このドキュメントの内容は次のとおりです。

1 Oracle Team Productivity Centerサーバーの概要

Oracle Team Productivity Centerは、一連のアプリケーション・ライフサイクル管理(ALM)ツールへのアクセスを提供するOracle JDeveloperの機能の1つです。

また、Oracle Team Productivity Centeでは、開発中の最新ビルドに関する情報も表示されます。ビルド・ダッシュボードおよびビルド・サマリーには、開発ビルドのステータスに関する要約情報が表示され、最新ビルドに関する問題の詳細をすばやく確認できるリンクも表示されます。

Oracle Team Productivity Centerサーバーの詳細は、『Oracle Team Productivity Centerによるアプリケーションの開発』の「Oracleチーム・プロダクティビティ・センターの概要」を参照してください。

2 Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストールの計画

この項は、Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストールに対するシステムの準備について説明します。

内容は次のとおりです。

2.1 用語の知識

Oracle Team Productivity Centerサーバーをインストールする前に、インストールの間およびその後のサーバーの管理に使用する用語を理解しておきます。

表1 Oracle Team Productivity Centerの管理に使用する用語

用語 説明

クライアント

開発者の統合開発環境(ここではOracle JDeveloper)です。サーバーへの接続時に使用すると、チーム・メンバーとのやり取り、作業アイテムの選択、プロジェクト開発のトラッキングなどが行いやすくなります。

サーバー

Oracle JDeveloperのチーム・プロダクティビティ・センター機能とデータ・リポジトリ(バグ・データベース、製品の機能および仕様のディレクトリなど)との間の接続を管理するソフトウェアです。

コネクタ

Oracle Team Productivity Centerと指定したデータ・リポジトリ間のデータ構造およびユーザー・インタフェースを定義する要素です。たとえば、Oracle JDeveloperでバグ追跡ツールからバグのリストを表示するには、バグ追跡ツールへのコネクタが必要です。詳細は、コネクタ開発に関するオンライン・ヘルプを参照してください。

プラグイン

Oracle Team Productivity Centerでは、自動ビルド・システムごとにHudsonとCruiseControlという2つの異なるプラグインを使用します。このプラグインは、インストール中に作成するフォルダに生成されます。これらを使用して、自動ビルド・システムが円滑化されるほか、Oracle Team Productivity Centerへのデータの送信が行われます。



注意:

Oracle Team Productivity Centerサーバーは、コネクタを同時にインストールしない場合でもインストールできます。コネクタのインストールまたはプラグインの生成は、サーバーのインストール後にも行うことができます。


2.2 Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストールに関するシステム要件の確認

推奨されるCPU、メモリー、ディスプレイおよびハード・ドライブの構成の詳細は、Oracle Fusion Middlewareシステム要件および仕様に関するドキュメントを参照してください。

Oracle Team Productivity Centerでの使用について動作保証済のソフトウェアの最新情報は、Oracle Technology Network (OTN)のhttp://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.htmlにあるドキュメントを参照してください。

2.3 Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストールの前提条件について

インストーラを実行する前に、次の前提条件を満たしていることを確認します。

  • インストールを開始する前に、Oracle Team Productivity Centerサーバーが関連付けられているデータベースへのアクセスに必要なすべてのユーザー権限があることを確認します。

    たとえば、Oracleデータベースを使用している場合は、接続オプションおよびリソース・オプションの権限があることを確認します。

    ユーザー権限を有効化するには、SQLPlusで次のコマンドを実行します。

    create user user_ID identified by password; grant connect, resource to user_ID identified by password with admin option;
    

    たとえば、次のように指定します。

    create user tpcadmin identified by welcome1; grant connect, resource to tpcadmin identified by welcome1 with admin option;
    

    注意:

    日本語のOracle JDeveloperインストーラの場合は、データベースで適切なキャラクタ・セットがサポートされていることを確認してください。たとえば、Oracle DatabaseがOracle JDeveloperをインストールしたデータベースの場合は、次の設定が行われていることを確認します。

    Database Character Set = AL32UTF8
    National Character Set = UTF8
    

  • プラットフォームに依存しない.jarファイルで製品の配布が入手できます。OTNのhttp://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/tpc/downloads/index.htmlからソフトウェアを入手してください。

  • インストール・サーバーとしてOracle WebLogic Serverを使用している場合は、Oracle WebLogic Server 12c(12.1.2.0.0)をインストールし、構成していることを確認してください。また、Oracle Team Productivity Centerのインストール先になる予定のデータベースのバージョンがサポートされていることも確認してください。

    Oracle Technology Network (OTN)のhttp://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.htmlにあるドキュメントを参照してください。

  • インストールする予定のリポジトリのバージョンがサポートされていることを確認してください。

    Oracle Technology Network (OTN)のhttp://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.htmlにあるドキュメントを参照してください。

  • システムに必要なJDKをダウンロードし、インストールしていることを確認してください。JDKのバージョンの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のJDKのインストールに関する項を参照してください。

  • Oracle Team Productivity Centerをインストールする前に、JAVA_HOME変数とPATH変数を設定します。

    JAVA_HOME変数をインストールするには次の操作をします。

    コマンドライン・インタフェース(LinuxまたはDOSのコマンド・シェル)から次のコマンドを入力し、指定されたインストール・システムのJAVA_HOMEディレクトリで置き換えます。

    setenv JAVA_HOME location_of_java_home

    次に例を示します。

    C:\ドライブのProgram FilesディレクトリにJDK 7 Update 15がインストールされているWindowsシステムでは次のコマンドを入力します。

    set JAVA_HOME C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_15

    JDK 7 Update 15がインストールされているLinuxシステムでは次のコマンドを入力します。

    setenv JAVA_HOME /home/Java/jdk1.7.0_15

    PATH変数を設定するには次の操作をします。

    PATH変数を設定するには、次のコマンドを入力します。

    setenv PATH JAVA_HOME/bin:$PATH

3 Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストール

Oracle Team Productivity Centerのインストーラでは次の機能を実行できます。

次の各項では、Oracle Team Productivity Centerサーバーをインストールする方法について説明します。

Oracle Team Productivity Centerサーバーは、新規インストールとしてインストールすることも、既存のサーバーの更新としてインストールすることもできます。どちらのシナリオでもソフトウェアは同じです。ただし、新規インストールを作成するのか、既存のインストールをアップグレードするのかによって、サーバーをインストールする手順が異なります。新規サーバーをインストールする手順または既存のサーバーを更新する手順は、第3.2項「インストール画面への移動」に記載されています。

3.1 インストーラの起動

Oracle Team Productivity Centerサーバー・インストール・パッケージは、JARファイルです。このパッケージは、Oracle JDeveloperの標準要件を満たすWindows、LinuxまたはMac OS Xプラットフォームにインストールできます。また、インストール・システムでは、インストール時にOracle Team Productivity Centerサーバーが動作するJava EEアプリケーション・サーバーも動作している必要があります。

インストールはコマンドラインから開始されます。インストーラの起動後、選択肢が含まれる一連のインストール画面が順に表示され、インストーラによりインストールが進められます。


注意:

コマンドのパスに空白が含まれていないことを確認してください。


インストーラを起動する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Team Productivity Centerのインストール・ファイルであるtpcinstaller.jarが格納されたディレクトリに移動します。

  2. 環境変数のJAVA_HOMEおよびPATHが適切に設定されているかどうかを確認します。

  3. 次のコマンドを入力して、インストーラを起動します。

    java -jar tpcinstaller.jar

インストール・プログラムにより、ソフトウェアのインストールが開始します。

各インストール・プログラムの画面の説明は第3.2項を参照してください。

3.2 インストール画面への移動

インストール・プログラムでは画面が連続して表示されます。Oracle Team Productivity Centerを初めてインストールしているのか、既存のインストールを更新しているのかによって、画面に入力するレスポンスが変わる可能性があります。

インストーラを起動すると、「ようこそ」画面が表示されます。この画面の左側のパネルには、インストールを続行する際に表示されるインストール画面が表示されます。

次のトピックの説明に従ってインストール画面に移動します。

タスク1   インストールするOracle Team Productivity Centerのコンポーネントの選択

「インストール・コンポーネント」画面で1つまたは複数のコンポーネントを選択します。

組合せ 説明

チーム・プロダクティビティ・センター・サーバー

Oracle Team Productivity Centerサーバー・フレームワークおよびデータベース・スキーマをインストールするには、このオプションを選択します。

コネクタ

Oracle Team Productivity Centerとともに使用する情報リポジトリのコネクタをインストールするには、このオプションを選択します。後のステップで、個々のコネクタ、およびそれらのコネクタのインストール元になるソースを選択します。

注意: コネクタをインストールしない場合は、クライアント(「チーム管理」画面)を通してリポジトリを追加することはできません。

テスト/ビルド・プラグイン

テスト/ビルド・プラグインをテスト/ビルド・システムにインストールするには、このオプションを選択します。これらのプラグインにより、ビルド・ダッシュボード画面、ビルド・サマリー画面など、Oracle Team Productivity Centerにシステムを統合するために必要なテストおよびビルド・サマリー情報が追加されます。


タスク2   データベースの詳細の指定

「データベース接続」画面で、Oracle Team Productivity Centerのスキーマを作成するデータベースの詳細を指定します。


注意:

この画面は、「インストール・コンポーネント」画面で「チーム・プロダクティビティ・センター・サーバー」または「コネクタ」、あるいはその両方を選択した場合にのみ表示されます。


次の表は、画面に表示される要素について説明しています。

要素 説明

接続タイプ

汎用JDBCまたはOracle JDBCを使用して接続できます。

「汎用JDBC」を選択した場合は、ドライバに関する情報をデータベースに入力するようにインストーラから要求されます。

「Oracle (JDBC)」を選択した場合は、ドライバに関する情報を入力する必要はありません。

ドライバ・ライブラリ

このフィールドは、接続タイプのリストから「汎用JDBC」を選択した際に表示されます。

ドライバ・ライブラリの場所へのパスを入力します。

oracle_home/oracle_common/module/mysql-connector-java-commercial-5.1.22/mysql-connector-java-commercial-5.1.22-bin.jar

ドライバ・クラス

このフィールドは、接続タイプのリストから「汎用JDBC」を選択した際に表示されます。

汎用JDBCのドライバ・クラスを入力します。

com.mysql.jdbc.Driver

JDBC URL

次のサーバーによって使用されるデータベース接続のJDBC URLを入力します。

汎用JDBCのJDBC URL

mysql://local_host:3306/database_name

たとえば、次のように指定します。

msql://hostname.example.com:3306/database.example.com

Oracle JDBCのJDBC URL

jdbc:oracle:thin:@local_host:1521:sid

たとえば、次のように指定します。

jdbc:oracle:thin:@hostname.example.com:1521:orcl

ユーザー名

データベース接続のユーザー名を入力します。

パスワード

データベース接続のパスワードを入力します。


「接続のテスト」をクリックして、指定したデータベース接続の詳細を検証します。


注意:

インストールしようとしているOracle Team Productivity Serverのバージョンがすでにデータベースに存在する場合は、次のようなメッセージが表示されます。

You already have version 12.1.2.0.40.66.59 of the Team Productivity Center server installed. Click on the Next button if you would like to install connectors of the same version or test plugins.

検証が完了した場合にのみインストールを続行できます。テストに成功した場合にのみ「次へ」ボタンが有効化されます。

タスク3   管理者アカウントの詳細の指定

「管理者アカウント」画面で、Oracle Team Productivity Centerの管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。パスワードは8文字以上にする必要があります。


注意:

  • この画面は、Oracle Team Productivity Centerの初期インストール時と、インストーラによってデータベース接続の詳細が検証された後にのみ表示されます。

  • ここでの入力用に選択したユーザー名とパスワードは書き留めておく必要があります。Oracle Team Productivity Centerのサーバーまたはコネクタを更新する場合にこの情報が必要になります。


アカウント名は、Oracle Team Productivity Centerのデータベースとは異なる必要があります。パスワードの作成時に、安全でセキュリティ性の高いパスワードのガイドラインに従っていることを確認してください。

タスク4   アプリケーション・サーバーのタイプと場所の指定

「アプリケーション・サーバーの場所」画面で、アプリケーション・サーバーのタイプとその場所を指定します。


注意:

  • この画面は、「インストール・コンポーネント」画面で「チーム・プロダクティビティ・センター・サーバー」または「コネクタ」、あるいはその両方を選択した場合にのみ表示されます。

  • この画面は、「データベース接続」画面で指定したデータベース接続の詳細がインストーラによって検証された後にのみ表示されます。


次のサーバー・タイプのいずれかを選択します。

  • WebLogic

  • Tomcat

  • Glassfish

次の表は、画面上の要素について説明しています。

要素 説明

アプリケーション・サーバーの場所

アプリケーション・サーバーの場所への完全修飾パスを入力します。パスを手動で入力するか、「参照」をクリックしてローカル・ファイル・システム内の場所に移動できます。

次に例を示します。

  • Oracle WebLogicサーバーを実行するWindowsシステムの場合、アプリケーション・サーバーの場所は次のとおりです。

    C:\weblogic_home\user_projects\domains\domain_name\autodeploy

  • Apache Tomcatアプリケーション・サーバーのバージョン6.0.16を実行するWindowsシステムの場合、アプリケーション・サーバーの場所は次のとおりです。

    C:\apache-tomcat-6.0.16\webapps

  • Glassfishサーバーを実行するWindowsシステムの場合、アプリケーション・サーバーの場所は次のとおりです。

    C:\glassfish-3.1.1\glassfish\domains\domain1\applications

JMSポート

デフォルトでは、61616の値が設定されています。選択したアプリケーション・サーバーに適用される、適切な値のJMSポートが入力されていることを確認します。



注意:

初期インストール時に入力するアプリケーション・サーバーのパスは書き留めておく必要があります。この情報は、Oracle Team Productivity Centerの既存のインストールを更新する際に必要になります。初期インストール時に使用したアプリケーション・サーバーの場所と同じパスが使用されていることを確認してください。サーバーまたはコネクタを正常に更新するには、Oracle Team Productivity Centerサーバーを初めてインストールした後に作成されたotpc.warファイルが存在する必要があります。


タスク5   コネクタ・ソースの指定

「コネクタ・ソース」画面で、コネクタ・バンドル・ファイルをホストするソースの場所を指定します。


注意:

この画面は、「インストール・コンポーネント」画面で「コネクタ」を選択した場合にのみ表示されます。


次のいずれかの方法を使用します。

方法1: 更新センターを使用した更新のチェック

  1. 「更新センターの検索」を選択します。

  2. デフォルトでは、Oracle Fusion Middleware製品およびOracleの公式な拡張機能および更新のオプションが選択されています。

    Oracle JDeveloperの現在のバージョンに対応するオープン・ソース、パートナの拡張機能、その他の自動更新に関して更新を受信するには、画面上で使用可能なその他のオプションを選択します。


    注意:

    ウィザードで更新を検索するには、インターネット接続が必要です。システムのインターネット接続性を確認および編集するには、「プロキシ設定...」をクリックしてプロキシ設定を確認します。

    更新の検索を手動で行わないようにするには、「起動時に更新を自動的にチェックする」を選択します。


    既存のリストにさらに更新センターを追加するには、「追加...」をクリックして、更新センターの名前と場所を入力し、「OK」をクリックします。

  3. 「次へ」をクリックして次に進みます。

方法2: ローカル・システムのファイルを使用した更新のインストール

  1. 「ローカル・ファイルからインストール」を選択します。

  2. 「参照」を使用してZIPファイルのダウンロード先のディレクトリを特定します。

  3. 「次へ」をクリックして次に進みます。

タスク6   インストールする更新の選択

「コネクタ」画面に、インストールに使用可能な更新のリストが表示されます。インストールする更新を選択します。すべての更新を選択するには、「すべて選択」をクリックします。


注意:

移入されたリストには、Oracleによって開発されたコネクタのほかに、Oracleおよびサード・パーティのコネクタによってサポートされるRallyなどのコネクタも表示されます。

「コネクタ・ソース」画面で利用可能なローカル・ファイルの使用オプションを使用して、手動でコネクタを組み込むことができます。


タスク7   プラグインのテスト

「プラグイン」画面を使用してプラグインをテストし、それらのプラグインをデプロイするパスを指定します。次のプラグインのいずれかまたは両方を選択できます。

  • Hudson

  • CruiseControl

プラグインを選択すると、「チーム・プロダクティビティ・センター接続」セクションのフィールドが有効になります。次の表は、そのセクションのフィールドについて説明しています。

要素 説明

サーバー・アドレス

Oracle Team Productivity Centerのインストール先のIPアドレスがこのフィールドに表示されます。デフォルトで表示される情報を確認します。

ポート

Oracle Team Productivity Centerサーバーで使用するポートを入力します。

SSL

サーバーでSecure Socket Layer (SSL)接続を使用する場合は、SSLという名前のチェック・ボックスを選択します。

ユーザー名(無効)

管理者アカウントのユーザー名がここに表示されます。

パスワード(無効)

管理者アカウントのパスワードがここに表示されます。


タスク8   インストール・サマリーの確認

「インストール・サマリー」画面に、インストールしようとしているコンポーネントのリストが表示されます。この画面に表示される詳細を確認し、「インストール」をクリックします。「インストールの進行状況」画面が表示されます。この画面には、インストールのステータスが表示されます。

タスク9   インストール・プロセスの完了

「インストール完了」画面には、インストール・プロセスの結果が表示されます。インストールの結果にエラーが表示されている場合は、ウィザードを起動してインストール・プロセスを再び開始する必要があります。

3.3 Oracle Team Productivity Centerサーバーをインストールした後の次のステップ

インストールの完了後は、Oracle JDeveloperのコネクタの拡張機能をダウンロードします。

Oracle JDeveloperの拡張機能をダウンロードする手順は次のとおりです。

  1. Oracle JDeveloperアプリケーションを開いて、「ヘルプ」をクリックし、ヘルプ・トピックのリストから「更新の確認」を選択します。「更新の確認」ウィザードが開きます。

  2. 次のいずれかの方法を使用して更新を検索します。

    更新センターを使用して更新を確認するには次の手順に従います。

    1. 「更新センターの検索」を選択します。

    2. デフォルトで、Oracle Fusion Middleware製品およびOracleの公式な拡張機能および更新のオプションが選択されています。

      Oracle JDeveloperの現在のバージョンに対応するオープン・ソース、パートナの拡張機能、その他の自動更新に関して更新を受信するには、画面上で使用可能なその他のオプションを選択します。


      注意:

      ウィザードで更新を検索するには、インターネット接続が必要です。システムのインターネット接続性を確認および編集するには、「プロキシ設定...」をクリックしてプロキシ設定を確認します。

      更新の検索を手動で行わないようにするには、「起動時に更新を自動的にチェックする」を選択します。


      既存のリストにさらに更新センターを追加するには、「追加...」をクリックして、更新センターの名前と場所を入力し、「OK」をクリックします。

    3. 「次へ」をクリックして次に進みます。

    ローカル・システムのファイルを使用して更新をインストールするには次の手順に従います。

    1. 「ローカル・ファイルからインストール」を選択します。

    2. 「参照」を使用して、更新のダウンロード先のディレクトリを特定します。

    3. 「次へ」をクリックして次に進みます。「インストールする更新の選択」画面が表示されます。

  3. 「インストールする更新の選択」画面に、使用可能な更新が表示されます。Oracle Team Productivity Center関連の更新を選択します。
    「次へ」をクリックします。「ダウンロード」画面が表示されます。


    注意:

    プロキシ設定が適切に構成済である場合のみ、選択した更新をインストールできます。インストーラが不適切なプロキシ設定を検出した場合は、設定を編集するように要求されます。


  4. 「ダウンロード」画面で、選択した更新がウィザードによってインストールされていることを確認します。更新のインストールを停止するには、「停止」をクリックします。インストールが完了した後は、「次へ」をクリックします。「サマリー」画面が表示されます。

  5. 「サマリー」画面に、インストールした更新が表示されます。

Oracle Team Productivity Centerのオンライン・ヘルプには、Oracle JDeveloper内でのOracle Team Productivity Centerの設定方法について管理者向けの手順が記載されています。

Oracle WebLogic Serverの場合は、weblogic.jarファイルのWLS_home/wlserver/server/libフォルダにMySQL JDBCドライバがインストールされます。このドライバは、インストール時にインストーラによって自動的に取得されるため、明示的に含める必要はありません。

OracleおよびMySQL以外のJDBCドライバ、特にOracle WebLogic Serverのフォルダにインストールされていないドライバを使用する場合は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のWebLogic Serverを使用したJDBCドライバの使用に関する項を参照してください。


注意:

TPCサーバー・インストールのWebLogic Serverドメインを使用する場合は、かわりにドライバをJDEV_HOME/user_projects/domains/domain/libフォルダにコピーします。

Oracle JDeveloper Studioを使用している場合は、MySQL JDBCドライバをJDEV_HOME/oracle_common/modules/mysql-connector-java-commercial-5.1.22/mysql-connector-java-commercial-5.1.22-bin.jarで入手できます。


4 Oracle Team Productivity Centerコネクタのインストール

コネクタをインストールするには、第3.1項「インストーラの起動」の説明に従って、Oracle Team Productivity Centerのインストーラを起動します。第3.2項「インストール画面への移動」の説明に従って、インストーラの画面から情報を選択します。

インストーラを使用して、Oracle Team Productivity Centerコネクタを更新することもできます。すでにインストールされているコネクタより新しいバージョンのコネクタをインストールする場合は、インストーラによって以前のバージョンが上書きされ、その場所に新しいバージョンがインストールされます。

次の各項では、Oracle Team Productivity Centerコネクタをインストールする方法について説明します。

4.1 コネクタのインストール

Oracle Team Productivity Centerのインストール・ウィザードを使用してコネクタをインストールする方法の詳細は、第3.1項「インストーラの起動」および第3.2項「インストール画面への移動」を参照してください。

インストールの完了後は、コネクタのデータ・リポジトリに接続します。

4.2 デフォルト・コネクタ用リポジトリの設定

Oracle Team Productivity Center用にAtlassian JIRA、Microsoft Project、Rational Team ConcertおよびBugzillaの各コネクタを設定してから、Oracle Team Productivity Centerを各コネクタに接続する必要があります。次の各項では、コネクタを設定する場合に従う必要がある手順について説明します。

4.2.1 JIRAリポジトリの設定

この項は、JIRAコネクタの設定方法について説明します。

JIRAサーバーのRemote APIを有効化して、コネクタをOracle Team Productivity Centerサーバーに接続します。

JIRAサーバーのRemote APIを有効化するには次の手順に従います。

  1. rootユーザーとしてJIRAサーバーにログインします。

  2. 「Administration」をクリックします。管理ページが表示されます。

  3. ページの左側にあるペインから「Global Settings」グループを見つけて、「General Configuration」をクリックします。次に、ページの下部にある「Edit Configuration」をクリックします。

  4. 「Options」で、「Accept remote API calls」を見つけて「ON」をクリックします。

これにより、JIRAサーバーのRemote API設定が有効化されます。

4.2.2 Microsoft Projectリポジトリの設定

Oracle Team Productivity CenterコネクタのMS Project Serverコネクタでは、Project Serverによって使用される次のユーザー認証がサポートされています。

  • windows

  • forms

Project Server 2007のフォーム認証を構成するには、MSDNの次の記事を参照してください。

http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc197472(office.12).aspx

4.2.3 Rational Team Concertリポジトリの設定

Oracle Team Productivity CenterのRTC (Rational Team Concert)用OSLC (Open Services Lifecycle Collaboration)コネクタでは、RTCサーバーによって使用される2つのユーザー認証(Basicおよびフォーム)がサポートされています。

RTCのフォーム認証を構成するには、次の記事を参照してください。

http://jazz.net/library/techtip/75

RTCサーバーのホスト名にアクセスできない場合は、そのIPアドレスを使用してサーバーに接続できます。

IPアドレスを使用してRTCサーバーに接続する手順は次のとおりです。

  1. 管理者の資格証明を使用して、Rational Team Concertサーバーにログインします。

  2. ナビゲーション・バーの上にあるサーバー・リンクをクリックします。

  3. 左ペインで、「Configuration Properties」にある「Advanced Properties」を選択します。

  4. com.ibm.team.repository.servlet.internal.ServletConfigurationServiceのエントリを見つけます。

  5. 「Host Name」をダブルクリックします。

  6. サーバーのIPアドレスを入力します。

4.2.4 REST APIが有効のBugzillaリポジトリの設定

Oracle Team Productivity CenterのBugzillaコネクタでは、REST APIが有効のBugzillaリポジトリへのアクセスがサポートされています。REST APIが有効のBugzillaに接続する方法の詳細は、次の記事を参照してください。

https://wiki.mozilla.org/Bugzilla:REST_API

5 Oracle WebLogic Serverの本番ドメインへのOracle Team Productivity Centerサーバーのインストール

本番Oracle WebLogic ServerにOracle Team Productivity Centerサーバーをインストールするには次の手順を完了します。

手順1   Oracle WebLogic Serverの本番ドメインの構成

Oracle WebLogic Serverの本番ドメインを構成する方法の詳細は、第5.1項を参照してください。

手順2   Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストール

Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストール方法の詳細は、第3.1項を参照してください。

手順3   Oracle WebLogic Serverの本番ドメインにotpc.warファイルをデプロイします。

Oracle WebLogic Serverの本番ドメインにotpc.warファイルをデプロイする方法の詳細は、第5.2項を参照してください。

5.1 Oracle WebLogic Serverの本番ドメインの構成

Oracle Team Productivity CenterをOracle WebLogic Serverの本番データベースにインストールするには、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、Oracle WebLogic Serverドメインを構成する必要があります。

この章の内容は次のとおりです。

5.1.1 Oracle WebLogic Server構成ウィザードの起動

ドメインの構成を開始するには、ORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに移動し、WebLogic Server構成ウィザードを起動します。

UNIXまたはLinuxオペレーティング・システムでは次のコマンドを入力します。

./config.sh

Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

./config.cmd

5.1.2 ドメインを構成するための構成ウィザード画面への移動

構成ウィザードを使用してドメインを構成するには、この項の手順に従います。

タスク1   ドメイン・タイプおよびドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面で、新規ドメインを作成を選択します。

新規ドメインの場所フィールドで、ドメイン・ホームのディレクトリを指定します。

タスク2   構成テンプレートの選択

デフォルトでは、「テンプレート」画面で、WebLogic Serverの基本ドメインテンプレートが選択されています。「次へ」をクリックして次に進みます。

タスク3   管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面で、ドメインにおけるデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。このアカウントは、ドメインの管理サーバーの起動および接続に使用されます。


ヒント:

ここで入力したユーザー名とパスワードは書き留めておく必要があります。管理サーバーを起動し、アクセスできるようにするには、この情報が必要になります。


タスク4   ドメイン・モードおよびJDKの指定

「ドメイン・モードおよびJDK」画面で次の操作を行います。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番モード」を選択します。

  • 「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。

タスク5   構成の仕様の確認およびドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインの構成情報の詳細が含まれています。画面上で各項目の詳細をチェックし、情報が正しいことを確認します。

変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することによって前のいずれかの画面に戻ることができます。

ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。

タスク6   ドメイン・ホームおよび管理サーバーURLの記録

「構成に成功しました」画面に、構成したドメインに関する次の項目が表示されます。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

「終了」をクリックして構成ウィザードを閉じます。

5.1.3 管理サーバーの起動

構成の終了後は、ドメインの管理が可能なツールにアクセスするために、管理サーバーを起動します。次のように実行します。

UNIXオペレーティング・システムの場合は次を実行します。

./startWebLogic.sh

Windowsオペレーティング・システムの場合は次を実行します。

startWebLogic.cmd

タスク3の「管理者アカウント」画面の説明のように、管理者ユーザーのログイン資格証明が要求されます。


ヒント:

管理サーバーの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』の管理サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。


5.2 Oracle WebLogic Serverの本番ドメインへのotpc.warのデプロイ

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して構成したドメインにotpc.warファイルをデプロイする手順は次のとおりです。

  1. ドメインの構成後に取得する管理サーバーURLを使用して、Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。Oracle WebLogic Server管理者のユーザー名とパスワードを指定します。

    ドメインを作成し、Oracle WebLogic管理サーバーのユーザー名とパスワードを取得する方法の詳細は、第5.1.2項を参照してください。

  2. 画面の左側にある「ドメイン構造」パネルから「デプロイメント」を選択します。

  3. 「デプロイメント」ページの設定を編集するには、画面の左側にある「チェンジ・センター」パネルから「ロックして編集」をクリックします。

  4. 「デプロイメント」ページで、「インストール」をクリックします。otpc.warファイルへのパスを指定します。このファイルは、Oracle Team Productivity Serverのインストール後に作成したtpc_homeディレクトリにあります。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「アプリケーション・インストール・アシスタント」ページに表示されているオプションを確認します。「次へ」をクリックします。

  6. オプションの設定を確認します。「次へ」をクリックします。

  7. 「終了」をクリックし、「アプリケーション・インストール・アシスタント」に表示されている設定を確定します。

  8. 保存」をクリックします。次の確認メッセージが表示されます:

    Settings updated successfully from WebLogic Server

  9. 画面の左側にある「チェンジ・センター」パネルで、「変更のアクティブ化」をクリックして、デプロイメントの変更をアクティブ化します。次のメッセージが表示されます。

    All changes have been activated.

  10. 「ドメイン構造」パネルで「デプロイメント」を選択します。

  11. 「デプロイメント」リストで、otpcデプロイメントを選択します。「起動」をクリックします。すべてのリクエストを処理を選択し、「デプロイメントの起動」ページで「はい」をクリックします。次のメッセージが表示されます。

    otpc application has Active state

    Oracle Team Productivity Serverを起動する前に、「Oracle WebLogic Server管理コンソール」ページをリフレッシュします。

6 他のサーバー・インスタンスへのotpc.warのデプロイ

新規にインストールしたOracle Team Productivity Centerサーバーは、Oracle Team Productivity Centerサーバーの初期インストール時に指定した設定を変更することなく、別のサーバー・インスタンスにレプリケートできます。

たとえば、Oracle Team Productivity Centerサーバーの初期インストール時に指定した設定を変更することなく、Apache Tomcatサーバー・インスタンスにデプロイされたotpc.warファイルを別のマシン上のGlassfishサーバー・インスタンスに移動する場合は次の手順に従います。

  1. Apache Tomcatサーバー・インスタンスで、インストール・プロセス時に生成されたotpc.warファイルを見つけます。

    Apache Tomcatサーバーの場所の場合、otpc.warファイルは次の場所にあります。

    C:\Program Files\apache-tomcat-7.0.12main\webapps
    

    Glassfishサーバー・インスタンスの場合、otpc.warファイルは次の場所にあります。

    C:\Program Files\glassfish-3.1.1\glassfish\domains\domain1\applications\__internal\otpc
    

    Oracle WebLogic Serverインスタンスの場合、otpc.warファイルは次の場所にあります。

    C:\JDEV_HOME\user_projects\domains\tpc_domain\autodeploy
    
  2. otpc.warファイルをターゲット・サーバー・インスタンスにデプロイします。次のように実行します。

    • .warファイルをApache Tomcatインスタンスにデプロイするには、そのファイルをインスタンスの次の場所にコピーします。

      C:\Program Files\apache-tomcat-7.0.12main\webapps
      
    • .warファイルをGlassfishサーバー・インスタンスにデプロイするには次の手順に従います。

      1. ファイルをターゲット・インスタンスの次の場所にコピーします。

        C:\Program Files\glassfish-3.1.1\glassfish\bin
        
      2. 次のコマンドを実行してドメインを起動します。

        asadmin start-domain
        
      3. otpc.warファイルをデプロイするには、次のコマンドを実行します。

        asadmin deploy optc.war
        
    • .warファイルをOracle WebLogic Serverインスタンスにデプロイするには、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

7 サーバー・インスタンスでの電子メール通知の構成

この項では、JNDIおよびJavaMailを使用してサーバー・インスタンスで電子メール通知を構成する方法について説明します。

内容は次のとおりです。


注意:

サーバー・インスタンスで電子メール通知を構成する前に、otpc.warファイルがサーバーにデプロイされていることを確認してください。


7.1 Tomcat 7.0サーバー・インスタンスでの電子メール通知の構成

Tomcat 7.0サーバー・インスタンスで電子メール通知を構成する手順は次のとおりです。

  1. tomcat_home/webapps/otpc/META-INFにあるcontext.xmlファイルを見つけます。

  2. ファイルをテキスト・エディタで開いて、例1に示すように内容を編集します。

    例1 context.xmlファイルの編集

    <Context path="/otpc">
       <Resource name="mail/Session" auth="Container"
                type="javax.mail.Session"
                mail.smtp.host="internal-mail-router.example.com"/>
    
    <!--- the setting below is for the mail server that needs user authentication.
     <Resource name="mail/Session" auth="Container"
               type="javax.mail.Session"
               username="user_email"
               password="password"
               mail.user="user_email"
               mail.from="user_email"
               mail.transport.protocol="smtp"
               mail.smtp.host="host.example.com"
               mail.smtp.auth="true"
               mail.smtp.port="465"
               mail.smtp.socketFactory.class= "javax.net.ssl.SSLSocketFactory"
               mail.smtp.starttls.enable="true"/>
    -->
     </Context>
    
  3. context.xmlファイルに行った変更を保存します。

  4. tomcat_home/webapps/otpc/WEB-INFにあるweb.xmlファイルを見つけます。

  5. ファイルをテキスト・エディタで開いて、例2に示すように内容を編集します。

    例2 web.xmlファイルの編集

    <resource-ref>
          <description>
            Resource reference to a factory for javax.mail.Session instances that may be used for sending electronic mail messages, preconfigured to connect to the appropriate SMTP server.
          </description>
          <res-ref-name>
            mail/Session
          </res-ref-name>
          <res-type>
            javax.mail.Session
          </res-type>
          <res-auth>
            Container
          </res-auth>
        </resource-ref>
    
  6. web.xmlファイルに行った変更を保存します。

  7. tomcat_home/webapps/otpc/WEB-INF/libにある次の.jarファイルを見つけます。

    • javax.mail_1.2.0.0_1-4-1.jar

    • avax.activation_2.0.0.0_1-1.jar

  8. .jarファイルをtomcat_homeの次の場所に移動します。

    tomcat_home/lib

7.2 Oracle WebLogic Serverインスタンスでの電子メール通知の構成

Oracle WebLogic Serverインスタンスで電子メール通知を構成する手順は次のとおりです。

  1. Oracle WebLogic Serverドメインのtpc_domainを作成します。『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』のWebLogicドメインの作成と構成に関する項を参照してください。

  2. 管理サーバーを起動します。『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』の管理サーバーの起動に関する項を参照してください。

  3. 管理コンソールにログインします。

  4. 管理コンソールの左側にある「ドメイン構造」パネルで、tpc_domainにあるサービスをクリックして、「メール・セッション」をクリックします。

  5. メール・セッションを作成するには、「新規」をクリックして、メール・サーバーに関する次の情報を入力します。

    • メール・セッション名: tpcMailSession

    • JNDI名: tpcMailSession

    • JavaMailプロパティ:

                       mail.smtp.port=465
             mail.user=<User email>
             mail.smtp.auth=true
             mail.smtp.host=host.example.com
             mail.smtp.password=<User password>
             mail.smtp.socketFactory.class=javax.net.ssl.SSLSocketFactory
             username=<User email>
             mail.from=<User email>
             mail.smtp.user=<User email>
             mail.transport.protocol=smtp
      

      電子メール・サーバーの設定は、例3に示すように、WLS_DIR\user_projects\domains\tpc_domain\config\config.xmlの場所にある「メール・セッション」に保存されます。

      例3 WLS管理コンソールのメール・サーバー設定を変更した後のconfig.xmlファイルの設定

      <domain>
        <mail-session>
          <name>tpcMailSession</name>
          <notes xsi:nil="true"></notes>
          <target>AdminServer</target>
          <deployment-order>1000</deployment-order>
          <jndi-name>tpcMailSession</jndi-name>
      <properties>mail.smtp.user=john@example.com;...
      </properties>
        </mail-session>
      </domain>
      

    「次へ」をクリックして続行します。

  6. 「AdminServer」を選択して「終了」をクリックし、変更を保存します。

  7. 管理サーバーを再起動します。

7.3 Glassfishサーバー・インスタンスでの電子メール通知の構成

Glassfishサーバー・インスタンスで電子メール通知を構成する手順は次のとおりです。

  1. Glassfish管理コンソールにログインします。

  2. 管理コンソールの左側にある「共通タスク」パネルで、「リソース」をクリックし、「JavaMailセッション」をクリックします。

  3. 「新規」をクリックしてメール・サーバーを構成し、次の情報を入力します。

    • JNDI名: tpcMailSession

    • メール・ホスト: mail_server_name

    • デフォルト・ユーザー: user_email_account

  4. 「追加プロパティ」にある「プロパティの追加」をクリックして、次のプロパティを入力します。

    要素

    mail.smtp.port

    465

    mail.user

    user_email

    mail.smtp.auth

    true

    mail.smtp.host

    host.example.com

    mail.smtp.password

    user_password

    mail.smtp.socketFactory.class

    javax.net.ssl.SSLSocketFactory

    username

    user_email

    mail.from

    user_email

    mail.transport.protocol

    smtp

    mail.smtp.starttls.enable

    true


    電子メール設定は、以下に示すように、GLASSFISH_DIR\glassfish\domains\domain1\config\domain.xmlの場所にある「リソース」に保存されます。

    例4 Glassfishサーバー・コンソールのメール・サーバー設定を変更した後のdomain.xmlファイルの設定

    <domain>
      <mail-session>
        <name>tpcMailSession</name>
        <notes xsi:nil="true"></notes>
        <target>AdminServer</target>
        <deployment-order>1000</deployment-order>
        <jndi-name>tpcMailSession</jndi-name>
    <properties>mail.smtp.user=john@example.com;...
    </properties>
      </mail-session>
    </domain>
    

    「OK」をクリックして、構成の設定を保存します。

  5. サーバーを再起動します。

8 Oracle Team Productivity Centerサーバーのプラグインのインストールおよび実行

この章の内容は次のとおりです。

8.1 Hudsonテスト・データ・コレクタのインストールおよび構成

拡張可能なHudson継続的統合サーバーは、テスト結果を収集して、それらをOracle Team Productivity Centerサーバーで使用できるようにします。

8.1.1 Hudsonテスト・データ・コレクタのインストールおよび構成

Hudsonテスト・データ・コレクタのインストール

Oracle Team Productivity CenterサーバーにHudsonプラグインをインストールするには次の手順に従います。

  1. Hudsonユーザー・インタフェースを使用して、Hudsonの管理にあるプラグインの管理に移動します。「拡張」をクリックします。

  2. プラグインのアップロードで、HudsonTpcPlugin.hpiファイルへのパスを指定します。「アップロード」をクリックします。

  3. Hudsonを再起動してプラグインをインストールします。

  4. Hudson Team Productivity Centerのプラグインが適切にインストールされていることを確認するには、「インストール済」をクリックします。インストール済のプラグインのリストが表示されます。アップロードされたプラグインがリストに表示されているかどうかを確認します。

Oracle Team Productivity Centerサーバーにデータを転送するためのHudsonテスト・データ・コレクタの構成

Oracle Team Productivity Centerサーバーにデータを転送するようにHudsonデータ・テスト・コレクタを構成するには次の手順に従います。

  1. Hudsonの「プロジェクト・ダッシュボード」に移動して、構成する炭素年代測定プロジェクトの「構成」をクリックします。プロジェクト構成画面が表示されます。

  2. プロジェクト構成画面で、Oracle Team Productivity Centerのテスト結果の公開を選択します。

  3. Oracle Team Productivity Centerのテスト・データ・パブリッシャに関する詳細のリストで各項目の右側にあるヘルプ・アイコンをクリックします。

  4. ヘルプ画面の上部にあるOracle Team Productivity Centerのテスト結果の公開を選択して、ポスト・ビルド用のOracle Team Productivity Centerデータ・パブリッシャを組み込みます。パブリッシャにより、次の情報を入力するように要求されます。

    • TPCサーバーURL

    • ユーザー名

    • パスワード

  5. 詳細を入力し、「接続のテスト」をクリックします。ウィザードにより、入力した情報が検証され、Connection establishedというメッセージが表示されます。


    注意:

    この段階の構成では、Oracle Team Productivity Centerのユニット・テスト結果を構成することもできます。この構成はオプションです。


  6. 構成の設定を保存します。

8.2 CruiseControlテスト・コレクションのインストールおよび実行

CruiseControl継続的統合ツールは、テスト結果を収集して、それらをOracle Team Productivity Centerサーバーで使用できるようにします。

8.2.1 ソフトウェアの入手

ソフトウェアを入手するには、次の手順を完了します。

  1. 次のWebサイトで入手可能なCruiseControlの.zipファイルをダウンロードします。

    http://sourceforge.net/projects/cruisecontrol/files/CruiseControl/

    最新バージョンのソフトウェアを入手します。

  2. zipファイルのコンテンツをローカル・フォルダに解凍します。

8.2.2 CruiseControlのインストールおよび実行

Oracle Team Productivity CenterサーバーのCruiseControlプラグインをインストールして実行するには次の手順に従います。

  1. Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストーラを使用して、CruiseControlのテスト・プラグインを生成します。詳細は、第3項「Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストール」を参照してください。

    デプロイメント・フォルダは、Oracle Team Prodまたはその他任意のディレクトリにあるCruiseControlインストール・ディレクトリと同じディレクトリに指定できます。

  2. CruiseControl構成ファイルのconfig.xmlに対してANTパブリッシャ・プラグインを作成します。例5を参照してください。

    例5 TPCテスト・コレクタ起動用のANTパブリッシャ・プラグイン

    <antpublisher anthome="apache-ant-1.7.0" antworkingdir="." buildfile="tpc-test-collector.xml" uselogger="false" usedebug="true" usequiet="false" target="publish"/>
    

    注意:

    Apache ANTのバージョンは、各種のCruiseControlのバージョンと異なる場合があります。

    例5には、Apache-ANTバージョン1.7.0を使用するCruiseControlバージョン2.8.4が示されています。CruiseControlの別のバージョンを使用する場合は、Apache-ANTホームを指すようにanthome属性を変更する必要があります。

    Oracle Team Productivity Centerのテスト・コレクタをCruiseControlインストール・ディレクトリ以外のフォルダに対してインストールした場合は、CruiseControlインストール・ディレクトリを指すようにbuildfile属性を変更する必要があります。

    たとえば、Windows上のTPCテスト・コレクタを%CCDIR%\myTPCフォルダにインストールした場合は、buildfile属性を次のように指定する必要があります。

    buildfile="myTPC\tpc-test-collector.xml"


  3. config.xmlにあるCruiseControlプロジェクト用パブリッシャのリストにステップ2で作成したANTパブリッシャを追加します。

    たとえば、connectfourサンプル・プロジェクトを使用して、既存のパブリッシャ・タグを次の例のように変更します。

    例6 パブリッシャのリストへのANTパブリッシャの追加

        <publishers>
             <onsuccess>
                  <artifactspublisher 
                   dest="artifacts/$project.name"
                   file="projects/$project.name/target/$project.name.jar"/>
             </onsuccess>
             <antpublisher 
              anthome="apache-ant-1.7.0" 
              antworkingdir="." 
              buildfile="tpc-test-collector.xml" 
              uselogger="false" 
              usedebug="true" 
              usequiet="false" 
              target="publish"/>
        </publishers>      
    
  4. ビルドをトリガーするために必要な変更を指定します。プロジェクト・ビルドをトリガーするために、filesystemまたはsvnを使用できます。

    例7および例8では両方のユース・ケースが示されています。

    例7 filesystemによるビルドのトリガー

             <modificationset quietperiod="30">
                  <filesystem folder="projects/${project.name}"/>
              </modificationset>
    

    例8 svnによるビルドのトリガー

             <modificationset quietperiod="30">
                  <svn localWorkingCopy="projects/${project.name}"/>
              </modificationset>
    

    注意:

    SVNを使用する場合は、Subversionリポジトリをprojects/${project.name}フォルダを指すように構成することで、チェックインの実行ごとにSubversionによってビルドがトリガーされるようにします。

    その他のバージョン管理システムの詳細は、http://cruisecontrol.sourceforge.net/main/configxml.html#modificationsetの説明を参照してください。


  5. ビルドおよびテスト・コレクションをスケジュールします。

    たとえば、ANTビルダーを使用することで、スケジュール要素によって300秒ごとにプロジェクトをビルドし、テスト・データを収集します。

    例9 Apache ANTによるビルドのスケジュール

              <schedule interval="300">
                  <ant anthome="apache-ant-17.0"
                   buildfile="projects/${project.name}/build.xml"/>
              </schedule> 
    

    config.xml設定の詳細は、次を参照してください。

    http://cruisecontrol.sourceforge.net/main/configxml.html

  6. インストール・フォルダにあるcruisecontrol.batファイルを使用してCruiseControlを起動します。

    CruiseControlをサービスとしてインストールした場合は、CruiseControlを起動するために作成したWindowsサービスを使用できます。

9 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

オラクル社のお客様は、My Oracle Supportを使用して電子サポートにアクセスできます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


Oracle® Fusion Middleware Oracle Team Productivity Centerサーバーのインストール 12c (12.1.3)

E59421-01

Copyright © 2013, 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

このソフトウェアおよび関連するドキュメントの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件に従うものとします。このソフトウェアおよび関連するドキュメントは、知的財産権に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開又は表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは、互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

個々に記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りがないことの保証はいたしかねます。誤りがあった場合は、弊社まで書面にてご報告ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントが、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供される場合は、次のNoticeが適用されます。

U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs. No other rights are granted to the U.S. Government.

このソフトウェアまたはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアまたはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、このソフトウェアまたはハードウェアを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはOracle およびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXはThe Open Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェアおよびドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品およびサービスに関して責任を負わず、一切の保証を放棄します。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。