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Oracle® Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発
12c (12.1.3)
E57556-02
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4 Oracle JDeveloperでのアプリケーションの開発のスタート・ガイド

この章では、JDeveloperで使用可能なアプリケーションを開発するための機能の概要について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発について

JDeveloperでは、アプリケーションを開発するために複数のツールおよび機能を提供しています。これらの機能を使用して、アプリケーションを効率的に構築、テスト、実行およびデプロイできます。次にこれらの機能を示します。

  • アプリケーション、プロジェクトおよびファイルに関連付けられた様々なオブジェクト・タイプおよびリソースを管理および操作するための各種ウィンドウ。

  • 様々なタイプのソース・ドキュメントの作成作業を簡略化するための複数のビジュアル編集およびコード編集用ツール。これらのエディタはIDE内の他のウィンドウと統合されているため、ドラッグ・アンド・ドロップ操作や、統合された様々なツール間での同時更新、自動更新がサポートされています。

  • ソース・コード、プロセス、およびアプリケーション・モジュールまたはパッケージのテストおよび分析作業を簡略化するための複数のツール。

4.2 アプリケーションおよびプロジェクトの作成

アプリケーションは、制御構造における最上位レベルです。作業中に必要なすべてのオブジェクトが表示されます。アプリケーションは、プログラム開発中のすべてのプロジェクトを追跡します。プロジェクトは、JDeveloperのプログラムまたはプログラムの一部を定義する一連のファイルの論理コンテナです。プロジェクトには、たとえば、複数層アプリケーションの様々な層、あるいは複合アプリケーションの様々なサブシステムなどを表すファイルが含まれます。これらのファイルは任意のディレクトリに配置でき、かつ、単一のプロジェクトに含めることができます。

アプリケーション内のすべてのプロジェクトは、通常そのアプリケーションの下に表示されます。ワーキング・セットを使用してプロジェクトをフィルタした場合、プロジェクトはアプリケーションの下に表示されません。アプリケーションまたはプロジェクトを閉じると、そのアプリケーションまたはプロジェクト内のファイルに対して開いているすべてのエディタまたはビューアが閉じられ、ファイルがメモリーからアンロードされます。アプリケーションおよびプロジェクトのコントロール・ファイルを、ディスクから削除せずにIDEから削除できます。(これは他のタイプのファイルには当てはまりません。他のタイプのファイルは、IDEから削除された時点でディスクから削除されます)。JDeveloperでは、様々なファイル・タイプを認識でき、ファイルをダブルクリックした場合、各ファイル・タイプが適切なビューアまたはエディタで表示されます。

プロジェクトをアプリケーションに追加する際には、次の処理を選択できます。

  • 新規プロジェクトを作成し、特定のオブジェクトおよび属性を定義します。

  • デフォルトのプロジェクト・プロパティを継承する新規の空プロジェクトを作成します。

  • 新規プロジェクト内に、JDeveloper以外の既存のファイル・セットを開きます。

プロジェクトは、ディレクトリから直接ファイル・リストを制御します。アプリケーションおよびパッケージは、プロジェクト内のファイルの格納場所および格納方法も定義します。


注意:

同一オブジェクト(物理ファイル)が複数のプロジェクトに表示される場合があります。これは、あるプロジェクト内のオブジェクトについて実行されるすべてのアクションが他のプロジェクトで実行されることを意味します(ただし、プロジェクトがコンパイルされて初めて同じ効果が表れます)。パッケージの場合、2つ以上のプロジェクトでパッケージを共有できません。ただし、パッケージの生成に使用されたソースパスも共有しており、パッケージがすでにコンパイル済で変更の予定がない場合を除きます。

4.2.1 アプリケーションの作成方法

アプリケーションは、制御構造における最上位レベルです。作業中に必要なすべてのオブジェクトが表示されます。アプリケーションは、プログラム開発中のすべてのプロジェクトを追跡します。特定の機能範囲を持つアプリケーションを作成するか、任意の機能を持つようにカスタマイズできる1つのプロジェクトが含まれるカスタム・アプリケーションを作成できます。

特定の機能範囲を持つアプリケーションを新規作成するには、次のようにします。

  1. 「ファイル」→「新規」を選択して「新規ギャラリ」を開きます。

  2. 「新規ギャラリ」の「カテゴリ」ツリーで、「一般」「アプリケーション」を選択します。

  3. 「項目」リストで、作成するアプリケーションのタイプをダブルクリックします。

  4. 「アプリケーションの作成」ダイアログで、名前やディレクトリなど、アプリケーションの詳細を入力します。ウィザードに関するヘルプを表示するには、[F1]を押します。

  5. 「次へ」をクリックして「プロジェクト名」ページを開き、オプションでプロジェクトの詳細を入力します。

  6. 作業が完了したら、「終了」をクリックします。

カスタム・アプリケーションを新規作成するには、次のようにします。

  1. 「ファイル」→「新規」を選択して「新規ギャラリ」を開きます。

  2. 「新規ギャラリ」の「カテゴリ」ツリーで、「一般」「アプリケーション」を選択します。

  3. 「項目」リストで、「カスタム・アプリケーション」をダブルクリックします。カスタム・アプリケーションの作成・ウィザードが開きます。

  4. 「カスタム・アプリケーションの作成」ダイアログで、名前やディレクトリなど、アプリケーションの詳細を入力します。ウィザードに関するヘルプを表示するには、[F1]を押します。

  5. 「次へ」をクリックして「プロジェクト名」ページを開き、オプションでプロジェクトの詳細を入力します。

  6. 作業が完了したら、「終了」をクリックします。

4.2.2 プロジェクトの作成方法

プロジェクトは、JDeveloperのプログラムまたはプログラムの一部を定義する一連のファイルの論理コンテナです。特定の機能セットで構成されているアプリケーションを作成することもできます。

特定の機能範囲を持つプロジェクトを新規作成するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、プロジェクトを含むアプリケーションを選択します。

  2. 「アプリケーション・メニュー」アイコンをクリックして「新規プロジェクト」を選択し、「新規ギャラリ」の「プロジェクト」ページを開きます。

  3. 「項目」リストで、作成するプロジェクトのタイプをダブルクリックします。

  4. 「プロジェクトの作成」ウィザードを完了して「終了」をクリックします。ウィザードに関するヘルプを表示するには、[F1]を押します。

「アプリケーション」ウィンドウに新しいプロジェクトが表示されます。このプロジェクトは、あらかじめ設定されているデフォルト・プロパティをすべて継承します。プロジェクトのプロパティを変更する場合は、ファイル名をダブルクリックするか、右クリックして「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

カスタム・プロジェクトを新規作成するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、新しいプロジェクトを含むアプリケーションを開きます。

  2. 「アプリケーション・メニュー」アイコンをクリックして「新規プロジェクト」を選択し、「新規ギャラリ」の「プロジェクト」ページを開きます。

  3. 「項目」で、「カスタム・プロジェクト」を選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

4.3 アプリケーションおよびプロジェクトの管理

「アプリケーション」ウィンドウを使用すれば、アプリケーションとプロジェクトを効果的に管理できます。「アプリケーション」ウィンドウは、プロジェクトを高レベルな論理コンポーネントという形で構成し、アプリケーションとそこに含まれるデータの論理的なビューを示します。このウィンドウは、様々な拡張機能をプラグインしてデータの編成に使用できるインフラストラクチャと、一貫性のある抽象的な形式のメニューを備えています。「アプリケーション」ウィンドウには個々のファイル(Javaソース・ファイルなど)を含めることができますが、複雑なデータを統合するようにも設計されています。エンティティ・オブジェクト、UMLダイアグラム、EJB、Webサービスなどの複雑なデータ型は、このウィンドウに単一ノードとして表示されます。これらの抽象ノードを構成する生のファイルは、構造ウィンドウに表示されます。

「アプリケーション」ウィンドウに表示されるアプリケーションには、1つ以上のプロジェクトが含まれます。プロジェクト内には、そのプロジェクトのパスのルート・フォルダがあります。プロジェクト内容をディレクトリ・ツリーまたはファイル・リストとして表示し、パッケージをツリーまたはリストとして表示することを選択できます。また、パッケージとディレクトリ内のノードはタイプでソートできます。

4.3.1 既存のアプリケーションまたはプロジェクトを開く方法

新規のアプリケーションおよびプロジェクトを最初から作成することも、既存のアプリケーションおよびプロジェクトを開くこともできます。作成またはインポートしたアプリケーションは、すぐに「アプリケーション」ウィンドウの「アプリケーション」ノードに追加されます。作成またはインポートしたプロジェクトは、すぐに選択したアプリケーションに追加されます。

既存のアプリケーションを開き、「アプリケーション」ウィンドウに追加するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウのドロップダウン・リストから「アプリケーションを開く」を選択します。

  2. アプリケーション・ファイルの場所まで移動し、ファイルを選択します。

    「ファイル・タイプ」フィールドには、.jwsファイルを指定するか、すべてのタイプを表示するようにしてください。

  3. 「開く」をクリックします。

    アプリケーションは「アプリケーション」ウィンドウのアプリケーション・リストに追加されます。

既存のプロジェクトを開き、アプリケーションに追加するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、プロジェクトを追加するアプリケーションを選択します。

  2. メイン・メニューから、「ファイル」→「開く」を選択します。

  3. プロジェクト・ファイルの場所まで移動し、ファイルを選択します。

    「ファイル・タイプ」フィールドには、.jprファイルを指定するか、すべてのタイプを表示するようにしてください。

  4. 「開く」をクリックします。

    プロジェクトがアクティブなアプリケーションに追加されます。

4.3.2 新規メニューを使用してプロジェクトに項目を簡単に追加する方法

プロジェクトを作成した後、プロジェクト・ポップアップ・メニューを使用して、プロジェクトの機能に関連するコンポーネントを直接作成できます。

プロジェクト・ポップアップ・メニューを使用して項目を追加するには、次のようにします。

  1. 項目を追加するプロジェクトを右クリックして、「新規」をクリックします。また、「アプリケーション」ウィンドウでプロジェクトを選択した後、ツールバーの「新規」ボタンをクリックする方法もあります。


    注意:

    「ファイル」→「新規」メニューには、プロジェクト・ポップアップ・メニューと同じ項目が表示され、アプリケーションレベルの追加項目も含まれます。

  2. 「新規」メニューで、追加する項目をクリックします。新規ギャラリから項目を選択する場合、「ギャラリから」をクリックします。ポップアップ・メニューの2つ目のセクションには、現在のプロジェクト・タイプに対して最近作成された項目のリストが含まれます。「新規」メニューの3つ目のセクションには、最近作成された項目のリストが含まれます。

4.3.3 JDeveloperに既存のソース・ファイルをインポートする方法

様々なタイプの新規ファイルを最初から作成したり、既存のファイルを開くことができます。既存のファイルを開く場合、ファイルをファイル構造とともに既存のプロジェクトにインポートするか、このファイルを使用して完全に新規のプロジェクトを作成します。

あるいは、既存のプロジェクトにソース・ファイルを追加できます。

4.3.3.1 新規JDeveloperプロジェクトへの既存ファイルのインポート方法

新規プロジェクトを作成しながら、既存のファイルをJDeveloperにインポートできます。

既存のファイルを開き、新規JDeveloperプロジェクトにインポートするには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、新しいプロジェクトを追加するアプリケーションを作成または選択します。

  2. アプリケーションを選択した状態で「ファイル」→「新規」を選択し、「新規ギャラリ」を開きます。

  3. 「カテゴリ」ツリーで、「一般」を開いて「プロジェクト」を選択します。

  4. 「項目」リストで「既存のソースからのプロジェクト」をダブルクリックします。

  5. 「既存のソースからのプロジェクト」ウィザードの「場所」ページで、新規.jprファイルの名前を入力するか、デフォルトを受け入れます。

    ウィザードのこのページまたは後続のページの詳細は、[F1]を押すか、ウィザード内で「ヘルプ」をクリックしてください。

    あるいは、「ファイル」→「インポート」を選択し、「Javaソース」または「ソースを新規プロジェクトへ」を選択する方法もあります。

  6. デフォルトのディレクトリ・パスを受け入れるか、新規パスを入力するか、または「参照」をクリックしてパスまで移動します。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. 「Javaコンテンツ」領域の「ソースの指定」ページで、「追加」をクリックして「ディレクトリの選択」ダイアログを開きます。

  9. このダイアログで、追加するファイルを含むディレクトリまで移動します。「選択」をクリックしてダイアログを閉じ、ウィザードにディレクトリを表示します。

  10. ディレクトリの追加後、ファイル・フィルタまたはディレクトリ・フィルタを適用できます。フィルタを適用するには、「対象」タブの横にある「追加」をクリックします。

  11. インポート・リストの完了後、オプションで「プロジェクト・ディレクトリにファイルをコピー」をクリックし、元のソースを指定するかわりに、選択したファイルをプロジェクトにコピーします。

  12. デフォルトの出力ディレクトリとデフォルトのパッケージを定義します。

  13. 「終了」をクリックします。

    新規プロジェクトが選択したアプリケーション・ノードの下に表示され、インポートされたファイルが移入されます。

「プロジェクト・プロパティ」ダイアログで、プロジェクト・ディレクトリ構造を調整できます(リソース・ディレクトリを指すようにするなど)。

4.3.3.2 新規JDeveloperプロジェクトにWARファイルをインポートする方法

WARファイルから抽出したコンテンツを含む新規プロジェクトを作成しながら、JDeveloperにWARファイルをインポートできます。

WARファイルを開き、新規JDeveloperプロジェクトにインポートするには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、新しいプロジェクトを追加するアプリケーションを作成または選択します。

  2. アプリケーションを選択した状態で「ファイル」→「新規」を選択し、「新規ギャラリ」を開きます。

  3. 「カテゴリ」ツリーで、「一般」を開いて「プロジェクト」を選択します。

  4. 「項目」リストで、「WARファイルからのプロジェクト」をダブルクリックします。

  5. 「WARファイルからのプロジェクト作成」ウィザードを終了します。

    このウィザードを使用する際の詳細は、[F1]を押します。

このウィザードでWARファイルを分析し、そのコンテンツを抽出します。

新規プロジェクトが選択したアプリケーション・ノードの下に表示され、インポートされたファイルが移入されます。

4.3.3.3 新規JDeveloperアプリケーションへのEARファイルのインポート方法

EARファイルをインポートすると、JDeveloperでは新規アプリケーションを作成し、抽出したEARモジュールに基づいたプロジェクトを移入します。EARファイルのコンテンツは、既存のアプリケーションやプロジェクトに追加できません。

JDeveloperを使用して単に配布するEARファイルをインポートする場合には、この手順を使用しないでください。これを行うには、新しいアプリケーションとプロジェクトを作成し、プロジェクト・ディレクトリにEARファイルをコピーします(またはプロジェクトのコンテンツにそのファイルの場所を追加します)。EARファイルは、「アプリケーション」ウィンドウ内のプロジェクトの「アプリケーション・ソース」ノードの下に表示されます。ここからファイルを配布するには、ファイルを右クリックして「配布先」を選択します。

EARファイルを開き、新規JDeveloperアプリケーションにインポートするには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから、「ファイル」→「インポート」を選択し、「EARファイル」をダブルクリックします。

    EARファイルのインポート・ウィザードはコンテキストに依存しないため、最初に「アプリケーション」ウィンドウで固有の選択をする必要はありません。

  2. 「EARファイルのインポート」ウィザードを終了します。

    「終了」ページに最後のアプリケーションのコンテンツが表示されます。

  3. 「終了」をクリックしてリストを受け入れ、アプリケーションを作成します。

    「アプリケーション」ウィンドウに新規アプリケーションが表示されます。アプリケーションには、インポートされたモジュールに基づいたプロジェクトが移入されています。

4.3.4 プロジェクトにファイルをインポートする方法

様々なタイプの新規ファイルを最初から作成したり、既存のファイルを開くことができます。既存のファイルを開く場合、ファイルをファイル構造とともに既存のプロジェクトにインポートするか、このファイルを使用して完全に新規のプロジェクトを作成します。

既存のソースから新規プロジェクトを作成することもできます。


注意:

「既存ソースのインポート」ウィザードを使用して、プロジェクトに.zipファイルまたは.jarファイルを追加できます。これを使用して.warファイルや.earファイルを追加することはできません。.warファイルの場合、そのコンテンツをプロジェクトへ適切に抽出するには、「WARファイルのインポート」ウィザードを使用する必要があります。EARファイルの場合、そのコンテンツを新規アプリケーションへ抽出するには、「EARファイルのインポート」ウィザードを使用する必要があります。

「既存ソースのインポート」ウィザードを使用して既存のファイルを開き、プロジェクトに追加するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、ファイルを追加するプロジェクトを選択します。

  2. メイン・メニューから、「ファイル」→「インポート」を選択します。

  3. 「インポート」ダイアログで「既存ソース」をダブルクリックします。

  4. 「既存ソースのインポート」ウィザードの「ソース・ファイルとディレクトリの追加」ページで「追加」をクリックして「ファイルまたはディレクトリを選択」ダイアログを開きます。

    ウィザードのこのページまたは後続のページの詳細は、[F1]を押すか、ウィザード内で「ヘルプ」をクリックしてください。

  5. このダイアログで、追加するファイルを含むディレクトリに移動するか、または個々のファイルに移動し、「開く」をクリックしてダイアログを閉じ、ウィザードにファイルを表示します。

    このダイアログには必要があるたびに戻ることができます。ウィザードに戻るたびに「追加」をクリックし、必要なだけ個々のファイルまたはディレクトリを追加します。

  6. ファイルまたはディレクトリの追加が完了し、ウィザードに戻った後は、個々のファイルの選択または選択解除を行うか、フィルタを適用することによって、リストを修正できます。フィルタを適用するには、「ファイル・フィルタ」または「ディレクトリ・フィルタ」をクリックします。

  7. インポート・リストの完了後、オプションで「プロジェクト・ディレクトリにファイルをコピー」をクリックし、元のソースを指定するかわりに、選択したファイルをプロジェクトにコピーします。このオプションを選択する場合、デフォルトのsrcディレクトリをそのまま使用するか、新しいディレクトリを入力する、または「参照」をクリックしてディレクトリに移動します。

  8. 「次へ」をクリックします。

  9. 「終了」ページで、新規プロジェクト・ファイルのリストを確認します。このリストを受け入れるには、「終了」をクリックします。

    選択したプロジェクトにファイルが追加されます。

4.3.5 プロジェクトでのフォルダとJavaパッケージの管理

JDeveloperでは、プロジェクト・ファイルを編成しやすいように、プロジェクト内にカスタム・フォルダまたはJavaパッケージを作成できます。

4.3.5.1 フォルダまたはJavaパッケージの作成方法

フォルダまたはJavaパッケージを作成するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、カスタム・フォルダを作成するプロジェクトまたはフォルダを選択します。

  2. 「ファイル」メニューで「新規」を選択します。

  3. 「新規ギャラリ」の「カテゴリ」で、「一般」を選択します。

  4. 「項目」「フォルダ」を選択し、新規フォルダを作成します。Javaパッケージを作成するには、「項目」「Javaパッケージ」を選択します。

  5. 「フォルダの作成」ダイアログまたは「Javaパッケージの作成」ダイアログで、フォルダまたはJavaパッケージの名前と、それを作成するディレクトリを指定します。

4.3.5.2 フォルダまたはJavaパッケージの削除方法

フォルダまたはJavaパッケージを削除するには、次のようにします。

  1. 削除するフォルダまたはJavaパッケージを選択します。

  2. 「ファイル」メニューで「削除」を選択します。

  3. 「フォルダの削除の確認」ダイアログで、フォルダまたはJavaパッケージの削除を確認します。フォルダのファイルを表示をクリックすると、フォルダまたはJavaパッケージに含まれるファイルが表示されます。

4.3.6 ワーキング・セットの管理方法

ワーキング・セットによって、プロジェクトでファイルのサブセットを表示するように「アプリケーション」ウィンドウを構成できます。これは特に、大規模なプロジェクトを操作する際に便利です。ワーキング・セットを作成するまで、デフォルトのワーキング・セットはありません。ワーキング・セットを作成すると、「すべてのファイル」オプションにより、デフォルト・ビューに戻ることができます。

プロジェクトの実行およびデバッグを、アプリケーション全体の実行およびデバッグと同じ方法で行えます。これにより、アプリケーション全体に影響を及ぼしたり、余分な負荷をかけたりすることなく、Java EEアプリケーションなどの大規模アプリケーションのサブセットのみで作業できます。

ワーキング・セットを定義するには、「アプリケーション」ウィンドウのファイルまたはコンテナから選択するか、「ワーキング・セットの管理」ダイアログで対象とするフィルタ・パターンと対象外とするフィルタ・パターンを指定します。

4.3.6.1 オブジェクトをワーキング・セットにグループ化する方法

「アプリケーション」ウィンドウ内のオブジェクトをワーキング・セットにグループ化するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、新規のワーキング・セットに含めるオブジェクトを選択します。

  2. 「アプリケーション」ウィンドウで、「ワーキング・セット」アイコンをクリックし、「選択から新規」をクリックします。

    これにより「別名保存」ダイアログが開きます。詳細は、[F1]を押すか、「別名保存」ダイアログ内で「ヘルプ」をクリックします。

  3. ワーキング・セットの名前を入力し、「OK」をクリックします。

4.3.6.2 ファイル・フィルタとディレクトリ・フィルタを定義してワーキング・セットを作成する方法

ファイル・フィルタとディレクトリ・フィルタを定義してワーキング・セットを作成するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、「ワーキング・セット」アイコンをクリックし、「ワーキング・セットの管理」を選択します。

    この操作により、「ワーキング・セット」ダイアログが開きます。左側のツリーを使用して、含めるプロジェクトを選択します。右側のパネルで、現在のプロジェクトに含めるファイルを選択します。詳細は、[F1]を押すか、「ワーキング・セット」ダイアログ内で「ヘルプ」をクリックします。

  2. 「別名保存」をクリックして、ワーキング・セットを保存します。

4.3.6.3 「ログ」ウィンドウの検索結果からワーキング・セットを作成する方法

検索範囲に基づいて、検索結果をワーキング・セットとして保存することができます。

「ログ」ウィンドウの検索結果からワーキング・セットを作成するには、次のようにします。

  1. 「ログ」ウィンドウで右クリックし、コンテキスト・メニューから「ワーキング・セットとして保存」を選択します。

  2. 「ワーキング・セットの作成」ダイアログで、ワーキング・セットの名前を入力します。

4.3.6.4 現在のワーキング・セットを特定する方法

現在使用しているワーキング・セットを確認するには次のようにします。

  • 「アプリケーション」ウィンドウで、「ワーキング・セット」アイコン上にマウスを置きます。現在のワーキング・セットの名前がツールチップとして表示されます。または、「ワーキング・セット」アイコンをクリックして、アクティブ・ワーキング・セットがチェックされているメニューを表示します。

4.3.6.5 アクティブ・ワーキング・セットを変更する方法

アクティブ・ワーキング・セットを変更するには、次のようにします。

  • 「アプリケーション」ウィンドウで、「ワーキング・セット」アイコンをクリックし、開くワーキング・セットを選択します。

    このワーキング・セットに含まれていないファイルは「アプリケーション」ウィンドウから削除されますが、エディタは閉じません。

4.3.6.6 ワーキング・セットのファイルおよびプロジェクトを編集する方法

ワーキング・セットのファイルおよびプロジェクトを編集するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、「ワーキング・セット」アイコンをクリックし、「ワーキング・セットの管理」を選択します。

    この操作により、「ワーキング・セット」ダイアログが開きます。詳細は、[F1]を押すか、「ワーキング・セット」ダイアログ内で「ヘルプ」をクリックします。

  2. 「ワーキング・セット」ドロップダウン・リストから、変更するワーキング・セットを選択します。

  3. 必要に応じて変更を行います。

4.3.6.7 「アプリケーション」ウィンドウにすべてのファイルを表示する方法

「アプリケーション」ウィンドウですべてのファイルを表示するビューに戻るには、次のようにします。

  • 「アプリケーション」ウィンドウで、「ワーキング・セット」アイコンをクリックし、(すべてのファイル)を選択します。

4.3.6.8 ワーキング・セットを実行およびデバッグする方法

ワーキング・セットを実行およびデバッグするには、次のようにします。

  1. 実行またはデバッグするワーキング・セットを使用していることを確認します。これは、Java EEモジュール(Webアプリケーション、EJBモジュール)を使用しているとみられるプロジェクトおよびすべての依存性を含みます。

    (「プロジェクト・プロパティ」ダイアログの「依存性」ページで)依存性が明確なプロジェクトはすべて、ワーキング・セットから対象外とされても、含まれることに注意してください。

  2. 「ツール」→「プリファレンス」→「実行」を選択してから、「常に現在のワーキング・セットおよびその依存性を実行またはデバッグします」オプションを選択します。


    注意:

    このオプションは、データベース開発者またはJava開発者のロールの場合は利用できません。

  3. 「OK」をクリックします。

    次回の実行またはデバッグの際に、JDeveloperは現在のワーキング・セットを使用します。アプリケーション全体を実行してデバッグするように変更するには、「ツール」→「プリファレンス」→「実行」を選択してから、「常にアプリケーション全体を実行またはデバッグします」オプションを選択します。

4.3.7 JDeveloperでファイルをプロジェクトに追加せずに参照する方法

場合によっては、プロジェクトに直接追加することなくファイルを参照することが必要になります。ファイルは、プロジェクトに追加せずにJDeveloper IDEに取り込むことができます。

JDeveloperでファイルをプロジェクトに追加せずに参照するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから、「ファイル」→「開く」を選択します。

    ファイルの参照のみを行う場合は、「アプリケーション」ウィンドウで現在どのノードが選択されていてもかまいません。

  2. 開くファイルまで移動します。ファイル・タイプ・フィールドでは、適切なファイル・タイプを指定するか、すべてのファイル・タイプを表示するよう指定してください。

  3. ファイルを選択します。ファイルまたはディレクトリは、必要な数だけリストから選択できます。

    アーカイブ・ファイルは1個につき2個表示され、一方は仮想ディレクトリ、もう一方はファイルとして表示されます。アーカイブ・ファイルを開く場合、リストではディレクトリとして選択します。

  4. 選択を行い、「開く」をクリックします。

4.3.8 アーカイブの表示方法

JDeveloperで任意のアーカイブ・ファイルを開くことにより、そのアーカイブの内容を簡単にインスペクトできます。アーカイブの内容を既存のプロジェクトまたは新規JDeveloperプロジェクトに追加できます。

JDeveloperでアーカイブを開き、その内容を表示するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから、「ファイル」→「開く」を選択します。

    アーカイブ内容の参照のみを行う場合は、「アプリケーション」ウィンドウで現在どのノードが選択されていてもかまいません。

  2. アーカイブを含むディレクトリまで移動します。アーカイブ・ファイルは1個につき2個表示され、一方は仮想ディレクトリ、もう一方はファイルとして表示されます。

    アーカイブ・ファイルが表示されない場合、すべてのファイル・タイプが表示されていることを再確認してください。

  3. アーカイブの2回目の表示(ファイルとしてのアーカイブ)を選択し、「開く」をクリックします。

4.3.9 JDeveloperでイメージ・ファイルを表示する方法

.gif.jpg.jpegまたは.pngファイルは、JDeveloper内から簡単に表示できるようになります。

JDeveloperでイメージを開いて表示するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから、「ファイル」→「開く」を選択します。

    イメージの参照のみを行う場合は、「アプリケーション」ウィンドウで現在どのノードが選択されていてもかまいません。

  2. 開くイメージまで移動します。ファイル・タイプ・フィールドでは、すべてのファイル・タイプまたはイメージ・タイプを指定してください。

  3. イメージを選択します。

  4. 選択を行い、「開く」をクリックします。

    イメージがJDeveloperのメインの作業領域に表示されます。

JDeveloperにすでにインポートされているイメージを表示するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、イメージ・ファイルを選択します。

  2. ファイルをダブルクリックするか、右クリックして「開く」を選択します。

4.3.10 デフォルトのプロジェクト・プロパティを設定する方法

「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」ダイアログで指定するプロジェクト・プロパティは、その後作成するすべてのプロジェクトに対し、アプリケーションに関係なく適用されます。「プロジェクト・プロパティ」ダイアログで指定するプロジェクト設定は、現在のプロジェクトにのみ適用されます。カスタム・プロパティを設定し、現在のプロジェクトで設定されたプロパティをオーバーライドできます。これは、マルチユーザー開発環境で特に役立ちます。カスタム・プロパティは.jprファイルには格納されません。

個々のプロジェクトに対してプロジェクト・プロパティを設定した場合、そのプロジェクトについてのみデフォルト値がオーバーライドされます。

プロジェクトのデフォルト設定を表示または変更するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」を選択します。

  2. 「デフォルトのプロジェクト・プロパティ」ダイアログで、適切なカテゴリを選択します。

  3. 必要に応じて、各プロパティを表示または設定します。

  4. 完了後、「OK」をクリックします。

デフォルトのプロジェクト・プロパティの設定手順は、各プロジェクトのプロパティ設定の手順と同じです。ただしデフォルトのプロパティは、最初に各プロジェクトを選択する必要がありません。「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」ダイアログからは設定できないプロジェクト・プロジェクトもあるので注意してください。

4.3.11 個々のプロジェクトのプロパティを設定する方法

今後作成するすべてのプロジェクトに共通のプロジェクト・プロパティを設定することも、個々のプロジェクトのプロパティを微調整することもできます。個々のプロジェクトに対してプロジェクト・プロパティを設定した場合、そのプロジェクトについてのみデフォルト値がオーバーライドされます。

コンパイルまたはデバッグなどの特定のタスクに基づいて、追加のプロジェクト・プロパティも使用可能です。

4.3.11.1 個々のプロジェクトの現在の出力パスを表示または変更する方法

個々のプロジェクトについて、現在の出力パスを表示または変更できます。

個々のプロジェクトについて、現在の出力パスを表示または変更するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、適切なプロジェクトを選択します。

  2. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「プロジェクト・プロパティ」を選択するか、右クリックして「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

    「プロジェクト・プロパティ」ダイアログが開き、最後のページに入力パスが表示されます。

  3. 「プロジェクトのソースパス」ページで、新規の値を入力するか、「参照」をクリックして、出力ディレクトリに必要な変更を加えます。

  4. 完了後、「OK」をクリックします。

4.3.11.2 プロジェクトのターゲットJava SEを設定する方法

ターゲットJava SEの設定では、プロジェクトのコンパイル時および実行時にJDeveloperが使用するJava SEを指定します。

個々のプロジェクトについて、現在のJava SEを表示または変更するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、適切なプロジェクトを選択します。

  2. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「プロジェクト・プロパティ」を選択するか、右クリックして「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

    「プロジェクト・プロパティ」ダイアログが開き、共通の入力パスが表示されるか、最後に表示していたページが表示されます。

  3. 「ライブラリとクラスパス」ページに、プロジェクトに使用される「Java SEバージョン」が表示されます。新規のJava SEを定義するには、「変更」をクリックします。

  4. 完了後、「OK」をクリックします。

4.3.11.3 プロジェクトの依存性の管理方法

一般に、複合アプリケーションは複数のプロジェクトで構成されており、これらのプロジェクトは依存性によって関連している可能性があります。つまり、プロジェクトAがプロジェクトBのクラスまたはリソースを使用する場合、プロジェクトAはプロジェクトBに依存している必要があります。この依存性が設定されている場合、プロジェクトAをコンパイルすると、プロジェクトBが自動的にコンパイルされます。

デプロイメント・プロファイルの依存性は、「ツール」メニューから使用可能な「プロジェクト・プロパティ」ダイアログで作成および編集します。

個々のプロジェクトの依存性を管理するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、適切なプロジェクトを選択します。

  2. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「プロジェクト・プロパティ」を選択するか、右クリックして「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

  3. 「依存性」ノードを選択します。

  4. 「依存性」ページで、プロジェクトの現在の依存階層を表示します。

  5. 必要に応じて、プロジェクトを選択または選択を解除します。

  6. 現在の依存順序を変更するには、「順序付け」をクリックします。

  7. 完了後、「OK」をクリックします。

4.3.11.4 プロジェクトに機能を関連付ける方法

テンプレートから作成されたプロジェクトは、そのテンプレートで使用できるすべての機能を継承します。さらに、プロジェクト内にコンテンツを作成すると、プロジェクトに機能が動的に追加されます。「プロジェクト・プロパティ」→「機能」→「調整」に移動して、プロジェクトで実際に使用する機能のリストをフィルタします。

プロジェクトに機能が関連付けられると、JDeveloperの設計時に、このタイプのプロジェクトに対して最も必要性が高いと思われるものに基づいて選択肢がフィルタされます。

プロジェクト・テンプレートを使用して、プロジェクトに機能を関連付けるには、次のようにします。


注意:

この手順は、テンプレートから作成した新しいプロジェクトにのみ適用できます。

  1. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「テンプレートの管理」を選択します。

  2. 「アプリケーション・テンプレートの管理」ダイアログで、機能を関連付けるプロジェクト・テンプレートをクリックします。

    アプリケーション・テンプレートは、「アプリケーション・テンプレート」の下に、第1レベル・ノードとしてリストされます。プロジェクト・テンプレートは、アプリケーション・テンプレートの下に表示されます。

  3. 右側のパネルで、「使用可能なプロジェクト・テンプレート」リストから適切な機能を選択し、シャトル・ボタンを使用して「選択したプロジェクト・テンプレート」リストに移動します。

  4. 完了後、「OK」をクリックします。

個々のプロジェクトに機能を関連付けるには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、適切なプロジェクトを選択します。

  2. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「プロジェクト・プロパティ」を選択するか、右クリックして「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

  3. 「機能」ノードを選択します。

  4. 「機能」ページで、「機能の追加」ボタンをクリックします。

  5. 「機能の追加」ダイアログで、プロジェクトに関連付ける機能を「プロジェクトの機能」リストで選択します。

  6. シャトル・ボタンをクリックして、選択内容を「選択済」リストに移動します。

  7. 「OK」をクリックします。

4.3.11.5 プロジェクトのJavadocプロパティの設定方法

作成するすべてのプロジェクトは、JDeveloperプロジェクトのデフォルト設定か、またはすべてのプロジェクトに対してユーザーが指定した設定になります。これらのデフォルト設定は、プロジェクトごとに置き換えることもできます。これらのプロパティの設定方法はどちらの場合でも同じであり、情報の場所および適用対象のみが異なります。

個々のプロジェクトのJavadocプロパティを設定するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、プロジェクトを選択します。

  2. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「プロジェクト・プロパティ」を選択するか、右クリックして「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

  3. 「プロファイル」の下の、アクティブなプロファイル・ノードを選択します。

  4. 「アクティブ・プロファイル」ノードの下にある「Javadoc」ノードを選択します。

  5. 完了後、「OK」をクリックして「プロジェクト・プロパティ」ダイアログを閉じます。

4.3.12 ライブラリの管理方法

ライブラリには、内部および外部の2つのカテゴリがあります。内部ライブラリ定義はプロジェクト・ファイル内(.jprファイル内)で永続化されるため、このプロジェクトを開いたすべてのユーザーがいつでも利用できます。ただし、内部ライブラリ定義は他のプロジェクトでは共有できません。内部ライブラリをプロジェクトに追加するには、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログの「ライブラリとクラスパス」ページに移動して、「JAR/ディレクトリの追加」をクリックします。

外部ライブラリ定義は、独自のスタンドアロン・ライブラリ定義ファイル(.libraryファイル)内で永続化されています。そのため、外部ライブラリは、ソース・コントロールまでチェックし、任意の数のプロジェクトから参照し、さらにJavaソース・ファイルと同様にチーム環境内のすべてのユーザー間で共有できます。外部ライブラリには独自の一意のURLがあるため、プロジェクトに外部ライブラリを追加すると、そのURLがプロジェクトに追加されます。

4.3.12.1 アプリケーション・レベルのライブラリとクラスパスの追加方法

ライブラリは、アプリケーション内の多くのまたはすべてのプロジェクト間で必要になる場合がよくあります。アプリケーション・レベルで追加したすべてのライブラリは、アプリケーション内の全プロジェクトのライブラリとクラスパスに暗黙的に追加され、設計時とコンパイル時にすぐに利用できます。

デプロイメント時に使用する目的でアプリケーション・レベルで追加されたライブラリまたはクラスパスは、パッケージ化されたEAR libディレクトリに含まれ、デフォルトでデプロイメント用に選択されます。

アプリケーション・レベルのライブラリを追加するには:

  1. 「アプリケーション」ウィンドウでアプリケーションを右クリックします。

  2. コンテキスト・メニューから「アプリケーション・プロパティ」を選択します。

  3. 「ライブラリとクラスパス」ノードを選択します。

  4. 「ライブラリの追加」をクリックします。

  5. 選択ツリーから必要なライブラリを検索し、「OK」をクリックします。

アプリケーション・レベルで追加されたライブラリは、「プロジェクト・プロパティ」の「ライブラリとクラスパス」ページにはデフォルトでは表示されません。アプリケーション・レベルのライブラリをすべて表示するには、「プロジェクト・プロパティ」の「ライブラリとクラスパス」ページで「アプリケーション・ライブラリの表示」を選択します(アプリケーション・レベルのライブラリが存在しない場合、このオプションは無効になります)。アプリケーション・レベルのライブラリのリストを、「最上位に移動」矢印または「最下位に移動」矢印を使用して、クラスパス・エントリの上部または下部にブロックとして移動できます。アプリケーション・レベルの個々のライブラリは移動できません。

第4.3.12.4項「新規ライブラリを作成し、新規プロジェクトに追加する方法」と同様の方法で、アプリケーション・レベルのライブラリを作成および追加できます。

4.3.12.2 プロジェクト内の現在のライブラリを表示する方法

プロジェクトにライブラリを組み込む場合は、これらのライブラリに対して定義されているソースパスが自動的にプロジェクトのクラスパスの一部になります。

個々のプロジェクトについて、現在のライブラリを表示するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、適切なプロジェクトを選択します。

  2. ポップアップ・メニューから「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

  3. 「ライブラリとクラスパス」ノードを選択します。

    プロジェクトに現在含まれているライブラリが「クラスパス・エントリ」リストに表示されます。

4.3.12.3 既存のライブラリをプロジェクトに追加する方法

既存のライブラリをプロジェクトに追加できます。

既存のライブラリをプロジェクトに追加するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウでプロジェクトを選択した状態で、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「ライブラリとクラスパス」ノードを選択します。

  3. 「ライブラリとクラスパス」ページで「ライブラリの追加」をクリックします。

  4. 選択ツリーから必要なライブラリを検索し、「OK」をクリックします。

4.3.12.4 新規ライブラリを作成し、新規プロジェクトに追加する方法

新規ライブラリを作成し、新規プロジェクトに追加することができます。

新規ライブラリを作成し、プロジェクトに追加するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウでプロジェクトを選択した状態で、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「ライブラリとクラスパス」ノードを選択します。

  3. 「ライブラリとクラスパス」ページで「ライブラリの追加」をクリックします。

  4. 「ライブラリの追加」ダイアログで、「新規」をクリックします。

  5. 「ライブラリの作成」ダイアログで、新規ライブラリの名前を入力してから、その場所を選択します。

  6. パス・タイプごとに、「エントリの追加」または「URLの追加」の該当する方をクリックします。パスを削除するか、または追加内容を修正するには、「削除」をクリックします。エントリを並び替えるには、表示領域の右にある並び替えボタンを使用します。

  7. 「エントリの追加」または「URLの追加」をクリックした後、表示される選択ダイアログでファイル名を入力するか、リストを参照してファイル名を選択します。入力の完了後、「選択」をクリックします。

  8. 「ライブラリの作成」ダイアログで、「OK」をクリックします。

  9. 「ライブラリとクラスパス」ページで作業が完了した後、「OK」をクリックします。

4.3.12.5 プロジェクト内の既存のライブラリを編集する方法

プロジェクト内の既存のライブラリを編集できます。

プロジェクト内の既存のライブラリを編集するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウでプロジェクトを選択した状態で、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「ライブラリとクラスパス」ノードを選択します。

  3. 「ライブラリとクラスパス」ページで、「クラスパス・エントリ」リストから変更するライブラリを選択します。

  4. 「編集」をクリックします。(ライブラリが編集可能でない場合、このボタンは「表示」ボタンのままです。)

  5. 「ライブラリ定義の編集」ダイアログで、最初のフィールドに変更対象のライブラリの名前が表示されます。ライブラリ名を変更する場合には、このフィールドに直接入力します。

  6. 「パスの編集」ダイアログで、「エントリの追加」または「URLの追加」の該当する方をクリックします。パスを削除する、または追加内容を修正するには、「削除」をクリックします。エントリを並び替えるには、表示領域の右にある並び替えボタンを使用します。

  7. 「エントリの追加」または「URLの追加」をクリックした後、表示される選択ダイアログでディレクトリ名を入力するか、リストを参照してディレクトリ名を選択します。入力の完了後、「選択」をクリックします。

  8. 「ライブラリの編集」ダイアログで、「OK」をクリックします。

  9. 「ライブラリとクラスパス」ページで作業が完了した後、「OK」をクリックします。

4.3.12.6 プロジェクトからライブラリを削除する方法

プロジェクトからライブラリを削除した場合は、これらのライブラリに対して定義されているソースパスがプロジェクトのクラスパスの一部ではなくなります。

プロジェクトからライブラリを削除するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、適切なプロジェクトを選択します。

  2. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「プロジェクト・プロパティ」を選択するか、右クリックして「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

  3. 「ライブラリとクラスパス」ノードを選択します。

  4. 「ライブラリ」ページで、「ライブラリ」リストから目的のライブラリを選択し、「削除」をクリックします。

  5. 完了後、「OK」をクリックします。

4.3.12.7 プロジェクト・スコープの外部のライブラリまたはJava SEをインポートする方法

JDeveloperプロジェクト・スコープの完全に外部にあるライブラリを、ユーザー自身またはJDeveloperのユーザー・グループがプロジェクトで使用できるように設定して、このライブラリを使用できます。

プロジェクト・スコープの外部のライブラリまたはJava SEを使用するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから「ツール」→「ライブラリの管理」を選択します。

  2. 「ライブラリの管理」ダイアログで、「ライブラリ」タブまたは「Java SE定義」タブのどちらかを選択します。

  3. ユーザー自身が使用するライブラリをインポートする場合は、「ユーザー」ノードを選択します。グループで使用するライブラリをインポートする場合は、「拡張」ノードを選択します。

  4. 「ディレクトリ」をクリックします。

  5. 「ディレクトリのロード」ダイアログで、インポートするライブラリに移動し、「選択」をクリックします。

  6. 完了後、「OK」をクリックします。

4.3.12.8 プロジェクト・スコープの外部のライブラリまたはJava SEを作成する方法

JDeveloperプロジェクト・スコープの完全に外部にあるライブラリを、ユーザー自身またはJDeveloperのユーザー・グループがプロジェクトで使用できるように設定して、このライブラリを使用できます。

プロジェクト・スコープの外部のライブラリまたはJava SEを作成するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから「ツール」→「ライブラリの管理」を選択します。

  2. 「ライブラリの管理」ダイアログで、「ライブラリ」タブまたは「Java SE定義」タブのどちらかを選択します。

  3. ユーザー自身が使用するライブラリを作成する場合は、「ユーザー」ノードを選択します。グループで使用するライブラリを作成する場合は、「拡張」ノードを選択します。

  4. 「新規」をクリックします。

  5. 「ライブラリの作成」ダイアログまたは「Java SEの作成」ダイアログで、新規ライブラリまたはJava SEの詳細を終了します。

  6. 完了後、「OK」をクリックします。

4.3.12.9 プロジェクト・スコープの外部のライブラリまたはJava SEを編集する方法

JDeveloperプロジェクト構造の完全に外部にあるライブラリを、ユーザー自身またはJDeveloperのユーザー・グループがプロジェクトで使用できるよう設定して、このライブラリを使用することができます。

プロジェクト・スコープの外部のライブラリまたはJava SEを編集するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから「ツール」→「ライブラリの管理」を選択します。

  2. 「ライブラリの管理」ダイアログで、「ライブラリ」タブまたは「Java SE定義」タブのどちらかを選択します。

  3. タブ・リストで、編集するライブラリを選択します。そのライブラリの属性が右側のフィールドに表示されます。

  4. Java SE実行可能ファイルを変更するには、「参照」をクリックします。

  5. クラスパス、ソースパスまたはドキュメント・パスを変更するには、変更するパスを選択し、「パス」パネルの下にあるボタン(「エントリの追加」「URLの追加」または「削除」)のいずれかをクリックします。

    右マージンの「上へ」ボタンと「下へ」ボタンをクリックしてエントリを並び替えることもできます。

  6. 完了後、「OK」をクリックします。

4.3.12.10 プロジェクト・スコープの外部のライブラリまたはJava SEを削除する方法

JDeveloperプロジェクト・スコープの完全に外部にあるライブラリを、ユーザー自身またはJDeveloperのユーザー・グループがプロジェクトで使用できるように設定して、このライブラリを使用できます。

プロジェクト・スコープの外部のライブラリまたはJava SEを削除するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから「ツール」→「ライブラリの管理」を選択します。

  2. 「ライブラリの管理」ダイアログで、「ライブラリ」タブまたは「Java SE定義」タブのどちらかを選択します。

  3. タブ・リストで、削除するライブラリを選択します。削除できるのは、自分で作成したライブラリのみです。

  4. 「削除」をクリックし、確認ダイアログに応答します。

    ライブラリがただちに削除されます。

  5. 「ライブラリの管理」ダイアログを閉じるには、「OK」をクリックします。

4.3.13 アプリケーションおよびプロジェクトのテンプレートを管理する方法

アプリケーション・テンプレートおよびプロジェクト・テンプレートは、すでに指定された機能の適切な組合せで標準アプリケーションのプロジェクト構造をすばやく作成する方法を提供します。テンプレートから作成された新規アプリケーションは、階層化プロジェクトにすでにパーティション化され、関連する機能セットとともに「アプリケーション」ウィンドウに表示されます。

選択するアプリケーション・テンプレートにより、初期プロジェクト構造(アプリケーション内の指定されたプロジェクト・フォルダ)が決まります。プロジェクト・テンプレートは関連機能を定義します。また、使用可能な選択が、作業中の機能に絞り込まれるように、JDeveloperで行う作業をフィルタ処理できます。

4.3.13.1 新規アプリケーション・テンプレートの定義方法

アプリケーション・テンプレートは、アプリケーションで必要なプロジェクト・タイプを指定する1つ以上のプロジェクト・テンプレートをまとめたものです。こうしたテンプレートを使用することで、アプリケーションの開発方法を標準化できます。

新規アプリケーション・テンプレートを定義するには、次のようにします。

  1. 新規アプリケーションの作成プロセスを開始します。

  2. 「アプリケーションの作成」ダイアログで、「テンプレートの管理」をクリックします。また、このダイアログが開いていない場合は、「アプリケーション」→「テンプレートの管理」を選択します。

    詳細は、[F1]を押すか、該当するダイアログ内で「ヘルプ」をクリックしてください。

  3. 「テンプレートの管理」ダイアログで、「アプリケーション・テンプレート」ノードを選択し、クリックして「アプリケーション・テンプレートの作成」ダイアログを開きます。

  4. 新しいテンプレートの名前を入力し、「OK」をクリックします。

    新規テンプレートが、「テンプレートの管理」ダイアログのテンプレート・リストに表示されます。すべてのアプリケーション・テンプレートは、「アプリケーション・テンプレート」の下に、第1レベル・ノードとしてリストされます。

  5. 「アプリケーション・テンプレート」の定義を完了します。詳細は、[F1]を押すか、「テンプレートの管理」ダイアログ内で「ヘルプ」をクリックしてください。

アプリケーション・テンプレートは、「ビジネス層」の「アプリケーション」カテゴリ内の「新規ギャラリ」に表示されます。

4.3.13.2 新規プロジェクト・テンプレートの定義方法

プロジェクト・テンプレートは、指定のアプリケーションで必要な各種プロジェクトを指定します。プロジェクト・テンプレートは、アプリケーション・テンプレート内に含まれます。

新規プロジェクト・テンプレートを定義するには、次のようにします。

  1. 新規アプリケーション・テンプレートを定義します。

    あるいは、テンプレートがすでに定義されている場合、「アプリケーション」→「テンプレートの管理」を選択します。

  2. 「テンプレートの管理」ダイアログで、「プロジェクト・テンプレート」ノードを選択し、「追加」アイコンをクリックして「プロジェクト・テンプレートの作成」ダイアログを開きます。

  3. 新しいテンプレートの名前を入力し、「OK」をクリックします。

    新規テンプレートが、「テンプレートの管理」ダイアログのテンプレート・リストに表示されます。すべてのプロジェクト・テンプレートは、「プロジェクト・テンプレート」の下に、第1レベル・ノードとしてリストされます。

  4. 「プロジェクト・テンプレート」の定義を完了します。詳細は、[F1]を押すか、「テンプレートの管理」ダイアログ内で「ヘルプ」をクリックしてください。

プロジェクト・テンプレートが、「新規ギャラリ」の「プロジェクト」カテゴリに表示されます。

4.3.13.3 アプリケーションおよびプロジェクトのテンプレートを共有する方法

共有の場所でアプリケーション・テンプレートまたはプロジェクト・テンプレートを作成できます。その他のユーザーは共有の場所からテンプレートを読み取り、使用するアプリケーションおよびプロジェクトについて同じテンプレートを使用できます。

共有テンプレートを作成する手順は次のとおりです。

  1. 「アプリケーション」→「テンプレートの管理」を選択します。

  2. 「テンプレートの管理」ダイアログで、「アプリケーション・テンプレート」ノードまたは「プロジェクト・テンプレート」ノードを選択し、「共有場所の追加」アイコンをクリックします。

  3. 「テンプレート・ディレクトリの追加」ダイアログで、共有テンプレートを格納する場所を入力するか、参照します。

共有テンプレート・フォルダは、「アプリケーション・テンプレート」および「プロジェクト・テンプレート」の両ノードの下にリストされます。

4.3.13.4 既存のアプリケーション・テンプレートまたはプロジェクト・テンプレートを編集する方法

既存のユーザー定義アプリケーション・テンプレートまたはプロジェクト・テンプレートを編集できます。

既存のアプリケーション・テンプレートまたはプロジェクト・テンプレートを編集するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「テンプレートの管理」を選択します。

  2. 「テンプレートの管理」ダイアログで、編集するテンプレートを選択します。

    詳細は、[F1]を押すか、「テンプレートの管理」ダイアログ内で「ヘルプ」をクリックしてください。

  3. 右側のパネルで、テンプレートの属性を必要に応じて編集します。

  4. 完了後、「OK」をクリックします。

4.3.13.5 既存のアプリケーション・テンプレートまたはプロジェクト・テンプレートを削除する方法

既存のユーザー定義アプリケーション・テンプレートまたはプロジェクト・テンプレートを削除できます。

既存のアプリケーション・テンプレートまたはプロジェクト・テンプレートを削除するには、次のようにします。

  1. メイン・メニューから、「アプリケーション」→「テンプレートの管理」を選択します。

  2. 「テンプレートの管理」ダイアログで、削除するテンプレートの名前を選択します。

    アプリケーション・テンプレートは、「アプリケーション・テンプレート」の下に、第1レベル・ノードとしてリストされます。プロジェクト・テンプレートは、「プロジェクト・テンプレート」の下に、第1レベル・ノードとしてリストされます。

    詳細は、[F1]を押すか、「テンプレートの管理」ダイアログ内で「ヘルプ」をクリックしてください。

  3. 「削除」をクリックします。

  4. 「OK」をクリックします。

4.3.14 アプリケーションまたはプロジェクトの保存方法

アプリケーションまたはプロジェクトは複数の方法で保存できます。

全アプリケーション内の、すべてのプロジェクトを含むすべてのコンポーネントを保存するには、次のようにします。

  • メイン・メニューから、「ファイル」→「すべて保存」を選択するか、「すべて保存」アイコンをクリックします。

または、「ファイル」→「保存」を選択して、コンポーネントを個別に保存することもできます。

アプリケーションまたはプロジェクトのコンテナ・ファイル(.jws.jpr)のみを保存しても、そのアプリケーションまたはプロジェクトによって管理されている個別のファイルは保存されないことに注意してください。また、コンテナに含まれている個別のファイルを保存しても、コンテナ・ノードは保存されません。

各ノードは独立したエンティティであり、別々に保存する必要があります。「すべて保存」を使用することにより、これらのコンテナ・ファイルと、それに含まれるすべてのファイルを同時に保存できます。

選択したアプリケーション・ノードやプロジェクト・ノードに対して「保存」または「別名保存」を実行すると、.jwsファイルや.jprファイルのみが保存または複製されます。ノードに含まれているファイルは保存も複製もされません。

また、アプリケーションまたはプロジェクトのコンテナ・ファイルに対して「別名保存」を実行すると、コンテナは置き換えられますが、コンテナに含まれているファイルは変更されません。個々のファイルに対して「別名保存」を実行した場合は、そのファイルが複製されます。ただし、ファイルの名前を変更する場合は「ファイル」→「名前の変更」を使用してください。

4.3.15 個々のコンポーネントまたはファイルを保存する方法

個々のコンポーネントを複数の方法で保存できます。

個々のコンポーネントまたはファイルを保存するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、保存するコンポーネントまたはファイルを選択します。

  2. メイン・メニューから、「ファイル」→「保存」を選択するか、ツールバーの「保存」アイコンをクリックします。

    ファイルはただちに保存され、ファイル名がイタリック体からローマン体のフォントに変わります。

アプリケーションまたはプロジェクトのコンテナ・ファイル(.jws.jpr)のみを保存しても、そのアプリケーションまたはプロジェクトによって管理されている個別のファイルは保存されないことに注意してください。また、コンテナに含まれている個別のファイルを保存しても、コンテナ・ノードは保存されません。

各ノードは独立したエンティティであり、別々に保存する必要があります。「すべて保存」を使用することにより、これらのコンテナ・ファイルと、それに含まれるすべてのファイルを同時に保存できます。

選択したアプリケーション・ノードやプロジェクト・ノードに対して「保存」または「別名保存」を実行すると、.jwsファイルや.jprファイルのみが保存または複製されます。ノードに含まれているファイルは保存も複製もされません。

個々のファイルまたはコンポーネントは、「ファイル」→「名前の変更」を選択して変更することもできます。

また、アプリケーションまたはプロジェクトのコンテナ・ファイルに対して「別名保存」を実行すると、コンテナは置き換えられますが、コンテナに含まれているファイルは変更されません。個々のファイルに対して「別名保存」を実行した場合は、そのファイルが複製されます。

4.3.16 アプリケーション、プロジェクトまたは個々のコンポーネントの名前を変更する方法

アプリケーション制御ファイル、プロジェクト制御ファイルおよび個々のファイルの名前を変更できます。Javaクラスの名前変更の正しい方法は、リファクタを使用する方法です。

アプリケーションまたはプロジェクトのコンテナ、あるいは個々のソース・ファイルの名前を変更するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、保存するノードを選択します。

  2. メイン・メニューから、「ファイル」→「名前の変更」を選択します。

    シンプル・ファイルの場合は「名前の変更」ダイアログが開きます。シンプル・ファイルの場合は「名前の変更」ダイアログが開き、Javaファイルの場合は「ファイルの名前変更」ダイアログが開きます。

  3. 「ファイルの名前変更」ダイアログが開いた場合、選択したファイルのみの名前を変更するか、あるいは、選択したファイル、そのファイルで定義されたクラス、およびそのクラスの参照すべての名前を変更するかを選択します。

    クラスの名前を変更し参照を更新するように選択した場合は、「Object_Nameの名前の変更」ダイアログが開きます。

  4. Object_Nameの名前の変更」ダイアログが開いた場合、必要に応じて名前を変更しオプションを選択後、「OK」をクリックします。

  5. 「名前の変更」ダイアログが開いた場合、必要に応じて名前を変更して「保存」をクリックします。

    これで、新しい名前のノードが「アプリケーション」ウィンドウに表示されます。

また、「ファイル」→「別名保存」を選択することもできます。「名前の変更」では常にターゲット・ファイルが置換されます。「別名保存」ではアプリケーションまたはプロジェクトのコンテナ・ファイル(.jws.jpr)が置換され、ソース・ファイルが複製されます。

ファイルを保存する際には、コンテナ・ファイルのみを保存してもアプリケーションやプロジェクト全体の内容は保存されないことに注意してください。全体の内容を保存するには、「すべて保存」を使用する必要があります。

4.3.17 アプリケーション、プロジェクトまたはプロジェクト内容の場所を移動する方法

「アプリケーション」ウィンドウは、アプリケーションおよびプロジェクトの論理構造を視覚的に表示します。これは、ファイル・ディレクトリではありません。また、必ずしもファイルの物理的な場所を表しているわけではありません。

個々のファイルの物理的な場所は、JDeveloperで変更できます。ファイルのグループの物理的な場所を変更する場合は、オペレーティング・システムのファイル・マネージャを使用する方が簡単です。

ファイルとプロジェクトのアソシエーションやプロジェクトとアプリケーションのアソシエーションを変更するには、「アプリケーション」ウィンドウで適宜追加または削除します。


注意:

Javaクラスの移動には、「リファクタ」メニューのオプションを使用することをお薦めします。

プロジェクトまたはコンテナ・ファイル(.jwsや.jpr)のいずれかにある、個々のファイルの物理的な場所を変更するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、移動するファイルを選択します。

  2. メイン・メニューから、「ファイル」→「名前の変更」を選択します。Javaファイルを選択した場合は、「ファイルの名前変更」ダイアログが開きます。ファイルを移動できるのは、「ファイルの名前変更のみ行います。参照は更新しません。」オプションを選択した場合のみです。

  3. 「名前の変更」ダイアログで、ファイルの新しい場所に移動し、必要な場合はファイル名を変更します。

  4. 「保存」をクリックします。

    ファイルが新しいディレクトリに物理的に格納されます。「アプリケーション」ウィンドウでの論理表示は、明示的に変更しないかぎり変わりません。

アプリケーション全体またはディレクトリの物理的な場所を変更するには、次のようにします。

  1. オペレーティング・システムのファイル・マネージャで、ファイルが現在配置されているディレクトリに移動します。JDeveloperのデフォルト・ディレクトリに格納されるファイルは、myworkフォルダにあります。

  2. 移動するディレクトリ全体(アプリケーション、プロジェクト、またはプロジェクト内のファイル)を選択し、新しい場所に移動します。

    ファイルが移動します。ただし、JDeveloperではそのファイルの場所を認識しません。

  3. JDeveloperに戻ったら、「アプリケーション」ウィンドウで、ドロップダウン・リストから「アプリケーションを開く」を選択します。

  4. アプリケーションまたはプロジェクトの新しい物理的な場所に移動し、「開く」をクリックします。

あるプロジェクトから別のプロジェクトにファイルのグループの物理的な場所を変更するには、次のようにします。

  1. オペレーティング・システムのファイル・マネージャで、ファイルが現在配置されているディレクトリに移動します。

  2. 移動するファイルを選択し、新しい場所に移動します。

  3. JDeveloperに戻ったら、「アプリケーション」ウィンドウでプロジェクトを選択し、ポップアップ・メニューから「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

  4. 「プロジェクト・プロパティ」ダイアログの「プロジェクトのソース・パス」ページで「追加」ボタンを使用し、追加するファイルの場所まで移動します。

    ファイルは、ステップ2で配置された場所に物理的に移動し、「アプリケーション」ウィンドウではステップ4で選択された場所に論理的に関連付けられます。

4.3.18 アプリケーション、プロジェクトまたはその他のファイルを閉じる方法

「アプリケーション」ウィンドウでアプリケーション、プロジェクトまたはファイルを閉じると、アプリケーションまたはプロジェクトがメモリーからアンロードされます。閉じたアプリケーションまたはプロジェクトは、ノードを閉じた状態で「アプリケーション」ウィンドウに表示されます。

また、アプリケーション、プロジェクトまたはファイルは、「アプリケーション」ウィンドウのリストからのみ削除することも、その格納場所にかかわらずJDeveloper内から完全に削除することもできます。

アプリケーションまたはプロジェクトを閉じるには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、閉じるアプリケーションまたはプロジェクトを選択します。

  2. メイン・メニューから、「ファイル」→「閉じる」を選択します。

    閉じるアプリケーションまたはプロジェクト内のファイルが変更済かつ未保存の場合は、保存を求めるプロンプトが表示されます。

    アプリケーションまたはプロジェクトのノードが閉じられ、展開可能であることを示すプラス記号付きで「アプリケーション」ウィンドウに表示されます。

「エディタ」ウィンドウの上にある、対応する「ドキュメント」タブの「閉じる」ボックスをクリックし、ビューアまたはエディタで開かれているファイルを閉じることもできます。

4.3.19 プロジェクトからファイルを削除する方法

プロジェクトからファイルを削除すると、そのファイルは「アプリケーション」ウィンドウのリストからのみ削除されます。あるいは、ファイルの格納場所にかかわらず、JDeveloperから永久的に削除することもできます。

プロジェクトからファイルを削除するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、削除するファイルを選択します。

  2. 「ファイル」→「削除」を選択します。

  3. 「削除の確認」ダイアログが表示されます。ファイルを削除する場合は、「はい」をクリックします。

4.3.20 アプリケーションからプロジェクトを削除する方法

JDeveloper内からプロジェクト制御ファイル(.jpr)を削除して、アプリケーションからプロジェクトを削除できます。

アプリケーションからプロジェクトを削除するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、削除するプロジェクトを選択します。

  2. 「ファイル」→「プロジェクトの削除」を選択します。

  3. 「プロジェクトの削除の確認」ダイアログが表示されます。削除を確認するには「はい」をクリックします。

4.3.21 アプリケーションの削除方法

アプリケーションを閉じて、「アプリケーション」ウィンドウから削除できます。アプリケーションを削除する場合

IDEからアプリケーションを削除するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、「アプリケーション・メニュー」をクリックします。

  2. 「アプリケーションを閉じる」を選択します。

  3. 「アプリケーションのクローズの確認」ダイアログが表示されます。設定に基づきオプションを選択します。

  4. 「アプリケーション」→「削除」を選択して、アプリケーションとその内容を削除します。