Oracle® Fusion Middleware Oracle Warehouse BuilderからOracle Data Integratorへの移行 12c (12.1.3) E59398-01 |
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この付録では、特殊な移行事例の例について説明します。
内容は次のとおりです。
OWB表はODIデータ・ストアに移行されます。OWBでは、表に複数のプライマリ・キーを設定できます。ODIでは、データ・ストアには1つのプライマリ・キーのみを設定できます。プライマリ・キーが複数ある場合、最初のプライマリ・キーがODIのプライマリ・キーとして移行され、残りは代替キーとして移行されます。
このような状況が発生した場合、次の警告メッセージが移行ユーティリティのログ・ファイルに書き込まれます。
{0}:{1} has multiple primary keys. Only one primary key is allowed in ODI, the redundant primary keys will be migrated as alternate keys.
一部のOWBマッピングでは、ODIへ移行後にグラフ構成が変わります。移行ユーティリティでは、OWBマッピングからODIへの移行を可能なかぎり厳密に行うよう試行しますが、ODIマッピングが元のOWBマッピングの構造に対応しない場合も一部発生する可能性があります。
マッピングに関する特殊な事例を次に説明します。
次の図は、演算子EMPおよびEXPRESSIONの両方が同じマップ属性グループINOUTGRP1を介して演算子TGT_EMPに接続されているOWBマッピングを示しています。ODIの各入力コネクタ・ポイントには一度のみ接続できるため、これはODIで許可されていません。
前の図のOWBマッピングは、次の図のODIマッピングに移行されます。
次の図は、演算子FILTERおよびEXPRESSIONの両方が同じマップ属性グループINOUTGRP1を介して演算子TGT_EMPに接続されているOWBマッピングを示しています。これはODIでは許可されていません。
移行中、1つのみがTGT_EMPに接続されるように、FILTER演算子およびEXPRESSION演算子が結合されます。その結果、ODIマッピングはEMP > FILTER > EXPRESSION > TGT_EMPとなるか、EMP > EXPRESSION > FILTER > TGT_EMPとなります。
前の図のOWBマッピングは、次の図のODIマッピングに移行されます。
次の図は、参照演算子に手前のソース演算子がなく、定数からのみ接続されるOWBマッピングを示しています。
前の図のOWBマッピングは、次の図のODIマッピングに移行されます(DEPは参照演算子の参照表です)。
OWBマッピングの定数演算子CONSTANTはODIのどのマップ・コンポーネントにも移行されません。かわりに、定数属性の式が移行され、その式が参照コンポーネントで設定されます。
たとえば、OWBで属性CONSTANT.OUTGRP1.NOの式が5に設定されており、LOOKUP_DEPTの参照条件がOUTGRP1.DEPTNO = INGRP1.NOの場合、移行後にODIのLOOKUP_DEPTの参照条件はDEP.DEPTNO = 5になります。
次の図は、複数の参照演算子が演算子TGT_EMPに接続されているが、一部の参照演算子にドライバ表としての手前の演算子がないOWBマッピングを示しています。このマッピングは無効ですが、これも移行されます。1つのみがTGT_EMPに接続されるように、すべての参照演算子が結合されます。
前の図のOWBマッピングは、次の図のODIマッピングに移行されます。
次の図は、2つの演算子が同じ演算子TGT_EMPに接続されているOWBマッピングを示しています。EXPRESSION演算子には手前のソース演算子がありますが、一方JOINER演算子にはありません。マップ・コンポーネントは1つのみODIのTGT_EMPに接続できます。その結果、手前のソース演算子のない演算子はTGT_EMPに接続されません。
前の図のOWBマッピングは、次の図のODIマッピングに移行されます。
次の図は、2つの演算子が同じ演算子TGT_EMPに接続されているOWBマッピングを示しています。両方の演算子に手前の演算子があります。マップ・コンポーネントは1つのみODIのTGT_EMPに接続できます。その結果、どちらか1つの演算子はTGT_EMPに接続されません。
前の図のOWBマッピングは、次の図のいずれか1つのODIマッピングに移行されます。
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